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年収1,000万円も?パーソナルトレーナーに有益な勉強法6選


アスリートから一般のお客様まで、さまざまなクライアントを指導するパーソナルトレーナー。稼げる職業としても知られるパーソナルトレーナーですが、実際にはどのような知識が必要でどのように勉強をするのでしょうか。役立つ資格とともにご紹介します。

1)パーソナルトレーナーの基礎知識

近年注目されるようになったパーソナルトレーナーという職業。ダイエットや身体作りを指導してくれる先生のようなイメージですが、なぜ、ただのスポーツトレーナーではなく「パーソナル」トレーナーなのでしょう。パーソナルトレーナーの概要からご説明します。

そもそもパーソナルトレーナーってどんな仕事?

(1)パーソナルトレーナーは「身体の専門家」

パーソナルトレーナーとは、主にマンツーマンでクライアントの身体的な悩みや問題を解決し目標達成をサポートする、運動指導の専門家です。マンツーマンでクライアントに対することで、個人個人の悩みを深く掘り下げ、その人に合った問題解決法を提示することが求められます。そのため、運動指導だけで解決できない悩みに対しては、栄養指導など運動以外の手法を提案することもあります。

(2)パーソナルトレーニングが利用される理由

それまで特に運動をしてこなかった方が運動を始めるきっかけとしては、ダイエット、ボディメイク、また生活習慣病などを意識して今までの不摂生な生活を正したいと思い始めたことなどが考えられますが、こういった方が自己流のやり方で運動習慣を身に付けようとしても、なかなか習慣づかなかったり、一般に言われている方法では結果が出なかったりというケースが多いものです。

パーソナルトレーニングなら、クライアントのニーズに沿った的確な提案と継続的な運動指導で自分に合った運動習慣や生活習慣が身に付き、目標を達成できる可能性が高くなります。この「自分に合った方法がわかる」「結果が出る」という点が、クライアントがパーソナルトレーニングを利用する主な理由となっています。運動経験者がそれまで以上の結果を求めてパーソナルトレーニングを利用する場合には、よりシビアに結果が求められることも覚悟しておきましょう。

代表的な3つの必要知識

(1)トレーニング指導

パーソナルトレーナーにとって最も求められるものは、やはりトレーニング指導です。トレーニング種目の名称、効果や鍛えられる部位に関する知識はもちろん、安全にトレーニングするための注意点、より効果を出すためのポイントなどをきちんと理解し、わかり易い伝わる言葉で説明、指導できることが重要です。

(2)栄養学

求められる結果がダイエットやボディメイクであれば、栄養学の知識も必須です。流行のダイエット方法やカロリー制限法などは、根拠の不足した無責任なものも多くあります。

また、個人個人の体質やそれまでの生活習慣などにより、合わない、継続できない、といったケースもあるでしょう。確かな栄養学に基づく、個人の体質やときどきの体調、ストレス状況に合った柔軟な食事指導が求められます。

(3)解剖学や運動生理学

クライアントの身体的な悩みを解決するためには、その悩みが何に由来するのかが判らなければなりません。姿勢の歪み、動作の癖など、悩みの原因を特定するためには解剖学の知識が欠かせません。

また、その悩みを解消するために必要な指導として、提案した運動法はどのような影響がありどのような効果が出るのか、説得力のある説明をするためには、運動生理学の知識も必要となります。

パーソナルトレーナーには、継続的に一対一の関係を続けることで問題点や改善点を見出し解決に導くことが求められます。これは、フィットネスクラブなどの多人数を相手にする場合には不可能なことです。一人と深く関わり相手を的確に理解できること。ここにパーソナルトレーナーの価値があるのです。

パーソナルトレーナー

2)パーソナルトレーナーの役割を紹介!

高額なパーソナルトレーナーを利用しようと言う方には、明確な目標や動機がある場合がほとんどです。運動指導や栄養指導を行うパーソナルトレーナーは、きちんとした知識をもとに指導する限り、身体に関わることならさまざまな問題に対処できるはずです。特に依頼が多い問題を、3点に絞ってご紹介します。

外見の問題の解決

(1)ダイエット・ボディメイクという目的

パーソナルトレーニングと言えば、ダイエットやボディメイクのイメージが強いのではないでしょうか。ダイエットは「痩せること」「痩せるために食事を改善すること」、ボディメイクは「体型を整えること」、或いは「身体を引き締めること」「筋肉をつけるなど好みの体型へ整えること」というとらえ方が一般的だと思います。

健康や美容に意識の高い女性を中心に、これら外見の問題は重要な関心事項になっています。より健康により美しく外見を整えることで、生活の向上、自尊感情の満足などが求められています。また、肥満が導く不調の防止、改善などが期待される場合も多々あります。

(2)必要なアプローチ

肥満や体形の崩れへの対処には運動指導が必須となります。生活習慣の予防のためにはもちろん、体型改善のためには、痩せるにしろ筋肉をつけるにしろ、食事指導など栄養面からのアプローチも重要となるでしょう。

体型に関わることは、特にクライアントがコンプレックスを感じていることが多いため、問題点を正しく聞き出すヒアリングやカウンセリングのスキル、会話や平常時の姿勢などから的確に改善点を見つけ出すための観察眼や分析力が必要となります。

身体機能の問題の解決

(1)日常生活の快適化を目指す

パーソナルトレーニングを必要とするクライアントの中には、身体的な問題から、日常生活での動作に不便や困難を感じている場合もあります。例えば慢性的な肩こりや腰痛、関節の痛みなどがある場合です。こういった問題は後天的な怪我や障害のほか、加齢による自然現象でも起こるため、確実に、解決に向けたニーズのある問題です。

(2)必要なアプローチ

これらの問題が起こっている原因が姿勢の歪みや筋肉の発達のアンバランスなどにある場合には、適切なエクササイズによって改善できるケースがあります。加齢による場合には、悪化をより遅らせるなどの対策、改善法の提案をします。筋肉に関する知識以外にも、骨や関節、靭帯の種類や働き、動きの仕組みなどの解剖学の広範な知識と、それらを用いた適切なトレーニング指導が必要になります。

パフォーマンスに関する問題の解決

(1)運動の効果を最大限に活かせる身体作りのサポート

パーソナルトレーナーの花形と言えば、やはりアスリートの指導やサポートでしょう。スポーツで結果を出すためには、適した姿勢で正しく身体を動かすことが大切です。また、やみくもに身体を鍛えるだけではなく、該当のスポーツに適した体型を目指す必要もあります。

(2)必要なアプローチ

怪我や故障を防止しながらパフォーマンスの向上を目指すためには、レベルの高い知識と指導が求められます。正しい運動フォームへの理解はもちろんのこと、体力の維持向上、身体作りに必須の栄養学的アプローチも重要です。

また、モチベーション維持のためには説得力も必要ですから、運動効果をわかり易い言葉で説明するための運動生理学の知識、やる気を出させる言葉がけなどの信頼感を高めるためのコミュニケーションスキルも大切です。

クライアントが持つ問題は、個人的なことであるだけに、原因や求める結果が全く同じというケースは少ないでしょう。広範な知識を身に付け、それを応用し各クライアントに合った解決策が提示できなければなりません。そうして個人の問題に真摯に向き合うことが、パーソナルトレーナーに求められる役割と言えるでしょう。

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3)パーソナルトレーナーの資格3種類+その他3選

パーソナルトレーナーになるための必要な資格はありませんが、無資格よりも有資格者の方が、クライアントの信頼感や安心感を得られやすいと言えるでしょう。日本でも認知度が高く、持っていることでパーソナルトレーナーとしての活動が有利になる認定資格をご紹介します。

NSCA

(1)概要

NSCAは1978年に設立されたストレングストレーニングとコンディショニングに関する国際的な教育団体です。本部はアメリカにあり、世界52ヵ国に約33,000人の会員が所属しています。

日本では、日本支部として特定非営利活動法人NSCAジャパン(日本ストレングス&コンディショニング協会)が活動しています。トレーナー資格としては最も取得が難しいですが、それだけに認知度も信頼性も高く、企業への就職やキャリアアップの際には役立つ資格です。

(2)CSCS

認定ストレングス&コンディショニングスペシャリストの略です。主にアスリートやスポーツチームを対象に、傷害予防とパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画、実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。筋力や体力に関わる運動指導だけでなく、栄養、ドーピング、生活習慣に関する指導などに加え、施設の管理運営に関する知識も求められます。

(3)CAP

認定パーソナルトレーナーの略で、こちらは上記と違いアスリートだけではなく、幅広い年齢層の一般の顧客に対するトレーニング指導を想定した資格となります。健康、体力の維持向上を目的にしたトレーニングの知識に加え、医学的、運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が問われます。

(4)受験資格

上記のNSCA認定資格には、受験できる人に条件があります。より上位のCSCSを受験するためには、4年制大学を卒業、または卒業見込みでなければなりません。

CAPの場合は満18歳以上で高校卒業済み、または高卒認定取得者であることが必要です。加えて、どちらを受験する場合でも、出願時及び受験時にNSCAに入会した会員であること、また、CPR(心肺蘇生法)及びAED(自動体外式除細動器)の有効な資格を保持していることが必要となります。

(5)勉強法

NSCAはパーソナルトレーナーの資格の中では最も難易度が高いと言われるだけあり、公式テキストは分厚く、受験に必要な知識は多岐にわたります。しかし、出題される問題の傾向はある程度決まっているので、必要な個所に絞り込んで勉強することは可能です。NSCAの公式テキスト、受験対策教材等の購入、あるいはWeb講習を含む有料講習の受講などで対策を立てて臨むと良いでしょう。

また、大学、専門学校等で資格取得を支援するカリキュラムを提供する認定校があるので、そういった機関を利用して勉強する方法もあります。

NESTA

(1)概要

NESTAとは全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会の略で、1992年から活動している、アメリカ・カリフォルニアに本拠地を置くパーソナルフィットネストレーナーの資格認定団体です。パーソナルトレーナーとしての知識、技術の教育だけではなく、ビジネスマインドも兼ね備えたプロフェッショナルなトレーナーを輩出し、成功をサポートすることを目的としています。併せて、人々が「心と体の健康」を大切にし、実現するための手段や機会を提供するための活動をしています。

引用元:NESTAについて

(2)PFT

NESTAのトレーナー資格はパーソナルフィットネストレーナー認定、通常「PFT」と略されます。パーソナルトレーナーとして活動するためのトレーニング指導知識以外にも、自らジムを経営するなどフィットネス業界での独立開業を目指す方向けのビジネススキルも求められます。

(3)受験資格

満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高卒認定資格取得者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者であることが第一の条件です。加えて、CPR(心肺蘇生法)及びAED(自動体外式除細動器)の有効な資格を保持していること、公式テキストを購入済みであることが必要です。実務経験、または体育系或いは医療系の教育機関の卒業実績がない場合には、さらに、NESTA認定講座を受講していなければなりません。

(4)勉強方法

資格取得に必要な内容は絞り込まれており、パーソナルトレーナーとして本当に必要な知識だけを厳選して身につけるという印象です。受験のための条件として購入する公式テキストで基本的な出題範囲が学べるので、繰り返しテキストを学習する、というのが主な勉強法となります。

また、実務経験者、専門教育機関での学習経験がない場合には認定講座を受講することになるため、ここでのカリキュラムも受験対策として有効です。独学での勉強が難しいと感じる方は、資格取得を支援する認定校を利用するのも良いでしょう。

(5)スペシャリスト資格

NESTAでは、上記のPET資格の他にも「スペシャリスト資格」を設けています。こちらは各分野や競技、種目に対応したスペシャリストとしての資格になります。ダイエットや、ウェイトマネジメントといった目的別、更年期女性やシニア層といった対象年代別、水泳やテニスなどの種目別、または栄養学、と指導者個人が指導方針のアピールポイントとして求める方面に特化した、特定分野の資格を取得することができます。

JATI

(1)概要

日本トレーニング指導者協会の略です。競技力向上や健康づくりなど、競技スポーツやフィットネス業界でトレーニング指導に携わる指導者たちが、相互研鑽を通じて専門性を高め、社会への貢献を果たすことを目指して集う組織です。併せて、トレーニング指導者の社会的地位の向上や、資格の確立のための活動もしています。

(2)JATI

JATI認定トレーニング指導者資格、略してJATI-ATIと呼ばれます。上位資格としてJATI-AATI、さらにJATI-SATIと、三段階の資格があります。資格のレベルに応じ、一般の方の健康体力増進からスポーツ選手の体力強化や傷害予防を目的としたトレーニング指導まで、また、トレーニングプログラム作成のみならずトレーニング施設運営の知識も含む、マルチに活躍できる人材の養成、認定を行っています。

(3)受験資格

JATI-ATIの受験に必須の資格は、JATIの会員であることです。学歴としては専門学校以上の教育機関を卒業、または卒業見込みの者、また、高卒の場合は3年以上運動指導に従事した者であることが条件になります。併せて、JATIの開催するトレーニング指導者養成講習会の受講も必須です。

(4)勉強方法

資格取得を支援するために公式教材が充実しているので、これらを購入して勉強することになります。また、受験資格の条件として必須の養成講習のカリキュラムも、受験対策として参考になるでしょう。併せて各地に養成学校が存在するので、こちらで学ぶという方法もあります。

その他3種類の資格

(1)日本体育協会アスレティックトレーナー

スポーツ医、科学の知識を活かしてスポーツを安全に、正しく、楽しく指導し、その本質的な楽しさや素晴らしさを伝えることを目指す「公認スポーツ指導者」を各種認定しています。

特に「アスレティックトレーナー」は機能解剖や運動学に関する専門的な知識を有し、競技者の健康管理、スポーツ障害、外傷の予防、救急処置、アスレティックリハビリテーション及び体力トレーニング、コンディショニングなどにあたる方のための資格で、パーソナルトレーナーとしても活かせる内容です。

(2)コアコンディショニング協会(JCCA)認定トレーナー

人々の快適な生活のサポートやスポーツ愛好者のパフォーマンス向上に貢献するコアコンディショニングの考え方のもと、セルフコンディショニングの意識と知識を普及させるための健康教育を行う団体です。健康、健康指導を通じた自己実現と社会貢献のため、人々に健康を提供し、人々が自分自身でその健康を守ることができる指導者の育成を目指します。

様々なセミナーを主催しており、ベーシックインストラクター、アドバンストトレーナー、マスタートレーナーの三段階のトレーナー資格をはじめ、シニアやキッズを対象とする指導資格やスポーツ講師の資格、その取得のためのセミナーなども提供しています。

(3)日本ホリスティックコンディショニング協会認定資格

全身の筋連動、関節機能連鎖等を最適な状態にすることで健康維持やスポーツ能力向上を図ることのできる指導者の育成を目指しています。認定資格としてはFC(フィジカルコンディショナー)資格と、HC(ホリスティックコンディショナー) 資格があります。

FC資格はまたパーソナルトレーナーに必要な基礎知識と基本指導技術の修得を目指す、パーソナルトレーナー基礎講座と連動しており、こちらの講座を受講することで受験資格が得られるようです。

パーソナルトレーナーは身体の専門家としての広範な知識が求められることから、学習分野は幅広く、必要な勉強は多岐にわたります。資格の種類も多いことから、奥深く、学びきれないほどの内容があります。学習意欲を旺盛に保ち、常にアンテナを高くして勉強してゆく姿勢が大切です。

叫ぶ男

4)ぶっちゃけ稼げるの?パーソナルトレーナーの年収や将来性って?

今や人気職種でもあるパーソナルトレーナー。稼げる仕事のイメージがありますが、実際の年収、将来性はどうなのでしょうか。より現実的と思われる調査結果を集めてみました。

パーソナルトレーナーの年収

(1)平均年収

パーソナルトレーナーにはさまざまな働き方があり、一般には企業社員、業務委託を請け負う個人事業主、フリーランス、ジム経営者の四業態が考えられます。このすべてを平均し、年齢は31.2歳、年収は約550万円と算出されています(2018年)。日本の平均年収は422万円、教育、スクール講師等が294.4万円、美容関連職が261.8万円とされているので、職業別平均年収として考えると、高収入と言えるでしょう。

(2)年収の分布

ただ、パーソナルトレーナーは働き方や個人の能力により、収入に幅があるのが現実です。企業に就職し社員として働くならば安定した収入が見込めますが、その場合は月収にして18万~25万ほどと、高収入として特筆するほどの収入が見込めるわけではありません。個人事業主やフリーランス、ジム経営者は高収入が見込めますが、一方で、収入が不安定なケース、初期投資や継続的な出費が必要となるケースもあるので、注意が必要です。

(3)高額所得者のケース

個人事業主やフリーランス、ジム経営者となると、年収にして300万~600万、プロアスリートとの契約なら1,000万円級も望めます。また、企業に就職している方でも、ベテランとして現場のトレーナーからマネジメント職に移行するケースでは、600万以上の年収が見込めるケースもあるようです。

パーソナルトレーナーの将来性

(1)一般的な進路

企業の社員としてパーソナルトレーナーを務める場合は、残念ながら、それほど長い間継続的に働ける職業とは言い難いのが現実です。資格を取得し、勉強を続けて常に最新の知識にアンテナを張り職業寿命を延ばすことは可能ですが、現場の指導は見栄えも体力も必要となるため、年齢とともに無理が利かなくなるケースが増えてきます。

企業に勤めるのであれば管理職や事務職への異動、独立や転職を目指すのであれば、現場経験を活かして鍼灸師や柔道整復師などの医療系や福祉に関わる資格の取得を目指すことが推奨されます。

(2)長く働くために

美容や健康への人々の関心、高齢社会の進行などもあり、フィットネス業界そのものは今後も進展が見込める分野です。パーソナルトレーナーとしてハードなトレーニングを担えなくなったトレーナーが、後に介護福祉分野に活躍の場を移して活動するケースも多くあります。

また、経験豊富なトレーナーの場合は、後進のトレーナー育成のための講師業に移行することもあります。アスリートやプロチームと契約できれば長く働ける場合もありますが、一握りの成功者のみというのが現実です。パーソナルトレーナーとしての知識や経験をベースにした、新たなビジネスの可能性を考えておく必要があります。

職業寿命としては、一般的にはそれほど長くないパーソナルトレーナー。しかし、現役時代に十分に知識と経験を積めば、さまざまな分野への転向が可能です。健康は一生の問題でもありますから、これらに関する知識の潜在的なニーズは、増加こそすれ減少することはほぼないでしょう。特に高齢者の増加が問題となっている現代社会では、医療介護分野での需要が増すと考えられます。

バーベル男

5)パーソナルトレーナーとして働きたい人のためのQ&A

【Q1】パーソナルトレーナーになるための勉強では資格取得を目指すべき?

優れたパーソナルトレーナーになるためにはさまざまな知識が必要ですが、範囲が広く内容も深いため、独学ですべてを網羅するのはまず無理です。資格取得のために勉強をすれば、少なくとも、必要な最低限の知識は身に付きます。そう考えると、パーソナルトレーナーを名乗るのに必須の資格はないとは言え、資格は持っていた方が良いでしょう。

また、企業に就職する際に有利であるのはもちろんのこと、同業者である有資格パーソナルトレーナーとの間の連帯感を醸成するのにも役立ちます。トレーナー資格認定団体の団体保険に入れることもメリットです。

【Q2】パーソナルトレーナーとして働く上でどんな勉強をしたら良い?

NSCA、NESTA、JATIの3種類は日本国内でも有名でキャリアアップにも有利な資格なので、このいずれかの資格取得に対応できる形で勉強すると良いでしょう。必要な知識が最も多く、勉強量が稼げるのはNSCAです。NESTA、JATIでは、凝縮した形で必要な知識のみを吸収できるので、基礎的な学習に向いています。

理学療法士や柔道整復師の資格があればトレーナー業の中で治療行為も行えるようになるため、スキルアップし活動の場を広げたいなら、これら医療系の国家資格に対応した勉強も並行して行い、資格取得を目指すのもお勧めです。

【Q3】パーソナルトレーナーの勉強をして、ジムを経営したいです。資金はどれほど必要?

ジムを開業するために必要な資金は、ジムの規模によっても違うので一概には言えません。トレーニングマシンの値段もピンからキリまでありますが、一台数十万という価格になるものもあります。

高重量を扱うことになるため、搬入も一般に考えるよりも高額です。初期投資だけで少なくとも200万、高額な場合は2千万円規模というケースもあるようです。また、傷防止の床加工や定期的な補修、マシンのメンテナンス代も必要になるなど、維持費も考えなければなりません。

パーソナルトレーナーとして働くためには、トレーニングや指導に関わるスキル以外にもさまざまな知識が必要で、内容は多岐にわたります。効率的、且つ効果的にこれらを勉強するためには、体系的に学べる場、または教材が必要です。

やみくもな独学では追いきれない濃い内容だからこそ、専門学校や資格認定団体による各種講座は、勉強方法として検討する価値がありますね。

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