スポーツ系の資格を簡単取得!8種類の資格を比較紹介
スポーツ系の資格には色々なものがあります。取得の期間・難度もさまざまで、気軽に手が出せそうにないものも多いですよね。簡単に取得できる資格はないのでしょうか。キャリアの入口として、趣味のステップアップに、簡単に取得できて使える資格を紹介します。
民間資格が大半?スポーツ系資格にはどんなものがあるのか
スポーツには、あまり法律の定めがありません。スポーツをやるのは自由ですから当然なのですが、インストラクターなどの指導者にも国家資格がないのが現状です。スポーツ系の資格にはどのような種類のものがあるでしょうか。
スポーツ系資格は取得しやすい民間資格が多い!
スポーツ系の資格には国家資格は多くありません。該当するのは競馬・競輪などの公営競技の選手くらいです。これらの資格はそれぞれの養成学校を卒業して取得します。一方、民間資格は非常に多様です。法律の定めがないために、多くの民間団体が独自に認定する資格が多いためです。
プレイヤーか指導者か
プレイヤーか指導者か。このような視点で大別することもできます。プレイヤーの資格というと、特定の競技のプロライセンスや、ダイビングなどの危険が伴うものが該当します。指導者はインストラクターやトレーナーなど、人に教えるための資格です。日本スポーツ協会が実施する指導者資格では競技ごとの資格も存在しています。
ケア・サポートをする資格
スポーツに直接関わらない資格も、スポーツ関係の業界で求められることがあります。例えばスポーツジムなどにいるトレーナーは、選手の怪我の防止とケアも行います。そのため、柔道整復師などの医療系の資格を取得するケースも増えています。
簡単取得でも価値あり!仕事に活かせるスポーツ系資格2選!
簡単に取得できる資格の中にも、仕事に活かせるものがあります。キャリアの入口として、または、今の仕事内容をステップアップするために、取得を考えてみるのもいいでしょう。取得が簡単で仕事にもつながる3つの資格を紹介します。
その1:ライフセーバー
ライフセーバーの資格は5日間の講習を受けると取得することができます。しかし注意が必要なのは講習を受けるための条件があることです。最も簡単なウォーター・ライフセーバーで、400メートルを10分以内と50メートルを50秒以内、潜行15メートル以上、立ち泳ぎ2分以上の泳力がなければなりません。もともと水泳をやっていてこの条件をクリアできる人にとっては、取りやすい資格と言えます。
その2:トレーニング指導士
トレーニングの指導者としての資質を高め、正しいトレーニングの普及や体力づくりを行います。ウエイト・トレーニングやサーキット・トレーニングの指導をしていることが受験資格となります。4日間の講習があります。試験の合格率は92%で、講習をしっかり聞いていれば問題なく合格できます。
日本スポーツ協会の公的資格3選!
国内のスポーツ競技連盟や体育協会を統括しているのが日本スポーツ協会です。この日本スポーツ協会は数多くの公的資格を発行しています。公的資格は公的機関や大臣などが認定するものなので、信頼性が高い資格と言えます。その中から、取得が容易なものを3つ紹介します。
その1:スポーツリーダー
地域のスポーツグループやサークルなどで基礎的なスポーツ指導や運営を行うのがスポーツリーダーです。競技別の指導者資格やフィットネス資格へのステップアップも可能です。35時間の通信講座の後、課題提出で6割以上の点数を取れば合格となります。合格率は95%ですから、容易に取得できる資格と言えます。
その2:ジュニアスポーツ指導員
地域のスポーツクラブなどで、子どもたちに遊びを通した身体づくり・動きの指導を行うものです。共通科目35時間と、5時間の実技を含む23時間の専門科目の受講が必要です。共通科目はスポーツリーダーと同じなので、スポーツリーダー取得後なら免除となります。
その3:アシスタントマネジャー
地域のスポーツクラブなどで、クラブの運営のサポートなど、クラブマネジャーを補佐する仕事です。共通科目の他に35時間の専門科目を受講します。専門科目にも6割以上を合格ラインとする試験があり、上記ふたつよりも多少難易度が上がります。運営側の仕事の入口として活かせる資格です。
日本スポーツ協会の資格には他にも色々なものがあります。資格相互に共通部分があり、上位資格取得の際には共通部分が免除されるのが特徴です。簡単なものからはじめて、少しずつステップアップを目指すことができます。
経験があれば簡単に取得できる?スポーツ経験を活かす資格2選
普通に考えると簡単ではないけれど、その道の経験者にとっては簡単、という資格もあります。せっかく続けてきたスポーツがあるのなら、それを活かすものいい方法です。スポーツ経験を活かして簡単取得できる資格を挙げてみます。
その1:日本スポーツ協会公認コーチ
日本スポーツ協会が実施している公的資格です。コーチ1~コーチ4まであり、旧名称ではそれぞれ、指導員・上級指導員・コーチ・上級コーチと呼ばれていました。
コーチ1は35時間の共通科目と20時間の専門科目を受講しますが、専門科目は競技ごとに内容が分かれています。その競技をやっていた人にとっては高いハードルではないはずです。スポーツセンターなどで各競技の指導に当たる仕事に使えます。
その2:インストラクターの関連資格
インストラクターには資格が要りません。もちろん専門的な知識は必要になりますが、スポーツ経験を活かしてジムなどに就職し、働きながら関連資格取得を目指す方法があります。
例えばスポーツ指導者の資格は40時間の講座と、35時間の通信講座で取得が可能です。普通に考えたら大変遠回りにも感じますが、経験を活かして働いているうちに、ついでに資格も取れると考えてしまえば、取りやすい資格といえるでしょう。
トレーニングやパフォーマンスアップを学べる資格3選
これから紹介する3つの資格は、トレーニングやパフォーマンスアップのスペシャリストになれる資格です。
いままでに紹介した資格はどちらかというと、技術指導をおこなうための資格でした。
例えば野球を例にあげると、技術指導をおこなうトレーナーの仕事は次のようなものがあります。
・バッティングのフォームを教える
・速い球を投げられる投球フォームを教える
それに対して、ストレングスコーチやフィジカルトレーナーとも呼ばれる役割があります。
人の体について詳しく、生理学や解剖学の視点からパフォーマンスアップを助けるのが仕事です。
具体的には次のようなものです。
・バッティングを安定させるための筋肉を鍛えるためのトレーニングを指導する
・速い球を投げるために必要な筋肉を鍛えるためのトレーニングを指導する
生理学や解剖学について学び、人の身体について詳しくなれば、あらゆるスポーツに応用することができるようになります。
解剖学や生理学などのトレーニング指導に役に立つ専門知識を学べるトレーナー向けの資格を3つ紹介します。
あらゆる人に適切に指導できるトレーナー資格の基本:NSCA-CPT
NSCA-CPTは、さまざまな年齢・性別・健康状態の人に対しても、適切なトレーニング指導を行うことができます。
世界的なトレーナー教育団体のNSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)が認定する、パーソナルトレーナー向けの資格です。
さまざなな性別・年齢・健康状態の人に対応して、基本的なトレーニング指導が可能になります
スポーツに特化した指導をするための基礎知識を学ぶためのファーストステップに当たる資格だと言えます。
スポーツ選手に対応できる特化した知識を得たい人のための、NSCA-CSCSという資格もあります。
関連リンク:NSCA-CPTとはどんな資格?受験条件・勉強法・活用方法を解説
アスリート向けにさらに特化した:NSCA-CSCS
NSCA-CSCSは、アスリートやスポーツチームへのトレーニング指導をおこなうためのトレーナー向けの資格です。NSCA-CPTと同じくNSCAが認定しています。
アスリート向けのトレーニング指導は、その競技の特性を理解した上でさらなるパフォーマンスアップが求められるため、高度な知識が必要です。NSCA-CPTを取得し、基礎的なトレーニング指導の知識を得た後のステップアップとして挑戦するのがおすすめです。
アスリート向けに特化した資格であるため、簡単とは言えないのがNSCA-CSCSのデメリットです。スポーツ分野の知識を学ぶことができ、なおかつ取得しやすい資格であれば、次に紹介するNESTA-PFTがおすすめです。
関連リンク:NSCA-CSCSってどんな資格?学べること・受験条件・勉強法・活用方法まとめて解説
一般の人からアスリートまで幅広く対応:NESTA-PFT
トレーニング指導のプロフェッショナルを認定するのがNESTA-PFTです。
NESTA-PFTは、NESTA(全米エクササイズ&スポーツ協会)が認定するトレーナー向けの資格です。
パーソナルトレーナーの分野からスポーツトレーナーの分野まで幅広く学ぶことができ、NSCA-CSCSと比べると比較的取得がしやすいというメリットがあります。
関連リンク:NESTA-PFTとはどんな資格?取得までの手順と取得後の働き方まとめ
資格を取得してスポーツトレーナーを目指せるスクール
資格を取得するためにスクールに通うことで、トレーナーとしての技術が得られます。
ただ資格を取るための暗記だけでは終わらせずに、使える知識として習得できることスクールに通うべき理由です。
トレーナー指導の基礎を身につけるトレスクNSCA-CPT
NSCA-CPTに合格するための高度な専門知識を、まだ勉強をしたことがない人にも分かりやすく教えてくれるのが、トレスクNSCA-CPT講座です。
テキストでは理解がしづらいエクササイズテクニックなどの難関ポイントを、オリジナル動画を使うことで分かりやすく学ぶことができます。
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アスリート指導へさらに一歩近づけるトレスクNSCA-CSCS
難関資格と呼ぶ人もいるNSCA-CSCS取得を3ヶ月で目指すことができます。
よりアスリート向けに特化した資格のため、アスリートの現場を知るトレーナーから教えてもらえることが分かりやすさのポイントです。
講師の中川氏はNSCA-CSCSだけではなく柔道整復師の資格も持っているスポーツトレーナーです。
動きの分析をもとに、アスリートのパフォーマンスアップに多く携わっています。
NSCA-CSCSはアスリート向けに特化したハイレベルな資格のため、NSCA-CPTよりも難易度は高いです。合格率はNSCA-CPTよりも約30%低いため、しっかりとした受験対策が必要です。
スポーツ指導の現場を知る「本物」のトレーナーから教わることで、合格できる実力を目指せるスクールです。
資格を使って仕事はできる?スポーツ系資格を活かせる職業はこれ!
色々な職業で、スポーツ系資格を使うことができます。資格取得が必要なものから、必ずしも必要ではないものまで様々です。どんな仕事に活かしたいのかをよく考えて、自分に必要な資格とスキルを見極めましょう。
スポーツ選手に技術指導をする仕事
スポーツに関する技術指導などを行う仕事として、インストラクター・コーチ・各競技の指導者などがあり、関連する公的資格や民間資格が存在しています。多くの人を相手に知識を伝えて指導をしていく性格上、働く場所は多く、仕事として安定する傾向です。
初心者や一般の人を対象に教える仕事からプロ選手を相手に教える仕事まで、求められるレベルはさまざまです。共通して求められるのは、そのスポーツに対して精通しているしていることです。
スポーツ選手にトレーニング指導をする仕事
技術指導をする仕事に対して、パフォーマンスをあげるための運動を指導するトレーナーの仕事もあります。
スポーツ業界がまだ発展途上の日本国内では、技術指導の仕事とトレーナーの仕事が混同されがちで、1人で両方の役割を兼任しているケースも多くあります。
しかし、欧米などではこの2つの役割は明確に分けられていて、トレーナーは選手のパフォーマンスアップのトレーニング指導に特化した存在として認知されています。ウエイトトレーニングを用いて筋力を向上させることで競技パフォーマンスを上げる専門家はストレングスコーチとも呼ばれています。
これから日本でもストレングスコーチの重要性が広まり、職業として普及していくことは大きく期待できます。
ケア・サポート系の仕事
他の関わり方として、スポーツ選手の怪我の防止やケア・栄養面の管理なども考えられます。スポーツ栄養士などの公的資格の他、医療系の国家資格をトレーナー業に活かしている人もいます。
プロスポーツ選手
プロスポーツの世界も資格が求められるものがあります。中でも、競馬・競輪・競艇・オートレースは公営競技であるため、選手は国家資格取得者です。ボクシングやゴルフなどはそれぞれの団体の基準を満たした上でプロテストに合格する必要があります。剣道や柔道などの段位のシステムも、一種の認定資格とみることができますが、これらを使って収入を得るのは難しそうです。
その他の職業
プールや海などで起きる水難事故を防いたり、注意喚起を行うライフセーバーの仕事や、各種の競技の審判員などの仕事もあります。審判員は競技ごとの資格が必要となります。他にも、クラブ運営に携わるクラブマネジャーなど、スポーツ業界の仕事は多岐にわたります。
【1分で解決】コロナ禍でも未経験でパーソナルトレーナージムに就職できた方法とは
未経験だからトレーナーに就職ができない。だけどパーソナルトレーナーになって、”好きなことで仕事”をしたい。未経験からパーソナルトレーナーになるには、トレーナー資格を取るのが一番の近道。
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6)スポーツ系の資格に関するQ&A
スポーツ系の資格に関して、その他の疑問点をまとめました。Q&A方式でご覧ください。
【Q1】女性のスポーツトレーナーは少ないですか?
スポーツトレーナーというと男性のイメージが強いですが、特に女性が少ないということはありません。コミュニケーションが重視される仕事ですから、むしろ女性トレーナーの需要は増えていくと考えられます。
【Q2】スポーツ系の資格取得にかかる費用はどのくらいですか?
資格の種類によって色々ですが、簡単に取れる資格ほど講習等の期間が短く、費用も抑えられる傾向です。
【Q3】スポーツ業界の仕事の将来性はどうですか?
健康志向が高まっていて、新たにスポーツを始めたり、フィットネスジムに通い始める人が増えています。東京五輪の影響で今後もこの傾向は続くでしょう。将来的にもスポーツに関わる仕事の需要は絶えないものと考えられます。簡単な資格を入口にしてスポーツの世界に飛び込むのもいいのではないでしょうか。
【1】スポーツ系資格には国家資格は少なく、さまざまな団体の民間資格が乱立している。
【2】スポーツ系の職業は指導者系・選手系・サポート系に分けられる。
【3】簡単に取得できても仕事に活かせる資格はある。入り口やステップアップに最適。
【4】日本スポーツ協会の公的資格は信頼性が高く、ステップアップもしやすい。
【5】スポーツ経験を活かすことで取得が楽になる資格もある。
いかがでしたか?一口にスポーツ系の資格と言っても色々な種類があります。簡単なものであっても資格を取得すれば趣味の活動に自信をつけることもできますし、仕事につなげることもできます。気軽な気持ちで第一歩を踏み出してみてください。
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