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理学療法士を目指せる夜間部のある専門学校一覧

理学療法士は昼間に学べる専門学校や大学だけでなく、夜間部から目指すこともできます。
しかし、夜間部の専門学校の学校数はまだまだ少なく、どの地域にあるか分かりにくいのが現状です。

2019年現在日本理学療法士協会の調査によると、養成施設が273校あるなかで夜間に通える専門学校数は4年制・3年制合わせて30校です。
今回の記事で、どのような専門学校に夜間部があるのか、学費はどの程度かかるのか説明します。
参考:公益社団法人 日本理学療法士協会「養成校一覧」

理学療法士を目指せる夜間部のある専門学校

「進学か就職か悩んでいる」「集中して学べる環境が欲しい」「経済的な問題で進学に対する不安がある」などの人に対し、選択肢の一つとして夜間部があります。実際に高校を卒業したばかりの人のほかに社会人や主婦、フリーターなどさまざまな経歴を持った人が夜間部に入学しています。
参考:文部科学省「学校基本調査」
参考:東京都専修学校各種学校協会調査統計部「平成30年度 在籍調査」

夜間部の一般的なカリキュラムは、18時から21時30分まで1日2~3コマの時間割で専門分野の授業を行っており、短時間で集中して学べる無駄のないカリキュラムが組まれています。

業のコマ数が昼間と比べて少ないため、学費を抑えることもできます。
専門学校の納入金を比べても、昼間部では159万円~201万円程度かかりますが、夜間部では129万円~170万円程度です。
参考:公益社団法人 東京都専修学校各種学校協会「平成30年度 学生・生徒納付金調査結果」

社会人として働いている人もおり、専門学校独自の支援金制度や日本学生支援機構の奨学金の利用・併用をしている人もいます。詳しい学費は各専門学校の公式ホームページをご確認ください。

働きながら勉強に励むことは非常に大変ですが、夜間部に通うことで同じような考えの仲間や、さまざまな経歴を持つ幅広い年代の仲間たちと助け合いながら、国家資格取得という同じ目標に向かって志高く学ぶことができます。

<関連リンク>
理学療法士を目指せる専門学校!後悔のない進路選択ができるように解説!

夜間部には幅広い年齢層の人がいます!

一般的に昼間部には高校を卒業したばかりの学生が在籍しています。
「平成30年4月入学者の学歴の調査(全体475人)」ー①により、高等学校(通信制除く)新卒生が全体の74.7%、既に大学を卒業した人が9.5%を占めています。
さらに「平成30年4月入学者における年齢別の人数の調査(全体475人)」ー②においても、18歳が64.4%、19歳8.2%でした。
昼間部の専門学校には、18歳から19歳の高校を卒業したばかりの学生が多く在籍している傾向があります。

一方で夜間部では「①の調査(全体266人)」より、高等学校(通信制除く)新卒生が27.8%、既に大学を卒業した人が25.6%、高等学校(通信制除く)既卒22.2%、専門学校卒業11.3%と、さまざまな経歴の人がいることがわかりました。
「②の調査(全体266人)」からも、18歳が22.2%、19歳が10.2%、30~34歳が10.9%、ほか各年代ごとに1~5%ほどいます。
夜間部の専門学校は、さまざまな経歴を持つ幅広い年代の人が在籍している傾向があります。

参考:文部科学省「学校基本調査」
参考:東京都専修学校各種学校協会調査統計部「平成30年度 在籍調査」

夜間部でも高い就職率を記録しています!

クレヨン

専門学校は即戦力として活躍できる力を身につけられるカリキュラムが組まれているため、昼間部と夜間部で高い就職率を誇っています。

昼間部の「平成30年3月卒業者の就職状況(就職者数371人/就職希望者数405人)の調査」より、就職希望者に対する就職率は昼間部で91.6%、関連職種への就職率を含めると98.7%を誇ります。
今回の調査結果では進学率は0%でした

同様に「夜間部(就職者数206人/就職希望者数224人)の調査」より、就職希望者に対する就職率は夜間部で92.0%、関連職種への就職率を含めると99.5%を誇ります。

理学療法士を目指せる夜間の専門学校にかかる学費の全国平均

お金

2019年現在、日本全国に夜間の専門学校が30校あることは前述しました。
そこで全国のそれぞれの地域から5校ずつ選び、3年制・4年制でかかる学費の平均総額を算出しました。

<関連リンク>
理学療法士を目指せる専門学校の学費を比較!(2019年度全国版)
理学療法士を目指せる学校の学費を比較!(2019年度全国版)

4年制の専門学校の平均

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,271,071円
  • 授業料の年額:940,714円~1,026,429円
  • 3年間の総額:4,308,077円

3年制の専門学校の平均

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,342,429円
  • 授業料の年額:1,106,714円~1,135,286円
  • 3年間の総額:3,573,875円

北海道

北海道は理学療法士を目指せる夜間の専門学校が少ないことが分かりました。
全国平均と比較した場合、学費の総額は全国平均を少し上回ります。

札幌医療リハビリ専門学校(3年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,300,000円
  • 授業料の年額:1,200,000円
  • 3年間の総額:3,700,000円(3.53%)

参考:2020年度の学費より

東北地方

東北地方は理学療法士を目指せる夜間の専門学校がないことがわかりました。

関東地方

関東地方は理学療法士を目指せる夜間の専門学校が多い地域のひとつということがわかりました。
全国平均と比較した場合、学費の総額は3年制では全国平均と同程度で、4年制では上回ります。

4年制専門学校の平均

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,410,000円
  • 授業料の年額:1,082,500円
  • 4年間の総額:4,657,500円(8.11%)

3年制専門学校の平均

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,217,500円
  • 授業料の年額:1,117,500円
  • 3年間の総額:3,452,500円(-3.40%)

八千代リハビリテーション学院(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,100,000円
  • 授業料の年額:1,000,000円
  • 4年間の総額:4,100,000円

専門学校社会医学技術学院(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,290,000円
  • 授業料の年額:930,000円
  • 4年間の総額:4,080,000円

専門学校東京医療学院(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,550,000円
  • 授業料の年額:1,200,000円
  • 4年間の総額:5,150,000円

日本リハビリテーション専門学校(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,700,000円
  • 授業料の年額:1,200,000円
  • 4年間の総額:5,300,000円

専門学校医学アカデミー(3年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,185,000円
  • 授業料の年額:1,085,000円
  • 3年間の総額:3,355,000円

埼玉医療福祉専門学校(3年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,250,000円
  • 授業料の年額:1,150,000円
  • 3年間の総額:3,550,000円

参考:2020年度の学費より

東海地方

東海地方は理学療法士を目指せる夜間の専門学校が少ないことがわかりました。
全国平均と比較した場合、学費の総額は少し下回ります。

名古屋医専(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,100,000円
  • 授業料の年額:950,000円
  • 年間の総額:3,950,000円(-8.31%)

参考:2020年度の学費より

関西地方

関西地方は理学療法士を目指せる夜間の専門学校が多い地域のひとつということがわかりました。
学費の総額は4年制・3年制ともに全国平均と同程度です。

4年制専門学校の平均

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,203,333円
  • 授業料の年額:1,015,000円
  • 4年間の総額:4,248,333円(-1.39%)

3年制専門学校の平均

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,433,333円
  • 授業料の年額:1,133,333円・1,066,667円
  • 3年間の総額:3,566,667円(-0.20%)

大阪医療福祉専門学校(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,170,000円
  • 授業料の年額:1,005,000円
  • 4年間の総額:4,185,000円

関西医科専門学校(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,150,000円
  • 授業料の年額:1,050,000円
  • 4年間の総額:4,300,000円

履正社医療スポーツ専門学校(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,290,000円
  • 授業料の年額:990,000円
  • 4年間の総額:4,260,000円

大阪リハビリテーション専門学校(3年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,500,000円
  • 授業料の年額:1,200,000円
  • 3年間の総額:3,900,000円

近畿リハビリテーション学院(3年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,300,000円
  • 授業料の年額:900,000円
  • 3年間の総額:2,900,000円

ハーベスト医療福祉専門学校(3年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,500,000円
  • 授業料の年額:1,300,000円・1,100,000円
  • 3年間の総額:3,900,000円

参考:2020年度の学費より

中国地方

中国地方は理学療法士を目指せる夜間の専門学校が少ないことがわかりました。
全国平均と比較した場合、学費の総額はかなり上回ります。

福山医療専門学校(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,580,000円
  • 授業料の年額:1,280,000円
  • 4年間の総額:5,420,000円(25.81%)

参考:2020年度の学費より

四国地方

四国地方は理学療法士を目指せる夜間の専門学校がないことがわかりました。

九州・沖縄地方

九州・沖縄地方は理学療法士を目指せる夜間の専門学校が多い地域のひとつということがわかりました。
4年制・3年制の全国平均と比較した場合、学費の総額はどちらもかなり下回ります。
九州・沖縄地方は全国的に見て、理学療法士を目指しやすい環境といえそうです。

4年制専門学校の平均

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,141,250円
  • 授業料の年額:891,250円
  • 4年間の総額:3,815,000円(-11.45%)

3年制専門学校の平均

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,250,000円
  • 授業料の年額:950,000円
  • 3年間の総額:3,150,000円(-11.86%)

専門学校麻生リハビリテーション大学校(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,290,000円
  • 授業料の年額:990,000円
  • 4年間の総額:4,260,000円

福岡リハビリテーション専門学校(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):900,000円
  • 授業料の年額:800,000円
  • 4年間の総額:3,300,000円

小倉リハビリテーション学院(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,050,000円
  • 授業料の年額:950,000円
  • 4年間の総額:3,900,000円

沖縄リハビリテーション福祉学院(4年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,325,000円
  • 授業料の年額:825,000円
  • 4年間の総額:3,800,000円

長崎リハビリテーション学院(3年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,412,000円
  • 授業料の年額:1,362,000円
  • 3年間の総額:4,136,000円

九州中央リハビリテーション学院(3年制)

  • 初年度納入金(授業料の年額+入学料):1,250,000円
  • 授業料の年額:950,000円
  • 3年間の総額:3,150,000円

参考:2020年度の学費より

夜間の専門学校は学費を抑えられる!

理学療法士を目指すうえで、専門学校は夜間か昼間、3年制か4年制から選択でき、それぞれで学費が異なることがわかりました。
仕事をしながら夜間の専門学校には通うことを検討している人は、経済的な不安や時間的な制約、体力的な問題から通い続けることができるのか不安も多いと思います。
経済的な不安を取り除くためさまざまな「奨学金制度」を活用することも可能です。
理学療法士の夢を実現するための方法のひとつとして検討してみてもいいでしょう。

理学療法士を目指すうえで、あらかじめ考えられる不安点を洗い出し、信頼のできる情報を集め、学校選びをして下さい。

<参考>
公益社団法人 日本理学療法士協会「養成校一覧」
文部科学省「学校基本調査」
東京都専修学校各種学校協会調査統計部「平成30年度 在籍調査」
公益社団法人 東京都専修学校各種学校協会「平成30年度 学生・生徒納付金調査結果」

<関連リンク>
理学療法士を目指せる専門学校!後悔のない進路選択ができるように解説!
理学療法士を目指せる専門学校の学費を比較!(2019年度全国版)
理学療法士を目指せる学校の学費を比較!(2019年度全国版)

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