スポーツが好きな人に向いてる仕事14選。業務内容や職業の選び方をご紹介!
誰でも1度は「好きなことを仕事にしたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。スポーツをするのが好きな人やスポーツ選手に憧れている人、スポーツ観戦をするのが好きな人は、スポーツに関わる仕事がしたいと思ったことがあるはずです。
「スポーツに関わる仕事」でまず思いつくのは、スポーツ選手や監督といった多くの人が知っている仕事かもしれません。スポーツ選手や監督は人気が高い仕事ですが、競争率が非常に高いこともあり、なりたいと思っても諦める人が多いのが実際のところです。
しかし、スポーツに関わる仕事の種類は選手や監督以外にも数多く存在しています。そのため、選手や監督になれないからといって好きなスポーツに関わる仕事に就くことを諦める必要はありません。
今回の記事では、スポーツが好きな人に向いてる仕事や高収入を目指す方法、スポーツに関わる仕事に活かせる資格などをご紹介します。
スポーツに関わる仕事がしたいけれど、
「どんな仕事があるのか分からない」
「どの仕事が自分に向いているのかが分からない」
などと悩んでいる人は、是非参考にしてください。
スポーツが好きな人に向いている5つの仕事カテゴリ
スポーツが好きな人に向いている「スポーツに関わる仕事」の数は非常に多いです。そこでまずはスポーツに関わる仕事を整理するため、カテゴリ別に見てみましょう。
本項では、
・プロスポーツに関わる仕事
・スポーツ・トレーニング指導に関わる仕事
・スポーツ医療に関わる仕事
・スポーツ用品に関わる仕事
・報道するメディアに関わる仕事
の5つのカテゴリについて以下で詳しく説明します。
プロスポーツに関わる仕事
スポーツが好きな人に向いている仕事のカテゴリの1つは、プロスポーツに関わる仕事です。
プロスポーツに関わる仕事で誰もが最初に思いつくのは、プロ野球選手やプロテニスプレーヤー、プロゴルファーなどのプロとして競技をするアスリートではないでしょうか。プロアスリートはプロスポーツに関わる仕事の代表的な仕事の1つです。
また、プロアスリートの監督やコーチ、マネージャーなどアスリートを直接サポートする仕事ももちろんプロスポーツに関わる仕事として挙げられます。
一方で、プロスポーツに関わる仕事としてあまり知られていないのは、野球やバスケットボールなどのプロチームで働く
・運営者
・役員
・広報
・経理
・人材発掘エージェント
などです。彼らは、プロスポーツ選手のパフォーマンスに直接関わることはありませんが、裏方としてプロスポーツ選手を間接的にサポートしています。
その他、スポーツチームが所属している協会や連盟で働く役員や職員も、プロスポーツに関わる仕事として知られています。
スポーツ・トレーニング指導に関わる仕事
スポーツ・トレーニング指導に関わる仕事も、スポーツが好きな人に向いている仕事のカテゴリの1つです。
スポーツ・トレーニング指導に関わる仕事は、一般的にフィットネスクラブやスポーツジム、スポーツ教室、スタジオ、学校などが職場になります。
フィットネスクラブやスポーツジムにおいての具体的な職業としては、
・パーソナルトレーナー
・スポーツインストラクター
・スポーツトレーナー
などが挙げられます。
またスポーツ教室やスタジオ、学校においての職業としては、
・水泳やヨガ、ダンス、ボクシングなど特定のジャンルのインストラクター
・リトルリーグ、剣道・柔道教室などの指導者
・学校内のスポーツチームなどを指導する監督・コーチ
などがスポーツ・トレーニング指導に関わる仕事に含まれます。
スポーツ医療に関わる仕事
スポーツ医療に関わる仕事も、スポーツが好きな人におすすめできる仕事です。
スポーツとケガは切っても切り離せない関係にあります。また、スポーツ選手も人間なので病気にかかることもあります。
そのためスポーツ医療に関わる仕事は、スポーツ選手が万全な状態でスポーツを続けていくうえで不可欠な仕事といえます。
スポーツ医療に関わる仕事の具体的な例とその仕事内容は、下記を参考にしてください。
・ケガや病気を治療するスポーツドクター
・ドーピングからアスリートを守るスポーツファーマシスト
・ケガをした後のリハビリテーションを行う理学療法士
・スポーツ選手の栄養面をサポートするスポーツ栄養士
・パフォーマンスの向上、リハビリ、コンディションなどをサポートするアスレティックトレーナー
など
スポーツ医療に関わる仕事は、国家資格などの高度な資格やスキルを必要とする仕事が多いですが、スポーツ選手を医療の知識を使ってサポートしたい人にとってうってつけの仕事といえるでしょう。
スポーツ用品に関わる仕事
スポーツが好きな人におすすめできる仕事として、スポーツ用品に関わる仕事もあります。ここでのスポーツ用品に関わる仕事とは、スポーツ用品の開発や生産、販売に携わる仕事です。
スポーツ競技に使用されている用具や設備、スポーツ選手が身に付けるユニフォーム、靴などを企画・デザインしたり、工場や作業場などでスポーツ用品の製造や生産をしたり、マーケティングや商品宣伝、商品の営業などをしたりします。
以上のような仕事内容を聞くと、スポーツ選手のような華やかな仕事ではないため敬遠する人もいるかもしれません。
しかし、スポーツ用品に関わる仕事をしている人の中には、優れた商品を作ることができる職人として、トップアスリートから直接依頼を受けるほどの技術を持った人もいます。
また、スタイリッシュなデザインや使いやすいデザインをすることで、多くの人に愛される商品を生み出せることもあります。
一見、スポーツ界での花形ではない仕事に見えても自分の技術を極めたり、才能を発揮したりすることでスポーツ業界に欠かせない存在として認められることがあることは覚えておいてください。
報道するメディアに関わる仕事
スポーツが好きな人に向いている仕事のカテゴリの最後は、報道するメディアに関わる仕事です。
テレビや新聞、インターネット、雑誌などの媒体を活躍の場にしてスポーツに関する情報に携わります。
具体的な職業としては、
・スポーツジャーナリスト
・スポーツ・ニュース記者
・スポーツライター
・スポーツカメラマン
・実況アナウンサー
・スポーツレポーター
・スポーツ番組のキャスター
・スポーツ番組のディレクターやアシスタントディレクター
などがあります。
情報を取り扱う仕事がしたい人や文章力・企画力がある人、人前で話すことが好きな人などに魅力のある仕事といえるでしょう。
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スポーツが好きな人におすすめの職業14選
スポーツが好きな人に向いている仕事のカテゴリが分かったところで、次はスポーツが好きな人におすすめの職業を具体的に見ていきましょう。
本項では、スポーツが好きな人におすすめの、
・アスリート・スポーツ選手
・スポーツインストラクター
・スポーツコーチ
・パーソナルトレーナー
・柔道整復師
・スポーツ栄養士
・メンタルトレーナー
・スポーツドクター
・スポーツメーカー(営業職・開発職)
・スポーツ雑誌の編集者・ライター
・スポーツカメラマン
・スポーツ施設スタッフ
・イベント企画・プロモーター
・地域のスポーツチーム運営
以上14個の職業について以下で詳しく説明します。
アスリート・スポーツ選手
スポーツが好きな人におすすめの職業の1つ目は、アスリート・スポーツ選手です。
アスリート・スポーツ選手はご存知の通り、自身の高い運動能力やスキル、体力などで国内外の選手と競い合うことで結果を出します。
アスリート・スポーツ選手は非常に人気が高い職業で、選手になれればスポーツが好きな人にとって非常に魅力的な職業になりますが、現実的にはアスリートとしてお金の稼げるプロの選手はほんの一握りです。
また、何よりも結果がものを言う業界のため身体が資本であり、厳しいトレーニングや食事管理が欠かせません。
スポーツインストラクター
スポーツインストラクターも、スポーツが好きな人におすすめの職業です。
スポーツインストラクターとは、スポーツジムやフィットネスクラブなどに勤務して、お客様の一人ひとりのニーズに合わせてトレーニングメニューを組んだり、技術指導を行ったりする職業です。
スポーツインストラクターの仕事は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、体力維持や筋肉増進、ダイエット、ボディメイクなどを目的としているお客様に向けて、トレーニングメニューの作成やペースの管理、技術指導、マシン・設備の使い方の指導などをするスポーツインストラクターです。
2つ目は、水泳やダンス、ゴルフ、テニスなどの特定の種目でのパフォーマンス向上を目指しているお客様に向けて、トレーニングプログラムを提案して上達するように指導するスポーツインストラクターです。
どちらのインストラクターにも必要なことは、
・お客様の年齢や性別、運動歴などに合わせたトレーニングメニューを組むスキル
・お客様のモチベーションを上げるためのコミュニケーションスキル
・筋肉や関節などについての専門的な知識である解剖学や運動生理学
の3種類のスキルセットです。
スポーツインストラクターを目指す人は、以上の知識やスキルを身に付けるため、まずはトレーナーの資格を取得することをおすすめします。
スポーツコーチ
スポーツが好きな人にとって、スポーツコーチも魅力的な仕事かもしれません。
スポーツコーチは、プロのアスリートから一般の人までの幅広い層のスポーツ選手を対象に、パフォーマンスの向上を目指して指導を行います。
主な指導内容は、
・基礎的な体力づくり
・トレーニング
・技術指導
・勝利に向けた戦術・戦略
などがあり、多くの面で選手たちをサポートしていきます。
スポーツコーチもスポーツインストラクターと同様にスポーツや身体に関する専門知識やコミュニケーションスキル、コーチングスキルなどが必要です。
また、高い指導力や選手が付いてくるようなカリスマ性がある人は、スポーツコーチとして成功する可能性が高いでしょう。
パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーは、スポーツが好きな人に非常におすすめの仕事です。
パーソナルトレーナーの仕事は、スポーツジムやフィットネスクラブなどでトレーニングをしている人たちに対して、マンツーマンでトレーニング指導や栄養・生活についてのアドバイスなどを行います。
先程スポーツインストラクターの項目で、「お客様の年齢や性別、運動歴などに合わせたトレーニングメニューを組むスキルが必要」とお話ししました。パーソナルトレーナーも同様に1対1でお客様と向き合う仕事であり、かつお客様もテイラーメイドな指導を望んでいることがほとんどのため、スポーツインストラクター以上に、お客様に合ったトレーニングプランを組む能力が求められることが多いです。
また、お客様を安全に指導するために解剖学や運動生理学などの専門的な知識も欠かせません。
以上のことから、パーソナルトレーナーになるにもトレーナーの資格取得は必要不可欠といえます。
資格取得をすることでお客様からの信頼も得やすくなり、顧客獲得にもつながるため、パーソナルトレーナーを目指している人はトレーナーの資格取得から取り組んでみてください。
以下の記事では、パーソナルトレーナーを目指す方必見の資格をまとめておりますので、是非参考にしてください。
※参考:パーソナルトレーナーとして活躍できる資格を3つ紹介!ジムで働きたい人必見!
柔道整復師
柔道整復師は、スポーツ医療に関わる仕事の1つです。
柔道整復師は医師の同意のもと、接骨院や整骨院で捻挫や打撲、骨折、脱臼などのケガを整復・固定をすることで治療します。
スポーツ選手にケガは付き物です。そのため、柔道整復師のように医療の専門知識があり、ケガの治療や回復をサポートできる仕事の需要は、スポーツ業界において非常に高いといえます。
現に、プロのアスリートのトレーナーとして活躍している人が、柔道整復師の資格も取得しているケースは少なくありません。
柔道整復師は国家資格です。資格取得のためには所定の大学や柔道整復師養成施設で学び、柔道整復師国家試験に合格する必要があります。
スポーツ栄養士
栄養士の知識を活用して、栄養面からスポーツ選手などをサポートするスポーツ栄養士という仕事もあります。
スポーツで、自分の持っている能力やスキルを最大限発揮して最高のパフォーマンスをするには、日ごろのトレーニングに加えて、普段食べている食事の栄養バランスを整えることも非常に重要です。
スポーツ栄養士は、スポーツ選手を栄養・食事の面からサポートし、摂るべき栄養のアドバイスや自己管理能力を高める教育などを行います。
また、スポーツ選手だけでなく一般のスポーツ愛好家や子どもたちに対して、健康の維持や運動能力の向上のために栄養指導を行う場合もあります。
メンタルトレーナー
スポーツが好きなだけでなく、スポーツ選手を心理的な面からサポートしたい人は、メンタルトレーナーがおすすめです。
スポーツ選手は試合のストレスやプレッシャーと戦わなければいけないため、中にはメンタル面の問題を抱えている選手がいることも珍しくありません。
精神的な問題はたかが心の問題だと思われがちですが、精神が不安定なために実際にはあるはずの実力が出せず、最悪の場合選手生命が絶たれてしまうような事態になることもあります。
メンタルトレーナーは、選手が本番でベストパフォーマンスを発揮できるように、不安を軽減し精神状態を安定させるためのサポートを行います。
メンタルトレーナーになるための必須の資格はありません。しかし、選手のメンタルをサポートするには心理学の専門知識やカウンセリングスキルなどが必要です。そのため、心理学部のある大学や心理学の単位が取れる大学などで学んだり、心理学の通信講座や民間スクールなどでカウンセリングスキルを身に付けることをおすすめします。
また、心理系の資格を取得すると知識やスキルの証明になりますし、スポーツ選手からの信頼も得やすくなるでしょう。
心理系の国家資格には、2018年に誕生した公認心理師があります。また民間の資格には、スポーツメンタルトレーニング指導士やスポーツメンタルトレーナーなどがあります。したがって、メンタルトレーナーとしてお客様方の信頼を勝ち取り、生計を立てたい方にとって資格取得は一考の余地があるでしょう。
スポーツドクター
スポーツが好きな人で医師免許の取得を目指していたり、既に医師として働いていたりしている場合は、スポーツドクターがおすすめです。
スポーツドクターとは、スポーツ選手を専門的に治療し、サポートする医師のことです。役割としては、スポーツ選手が最高のパフォーマンスを行えるように、スポーツ医学の専門知識とスキルを活かして多方面からサポートします。
スポーツドクターの具体的な業務の例は以下の通りです。
・スポーツ選手が競技中に負ったケガや障害の診断・治療
・ケガの予防策の提案
・スポーツ選手の健康管理
・栄養面や心理面のアドバイス
・競技会での医事運営
・医療面のサポートをするため、国内・海外の遠征に同行
など
スポーツドクターになるには、医師免許が必要です。そのため、大学の医学部で学び、医師国家試験に合格する必要があります。
スポーツメーカー(営業職・開発職)
スポーツが好きなら、スポーツメーカーでの営業職や開発職もおすすめです。
スポーツメーカーの営業職は、一般的にスポーツメーカの商品を取り扱うスポーツ用品店に対して営業を行います。
具体的には、
・開発した自社製品の売り込み
・販売されている自社製品を店内で目立たせるための工夫
・自社製品の販売状況や価格の確認
・売り上げが芳しくない商品の販売を強化するためのイベントやキャンペーンの運営
などが挙げられます。
スポーツメーカーでの営業職は、スポーツ用品店の人たちと何度もやり取りをするため、コミュニケーションスキルが必要不可欠です。また、営業職なので元気ではきはきしている人の方が結果を出しやすいといえます。
一方でスポーツメーカーの開発職は、スポーツ用品の新商品の企画開発に携わる仕事です。
具体的な仕事内容の例は、以下の通りです。
・スポーツ選手のパフォーマンスを分析して、選手にとって使いやすい商品を製作する
・デザイナーと協力して新商品の企画・開発をする
・既存の商品の改良をする
・新素材に関する研究開発に携わる
など
開発職の仕事は、分析力や素材などに関する知識が必要なため、理系の大学や大学院を卒業している人が優遇される傾向があります。
特に、スポーツメーカーでの研究開発職を希望する場合には、大学でスポーツに関わる分野を専攻していたり、スポーツメーカーでの仕事の基礎になる研究を大学の研究室でしていたりしていると有利になりやすいでしょう。
また、営業職はデザイナーなどの様々な部門の人と連携する仕事のため、営業職と同様に一定程度のコミュニケーションスキルも必要です。
スポーツ雑誌の編集者・ライター
スポーツが好きでかつ書くことに興味がある人は、スポーツ雑誌の編集者やライターを目指すと良いかもしれません。
スポーツ雑誌の編集者やライターは、スポーツ雑誌の記事の企画立案や編集、執筆を行います。
編集者の主な仕事は以下の通りです。
・記事の企画を立てる
・取材のアポイントメントを取る
・カメラマンやライターを手配する
・記事の編集をする
など
ライターの主な仕事は以下の通りです。
・スポーツ選手や団体にインタビューをする
・インタビュー内容を執筆し記事にする
など
スポーツ雑誌の編集者やライターは、以上のような業務内容を通して魅力的なスポーツ記事を作成し、スポーツ業界を盛り上げる役割があります。
スポーツが好きな人の中には、スポーツに関するアピールポイントを把握している人が多いです。そのため、スポーツ好きな人ほど人を惹きつけるような記事を作り上げることができ、スポーツ業界に貢献することができるでしょう。
スポーツカメラマン
カメラマンとしてスポーツ関連の写真や映像を撮影することで、スポーツに関わっている人もいます。
スポーツカメラマンは、雑誌や新聞、オンライン記事などに掲載するスポーツ選手のインタビュー時の写真や試合中の写真、また、テレビや動画配信サイトなどで配信するインタビュー時の映像や試合中の映像を撮影するのが主な仕事です。
シャッターチャンスを逃さずに、素早く動き回っている選手を撮影するスキルや、選手の良い表情を撮影・選定するセンスの良さなどがスポーツカメラマンには重要です。
スポーツカメラマンは、スポーツメディアの会社の社員として働いている人も多いですが、経験や実績を積んでフリーランスのカメラマンとして活躍している人もいます。
スポーツ施設スタッフ
スポーツに関わる仕事として、スポーツ施設のスタッフもおすすめの仕事です。
具体的に は、
・スポーツ施設の運営・管理
・お客様の受付
・イベントの企画・運営
などを行うことで、お客様に安全かつ快適なトレーニング環境を提供する役割があります。
スポーツ施設のスタッフは、トレーナーのように実際にお客様と一緒に身体を動かすことがあまりないため、スポーツに関わる仕事として思い浮かべる人は少ないのではないでしょうか。
しかし、スポーツ施設のスタッフもスポーツジムに通うお客様にとってはなくてはならない存在です。
スポーツが好きでスポーツ関係の仕事をしたいけれど、一日中身体を動かす自信がないという人にはおすすめな職業かもしれません。
イベント企画・スポーツプロモーター
スポーツに関わる仕事の中には、イベント企画・スポーツプロモーターという仕事もあります。
スポーツプロモーターとは、国内の競技会や国際試合、親善試合などのスポーツイベントがスムーズに進むようにコーディネートをする人のことです。
「コーディネート」と一言で言いましたが、スポーツプロモーターの仕事は以下のように多岐にわたります。
・イベントの企画立案
・イベントの会場探し
・スポンサー企業や団体との交渉
・宣伝活動
・会場設営
・スタッフに関する人事
・テレビ放映権に関する交渉
・国内外から参加するプロ選手の宿泊、食事、移動手段の手配
・開催後の会場撤去
など
これだけを見てもスポーツプロモーターの仕事内容の種類が多いことが分かるのではないでしょうか。
スポーツプロモーターは、スポーツイベントに参加する人たちやお客様が最高の体験ができるようにするために、ありとあらゆるサポートをする必要があります。
そのため、全体を見ながら行動ができ、適切なスケジュールを組みながら効率的に仕事がこなせる人が向いています。
地域のスポーツチーム運営
スポーツが好きな人におすすめする最後の仕事は、地域のスポーツチームの運営です。
地域のスポーツチーム運営の主な仕事は、地域のスポーツチームにおいての、
・会員募集
・イベントの企画立案
・日常の管理
・地元の才能の育成
・地域社会との連携
などが挙げられます。
地域のスポーツチーム運営は、以上のような仕事を通してスポーツと関わり、地域に貢献する役割があります。
スポーツに関わる仕事の市場動向とは?
スポーツに関わる仕事の市場動向は、現在拡大していて将来的にも拡大傾向にあるといわれています。
なぜこれほどまでにスポーツに関わる仕事の市場が拡大し、今後も拡大すると見られているのでしょうか。
それには大きく分けて、
・スポーツ業界を拡大することを国が目指している
・社会的な背景からスポーツに興味を持つ人が増えている
・様々な特徴を持つジムが誕生している
以上3つの理由があります。
本項では、スポーツ市場が拡大すると見込まれる理由を1つずつ紐解いていきます。
スポーツ業界を拡大することを国が目指している
スポーツ庁が運営しているインターネットサイトを見ると、国がスポーツ業界の拡大を目指していることが分かります。
例えば、スポーツ庁のスポーツの成長産業化のページによると、「スポーツ市場を拡大し、その収益をスポーツ環境の改善に還元し、スポーツ参画人口の拡大につなげるという好循環を生み出すことにより、スポーツ市場規模5.5兆円を2025年までに15兆円に拡大することを目指します。」と明記されています。
以上のように、国がスポーツ産業を後押ししていることから、スポーツに関わる仕事市場は今後も拡大し続けると見られています。
社会的な背景からスポーツに興味を持つ人が増えている
国がスポーツ産業を後押しする大きな理由には、日本が抱える社会的な背景が関係しています。
日本が今直面している様々な社会的背景が、多くの人にスポーツを始めさせるきっかけになっているのです。
社会的背景①:人生100年時代
日本は世界一の長寿国で、今もなお寿命が延び続けています。最近では人生100年時代とも言われるようになりました。
しかし、いくら長生きをしても健康でなければ幸せにはなれないということで、高齢化社会への対応として健康を維持し、筋肉を衰えさせないためにスポーツを始める人が増えています。
社会的背景②:現代人の運動不足
現代人は、パソコンの前に座っている時間が非常に長く、運動不足が深刻になっています。
運動不足は筋力の衰えだけでなく、高血圧・糖尿病などの生活習慣病や自律神経の異常による精神疾患の原因にもなります。
そのため、少しでも運動不足を解消させようと定期的に運動する人が増えています。
社会的背景③:ストレス社会
日本は同調圧力が高く、諸外国に比べてストレスが多い社会だと言われています。
ストレスは、様々な身体の不調の原因になります。また、ストレスで食べ過ぎてしまうと肥満の原因にもなります。
以上のことから、ストレス解消やダイエット目的でスポーツをする人が多くなっています。
このような社会的な背景は今後も続くと見られることから、将来的にもスポーツに関わる仕事の市場は拡大するという声が多いのです。
様々な特徴を持つジムが誕生している
最近、様々な特徴を持つジムが誕生していることも、スポーツに関わる仕事の市場拡大に影響を与えています。
フィットネスクラブだけでなく、
・パーソナルジムやヨガスタジオ、ピラティススタジオなど特定の種目に特化したジム
・高齢者専用のシニア向けジム
・オンラインで参加できるオンラインフィットネス
などが増えたことで、スポーツを身近に感じ、生活の一部として取り入れる人が多くなっています。
また、フィットネスジムでカラオケやセルフネイル、洗濯・乾燥、歯のホワイトニングなどができるジムも誕生していることで、今までスポーツに興味がなかった層がスポーツを始めていることもスポーツに関わる仕事の市場拡大に繋がっているといわれています。
以上のようなスポーツに関わる仕事の市場拡大を活用し、仕事を通じてお金を稼ぎつつ、自分の好きなスポーツに関わることができる仕事をする場合、選択肢として「トレーナー(パーソナルトレーナー)」「スポーツメーカーへの就職」の2つがあります。
2つの選択肢については、次項で詳しく説明します。
職種別:スポーツに関わる仕事で高収入を目指す方法とは?
スポーツに関わる仕事をするなら、高収入を目指したいという人も多いのではないでしょうか。
本項では、スポーツに関わる仕事で高収入を目指す方法を、
・トレーナー(パーソナルトレーナー)の場合
・スポーツメーカーに入社する場合
の職種別に以下で詳しく説明します。
パーソナルトレーナーとして働く場合
パーソナルトレーナーとして高収入を目指す場合は、フリーランスとして活動したり、独立・開業したりすることを考えてみてください。
フィットネスジムなどで雇用されて働いているパーソナルトレーナーは、出世などをしない限り高収入はあまり期待できませんが、フリーランスやジムの経営者になることで、トレーニング単価を自分で設定できるため高収入が見込めます。
中には、年収1,000万円以上稼いでいる人もいます。
ただし、フリーランスやジムの経営者は,、雇用されているトレーナーよりも実力勝負になります。また、雇用されている時にはあまり必要がなかったマーケティングスキルなども重要になるため、しっかりとした準備や戦略が必須です。
スポーツメーカーに入社する場合
スポーツメーカーはもともとほかの業界よりも年収が高いことで知られています。
大手企業になればなるほど高収入が期待でき、中でもマーケティングや営業職はかなりの高収入が望めるといわれています。
ただし、競技人口が多いスポーツの商品開発を多く行っていたり、幅広い層に愛用される商品を作っていたりする企業でブランド力もある場合は、どの職種でも高収入が得られる傾向があります。
スポーツメーカーに転職する際は、
・企業の年商
・扱っている商品の数
・扱っている商品の種目と競技人口
・ブランド力
・人気度
などを事前に調べておくと良いでしょう。
スポーツに関わる仕事に活かせる資格とは?
スポーツに関わる仕事には、資格が必ず必要な仕事や資格が必須ではなくても実務において資格取得レベルの能力が必要な仕事があります。
本項では、スポーツに関わる仕事に活かせる資格として、
・NSCA-CPT
・NESTA-PFT
・柔道整復師
・日本スポーツ協会公認スポーツ指導者
・管理栄養士
・アスリートフードマイスター
以上6つの資格を以下で詳しく説明します。
NSCA-CPT
NSCA-CPTは、NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)が発行するパーソナルトレーナー向けの資格です。ご紹介したNSCAが発行する資格を持つ認定トレーナーは、世界各国で活動しており、日本でも知名度が高いため信頼に繋がりやすいのがメリットです。
NSCA-CPTを取得することで、トレーニングプログラムの作成や指導スキル、解剖学や生理学に関する知識などさまざまな分野において専門的なスキルを習得でき、フィットネス業界での信頼性や評価を向上させることが可能です。
資格取得のためには、
・NSCAジャパンの会員であること
・満18歳以上であること
・高等学校を卒業している、または高等学校卒業程度認定試験に合格していること
・有効なCPR/AEDの認定を持っていること
以上の4つの条件を満たし、さらにNSCA-CPT認定試験に合格する必要があります。
NSCA-CPTを取得することにより、お客様に対して専門性の高いトレーニング指導が可能となり、特にフィットネスクラブやジムでの働く際に大きな強みになります。
同資格について詳しく知りたい方は、「NSCA-CPTとはどんな資格?受験条件・勉強法・活用方法を解説」をご覧ください。
NESTA-PFT
NESTA PFTは、アメリカのNESTAが発行する信頼性と認知度が非常に高い資格です。
フィットネスやウェルネスについての知識やスキルはもちろんのこと、管理業務、接客マナー、マーケティングなどビジネスについての知識も身につけたフィットネス業界のスペシャリストを認定します。
NESTA PFTの資格を取得するには、認定試験を受けて合格する必要がありますが、実務経験が必須になるなど認定試験を受けるためにクリアすべき条件が厳しめです。条件に該当しない場合は、NESTAの認定する養成講座、養成コースを受けなければなりません。
同資格について詳しく知りたい方は、「NESTA-PFT(ネスタ)とはどんな資格?取得までの手順と取得後の働き方を解説」をご覧ください。
柔道整復師
柔道整復師は病院や接骨院、整骨院で、医師の同意を得た場合に捻挫や打撲、骨折、脱臼などのケガを治療するための国家資格です。
柔道整復師の資格を取得していると、接骨院や整骨院を自ら開業することができます。
柔道整復師の資格を取得するためには、3年以上の修学が必要である専門養成機関または4年制大学で必要科目を履修し、柔道整復師国家試験に合格することが必要です。
柔道整復師の資格を取得している人の中には、スポーツトレーナーやパーソナルトレーナーとして専門的な技術を活かしている人もいます。
日本スポーツ協会公認スポーツ指導者
日本スポーツ協会公認スポーツ指導者は、JSPO(日本スポーツ協会)が認定する、適切な資質能力を身に付けたスポーツ指導者を育成するための資格です。
スポーツの価値やスポーツの未来への責任を感じ、プレーヤーズセンタードの考えに基づいて暴力やハラスメントなどを排除し、プレーヤーの成長をサポートしながらスポーツの文化や社会的な価値を高められる人を認定しています。
公認スポーツ指導者には、スポーツ指導者としてライフステージに応じた様々なスポーツ活動を推進することができるように、5つの領域にわたる19種類の資格があります。
同資格について詳しく知りたい方は、「公認スポーツ指導者とは?資格の種類や主な仕事内容、資格取得時の注意点を解説」をご覧ください。
管理栄養士
管理栄養士は、それぞれの健康状態や目的に合わせた栄養指導をおこなうための国家資格で、スポーツ栄養士を目指すのに必須の資格です。
管理栄養士はたとえスポーツ栄養士にならなくても、スポーツトレーナーやスポーツコーチ、パーソナルトレーナーなどの選手やお客様への栄養指導が必要な職種に就けば、栄養についての専門知識を活かしながら働けます。
また栄養や食事の知識は、自分や周りの人たちの健康管理など仕事以外でも役立つでしょう。
管理栄養士の資格を取得するには、高校を卒業した後に栄養士や管理栄養士の養成課程がある大学や短大、専門学校を必要な単位を取って卒業することが必要です。その後、管理栄養士の国家試験に合格することで、管理栄養士になることができます。
アスリートフードマイスター
アスリートフードマイスターは、食事に関する知識でアスリートをサポートするための民間資格です。
アスリートが最高のパフォーマンスを行えるように、アスリート個人のバッググランドや競技の種類などに合わせて最適な食事プランを提案することができる能力を証明します。
アスリートフードマイスターには1級~3級のレベルがあり、それぞれの所定のコースを修了することで資格取得ができます。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
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まとめ
今回の記事では、スポーツが好きな人に向いてる仕事や市場動向、高収入を目指す方法、スポーツに関わる仕事に活かせる資格などをご紹介しました。
スポーツが好きな人に向いている仕事の中からやってみたいと思う仕事を見つけられたでしょうか。
好きなことや興味があることを仕事にできれば、自分のスキルを活かせる可能性や生きがいを見つけられる可能性が高くなります。スポーツに関わる仕事の市場は拡大しているため、興味がある仕事があれば転職を考える価値はあるかもしれません。
特に今急激に需要が伸びているパーソナルトレーナーやスポーツトレーナーは、狙い目の仕事といえるでしょう。
パーソナルトレーナーになるために必須の資格はありませんが、お客様を安全に指導しお客様からの信頼を得るためには、専門的な知識やスキル、それらを持っているという証明が必要です。
そのため、パーソナルトレーナーを目指している方には、まずパーソナルトレーナーの民間資格を取得することをおすすめします。
トレーナーエージェンシーでは、トレーナーを志す方向けに認定資格『NSCA』の完全攻略ガイドをお配りしています。興味のある方は、ぜひダウンロードしてみてください。
