運動が好きだからジムのインストラクターに転職してみたい！と考えている方も、実際ジムのインストラクターに就職した場合の年収はどのくらいになるか知っておきたいですよね。今回はそんなジムインストラクターの給与事情をまとめていきたいと思います。

1)インストラクターの平均年収

インストラクターの平均年収は2014年～2015年のはたらいくによる調査によると、年収259万円　月収18万円となっています。国内の100職種のうち88位という結果がでています。

年齢別平均年収

年齢別になるとまた違った平均年収となりますので、そちらも確認していきましょう。

年齢：年収

20～24歳：239.4万円
25～29歳：248.2万円～298.2万円
30～34歳：227.6万円～327.6万円
35～39歳：269.8万円～373.8万円
40～44歳：299.0万円～420.0万円
45～49歳：348.4万円～470.4万円
50～54歳：394.0万円～504.0万円
55～59歳：389.8万円～499.8万円
60～65歳：240.2万円～499.8万円

※平均年収と国税庁の都道府県別年収との比率より算出

ジム種類別平均年収

ジムの種類によって年収も変わってきます。大手の企業いくつかの年収を新卒サイトや転職サイトの口コミをもとに算出していきましょう。

(1)ティップネス

新卒サイトより、4大卒で月収226,000円となっています。短大や専門卒の初任給で月収も変わってきますが、大学卒だと年収300万弱です。

(2)セントラルスポーツ

こちらは転職サイトの口コミからによると、初任給の手取りは17～190,000円で、3～5年間務めた中最終的な年収は300万円～400万円となっております。

(3)ゴールドジム

こちらも、転職サイトの口コミによると3～5年の勤務で年収200万円～400万円となっております。ゴールドジムの場合はこの基本給のほかにプライベートレッスン料の何割かを給与として得ることができるので、人によって大きな差があるといえるでしょう。

(4)カーブス

こちらも転職サイトの口コミからによると、初任給は店舗の場所によっても異なりますがおおよそ200,000円～となっています。年収としては300万円弱となっています。

アルバイト・パート平均年収

アルバイトやパートになると正社員とはまた異なる給与になります。おおよそ都内であると時給1,000円～といったところになりますので、おおよそ216万円～288万円ほどといったところでしょう。

2)ジムインストラクターの都道府県別年収

インストラクターといえども、地域によってかなり大きな差が生まれます。ですので、今回は厚労省が出した都道府県の平均給与比率から、各都道府県のスポーツインストラクターの平均年収を算出しましたので参考にしてみてください。

都道府県別平均年収

都道府県　　　平均年収

北海道　　　　378万円
青森　　　　　336万円
岩手　　　　　378万円
宮城　　　　　420万円
秋田　　　　　336万円
山形　　　　　378万円
福島　　　　　378万円
茨城　　　　　420万円
栃木　　　　　420万円
群馬　　　　　420万円
埼玉　　　　　378万円
千葉　　　　　420万円
東京　　　　　588万円
神奈川　　　　462万円
新潟　　　　　378万円
富山　　　　　378万円
石川　　　　　420万円
福井　　　　　420万円
山梨　　　　　378万円
長野　　　　　420万円
岐阜　　　　　378万円
静岡　　　　　420万円
愛知　　　　　462万円
三重　　　　　420万円
滋賀　　　　　420万円
京都　　　　　420万円
大阪　　　　　504万円
兵庫　　　　　420万円
奈良　　　　　420万円
和歌山　　　　378万円
鳥取　　　　　378万円
島根　　　　　378万円
岡山　　　　　420万円
広島　　　　　420万円
山口　　　　　420万円
徳島　　　　　420万円
香川　　　　　378万円
愛媛　　　　　378万円
高知　　　　　378万円
福岡　　　　　420万円
佐賀　　　　　336万円
長崎　　　　　378万円
熊本　　　　　378万円
大分　　　　　378万円
宮崎　　　　　336万円
鹿児島　　　　378万円
沖縄　　　　　336万円

※平均年収と国税庁の都道府県別年収との比率より算出

3)インストラクター年代別ボーナス事情

ボーナスは企業によって独自の制度を設けていることが多いので、下記のものは一例となります。参考にしてみてください。

20～24歳：59.9万円
25～29歳：74.6万円
30～34歳：81.9万円
35～39歳：93.5万円
40～44歳：105.0万円
45～49歳：117.6万円
50～54歳：126.0万円
55～59歳：125.0万円
60～65歳：85.1万円

※平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果を引用しています。ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出しています。年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

4)フリーランスの年収

フリーランスというと、どこかの企業と提携して1コマレッスンを受け持って給与をもらいます。ですので、大体1コマの60分～90分に対してお金が支払われます。

ジムインストラクターフリーランスの年収

大手スポーツジムや個人のスポーツジムに出向いて、様々なレッスンを行います。1コマ大体3,000円～5,000円が相場です。おおよその年収は300万円～といわれています。

ヨガインストラクターフリーランスの年収

こちらもジムインストラクター同様、スポーツジムに出向いてレッスンを行います。こちらも1コマ大体3,000円～5,000円が相場です。こちらもおおよその年収は300万円～といわれています。

パーソナルフリーランスの年収

出張パーソナルトレーニングをすることになると1コマ10,000円～20,000円が相場となります。平均してもパーソナルはフリーランスですと稼ぎやすいといえます。ですが、その分トレーニングにかける時間は長くなるので、拘束時間は長くなると考えていたほうがよいでしょう。

5)ジムインストラクターQ&A

【Q1】インストラクターの資格は必ず必要？

必ず必要なわけではありません。ですが、フリーランスとして活躍する場合、パーソナルトレーナーになる場合には資格を取得しておくことが必要でしょう。大手のジムでは研修制度もしっかりと行われるので、その際ある程度の知識を学ぶことができます。ですが、スポーツ業界のトレーニング理論というのは、不確定要素も多いため、常に最新の情報を仕入れておく必要があります。ですので、就職後も独自で勉強をしておくことが望ましいでしょう。

【Q2】年齢によって転職は難しい？

インストラクターの年齢というと、正直なところ平均20代～30代というようなジムが多いです。ですので、30代後半で転職しようと思うと少しシビアな面もでてくるでしょう。ですが、近年はジムも多様化していますので、年代が高めのジムなどのインストラクターであれば、積極的に年代関係なく採用活動を行っていますので、気になったジムにでかけて顧客の年齢層を見てみるのもよいかもしれません。

【Q3】パーソナルトレーナーの方が給料は高くなる？

比較的パーソナルトレーナーの方が給与は高くなるといえるでしょう。ですが、最初のうちはスポーツジムとほとんど変わらないといえます。パーソナルトレーナーの給与が高くなる点としては、インセンティブなどが入りやすいため自分の頑張り次第でかなり給与が変わってくるからだといえます。また、大手のスポーツジムと比べて、専門的な知識がより必要になってくるので、そういった面でも給与が少し高めに設定されています。

【Q4】資格を持っていると年収はあがる？

資格を保持していると年収やインセンティブがあがるジムがほとんどです。ですが、基本的にものすごく年収が増えるかというと実際はそうではないことが多いです。取得の難しい資格であれば高くて5,000円程度、簡単なものであれば3,000円程度が相場とみておいた方がよいでしょう。また、複数持っていると上限が定められるため、最大でも10,000円～20,000円で見ておいた方がよいです。

【Q5】どういう人材が向いている？

一番はコミュニケーション能力が高い明るい方です。もちろん知識豊富で経験が豊富なことに越したことはないですが、そもそもお客様とよりよいコミュニケーションを築けなければ指導もうまく入れません。そういった顧客とのやりとりも年収に関わってきますから、コミュニケーションが苦手な方は、インストラクターとして就職すると少し大変だと感じることが多いと言えるでしょう。