トレーナーの年収/報酬

スポーツトレーナーの給料はどのくらい?【平均は300万円?】

スポーツ系のトレーナーのお仕事をご存知でしょうか?有名選手には、チーム体制でトレーナーがついていて、コーチなどと共に選手のバックアップをしています。トレーナーは体調やトレーニングをサポートする役割の人たちです。そのお仕事と気になる年収も紹介します。

1)スポーツ系トレーナーとはこんな人たち

スポーツ系トレーナーというと、どういう人を思い浮かべるでしょう?プロ野球のキャンプ映像などで見かける、トレーニングの後に選手のストレッチの補助をしたり、腕や肩などをほぐしたりしている人が写っていたりします。また、ジムなどでトレーニングしている選手の傍にいて、ボードなどを持ちながら声をかけている人たち、彼らがトップアスリートを支えるトレーナーです。

彼らは、スポーツ系のトレーナーの頂点に立つ存在で、プロチームに雇われていたり、トップアスリート個人に専属でついているトレーナーたちです。元々そのスポーツの選手だったりファンであったり、自身の競技引退後にそのコネクションを生かしてトレーナー世界に入ってくる人もいますし、鍼灸院などを経営していたりスポーツ関連の治療を扱っている治療院がプロチームへ協力したりしています。

気になる年収は300万〜1000万以上だということです。雇うチームの状態やトレーナーの習熟度などなどの要素で、かなりのばらつきがあり、契約もチームの方針次第ということになっているようです。

2)トレーナーの代表的な3つの役割とは?

ではトレーナーの役割にはどのようなものがあるのでしょうか?ここではそんなスポーツトレーナーの役割について紹介します。

フィットネス 男性

役割1:海外ではメジャーなトレーナーであるアスレチックトレーナー

アスレチックトレーナーとは試合中など怪我をした時に駆けつけて、救急搬送するか応急処置だけでいいかなどを即時判断し、適切な処置をしたり治療後のケアやリハビリ指導などを行います。海外ではプロスポーツには欠かせない存在で、資格や育成に力を入れています。スキルについても高度な教育が必要な状況となってきており、資格について厳格化を進めています。

役割2:主に筋力アップなどのトレーニング関係を受け持つフィジカルトレーナー

フィジカルトレーナーはその名の通り、筋力アップを図ったり、コンディションを整えたり、怪我の対策トレーニングなどを主に指導します。それぞれの課題に合わせてトレーニングメニューを作ったり選手へ体の使い方やトレーニングの意義などの説明を行います。そのため、高度な知識と高いコミュニケーション能力が要求されます。

役割3:怪我を負った選手の復帰を助けるメディカルトレーナー

選手が怪我を負った時に医療関係者が治療し、理学療法士がリハビリによる機能回復を行いますが、それだけでは選手として復帰するには不十分なので、そこでメディカルトレーナーの出番となります。選手の復帰を助けるトレーニングや、怪我をケアしながら復帰するための時間短縮と再発防止を図るトレーナーです。

3)トレーナーの就職先など働き方をご紹介

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企業型:主に有名チームや、大きなトレーニングジムなどに務めているトレーナー

通常のスポーツ系トレーナーの中では収入が安定している勤務形態です。プロチームに社員として勤務しているか、トレーニングジムなどに勤務しており、そこからプロチームなどに派遣されます。

勤務している会社の社員なので、収入はサラリーマンと同等ぐらいか、柔道整復師などの国家資格などを持っている場合は、それに合わせて収入は上がります。トレーナーを専門に勤務している人たちです。

自営型:治療院を自分で経営しているトレーナー

自分で治療院を開業しているトレーナーです。自分で開業してプロチームと契約しているので、自分または治療院のメンバーをプロチームに派遣しています。年収は治療院の規模にもよるのですが、一番収入が多い人たちがいる勤務形態です。

私の友人で腕のいいカイロプラクティックの施術士は、首を痛めたレーサーに施術したのが縁でレーサーの半専属となっていて、レースがあるときは、鈴鹿や富士に行って施術をしていました。彼の治療院はそのせいもあり、人気が非常に高かったです。

プロ選手やプロチームに専属契約しているということで、自分の治療院の宣伝にもなるのでうまく運営して、両立すれば成功への近道と言えます。

独立型:個人的に様々なチームやアスリートと契約しているトレーナー

プロチームに専属で契約しているトレーナーは、個人としての契約なので契約が終わればそれまでですが、スキルがあれば開業することも可能なので、安定はしませんが収入は比較的高めと言われています。

4)一番テレビで見かけるトレーナーはあのスポーツ

さて、スポーツトレーナーというものを、テレビで一番目の当たりにするのは、どのスポーツでしょうか?

それは、ボクシングで間違いないでしょう。漫画や映画でも主役を支える重要な役割をしています。例をあげると「あしたのジョー」の丹下段平、「はじめの一歩」の鴨川会長、「ロッキー」のミッキーなどなどです。

プロボクシングの試合では、セコンドとして選手のそばにいてアドバイスや激励、治療などを行っているので、非常に選手と緊密であり、映画など物語の題材となりやすく、重要な人物設定になっています。日本のプロボクサーのトレーナーは、プロボクサー出身の人がなることが多く、多くのトレーナーはボクシングジムの社員として所属している社員であり、それだけで食べていける人はごく少数とのことです。

5)スポーツ系トレーナーの給料事情と実状

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スポーツ系トレーナーを職業としている人たちで高収入を得ている人たちは一握りですが、それは、どこの業界でも同じでしょう。スポーツ系トレーナーのモチベーションは、スポーツ選手の傍らで彼らの成績や記録に協力できることが大きいのです。

スポーツジムに勤める傍ら、アマチュアチームや、大学などでトレーナーを行なっている人たちも多くいますので、彼らが勝つ事を喜びにしているトレーナーは多いです。さて年収などは、転職サイトなどを見ると、スポーツインストラクター・トレーナーの平均年収は427万円となっています。

一般的な企業サラリーマンの平均年収が422万なので、職業の分類としてトレーナーは医療・福祉・介護といった分野で、スキルに依存する業種ではありますが一般サラリーマンと大差ないことがわかります。平均なので、前述のボクシングトレーナーのように、食べていけない場合が大多数のスポーツもあり格差は大きいようです。

では、低い賃金の場合はどうしているでしょう、これはアルバイトをしている場合もありますが、だいたいがスポーツインストラクターや理学療法士、リハビリセンターなどで働きながらトレーナーとしての活動を行っているので、収入的にはトレーナーが副業と言った場合もあり、ダブルワークが多い職業です。

日本は欧米諸国より整備が遅れているようですが、今後は様々なプロスポーツで設置義務の検討もあり、改善傾向にあります。アスレチックトレーナーを始めとするスポーツ系トレーナーを目指す人も多くなっており、育成する専門学校や大学も増えているので、今後成長する職種だと予想されています。

6)スポーツ系トレーナーに関するQ&A

ここではスポーツ系トレーナーについての質問にお答えします。

【Q1】スポーツトレーナーになるにはどんな勉強をしたらいいですか?

スポーツトレーナーになるには、体育系の大学や専門学校へ通うのが王道です。また、将来を見据え、柔道整復師や理学療法士の資格を取れる学校へ行っておくのも有効だと思われます。

【Q2】トレーナーに必要な資格はありますか?

スポーツ系トレーナーとしての資格としては、日本体育協会ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会の認定資格ですが、日本では柔道整復師や理学療法士を始めとする医療資格を取っていることが前提であったりするので、合わせて取るという性質の資格でもあります。海外での活動を視野に入れるなら、かなりの難関ですがNATA-ATCなどのアメリカでの資格が有効です。

【Q3】スポーツトレーナーの海外事情について教えてください

海外では資格を持ったトレーナーの帯同がプロチームでは必須となっており、また、資格取得には大学卒である必要性があるなど、日本と違いかなり制度化されています。

社会的な認知度もかなり高い状況です。日本は遅れているとはいえ歴史的に欧米の後を追ってきているので、今後改善する方向になると思われます。

【Q4】スポーツトレーナーとして留学を考えていますがどこがオススメですか?

スポーツトレーナーとして留学を考えるのなら、一番はスポーツ先進国である、アメリカが外せないでしょう。NATA-ATCの取得を考えるなら、アメリカということになります。また、米国留学で英語を身につけることにより、日本国内で活動するにしてもプロチーム所属の外国人選手との会話ができるというメリットが大きいと考えられます。

【Q5】スポーツトレーナーとして一番大事な資質は何でしょうか?

スポーツトレーナーの資格や知識などを学ぶということ以外で必要な資質を問われると、コミュニケーション能力だと思われます。対人の職業なので、最も重要なのは対話しトレーニングの必要性や目的や効果の説明・理論の展開など、相手に分かってもらえているのと、わかってもらえていないのでは効果が全然違うので必要資質ということになります。

スポーツ系トレーナーの平均年収を見るとサラリーマンとほとんど変わりません。しかし、かなり格差があることも確かです。それは、現在はまだ制度が確立されていないこともあり、どんどん参入できてしまうのでその原因でもあります。今後は大学や専門学校できちんと勉強し、必要な資格を取っていれば今後も成長が見込める業界なので、将来性もあり有望な業界だと思われます。

<参考>
【職種別・業種別・年齢別モデル年収平均ランキング2020】https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/income/ranking/
【スポートトレーナーの仕事】http://careergarden.jp/sports-trainer/salary/
【食えるプロはほぼいない!?厳しい日本のトレーナー事情】https://victorysportsnews.com/articles/3451/original
【トレーナー留学:BBC(ベースボールコミュニケーション)http://www.baseball-com.jp/95/
【パーソナルトレーナーのためのノウハウ集】https://www.trainer.agency/blog/personaltrainer-nata-atc/
【スポーツトレーナー】https://heikinnenshu.jp/kenkou/sports.html
【浦和大学:スポーツトレーナーの種類と仕事内容】http://www.urawa.ac.jp/column/sports-welfare/trainer-type.html

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