理学療法士はパーソナルトレーナー転職がおすすめ?転職のメリットや転職方法を解説

現在理学療法士として働いている人の中には、様々な理由から理学療法士ではない仕事に転職したいと思っている人も多いかもしれません。

また転職を考えている理学療法士の多くは、「もし転職をするなら、今まで身に付けた理学療法士の知識やスキルを活かしながら活躍できる職業を選びたい」と思っているのではないでしょうか。

理学療法士の転職先としておすすめなのが、パーソナルトレーナーの仕事です。

動作のスペシャリストである理学療法士のスキルは、パーソナルトレーナーとして働くときにも重宝されるため、パーソナルトレーナーに転職することを考える理学療法士が増え始めています。

しかし、いざ転職しようとすると「本当にパーソナルトレーナーに転職してメリットはあるのか」「転職するデメリットは何なのか」「理学療法士がパーソナルトレーナーになるには何をすれば良いのか」など様々な疑問や不安が浮かぶものです。

そこで今回の記事では、転職を考えている理学療法士に向けて、理学療法士が転職を考える理由や転職がおすすめの理由、転職するメリット・デメリット、理学療法士がパーソナルトレーナーになる方法などを詳しく説明します。

パーソナルトレーナーへの転身を考えている理学療法士は、ぜひこの記事を最後まで読んで参考にしてください。

目次

理学療法士が転職を考える2つの理由

まずは、そもそも理学療法士がなぜ転職を考えるのかについて見ていきましょう。

本項では、理学療法士が転職を考えてしまう理由として挙げられる

・医療制度により年収上限が存在する
・理学療法士が増え続けたことで年収の上昇幅に限りがある

以上2つの理由について以下で詳しく説明します。

医療制度により年収上限が存在する

理学療法士が転職を考える1つ目の理由は、医療制度が原因で理学療法士の年収に限界が生じてしまっているからです。

理学療法士が通常働いている病院やリハビリ施設は、診療報酬制度によってサービスの対価を得ています。

診療報酬とは、保険医療機関が保険医療サービスを保険加入者である患者様に提供したときに対価として受け取る報酬です。医療保険が適応される保健医療サービスはすべて、厚生労働省が定めた診療報酬制度により報酬金額が決められています。

この診療報酬制度が、理学療法士の収入が上がらない大きな原因になっているのです。

では、診療報酬制度の何が理学療法士の収入に限界を生じさせているのでしょうか。収入が上がらない原因になっている診療報酬制度の問題として、

・診療報酬額が決まっている
・1日にできる治療の量に時間的制約がある
・診療報酬が減額傾向にある

の3点について詳しく説明していきます。

診療報酬額が決まっている

先程、診療報酬制度では報酬金額が厚生労働省によって決められているとお話ししましたが、当然理学療法士が行うリハビリテーションに対しても診療報酬額が決まっています。

つまり、理学療法士がどんなに質の良いリハビリを行い、患者様の回復に貢献したとしても支払われる金額は変わらないのです。

普通の企業では、経験を積みスキルが上がればそれに伴って年収も上がりますが、理学療法士の場合は、いくらスキルを磨いても診療報酬額が上がらない限り報酬は増えません。中にはそれが原因で、仕事に対するモチベーションが下がってしまうという人もいます。

1日にできる治療の量に時間的制約がある

診療報酬制度では、理学療法士が1日に担当できる患者数や時間にも上限が決められています。また、診療報酬制度で決められた時間で報酬が決まることも収入が上がらない原因になっています。

診療報酬制度において、理学療法士の行うリハビリテーションは「1単位20分」という時間で報酬が決まります。

しかし診療報酬制度では、理学療法士はどんなに残業をしても1日に取得できる単位は24単位(8時間)までとも決まっているため、収入を増やしたいからといって、患者様数を増やして多くのリハビリを行うこともできませんし、たとえ8時間を超えて残業をしたとしても報酬は増えないのです。

また、「1単位20分」と決められていることも収入の上限を生じさせています。

診療報酬の料金は、点数で定められています。

点数は、医療行為や施設基準、病気の種類によって変わるので、例えば医師が、

・レントゲン
・注射
・診察

を行ったとすると、それぞれの診療報酬の点数の合計が支払われます。

一方でリハビリテーションの場合は、リハビリを20分間行うと1単位として計算され、患者様の疾患の種類と単位数によって報酬が決まります。

他の医療行為は、短時間でも処置をすれば点数が付くのに対し、リハビリテーションは20分間行わないと1単位として計算されないということです。

したがって、理学療法士は1単位ごとの拘束時間が長いせいで、1日にリハビリを行える患者数が物理的にも制限されてしまいます。

1日の単位数に上限もある上に、ある一定時間拘束されないと単位が取れない制度のため、理学療法士が稼げる金額に限界が生じてしまうのです。

診療報酬が減額傾向にある

国の財政的な問題で診療報酬が減額傾向にあることも、理学療法士の収入アップを妨げている原因の1つです。

現在、日本は少子高齢化が進んでいるなど、様々な原因から医療費が増加しているという問題を抱えています。そのため国は、医療費削減をせざるを得ない状況になっています。

その影響を受けてしまっている診療報酬の1つが、リハビリテーションです。

近年、国はリハビリテーションなどの診療報酬を減額してます。

診療報酬が減額されれば医療施設の利益も下がります。その結果、理学療法士などの診療報酬の減額に関わる職種の収入が下がっている現状があります。

現に、理学療法士の収入は10年前よりも減少傾向になっているともいわれています。

インフレが進む社会で、給与が減少傾向となると転職を考える理学療法士が増えるのも頷けるのではないでしょうか。

理学療法士が増え続けたことで年収の上昇幅に限りがある

理学療法士が増え続けたことも、年収の上昇幅に制限を生じさせています。

一般的に、需要に比べて供給が少ない場合は価格や収入が上がり、需要に比べて供給が多い場合は価格や収入は下がります。

理学療法士の数が少なかった時代、つまり理学療法士の供給が少なかったときは、希少性が高いことから給与や待遇などがある程度恵まれていました。また、正社員としても雇用されやすかったため、理学療法士が就職で悩むことはあまりありませんでした。

しかし、最近は理学療法学科がある大学などが増えていることや国家資格を取りたいという人が増えたこともあり、理学療法士の資格を持つ人が年々増え続けています。現時点では、毎年約1万人もの理学療法士が誕生しているといわれています。

また、日本理学療法士協会の統計によると、理学療法士の数は19万人以上になっています。

さらに、厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会|理学療法士・作業療法士需給分科会」では、理学療法士の数が2040年には必要数の約1.5倍になるとも予測されているのです。

需要に比べて供給が増えると収入は下がります。「安い給与でもいいから働きたい」「短い時間でいいから雇用してほしい」という人が沢山出てくるため、給与を上げる必要がなくなるからです。したがって、理学療法士の収入は将来的に上がるどころか、さらに下がってしまう可能性が高いと考えられています。

以上のように、多くの理学療法士は収入面に不満や不安を抱えているため、転職を考え始めています。

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理学療法士にとってパーソナルトレーナー転職がおすすめな理由

収入などの問題から転職を視野に入れている理学療法士は、パーソナルトレーナーとしての転身を考えてみてはいかがでしょうか。

パーソナルトレーナーは、理学療法士にとっておすすめの転職先の1つですが、本項ではその理由を探っていきます。

・理学療法士であることが採用時の安心感に繋がる
・パーソナルトレーナーと理学療法士の仕事内容の親和性が高い
・パーソナルトレーナーの中には高所得者も存在する

以上、パーソナルトレーナー転職がおすすめの3つの理由について以下で詳しく説明します。

理学療法士であることが採用時の安心感に繋がる

パーソナルトレーナー転職がおすすめの1つ目の理由は、理学療法士であることがパーソナルトレーナーとして採用される際の安心感に繋がるからです。

理学療法士は、国家資格で医学的リハビリテーションのプロフェッショナルです。

そのため、たとえパーソナルトレーナーの経験がなくても、人の身体について十分な知識があるだろうと企業側から信頼され、採用されやすい傾向があります。

そもそも国家資格を持っているというだけで、知識やスキル、人間性などを信頼する企業はとても多いです。国家資格は取得するのに相当の努力と時間を要するものがほとんどで、簡単に取得できるものではないため、国家資格取得者は様々な面で特別視されることが多いのです。

パーソナルトレーナーと理学療法士の仕事内容の親和性が高い

パーソナルトレーナーと理学療法士の仕事内容の親和性が高いことも、おすすめの理由として挙げられます。

パーソナルトレーナーも理学療法士も人の身体を扱い、動作を提案・分析することによって、お客様や患者様の目標達成をサポートする仕事です。

両方とも人の身体について熟知しているからこそ活躍できる仕事のため、理学療法士はすでに持っている知識やスキルをパーソナルトレーナーの仕事にも活かすことができます。

実際、理学療法学科で多くの学生が苦労して学ぶ解剖学や運動生理学は、パーソナルトレーナーの仕事をする上で必須の知識です。

パーソナルトレーナーの中には高所得者も存在する

パーソナルトレーナーの中には年収1,000万を実現する高所得者も存在するため、高収入を目指すのならパーソナルトレーナーはおすすめの転職かもしれません。

パーソナルジムの給与形態は企業によって、

・基本給
・基本給と歩合給(インセンティブ)
・完全歩合制

のいずれかで支払われます。

インセンティブや完全歩合制の場合、お客様からの信頼を得て人気が高まるほど収入アップが期待できます。そのため、信頼を得やすい理学療法士は高収入を狙いやすいです。

いくら患者様からの信頼を得ても収入が上がらない理学療法士に比べて、自分のスキルが評価されやすいパーソナルトレーナーはやりがいを感じる機会も多いでしょう。

また個人事業主としてパーソナルトレーナーになれば、料金を自由に設定することが可能なため、さらに高収入を得られる可能性も高いです。

理学療法士とパーソナルトレーナーの違いとは?

先程、理学療法士とパーソナルトレーナーの仕事内容は親和性が高いことをお話ししましたが、理学療法士とパーソナルトレーナーの

・仕事内容
・対象者
・勤務先・働き方
・平均年収
・資格要件

ついての比較をすると、いくつか両者間の違いも見えてきます。

本項では、以上5つの項目について理学療法士とパーソナルトレーナーの違いを以下で詳しく説明します。

仕事内容

理学療法士の仕事は、病気やケガなどで日常の動作が難しくなった患者さんに対して、理学療法を用いながら基本的な日常動作ができるようになるためのリハビリテーションを行うことです。

一方でパーソナルトレーナーの仕事は、トレーニングをしている人がそれぞれの目標を達成できるように、1対1でトレーニングや栄養、生活などについての指導を行うことです。

以上のことから分かるように、理学療法士は治療に限定されるものが多いのに対して、パーソナルトレーナーはダイエットや健康維持、体力向上などお客様が設定したポジティブな目標を達成させるのが主な仕事です。

どちらも動作の提案や分析が必要になるものの、理学療法士はトレーニングをしながらお客様を目標達成に導く経験がないことが多いため、実践力に関してはスキル不足を感じることもあるかもしれません。

対象者

理学療法士の対象者は主に、病気やケガを抱えている患者様です。

一方で、パーソナルトレーナーはプロのアスリートからスポーツをしている一般の人が対象者になります。お客様がケガした時には治療のサポートなど、回復に向けたアドバイスなどをすることもありますが、基本的には健康なお客様を対象としています。

勤務先・働き方

理学療法士は主に、病院などの医療機関や老人保健施設、リハビリ施設などで、正社員やパートとして働いています。また、教育施設やスポーツチームに勤務することもあります。

理学療法士には開業権はないため、理学療法士として独立開業してお客様に理学療法を施すことはできません。そのため、理学療法士は施設に雇われて安定的な働き方をしている人がほとんどです。

ちなみに、理学療法士は総合病院で働いていても医師や薬剤師、看護師のような夜勤や当直は基本的にありません。

一方で、パーソナルトレーナーはフィットネスクラブやスポーツジムが主な勤務先になりますが、働き方は正社員やパート以外に業務委託やフリーランス、オンラインでのトレーニングクラスを開けばリモートワークという選択肢もあります。

また、独立開業をしてスポーツジムの経営者になることもできます。

平均年収

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平均年収は約4,325,200円です。

それに対して、パーソナルトレーナーの年収は約300万〜500万円といわれています。ただし、独立開業して成功すれば年収1,000万円も夢じゃありません。

資格要件

理学療法士は国家資格で、理学療法士の仕事をするには資格取得は必須です。

それに対して、パーソナルトレーナーには必須の資格はありません。たとえ資格がなくても、パーソナルトレーナーを名乗って働くことができます。

しかし最近、解剖学などの身体についての知識がない無資格のパーソナルトレーナーが、お客様にケガを負わせる事故が増えています。

パーソナルトレーナーは、お客様一人ひとりの身体に責任を持って安全にトレーニングを行う義務があります。そのため、専門知識やスキルを証明するための資格取得の重要性が今注目されています。

理学療法士の国家資格がある人は、解剖学や生理学などパーソナルトレーナーに必要な知識の多くが既にあるため、スポーツジムで活躍できる可能性が非常に高いといえるでしょう。

理学療法士がパーソナルトレーナーに転職するメリットとは?

本項では、理学療法士がパーソナルトレーナーに転職する具体的なメリットをまとめます。

パーソナルトレーナーに転職するメリットとして挙げられる、

・お客様の幅広い要望に対応できる
・自身の収入をあげやすくなる
・働き方の自由度が上がる
・自由度の高いトレーニングメニューを作成できる
・独立・開業の可能性が生まれる

の5つのメリットについて、以下で詳しく説明します。

お客様の幅広い要望に対応できる

パーソナルトレーナーに転職すると、理学療法士として活動するとき以上に、お客様の幅広い要望に対応できるようになります。

パーソナルトレーナーの仕事は、お客様の目標達成のサポートをすることです。

お客様の目標は、

・ダイエットなどのボディメイク
・健康維持
・筋力増強
・運動不足解消

など、お客様によって様々でバラエティーに富んでいます。

パーソナルトレーナーはトレーニング指導や栄養指導などをしながら、お客様と一緒にそれぞれの目標達成を目指します。

パーソナルトレーナーに転職すると、理学療法士として働いていた時とは違うお客様の要望に対し、多角的なサポートをする機会が得られ、新鮮さを感じるのではないでしょうか。

自身の収入を上げやすくなる

パーソナルトレーナーに転職すると、自身の収入が上がりやすくなる可能性があります。

先程お話しした通り、理学療法士の収入は診療報酬制度などが原因で上がりにくい状況にあります。それに対してパーソナルトレーナーは、スキルを上げてお客様からの人気を獲得することで年収がアップが可能です。

また、フリーランスとして活動したり、独立開業したりすることによってさらに年収をアップさせることも期待できます。

年収アップを考えるなら、パーソナルトレーナーへの転身は良い選択になるかもしれません。

働き方の自由度が上がる

パーソナルトレーナーになると、働き方の自由度が上がることがあります。

理学療法士は開業権がないため、一般的に決まった施設で決まった時間働くことになりますが、パーソナルトレーナーには様々な働き方があるため、自分のライフスタイルに合わせて勤務場所や時間を自由に決められる可能性が高いです。

例えば、業務委託として様々なスポーツジムで働く働き方もできますし、オンラインクラスを開いて都合の良い時間に自宅で教えることもできます。

自由度の高いトレーニングメニューを作成できる

自由度の高いトレーニングメニューを作成できるのも、パーソナルトレーナーに転職するメリットです。

理学療法士は、医師の指示のもとでリハビリテーションを行うことが法律で決まっているため、リハビリのメニュー全てを自由には決められません。お客様がリハビリをしてほしい部分を訴えても、医師の指示がない限り何もできないのが実際のところです。

一方で、パーソナルトレーナーはお客様の目標を達成するためにトレーニングメニューを自由に作成することができます。

自分のアイデアを存分に活かしたメニューを考えられることに価値を感じる理学療法士も多いのではないでしょうか。

独立・開業の可能性が生まれる

パーソナルトレーナーになると、独立・開業の可能性が生まれます。

先ほどお話しした通り、理学療法士には開業権がありません。そのため、自分のスキルを活かして開業することをうらやましく思う理学療法士も実際に多いです。

もちろん開業しても、理学療法士として理学療法をお客様に提供することはできませんが、理学療法士の知識を活かしてパーソナルトレーナーとしてお客様をサポートすることはできます。

おすすめなのが、パーソナルジムで何年か働いた後フリーランスとして開業することです。レンタルジムなどを利用すれば、少ない初期投資で自分自身のビジネスを始められます。

理学療法士がパーソナルトレーナーに転職するデメリットとは?

理学療法士がパーソナルトレーナーに転職するメリットは分かりましたが、実際に転職するならデメリットもおさえておきたいところです。

本項では、転職するデメリットとして挙げられる、

・資格取得にお金がかかる
・スキルアップに時間と労力がかかる
・お客様に合わせた指導内容の設計が求められる

の3点について、以下で詳しく説明します。

資格取得にお金がかかる

パーソナルトレーナーとして転職するデメリットの1つは、資格取得などにお金がかかる可能性があることです。

理学療法士は、パーソナルトレーナーに必要な多くの知識をすでに勉強していますが、足りない知識やスキルももちろんあります。また、開業を考えているならマーケティングスキルなどのビジネススキルも学ばなければなりません。

そのため、パーソナルトレーナーに転職する理学療法士は、足りない知識を身に付けるためにNSCA-CPTなどのパーソナルトレーナーの認定資格を新たに取得することが多いです。

仕事をしながら独学で資格を取得することは難しいため、多くの人はパーソナルトレーナーの養成スクールなどを利用します。

スクールの費用や受験費用、講習費用などにお金がかかることになるため、転職の前に準備しておくことが必要です。

スキルアップに時間と労力がかかる

スキルアップに必要なのはお金だけではありません。時間や労力が必要になることを転職のデメリットとして挙げる人もいます。

しかし、新しい分野に挑戦する際は新たな勉強や経験が欠かせません。

時間や労力は必要になりますが、自分自身へのスキルアップや成長に繋がると思えば、費やす時間も労力も苦にはならないはずです。

お客様に合わせた指導内容の設計が求められる

パーソナルトレーナーの仕事は、お客様に合わせた指導内容の設計が求められることがデメリットだと感じる人もいます。

パーソナルトレーナーは様々なお客様の目標に合わせてトレーニングメニューを考えますが、メニューを考える際にはお客様の年齢や性別、運動歴などのバックグラウンドを加味してメニューを調整することが必要です。

そのため、パーソナルトレーナーには知識だけでなく応用力や柔軟性を持つことが重要になります。

理学療法士として働く場合も、年齢や性別などを考えながらリハビリ内容を考えますが、パーソナルトレーナーほどカスタマイズされたメニューを作成する機会は少ないため、パーソナルトレーナーの仕事に最初は戸惑うことがあるかもしれません。

パーソナルトレーナーに向いている人の特徴とは?

パーソナルトレーナーへの転職を目指している人の中には、自分がパーソナルトレーナーに向いているかどうかをチェックしたいという人もいるでしょう。

そこで本項では、パーソナルトレーナーに向いている人の特徴として挙げられる、

・お客様との対話が得意な人
・目の前のお客様を大切にサポートできる人
・継続的に知識を学ぶ姿勢のある人

以上3つの特徴を以下で詳しく説明します。

お客様との対話が得意な人

お客様との対話が得意な人は、パーソナルトレーナーに向いています。

パーソナルトレーナーは、お客様に1対1でトレーニング指導をしますが、トレーニングはお客様にとって辛いと感じることも多いため、パーソナルトレーナーがいかにお客様を励ましモチベーションをキープするかや、いかにお客様にトレーニングを楽しんでもらえるようにするかなどが非常に重要です。

そのため、お客様とのコミュニケーションを楽しめる人や積極的にお客様に関わる意欲がある人がパーソナルトレーナーに向いています。

目の前のお客様を大切にサポートできる人

目の前のお客様を大切にサポートできる人もパーソナルトレーナーに向いている人といえます。

パーソナルトレーナーは、お客様の目標に向かって一緒に努力する仕事です。

そのため、目の前にいるお客様を自分自身のように感じ、共感力を持って接することができる人でないと、お客様からの信頼や安心感を得られない傾向があります。

自分のことを理解し、大切にしてくれるパーソナルトレーナーはお客様から好かれます。

お客様からの人気を集められればリピーターも増えますし、口コミによる集客も期待できるようになるため、結果的にパーソナルトレーナーとして成功する可能性が高くなるのです。

継続的に知識を学ぶ姿勢のある人

パーソナルトレーナーに向いている特徴として、継続的に知識を学ぶ姿勢のある人というのも挙げられます。

パーソナルトレーナーは運動だけでなく、健康や美容など様々な分野の知識をお客様に提供する必要があります。

運動・健康・美容の情報は変化が激しいため、最新の情報において以前の情報が間違っていたということも珍しくありません。

そのため、継続的に知識を学ぶ意欲がない人がパーソナルトレーナーになると、お客様に正しい情報を提供できないことになりかねないのです。

常に新しい情報を学ぶ姿勢がある人や情報に貪欲で学ぶことが好きな人、好奇心がある人などがパーソナルトレーナーには向いているといえます。

理学療法士がパーソナルトレーナーになるための方法とは?

パーソナルトレーナーに転職を決めても、理学療法士からどのようにしてパーソナルトレーナーになればいいのかが分からないという人もいるのではないでしょうか。

そこで本項では、理学療法士がパーソナルトレーナーになるための方法をStep1から順に詳しく説明します。

Step1.パーソナルトレーナー養成スクールで資格を取得する

先ほどお伝えしたように、理学療法士はパーソナルトレーナーに必要な多くの知識をすでに身に付けているものの、パーソナルトレーナーとしては足りない知識や実践スキルもあります。

そのため、パーソナルトレーナーを目指すなら、まずはパーソナルトレーナー養成スクールを利用して、パーソナルトレーナーを認定する資格を取得することを考えましょう。

パーソナルトレーナーの資格を取得することで、パーソナルトレーナーに必要な知識や実践スキル、独立開業する際のアドバイスなどが得られます。

Step2.パーソナルジムに就職する

パーソナルトレーナーの資格を取得したら、パーソナルジムに就職しましょう。

パーソナルジムで働き、実際にお客様と接することで実務経験を積むことができます。

実務経験は、将来的なキャリアアップや年収アップのための重要な基盤となるため、積極的に様々なお客様と接することをおすすめします。

Step3.独立かマネジメント職を目指すか決める

実務経験をある程度積んだら、その経験をもとに独立かマネジメント職を目指すか決めましょう。

自分自身のビジネスを始めたいと思ったら、フリーランスや開業を目指してみてください。今働いているジムなどでマネジメントをする仕事が向いている人は、店長やマネージャーとして昇給を目指すと良いかもしれません。

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まとめ

今回の記事では、転職を考えている理学療法士に向けて、理学療法士が転職を考える理由や転職がおすすめの理由、転職するメリット・デメリット、理学療法士がパーソナルトレーナーになる方法などを詳しく説明してきました。

理学療法士の現状や収入に不安を抱えている人の中には、この記事を読んでパーソナルトレーナーへの転身を考えてみたいと思った人もいるのではないでしょうか。

仕事というのは、収入が上がることで評価されてこそモチベーションが上がります。

スキルやリハビリの質は上がっているのに収入が増えないならば、将来的なことを考えて早めにパーソナルトレーナーへの転職を考えてみても良いかもしれません。

パーソナルトレーナーを目指すなら、まずはNSCA-CPTのようなパーソナルトレーナーを認定する資格取得を目指しましょう。

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土江悠人

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