理学療法士 トレーナー向け資格

理学療法士がやりがいを感じる時とは?人の役に立つことを喜びと感じる

仕事のやりがいについてどう考えますか?
近ごろは「やりがい搾取」「やりがいという言葉が苦手」という意見も多くなっています。
しかし一方でやりがいを持って仕事に取り組んでいる人もたくさんいます。
理学療法士の仕事のやりがいとは何でしょうか?
「リハビリを通じて患者やその家族の役に立つことでやりがいを感じる」という意見があります。
今回の記事では「公益社団法人日本理学療法士協会」の会長の言葉を紹介させていただきながら説明します。

理学療法士のやりがい

医療系のイラスト

理学療法士は人一倍「人の役に立ちたい」という気持ちが強い傾向があります。そのため患者自身が前向きに生活していくことで仕事の充実感ややりがいを感じることのできる仕事です。
ここでは仕事内容から理学療法士のやりがいを感じるポイントを紹介します。

参考:「公益社団法人日本理学療法士協会『理学療法士ガイド』より」より

患者の身体機能が回復・改善した時

長く辛いリハビリの結果「立つ・座る・歩く」という日常生活に必要な基本動作が回復したとき、理学療法士として大きなやりがいを感じる瞬間です。
医学・社会的観点と患者の身体能力や生活環境などを総合的に評価して、最適なリハビリテーションプログラムを理学療法士が作成します。
ケガなどのリハビリテーションプログラムは一般的に数か月~数年かかる長期的なものになります。
身体機能の回復には膨大な時間がかかるため、リハビリの成果を実感しにくく、患者からイライラをぶつけられる可能性もあります。
理学療法士は患者の身体機能がきっと良くなると信じてリハビリを支え続けることで、患者との間に信頼関係が形成され、リハビリの成果に結びつけられます。

患者さんが前向きにリハビリに取り組みはじめた時

はじめは歩けなかった患者が、今日一歩前に踏み出せた。この感動を患者と一緒に喜べることが、理学療法士のやりがいを感じる瞬間です。
リハビリに取り組むには、患者自身が病気や障がいを受け入れて、全く違う人生を送る覚悟を決める必要があります。
すぐにリハビリの成果が現れるわけではないため、上手くいかずに落ち込んでしまう患者の精神面のサポートをする必要があります。
理学療法士は患者がケガや病気を受け入れることの難しさを理解して、患者の気持ちの変化に寄り添うことが重要です。
患者との関係性を深めて、前向きに変化していく患者の身近な存在として携われます。

患者をよく観察して最適なリハビリ指導ができた時

一人ひとりの患者に最適なリハビリテーションを提案していくことで、理学療法士として成長を実感することができます。
はじめはリハビリテーションを行うことで手一杯になり、患者を観察して柔軟な指導ができない状態になるかもしれません。
先輩の理学療法士からアドバイスをもらったり、経験を積み重ねることで、患者をよく観察する心の余裕が生まれ、最適な提案ができるようになります。
国家試験に合格することがゴールではなく、スタートであることを認識して理学療法士として成長を続けてください。

理学療法士の仕事内容

健康

年齢・障がい・病気・ケガなどが原因で、日常生活に支障をきたす人に対して、リハビリテーションプログラムを作成し、実行します。一人ひとりの身体の状態は日々変化するため、その日・その人に合わせた最適なリハビリプログラムを作成することが求められます。スポーツ選手の体調管理や、ケガの回復をサポートする理学療法士もいます。

運動療法における治療

関節の可動域の拡大や筋力の回復を目指した運動療法を行います。
ケガなどで筋力が低下した患者に対して、歩行訓練の指導や可動域が狭くなった部位のストレッチ指導を行います。

物理療法における治療

動きの悪い部位に対して、物理的な刺激を与えて回復や痛みの軽減を目指した物理療法を行います。
薬を使用する治療は行わず、温熱・アイシング・電気・赤外線によって刺激を与えたり、固くなった筋肉にマッサージを行います。

参考:「理学療法士の仕事内容と役割・求められる資質とは?」より

理学療法士に求められる性格や適性

家

理学療法士に向いている人とはどのような人でしょう?
患者の抱える悩みは数多くあり、同じ症状の患者が複数いても、同じ理学療法を行うことが適切とは限りません。
患者の性格や状況に応じたリハビリ方法を提案する必要があります。

コミュニケーション能力の高い人

理学療法士の仕事は患者だけでなく医療関係者などとも円滑なコミュニケーションをとる必要があります。
デイサービスなどでご家族と接する機会も増加しており、ご家族との信頼関係を構築することも重要です。

公益社団法人日本理学療法士協会 半田一登会長もインタビュー時に若手の理学療法士にはコミュニケーションの重要性を理解してほしいと言われています。
患者の生活環境・性格・年齢・仕事はすべて同じではないため、コミュニケーションが取れないと患者の問題や気持ちが分かりません。話している内容を理解することはもちろん、顔色や態度から考えていることを推察することも必要な場合があるでしょう。理学療法士には高いコミュニケーション能力が求められます。

参考:「理学療法士という仕事の魅力 | セラピストプラス |」より

医療人として人を思いやれる人

理学療法士として、常に患者に寄り添い、思いやる気持ちが求められます。
病気やケガで障がいを抱えた患者がすぐに現状を受け入れることは難しいです。
リハビリをすることに対して消極的になったり、以前のように身体が動かないことに対してイラだつ患者もいます。
医療人として患者を思いやり、イラだつ気持ちに寄り添いながら自分にできる最大限のサポートをする気持ちが必要です。

健康な心とタフな体力がある人

理学療法士は、患者に対して直接治療運動や訓練を実施します。
正しい箇所に適切な力を加える治療や、患者の体を支えるリハビリがあるため、患者がバランスを崩さないように支えるときなどにタフな体力が求められます。

向上心と好奇心を持ち、学び続ける人

国家試験に合格して終わりではなく、常に進歩し続ける医学を研究して学び続ける好奇心が求められます。
患者の担当医師がリハビリテーションに詳しいとは限らないため、理学療法士が患者の身体機能に適切な指示をする場合もあります。
そのためには、常に最新の知識と技術を身につけておく努力は怠らないようにしましょう。

人の役に立つために、人間として成長し続ける

理学療法士

理学療法士は理学療法を通じて、患者が前向きに生活していく手助けをする仕事です。
そのため、人の役に立ちたいという気持ちが強いだけでなく、日々進歩する医学を学び続ける気持ちが求められます。
さらに現場で、患者やその家族と良好な関係性を築くための、コミュニケーション能力も求められます。
理学療法士のやりがいを通じて、人間としても成長し続けてください。

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