Peak Pilates資格とは?特徴・取得方法・他資格との違いを解説
ピラティスインストラクターとして活躍するためには、資格取得が推奨されます。
今回の記事では、多々あるピラティスインストラクターの資格の中からPeak Pilatesの資格を取り上げ、Peak Pilatesの特徴や資格の種類、取得するメリット、他資格との違いなどを詳しく解説します。
特に、資格選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
パーソナル指導に特化したピラティスインストラクター養成講座はこちら!
まずはLINEで相談
Peak Pilatesとは?
Peak Pilatesとはどのような特徴を持つ機関なのでしょうか。
本項では、Peak Pilatesの特徴である、
- クラシカルピラティスの伝統を継承する教育機関
- 世界的な認知度と教育ネットワーク
の2点について以下で詳しく説明します。
クラシカルピラティスの伝統を継承する教育機関
Peak Pilatesは、クラシカルピラティスの伝統を継承しながら現代のニーズをとらえて常にアップデートされている教育機関で、ジョセフ・ピラティスの理念やオリジナルメソッドを重視し、統合的な動作システムとしてのピラティスを指導する教育方針を掲げています。
Peak Pilatesの最大の特徴は、インストラクター養成プログラムにあります。「何を教えるかではなく、どのように教えるか」を習得し、プロのインストラクターとしての成長やピラティスについての深い理解を目指せます。
その結果、インストラクター養成プログラムの養成コースの受講者は、インストラクターとして活躍するためのベースと同時にしっかりとした自信も身に付けられます。
世界的な認知度と教育ネットワーク
Peak Pilatesは、アメリカのフロリダ州Mad Dogg Athletics社が提供している教育機関で、多々あるアメリカの団体の中でも中心的な存在として知られています。
また、その教育プログラムと認定インストラクターのネットワークが世界21カ国に展開されていることや、教育プログラムが世界的に有名なPMA(Pilates Method Alliance)に認定されていることなどから、Peak Pilatesの世界的な認知度や信頼度は非常に高いといえるでしょう。
そのため、将来的に国際的な舞台で活躍するチャンスを狙っている方は、Peak Pilatesの資格を取得しておくと有利になるかもしれません。
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
などをまとめた「【完全版】未経験からトレーナーになるための攻略ガイドブック」を”無料でプレゼント“しております。(内容の一部を先んじて見せちゃいます!)
下記ボタンからダウンロードできますので、ぜひご確認いただいた上で、ご自身の学習にお役立てください。
Peak Pilates資格の種類と特徴
本項では、Peak Pilatesの資格の種類とその特徴についてご紹介します。
- クラシカル・マット認定
- コンプリヘンシブ認定
- 継続教育とスペシャルティコース
それぞれのコースの概要とかかる費用・時間などを以下で詳しく解説します。
クラシカル・マット認定(2レベル構成)
クラシカルマット認定プログラムは、基礎を学ぶことでマットピラティスを安全かつ効果的に指導する知識やスキルを身に付けるコースです。
プログラムは、マットピラティスに特化した2段階の認定に分かれています。
オンラインで学べる日本語字幕付きエクササイズ動画、基礎技術、マニュアル、解剖学および指導法講座に加えて2日間対面講習会に参加し、ドリルや指導練習、指導技術の基礎固めと向上を目指します。
コースの概要とかかる費用・時間は以下の通りです。
コース | 概要 | 費用 | 時間 |
Level I Classical Mat Course | マットピラティスの基礎をマスターするためのコース。 | 650USドル(オンラインコース) | 約70時間 |
Level II Classical Mat Course | レベル1で築いた基礎を基に、中級・上級のマットピラティスを学ぶ。
レベル2では、ティーチングスキルを磨き、複雑なエクササイズやクラス構成に対応できる能力を身に付ける。 |
費用の記載なし | 約60時間 |
参考:Peak Pilates® Classical Mat Certification
コンプリヘンシブ認定(3レベル構成)
コンプリヘンシブ認定は、質の良いピラティス教育を提供するために作られた3レベル構成のモジュール式プログラムです。
マットやリフォーマー、タワーなど全器具をカバーする包括的で基礎的な認定プログラムとなっていて、総合認定はジョセフピラティスが考案したムーブメントシステムとしてのクラシカルピラティスに重点を置いています。
コースの概要とかかる費用・時間、参加資格は以下の通りです。
コース | 概要 | 費用 | 参加資格 | 時間 |
Level I (4 Modules) | レベルIは4つのモジュールで構成される。 どのモジュールも前のモジュールで習得した知識やスキルを基礎として積み上げ、最終的にPeak Pilates Comprehensive Level I Certificationを授与される。 |
443,520円 | 20時間以上のピラティストレーニング受講(推奨) | ・各20時間のモジュール4つに出席し、 課題をこなす
・見学25時間、個人練習60時間、指導35時間、合計120時間の練習時間をクリアすると、アセスメントを受験可能 ・筆記と実技のアセスメントに合格する間 |
Level II (3 Modules) | レベル II は3つのモジュールで構成される。
レベルIで獲得した情報やスキルを基にして前進し、最終的にPeak Pilates Comprehensive Level Ⅱ Certificationが授与される。 |
271,700円 | レベルIを修了し、必要条件のログアワー(100時間)を終えていること(自己練習40時間/見学20時間/指導練習40時間) | ・各20時間のモジュール2つに出席し課題をこなす
・見学20時間、個人練習20時間、指導20時間、合計60時間の練習時間をクリアすると、アセスメントを受験可能 ・モジュール3での筆記と実技のアセスメントに合格する |
Level III (3 Modules) | レベル Ⅲ は3つのモジュールで構成される。 高度なコンセプトやエクササイズを学び、最終的にPeak Pilates Full Comprehensive Certificationが授与される |
287,100円 | レベル I および II の修了 | 以下にかかる時間が必要
・合計46時間の3つモジュールすべてに出席し、課題をこなす ・見学20時間、個人練習20時間、指導20時間、合計60時間の練習時間をクリアすると、アセスメントを受験可能 |
参考:Peak Pilates® Comprehensive Certification
継続教育とスペシャルティコース
Peak Pilatesの継続教育では、ピラティスのレパートリーを広げたい人のための、Mat on the Reformer、Uni-lateral Tower Variations、Yoga on the Chair、Barrel of Funなどの継続教育ワークショップがあります。
また、スペシャルティーコースとしてFitCore™という専門的なプログラムも用意されています。
FitCore™は、正確かつ適切に心拍数を上げるためのエクササイズを考え、指導するスキルを身に付けるコースで、FitCore™マット、FitCore™チェア、FitCore™リフォーマーのコースがあります。
コースの概要とかかる費用は以下の通りです。
コース | 概要 | 費用 |
継続教育:Mat on the Reformer | マットをリフォーマーに乗せ、スプリングの補助と抵抗を感じながら、ピラティスを行う。
お客様のお気に入りのリフォーマーを使って、マットを意識的に動かし、新しい体の動かし方や、パワースポットを刺激する方法を習得する。 |
70USドル |
継続教育:Uni-lateral Tower Variations | ピラティスのクラスとプライベートセッションの両方にユニラテラルトレーニングを取り入れる無限の可能性を提供する。 | 70USドル |
継続教育:Yoga on the Chair | ピラティス器具とヨガの相乗効果を学ぶ。
椅子の上でヨガを実践することで、ピラティスとヨガの両方のメリットをお客様に体験させる方法を習得する。 |
105USドル |
継続教育:Barrel of Fun | クラシカル・スモールバレルのエクササイズとそのバリエーションのテクニックと精度のポイントを学ぶ。
バレルに彩りを添え、クラシックではない要素をふんだんに盛り込んだ、楽しく実践的なクラス。 |
70USドル |
FitCore™マット | ピラティスマットを使ったエクササイズに自重エクササイズやストレッチを組み合わせた革新的なフィットネス融合プログラムで、心身ともに鍛えられるワークアウト体験を提供する。 | 400USドル |
FitCore™チェア | FitCore™チェアを使った、ピラティスチェアとフィットネスエクササイズを組み合わせた楽しいフィットネスフュージョンクラス。
充実したワークアウトと楽しいエクササイズの数々で、トレーニングとお客様のスキルを新たなレベルへと引き上げる。 |
550USドル |
FitCore™リフォーマー | ピラティスリォーマー ベースのエクササイズと、自重エクササイズ、ストレッチの最高の組み合わせを組み合わせた、心と体の総合的なワークアウト体験を提供する革新的なフィットネス フュージョン プログラム。 | 775USドル |
Peak Pilatesの資格取得を目指すメリット
Peak Pilatesの資格取得にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
本項では、Peak Pilatesの資格を目指すメリットとして挙げられる
- クラシカルピラティスの本質を学べる
- オンラインと対面のハイブリッドで学べる
- 国際的な認知度とキャリア展開が望める
の3点について詳しく説明します。
クラシカルピラティスの本質を学べる
Peak Pilatesの資格を目指す1つ目のメリットは、ジョセフピラティスが考案した伝統的なピラティスメソッドを忠実に学べる点です。
クラシカルピラティスでは、エクササイズの単なる動きだけでなくピラティスの原則や哲学、本質、エクササイズの順序も学びます。
以上のような知識やスキルを身に付けることで、お客様に対して身体と精神の変化を促す指導や効果的で安全性の高い指導ができるインストラクターになることが期待できるでしょう。
現に、クラシカルピラティスを学んでピラティスインストラクターとしての確固たる基盤を築きたいということで、Peak Pilatesの資格取得を目指す人も多いです。
オンラインと対面のハイブリッドで学べる
Peak Pilatesは、オンラインと対面を組み合わせた柔軟なスタイルで学べることもメリットの1つです。
たとえばクラシカル・マット認定は、オンライン学習に加えて対面講習会に参加することができますし、継続教育やトレーニングもオンラインやバーチャルで受けられるものが多いです。
またコンプリヘンシブ認定には、対面でのトレーニングと評価が必要ですが、プログラムには自宅やスタジオから受講できるオンラインコースワークも含まれています。
オンラインを最大限利用することで、自分自身のペースと好きな場所を使って資格取得が可能になります。そのため、仕事をしながら資格取得を目指すなど時間に制限がある人にとって大きなメリットになるでしょう。
国際的な認知度とキャリア展開が望める
国際的な認知度とキャリア展開が望める点もPeak Pilates資格を取得するメリットとして挙げられます。
前述のとおり、Peak Pilatesは世界的に高い認知度を誇っていて世界的に通用する資格です。
また、Peak Pilates認定のインストラクターは世界中の国々に存在するため、国際的なネットワークを通じて指導法などに関する最新情報の交換をする機会も増えるでしょう。
そのため、将来的に海外を拠点とする活動を希望している方は、Peak Pilatesの資格を取得することで、海外での就職や国際的なイベントへの参加など、グローバルな活躍の可能性が広がるかもしれません。
ただし、いくら世界的に認知度の高い資格を持っていても、ビジネスビザや永住権など仕事ができる権利がないと就職は不可能という国も多いです。
そのため、もし海外での就職を視野に入れているならピラティスインストラクターの資格と同時に、海外で働ける権利を取得する方法についても調べておく必要があります。
Peak Pilatesと他ピラティス資格の比較
ピラティスインストラクターの資格は数多く存在し、それぞれ違う教育方針や強みを持っています。
本項では、Peak Pilatesの資格と主要な資格である、
- STOTTピラティス
- Balanced Body
- BASIピラティス
の比較をし、相違点を解説します。
また、Peak Pilatesの資格がおすすめの人についても説明します。
資格選びに迷っている方は、是非参考にしてください。
Peak Pilates vs STOTTピラティス
Peak PilatesとSTOTTピラティスの大きな違いは、教育方針とエクササイズ構成にあります。
STOTT ピラティスの教育方針は、理学療法や解剖学などの現代的なバイオメカニクスを取り入れ、現代人の身体の構造や動きの特性に合わせた修正を行いながら、安全性の高い指導を行うことです。
そのため、STOTT ピラティスのエクササイズ構成は、お客様の状態やニーズに合わせて柔軟に修正や選択できるという特徴があります。
それに対してPeak Pilatesの教育方針は、ジョセフピラティスのクラシカルなオリジナルメソッドを尊重しながら、ピラティスを統合的な動作システムとして捉え、その流れの中での指導を重視しています。
そのため、Peak Pilatesはバリエーションが多いSTOTT ピラティスと違い、ピラティス全体の動きを通して身体に効果的に働きかけることを目的としていて、エクササイズ構成が比較的固定されていることが特徴です。
STOTT PILATESについてもっと詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてください。
STOTT PILATESの資格とは?特徴・取得方法・他資格との違いを解説
Peak Pilates vs balanced body
Peak Pilatesとbalanced bodyには、機材メーカーとの連携面と学習スタイルにおいて大きな相違点があります。
balanced bodyは、自社製のピラティス器具を開発していて、器具に関する専門的な知識と指導ノウハウが強みですが、Peak Pilatesは特定の器具メーカーに限定されず、クラシカルな器具の使用法を重視します。
また学習スタイルにおいては、balanced bodyもPeak Pilatesもオンライン学習が充実していますが、balanced bodyが自分のペースや興味に応じて柔軟にカリキュラムを組むことができるのに対して、Peak Pilatesはコンプリヘンシブコースもマットコースもレベルによって分けられていて、段階的にレベルアップできるようになっています。
balanced bodyについてもっと詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてください。
balanced bodyのピラティス資格とは?特徴・取得方法・他団体との違いを解説
Peak Pilates vs BASIピラティス
Peak PilatesとBASIピラティスには、理論構築と国際的な展開において違いが見られます。
BASIピラティスは、創設者であるラエル・イサコウィッツ氏が開発した独自の理論体系が特徴で、ジョセフ・ピラティスが築いたメソッドを継承しつつ、解剖学や生理学など現代の科学的知識を取り入れた教育を提供しています。
それに対してPeak Pilatesは、ジョセフピラティスが考案したオリジナルメソッドを忠実に継承します。
以上のような違いにより身に付けられるスキルや知識も変わってくるので、資格選びの際はどのような理論構築を重視しているのかを必ず確認してください。
また、BASIピラティスもPeak Pilatesも国際的に広く通用しますが、Peak Pilatesが世界21カ国で展開しているのに対し、BASIピラティスが世界40カ国に渡る世界最大規模の流派ということで、国際的な展開の規模にも差があります。
BASI Pilatesについてもっと詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてください。
BASIピラティス資格とは?資格取得のメリットやコース内容を詳しく解説
Peak Pilates資格はこんな人におすすめ
以上の比較を踏まえると、Peak Pilates資格は以下のような方におすすめといえます。
- クラシカルピラティスを深く学びたい方
- 国際的に認知度の高い資格を取得したい方
- 段階的にレベル分けされているコースで、オンラインと対面を利用して学びたい方
トレーナーエージェンシーでは、
・トレーナーとして必要な素養
・具体的なトレーナーの働き方
・おすすめの資格
・トレーナー資格試験の力試し模擬問題
・うまく行く人/いかない人の違い
などをまとめた「【完全版】未経験からトレーナーになるための攻略ガイドブック」を”無料でプレゼント“しております。(内容の一部を先んじて見せちゃいます!)
下記ボタンからダウンロードできますので、ぜひご確認いただいた上で、ご自身の学習にお役立てください。
まとめ|Peak Pilates資格でクラシカルピラティスの真髄を学ぼう
今回の記事では、Peak Pilatesの特徴や資格の種類、取得するメリット、他資格との違いなどを詳しく解説しました。
Peak Pilates資格は、伝統を重んじた本格的な学習が可能で、オンラインと対面を利用しながら取得することができます。
また、国際的な認知度も高いため、海外で働くビザなどを取得することで、グローバルなキャリアにつながる可能性も高いでしょう。
クラシカルピラティスの真髄を学んでピラティスインストラクターとしての自信を付けたい方やグローバルな活躍を視野に入れている方は、ぜひPeak Pilatesの資格取得を考えてみてください。

パーソナルトレーナー 業界総合支援サイト「トレーナーエージェンシー」編集部です。