鍼灸師の転職!履歴書の書き方をおさらいしよう

鍼灸師は、施術に鍼や灸を使用し、自然治癒力を高めて病気の治療や予防・健康回復をおこなう医療技術職です。

鍼灸師として働きつつも、より条件の良い鍼灸院を見つけて、やりがいのある仕事をしたいと考える人は少なくないでしょう。もし、転職をするのであれば、履歴書の作成が必要となりますが、どのように作成すると採用に効果的なのでしょうか?

ここでは、鍼灸師の転職時に役に立つ履歴書の書き方を紹介します。転職を考えてはいるけれど、履歴書をどのように書けば良いのかわからないという人は、ぜひ参考にしてください。

まずは志望動機を明確にしよう

履歴書をいきなり書き始めても、なかなか良い志望動機が浮かばず、悩んでしまう人は多いのではないでしょうか。
そうならないためにも、履歴書を書き始める前に志望動機を明確にする事が大切です。

志望動機は企業に対するラブレター

鍼灸院は、大規模なところは稀であり、多くの場合は小規模で運営しています。そのため、院長の意思や経営方針が色濃く反映されている院が多く、院長は自分の意思に合致した鍼灸師を望んでいます。

志望する側としても、自分は院長の意思に即しているかどうかはチェックすべきでしょう。院長の意思に即していないと、その鍼灸院で働く事になっても院長の方針と合わず、すぐに辞める事になりかねません。

そういった事態を避けるためにも、なぜ転職先としてこの鍼灸院を志望するのかを明確にして、実際にこの鍼灸院で自分がどのように貢献できるのかを伝える事が重要です。

例えば、過去に自分自身がケガをして、鍼灸師にお世話になった経験があったとします。
この経験をもとにして志望動機を組立てる場合には「その経験に感動し、実際に自分自身も鍼灸の魅力を伝えるために鍼灸師として活躍したい」などとまとめられるでしょう。

300~400文字程度にまとめよう

履歴書に志望動機を記載する際の文量は、300~400文字程度がベストです。

自分の想いを伝えようとするとどうしても長文になりがちですが、あまりにも長いと読みづらく、読み手に意図がきちんと伝わらなくなってしまいます。採用担当者は数多くの履歴書に目を通さなければならないため、長すぎる志望動機はそれだけで印象を損ねる恐れがあります。

そのため、志望動機は要点をまとめて端的に記載しなければなりません。まとめる事が難しいかもしれませんが、採用担当者に読んでもらえる文章量は200~400文字となるので、この文字数に収めましょう。

鍼灸師の履歴書の書き方

志望動機を明確にしたら、履歴書のそのほかの項目を記載していきます。
履歴書の記載は、次にあげるポイントに注意して作成しましょう。

一般的な記載方法と同じ

鍼灸師の転職時に作成する履歴書であっても、記載方法は一般職の就職時・転職時に記載する場合と大きな違いはありません。記載方法に関しては、履歴書の記載例にしたがってください。

記載する項目は次の5つが基本です。

  • 免許・資格
  • 志望動機・特技・好きな学科など
  • 通勤時間
  • 扶養家族
  • 本人希望記入欄

いずれの項目も、基本的に黒ボールペンを用いて手書きにする事をオススメします。よほどの理由がない限り、パソコンなどで作成するのは控えたほうが良いでしょう。

普段パソコンを使用するIT企業などでは、履歴書をパソコンで作成できるかどうかを確認される場合がありますが、鍼灸師にとってパソコンのスキルは必須なスキルではありません。採用担当者がパソコンに慣れていない事も考えられます。手書きのほうが親しみやすいと感じる人もいるので、手書きだからといって面接時に不利になる事はないでしょう。

手書きの場合は文字のキレイさを気にするかもしれませんが、それ以上にていねいに記載する事を意識するほうが大切です。

資格欄は正確に記入する

鍼灸師として働くには国家資格の保有が必要ですので、資格欄は特に正確に記入しなければなりません。

はり師免許ときゅう師免許はまとめて記入せず、それぞれ別の欄に記入してください。記入する際は、柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師など、正式名称にする事が重要です。

資格欄に記載する資格の順番は、自分自身がアピールしたいものから順に記載すると、より採用担当者の目に触れやすくなります。鍼灸師の仕事に関連するものであれば、取得予定の資格名も記入しましょう。そうする事で、より自分のスキルをアピールできます。

職歴は時系列別にまとめよう

職歴欄については、これまでの職歴をすべて記載する事がポイントです。職歴が多く、履歴書内の職歴欄に収まらない場合でも、入社・退社のどちらも記入するようにしましょう。

鍼灸師に関係のない職種であっても、1年以上勤務したアルバイトの経歴も記入する事で、採用担当者に好印象を与える可能性があります。

退職理由については「一身上の都合により」「会社都合により」のいずれかの記載にとどめましょう。勤務先の経営難により退社する事になった場合には「会社都合により」と記入して問題ありません。

鍼灸師の履歴書と面接で注意すべき事は?

履歴書を作成してひと安心してしまうかもしれませんが、履歴書を作成しただけで希望する鍼灸院への採用が決まるわけではありません。
履歴書を作成したあとは、次の2点に注意しましょう。

履歴書は事前にコピーを取る

採用が決まる最終関門は面接です。履歴書はじっくりと時間をかけ、自分の考えをまとめて記入しましょう。履歴書の必要な欄にすべて記入したら、面接に備えて履歴書のコピーを取っておく事がポイントです。

面接での質問内容はある程度想定できますが、質問された内容をその場で明快に回答しなければなりません。面接官は、基本的に履歴書に記載されている内容をベースとして質問するので、履歴書にどのような内容を記載したかを、面接前にチェックできるようにしておきましょう。

履歴書をコピーして残しておけば、面接対策だけではなく、次に履歴書を作成する際の参考にもなります。ただし、コピーした履歴書をそのまま提出する事はできないので注意が必要です。

写真は第一印象につながる

人間は、第一印象でその人物の「人となり」をある程度判断する傾向にあります。転職時も同様で、まずは履歴書に貼られている写真によって第一印象が決まります。

鍼灸師はお客さま相手に施術する仕事となるので、なおさら第一印象を重視します。ですから、履歴書に添付する写真は、面接官に良い印象を与えられるものを使用しましょう。

撮影時の服装はスーツが基本です。髪はできるだけ自然なカラーリングで、男性の場合はネクタイを着用し、女性の場合は化粧もナチュラルメイク程度に抑えてください。

証明写真は、履歴書サイズのものを添付します。スナップ写真や携帯電話・スマートフォンで撮影した写真を使うのは厳禁です。必ず写真館やスタジオ、もしくは証明写真機を用いた写真を使用しましょう。

まとめ

鍼灸師として転職したい場合、いかに希望の鍼灸院に自分自身の魅力をアピールできるかが重要です。だからこそ、自分を売込むもととなる履歴書は、ていねいに記入しなければなりません。

履歴書の志望動機で、なぜ鍼灸師としてその応募先を希望するのかを、わかりやすく簡潔に書きましょう。志望動機にこれまでの経験を織り交ぜて具体的な内容にすると、自分が応募先でどのように貢献できるかを採用担当者に伝えられるでしょう。

履歴書を書き終わっても、そこで転職活動が一段落つくわけではありません。良い第一印象を与えられるような写真を撮ったり、面接で志望動機をハキハキと答えられるように履歴書をコピーしたりと、準備する必要があります。
今回紹介した内容を参考に、余裕をもって転職活動を進められるようにしてください。

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