健康運動指導士の給料・年収は?働き方による給料の違いを解説!

健康運動指導士は、トレーニング系の資格の一つとして年々ニーズが高まっています。スポーツ・フィットネス系の業界を目指す人のなかには、健康運動指導士の資格を取得しようと考えている人もいるでしょう。

とはいえ、健康運動指導士として働く事を検討する場合、どうしても気になってしまうのが給料です。

今回は、健康運動指導士の給料・年収・勤務先による給料の違いを詳しく解説します。職業の選択に悩んでいる人も、ぜひ目を通してみてください。

健康運動指導士の給料・年収はいくら?

最初に、健康運動指導士の一般的な給料・年収を見て行きましょう。

給料のボリュームゾーンは201~400万円

公益財団法人 健康・体力づくり事業財団が発表している「2019年健康運動指導士・健康運動実践指導者実態調査結果報告書」によると、健康運動指導士の年収の分布は次のようになっています。

200万円以下:22.2%
201万~400万円:36.9%
401万~600万円:25.8%
601万~800万円:10.2%
801万円~:4.9%

出典:公益財団法人 健康・体力づくり事業財団「2019年健康運動指導士・健康運動実践指導者実態調査結果報告書」

健康運動指導士の年収として最も多いのは、201万~400万円台です。しかし、200万円以下や401万~600万円台と答えた人も多く、年収の幅が広い事がわかります。

給料の幅が広い理由

前述の資料によると、健康運動指導士の給料の金額幅が広い理由には、以下のような要素が絡んでいると考えられています。

  • 調査対象が正社員だけではなく、アルバイトやパートのスタッフも含んでいる事
  • 調査対象の年代が20代から50代まで幅広い事
    健康運動指導士は独立の職業ではなく、病院・スポーツ関連・介護関連などさまざまな職業で働き口がある事

健康運動指導士に限らず、正社員とアルバイト・パートのスタッフでは、年収差が生まれる傾向にあります。前述の資料では両者を調査対象に含めているので、当然、年収の幅が広く出るでしょう。

調査対象の年代が幅広い事も、給料の幅が広くなる原因の一つです。健康運動指導士はあくまで資格であり、病院・スポーツ関連施設・介護関連施設など、勤務先や職業は異なります。そのため、職業・働き方などによって、年収の幅が広がってしまいます。

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健康運動指導士の資格は給料アップにつながるのか?

続いて、健康運動指導士の資格が給料アップにつながる可能性があるのかを見て行きましょう。

資格手当はもらえるの?

資格が給料アップにつながるかどうかが、最もわかりやすいのは資格手当でしょう。

「2019年健康運動指導士・健康運動実践指導者実態調査結果報告書」によると、健康運動指導士の資格保持者で資格手当があると答えたのは、全体の13.7%でした。

資格手当の内訳

上記で資格手当があると答えた人の金額の内訳は次のようになっています。

5,000円未満:15.7%
5,000~10,000円:25.4%
10,000~15,000円:25.6%
15,000円~:17.3%

資格手当の平均金額は10,042円です。

健康運動指導士資格のメリット

ここまでの数値を見てわかるように、健康運動指導士の資格手当をもらっている人は、全体のごく一部のようです。

「2019年健康運動指導士・健康運動実践指導者実態調査結果報告書」によると、資格手当の有無に関係なく、健康運動指導士の資格取得のメリットを実感している人の割合は3割程度に留まっています。

健康運動指導士資格保有のメリット
ある:30.5%
ない:69.5%

メリットがある答えた人は「更新・講習会・研修会参加の支援がある」「仕事が得られる」「信頼を得られる」「仕事上必要」「運動指導やプログラム作成ができる」などの理由をあげています。

※回答者は健康運動実践指導者の資格保有者も含む

【勤務先別】健康運動指導士の給料

続いて、健康運動指導士の勤務先ごとの給料を確認して行きましょう。勤務先の施設内容によって給料が違ってくる傾向にあります。

病院などの医療施設

病院などの医療施設で働く健康運動指導士の年収は、一般的に320万~370万円となっています。病院で働いている作業療法士や理学療法士の年収が350万~400万円前後という事に比べると、やや下回る給与といえます。

介護施設

介護施設で勤務している健康運動指導士の年収は、310万~350万円のようです。病院などの医療施設に勤務した場合の給料に比べて低いのは、そもそも介護業界全体の年収が低い事が影響していると考えられます。

介護施設での健康運動指導士には、フリーランスとして不定期でストレッチ体操などを指導する仕事をもらえる事があります。しかし、介護施設での仕事はボランティア活動に近く、高収入は見込めないため、年収は数万~200万円前後になるようです。

フィットネスクラブ・パーソナルトレーニングジム

フィットネスクラブやパーソナルトレーニングジムで働く健康運動指導士の平均年収は、280万~330万円です。医療施設・介護施設の給料と比べて低い金額といえます。

健康運動指導士がフィットネスクラブやパーソナルトレーニングジムで働く場合、パートやアルバイトなどの非正規社員の雇用形態となる事も多いようです。そうした事情が給料にも影響していると思われます。

健康運動指導士が給料アップを目指すには?

健康運動指導士が給料アップを目指す方法を紹介して行きます。

W資格の取得を目指す

健康運動指導士の仕事には、ほかの資格も活かせます。例えば、柔道整復師・作業療法士などの医療関連の資格や、NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)などのスポーツ関連の資格、または管理栄養士などの栄養系の資格を取得すれば、高い専門性の知識とスキルを得られます。

仕事の幅が広がり、資格手当がつくなどの給料のアップが見込めるでしょう。

フリーランスとして独立をする

健康運動指導士の資格は、フリーランスとして講習や実技指導をおこなう場合や、フィットネスクラブで運動指導をおこなう場合にも活かす事ができます。

フリーランスになったからといって、必ずしも収入が増えるとは限りません。しかし、上手に仕事を得る事ができれば、施設に勤務するよりも多くの収入を得られる可能性もあります。

健康運動指導士のほかに、柔道整復師の医療系資格や整体師などのスキルを保有している場合には、フリーランスとして独立するなどの選択肢もあるでしょう。

セミナー・教室の開催

自治体などの依頼を受け、健康運動指導のセミナーや教室を開催して収入を得る方法もあります。健康運動指導士として自治体などに登録をしておけば、施設に勤務しながらでも休日などを活かして、副業のようにセミナー・教室を開催して収入を得る事も可能です。

活躍の幅と知識の深さがカギ

健康運動指導士は健康・医療の領域にまたがっており、幅広く深い知識が求められる仕事です。現在、行政が注目している介護予防や健康などの領域のスペシャリストであり、今後もさらに重要視されるでしょう。

ただし、健康運動指導士は特定の職業と密接につながっている資格ではありません。資格を活かして活躍するには、資格を取って終わりではなく、実績を重ねてスキルアップを目指す事が重要です。

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まとめ

健康運動指導士の給料は、勤務先や働き方によって大きく左右されます。

勤務先別で見ると、病院などの医療施設で働いた場合の平均年収が最も高く、反対にフィットネスクラブやパーソナルトレーニングジムの平均年収は低い傾向です。ただし、後者の給料が低い事には、非正規雇用が多い事情もあるようです。

健康運動指導士にはさまざまな働き方があり、フリーで活動したり開業したりと幅広い選択肢があります。そのため、ほかの資格を取得して専門性を伸ばし、知識の幅を広げる事で、給料アップが期待できるでしょう。

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