解剖生理学とは?トレーニングへの活かし方・勉強法・オススメの本3選!

トレーナーにとって重要な学問の1つに解剖生理学があります。

解剖生理学とは解剖学と生理学の総称で、人体の仕組みや構造、機能に関する学問の事です。解剖生理学は効果的なトレーニングの手法やケガのケア、リハビリテーションの手法などに活かせます。

とはいえ、
「解剖生理学がどのような学問なのか詳しく知りたい」
トレーナーにとってなぜ不可欠とされているのか?」

といった疑問を感じている人も多いと思います。そこで今回の記事では、解剖生理学の概要・勉強法・活用法などを解説します。

解剖生理学とは?

最初に、そもそも解剖生理学とは何かを解説していきましょう。解剖生理学を学んだ事がない人にもイメージがしやすいように、できるだけ簡単に解説します。

概要を理解すると、スポーツトレーナーを目指す人にとって解剖生理学がとても興味深い学問なのが実感できるでしょう。

解剖生理学とはどのような学問?

解剖生理学とは、もともと1つの学問ではなく解剖学と生理学の2つの学問の事です。

解剖学では人体の構造を、生理学では人体の機能を学ぶ事ができます。解剖学と生理学に関連性のある学問をあわせて解剖生理学と呼ばれています。

解剖学とは?

解剖学とは、人体の骨格・血管・筋肉・皮膚などの構造を理解するための学問です。

解剖学を知れば正常な人の身体の構造を理解できるので、医療現場やスポーツ界で重宝される人材になれます。

生理学とは?

生理学では、人が運動をする際に、身体がどのように変化をするのか?身体の変化がどのような仕組みで起こっているのか?を学ぶことができ、人体の機能を学ぶ学問として医学やスポーツ学で重視されています。

解剖生理学の詳しい内容に興味のある人は、以下のページで詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
※参考:解剖生理学とは?スポーツ解剖学・スポーツ生理学も一緒に解説

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解剖生理学を学ぶメリットとは?

解剖生理学は覚えることが膨大なこともあり、苦手意識を持つ人も少なくありません。しかし、解剖生理学を学ぶとトレーナーにとって様々なメリットがあります。

解剖学と生理学を学ぶメリットをそれぞれ見ていきましょう。

解剖学を学ぶメリット

解剖学を学ぶメリットには、

・狙った筋肉を刺激することができる
・トレーニング時の怪我予防になる

という2つがあります。

狙った筋肉を刺激することができる

解剖学を学ぶメリットの1つは、狙った筋肉を刺激することができるようになることです。

解剖学では、筋肉や骨がどこからどこについているのかやどのような動きをしたら刺激されるのかを学べますので、鍛えたい部位を狙って負荷をかけ、筋肉を刺激することができるようになります。

パーソナルトレーナーとしては、お客様に根拠を持ってトレーニングプランを考えられるようになるため、要望に合わせた肉体改造を提案でき、顧客満足度の向上にも寄与するでしょう。

トレーニング時の怪我予防になる

2つ目のメリットは、トレーニング中のけが予防に効く点です。

トレーニング中にけがをしてしまう理由は、筋肉や骨、関節に過剰な負荷がかかってしまうためですが、筋肉や骨の正しい位置や向き、動きを把握できていれば、筋肉や骨に過剰な負荷がかからないように都度調整しながらトレーニングできます。

もちろん解剖学を知っていても防げないけがもありますが、解剖学の知識を活用すれば多くのけがを予防し、減らすことにつながります。

生理学を学ぶメリット

生理学を学ぶメリットには

・トレーニング指導の精度が上がる
・トレーニング時に適切な負荷設定ができる
・トレーニングの質が向上する

という3つがあります。

トレーニング指導の精度が上がる

生理学を学ぶことでトレーニング指導の精度を上げる事ができます。

生理学は身体の機能とそのメカニズムについて学ぶ学問で、

・どのようなメカニズムで筋肉が強くなるか
・ウエイトトレーニングがホルモンや心肺機能に与える影響
・有酸素運動の作用

などを学ぶことができますので、お客様のニーズや目的に合わせて効果的なトレーニングプランを組めるようになります。

その結果、トレーニング指導の精度を上げることにつながり、求めていた結果を手にすることができたとお客様に喜んでもらえる機会が増えるでしょう。

トレーニング時に適切な負荷設定ができる

生理学を学んでいると、トレーニング時に適切な負荷を設定することができるようになります。

トレーニングで効果を高めるためには負荷をかけることが必要ですが、負荷をかけすぎるとけがの原因になってしまい、逆に負荷が軽すぎると筋肉や心肺機能を高める効果が薄くなります。そのため、お客様に合った適切な負荷を見極めることが非常に大切です。

その際、生理学で得た知識があると、無理な負荷や軽すぎる負荷を避けられるようになりますので、お客様にとって適切な負荷を見極めやすくなるでしょう。

トレーニングの質が向上する

3つ目の期待されるメリットは、トレーニングの質向上です。

トレーニングの質を高めるためには、トレーニングの内容だけでなく栄養補給が大切ですが、生理学の知識があれば運動時に不足しがちな栄養素やエネルギーの消費量を把握できます。

したがって、生理学のエネルギー代謝の知識を利用すると、消費したエネルギーや栄養素の補い方を指導できるため、トレーニングの質を向上させることにつながるでしょう。

なぜトレーナーに解剖生理学の知識が必要なのか?

解剖生理学はトレーナーの仕事にとても役立つ知識です。具体的に解剖生理学がどのように役立つのかを理解すると、学習に対する意欲を高められるでしょう。

本章では、なぜトレーナーに解剖生理学の知識が必要なのかを掘り下げて解説します。

科学的根拠に基づいたトレーニングメニューを作成できる

解剖学を学んで、身体の構造や仕組みをきちんと理解できるようになると、トレーナーとして担当するクライアントの身体の不調箇所やゆがみが科学的・医学的に分析できるようになります。

解剖学を学んで応用すれば、専門的な見地に基づいて、ケガの早期回復を考慮したトレーニングメニューの作成や、個々の課題に応じたトレーニングメニューを作成する事ができます。

効果的・効率的なメニューを提案できる

生理学を学ぶと、どのような動きをすれば効果的なトレーニングになるのか?効率の良いトレーニングをするためには何をすれば良いのか?どの部分をトレーニングすれば全体の機能をアップさせる事ができるのか?などの点を理解できるようになります。

生理学を学ぶ事で、担当するクライアントにとってベストなトレーニングを提案できます。

トレーナーに不可欠な解剖生理学の勉強法とは

解剖生理学を身につけるためには、しっかりと学習する必要があります。本章では、解剖生理学のオススメの勉強法を紹介します。

資格学習を通じた学習をする

解剖生理学は、医療系やリハビリ系、スポーツ系の資格取得を通じて学ぶ事ができます。理学療法士・作業療法士・柔道整復師・健康運動指導士などは、解剖学や生理学が試験科目に設定されているためです。

資格取得のためには、養成校に通学したり講座を受講したりするなどの要件が指定されているため、資格の合格を目指す事により、解剖生理学を学ぶ環境を設定できます。

パーソナルトレーナー資格のNESTA-PFT(NESTAパーソナルフィットネストレーナー認定)でも、養成講座のカリキュラムの中に解剖生理学が含まれています。

スポーツ・看護関連の大学や専門学校で学ぶ

スポーツや看護関連の大学や専門学校でも、解剖生理学を学べます。

例えば、看護学校では、解剖生理学は人体を学ぶ基礎的かつ重要な学問として位置づけられており、一年生向けの授業として設定されている事が多いです。

解剖生理学を学べる書籍6選

学校や試験対策などで学ぶ前に、解剖生理学の基礎を独学で学びたい人や、学校で学んではいるもののどうしても理解が難しいと感じる人には、市販の本や教科書で学ぶ方法もオススメです。

本章では、特に初心者に向けて、解剖生理学を学べる本を3点紹介します。

解剖生理をおもしろく学ぶ

「解剖生理をおもしろく学ぶ」は、解剖生理学をできるだけわかりやすく伝えるように工夫された本です。

解剖生理学の本や教科書は、看護学生を対象としたものが多い中、柔道整復師やスポーツトレーナーを目指す人も理解しやすいように、イラストを豊富に用いるなどの工夫がされている点が特徴です。

イメージできる解剖生理学(ナーシング・サプリ)

「イメージできる解剖生理学」は、看護学校などでも副教材として用いられています。

問題集の体裁をとっていて書き込む事ができるなど、使い勝手の良さが高く評価されています。「イメージできる」とのタイトルどおり、イラストが多く使用されているのも特徴の1つです。

基礎を固めたいときにオススメの1冊です。

解剖生理学ノート 人体の構造と機能 第3版

「解剖生理学ノート 人体の構造と機能」は、解剖生理学の暗記事項を直接書き込める本です。

管理栄養士の試験対策として作られているため、要点もまとまっており、知識を学ぶのと同時にアウトプットをしながら学習する事ができます。

のほほん解剖生理学

のほほん解剖生理学は、分かりやすい表現やイラストが多いため、初心者におすすめの書籍です。解剖学の知識がまったくない人でも読みやすく書かれています。

解剖生理学を勉強し始めたいけれど、どの本を買えば良いか迷っているという方は、のほほん解剖生理学から読んでみてはいかがでしょうか。

入門運動生理学第4版

入門運動生理学は、基本的な生理学の内容が網羅されています。生理学の勉強はこの1冊があれば大丈夫といえるほど生理学の勉強に適した書籍です。

入門運動生理学の表現は、先ほど紹介したのほほん解剖生理学と比べて難しいと感じるかもしれません。そのため、初心者ではなく生理学の知識がある程度ある方のほうが理解しやすい本といえます。

身体運動の機能解剖

身体運動の機能解剖は、効果的なトレーニングフォームや応用のしかたを学ぶことができる書籍で、トレーニング指導をしている方には特におすすめです。

各筋肉ごとにイラストつきで筋肉の働きが解説されているので、分かりやすく飽きずに勉強できるでしょう。

解剖生理学の知識を活かせる仕事とは?

解剖生理学の知識は、医療系やスポーツトレーナー系などに幅広く活用できます。では、具体的にどのような分野で解剖生理学の知識を活かせるのでしょうか?

本章では、解剖生理学の知識が活かせるスポーツトレーナー系の仕事を解説します。

パーソナルトレーナー

クライアントの運動機能を高めたり、課題を解決したりする役割を担うパーソナルトレーナーは、解剖生理学の知識を活かせば、より質の高いアドバイスをできるようになります。

パーソナルトレーナーは、パーソナルトレーニングジムに勤務したり、アスリートやスポーツチームと専属契約を結んだりするなどの働き方があります。

アスレティックトレーナー

アスレティックトレーナーは、解剖生理学の知識をクライアントの健康維持やケガの予防に活用できます。

知識に裏づけられたリハビリテーションやトレーニングメニューの作成、アスリートのケガの予防や応急処置などをおこなう仕事です。

フィットネスクラブのインストラクター

フィットネスクラブのインストラクターの場合、クライアントの身体の疑問や悩みを解剖生理学の知識に基づいてアドバイス・解説をおこないます。

クライアントの疑問や悩みは千差万別なので、明確に回答を示すには医学の基礎にあたる解剖生理学の知識が役立ちます。

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まとめ

解剖生理学は、人体の構造・仕組み・機能に関する学問です。

解剖生理学を学ぶことはトレーニングの質向上やけが予防になりますので、パーソナルトレーナーとしての指導力アップにつながるでしょう。。

実際、解剖生理学を身につける事で、科学的根拠に基づいたトレーニングやリハビリテーションの提案、ケガのケアをおこなえるようになりますので、学んで損はない学問でしょう。

前項で解説した通り、解剖生理学を学べるおすすめの書籍がいくつかありますので、まずは1冊手にとって勉強してみることをお勧めします。

但し、解剖生理学を学ぶだけではトレーナーとしての信頼を勝ち得ることは難しく、トレーナーを目指す方向けの資格を取得しておくのが先決でしょう。

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