資格・検定

NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違いとは?資格概要や取得難易度を比較してみた!

NSCA-CPTとCSCSの違いが分からず、どちらを取得すべきか悩んでいませんか?

トレーナーとしてのキャリアを考え始めたとき、この2つの資格は大きな選択肢となります。アスリートを専門的に指導したいのか、それとも幅広い層の健康をサポートしたいのか。あなたの目指す方向によって、最適な資格は異なります。

この記事では、NSCA-CPTとCSCSの具体的な違いを、仕事内容や年収、難易度など様々な角度から徹底比較します。最後まで読めば、あなたのキャリアプランに本当に必要な資格が明確になり、自信を持って次の一歩を踏み出せるはずです。

目次

NSCA-CSCSとNSCA-CPT、あなたに最適なのはどっち?キャリアプランから考える最適な選択

NSCA-CSCSとNSCA-CPT、どちらの資格を選ぶべきか。その答えは、あなたがどのようなトレーナーになりたいか、というキャリアプランの中にあります。

この2つの資格は、単なる難易度の違いではなく、専門領域が明確に分かれています。CSCSがトップアスリートのパフォーマンス向上を追求するスペシャリスト向けであるのに対し、CPTは一般の方からアスリートまで、より広い層の健康と体力づくりを支えるジェネラリスト向けの資格です。

例えば、将来プロスポーツチームでS&Cコーチとして活躍したいなら、CSCSは必須の資格と言えるでしょう。一方で、地域に根差したパーソナルジムを開業し、老若男女問わず多くの人々の健康寿命を延ばすサポートをしたいのであれば、CPTの知識とスキルが直接的に役立ちます。

あなたの理想のトレーナー像を具体的に描くことが、最適な資格選択への第一歩です。 この記事でそれぞれの違いを深く理解し、あなたの未来に繋がる資格を見極めていきましょう。

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NSCAとは?

NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違いに触れる前に、まずは2つの資格を認定しているNSCAを簡単に紹介します。

以下の項にて、

・NSCAとは
・NSCAジャパンとは
・NSCA認定資格とは

の3点について解説します。

NSCAとは?

NSCA-CSCSとNSCA-CPTを認定するNSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)とは「National Strength and Conditioning Association」から頭文字を取った略称であり、アメリカのコロラド州に本部を置く、国際的な教育団体です。

発足は1978年で、当時からストレングストレーニングとコンディショニングに関する教育を目的とした団体として活動を続けており、現在では世界88の国・地域が参加しています。

同団体は、最先端のトレーニングに関する研究や会員ネットワークを利用した情報の収集、それらにより得られた情報・知識の発表などを精力的に実施しております。

その他の事業の一環として、NSCAが認定する資格試験も実施しており、合格者には認定資格の発行を実施しています。

NSCAジャパンとは?

NSCAの支部は世界中にあり、日本のNSCAジャパンもその1つです。

NSCAジャパンの設立は1991年で、当時より「研究に裏づけられたストレングスとコンディショニングに関する知識を普及させ、老若男女問わずすべての人々の健康増進とアスリートの競技力向上・傷害予防の支援」を使命として活動をおこなっています。

NSCA-CSCSやNSCA-CPTの試験を日本語で実施する事も、NSCAジャパンがおこなっています。そのほかにも専用施設の開業・国際カンファレンスの開催・会員向け機関紙の配布、といった活動を実施しています。

NSCA認定資格とは?

NSCAが実施している認定資格は、NCCA(全米資格認定委員会)の承認を受けており、国際的にも信頼性が高いといえます。

NCCA(National Commission for Certifying Agencies)とは、アメリカにおける資格認定機関を第三者の立場から評価する組織です。このNCCAから承認を受けていることは、その資格プログラムが公正で、信頼性や法的妥当性に関する厳格な基準を満たしていることを意味します。いわば、資格の品質を保証する「お墨付き」のようなものです。

2018年時点で資格所得者は全世界で46,000名を超え、トレーニング系の資格として普及しています。

NSCAの認定資格には先述の通り以下2つの種類があります。

  • NSCA-CSCS:認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
  • NSCA-CPT:NSCA認定パーソナルトレーナー

NSCA-CSCSは、1985年にアスリートやスポーツチームへ安全で効率的なトレーニングプログラムを提供するために設立されました。

その後フィットネス業界の成長にともない、1993年にCPTの資格も設立されています。

NSCA-CSCSとNSCA-CPTの資格内容の違いとは?

次に、NSCA-CSCSとNSCA-CPTそれぞれの資格の趣旨・受験要項などの違いを詳しくご紹介します。

NSCA-CSCSの概要

NACA-CSCSは、スポーツパフォーマンスの向上と傷害予防を目的とし、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行できるような、知識と技術を持つ人材を認定する資格です。

主に、アスリートやスポーツチームを指導対象として想定しており、競技的な指導に焦点を合わせた資格といえるでしょう。

資格取得の要件には、次の5つがあります。

  • NSCAジャパン会員である
  • 学位(学士・修士・博士)取得者、もしくは高度専門士の称号保持者
  • CSCS認定試験の基礎科学セクションに合格
  • CSCS認定試験の実践/応用セクションに合格
  • 有効なAED/CPRの認定者

上記の条件をすべて満たした人のみ、CSCSの資格を得る事ができます。 ちなみに、有効なAED/CPRの認定基準者とは、以下2つの条件を満たすものを指します。

  • 傷病者の対象が成人である事
  • 講習会に実技評価が含まれている事

NSCA-CPTの概要

NSCA-CPTは、健康と体力のニーズに関する動機づけ・評価・教育・トレーニング・コンディショニング全般の指導をおこなう、優れたスキルを持つ人を認定する資格です。

NSCA-CSCSとは異なり、指導対象はアスリートだけでなく、一般の施設利用者など幅広い層を想定しています。より普遍的なトレーニングの指導技術が問われる資格といえるでしょう。

資格取得の要件には、次の5つがあります。

  • NSCAジャパン会員である
  • 高等学校卒業者もしくは高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学検定試験)合格者
  • 満18歳以上
  • NSCA-CPT認定試験に合格
  • 有効なAED/CPRの認定者

資格取得には、上記のすべての要件を満たす必要があります。AED/CPRの認定基準はNSCA-CSCSと同じです。

【比較表】NSCA-CSCSとNSCA-CPTの主な違い一覧

NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違いが一目でわかるように、以下の表にまとめました。どちらの資格が自分の目標に合っているか、比較検討する際の参考にしてください。

項目 NSCA-CSCS (認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト) NSCA-CPT (NSCA認定パーソナルトレーナー)
主な指導対象 アスリート、スポーツチーム 一般の人々、アスリート、幅広い年齢層
目的 競技パフォーマンスの向上、傷害予防 健康増進、体力向上、生活習慣病予防、肉体改造
求められる知識 より専門的・科学的。ストレングス&コンディショニングの科学的基礎、栄養学、プログラムデザインなど より包括的・実践的。エクササイズテクニック、評価、プログラム計画、クライアントとの関係構築など
受験資格 学位(学士・修士・博士)取得者、または高度専門士 満18歳以上、高等学校卒業者または同等以上の学力を持つ者
試験の難易度 高い(2023年度合格率: 50.4%)※1 比較的易しい(2023年度合格率: 75.2%)※1
想定される職場 プロスポーツチーム、大学・高校の運動部、トレーニング施設 パーソナルジム、フィットネスクラブ、公共運動施設、独立開業

この表から分かるように、CSCSは「アスリート特化型」、CPTは「オールラウンダー型」の資格と言えるでしょう。 自分の興味や将来のキャリアパスと照らし合わせて、どちらの道に進むか考えることが重要です。

※1 出典: NSCAジャパン https://www.nsca-japan.or.jp/exam/certification/

NSCA-CSCSとNSCA-CPTとの試験内容・難易度の違いとは?

続いて、受験する際に気になる

・試験概要
・試験の難易度

について、NSCA-CSCSとNSCA-CPTそれぞれ解説していきます。

NSCA-CSCSの試験概要と難易度

NSCA-CSCSの試験は「基礎科学セクション」と「実践/応用セクション」の2つに分けておこなわれます。

<CSCS試験概要>

  • 試験時間:基礎科学セクション(90分)、実践/応用セクション(150分)
  • 問題形式:3択式
  • 受験方法:オンライン形式
  • 合格率:47.7%(2019年度実績)

基礎科学セクションでは、解剖生理学や心理学などが含まれる「エクササイズサイエンス」や、食品やサプリメントに関する知識が問われる「栄養学」などが出題されます。

一方、実践/応用セクションでは、適切なプログラムを作るための知識が問われる「プログラムデザイン」や、施設の運営方法・法的責任リスクを抑える方法などを問われる「組織と運営」などが出題されます。

試験は、テストセンターのコンピューターを使って解答するコンピューターベースでおこなわれ、3つの選択肢から答えを選ぶ3択式で出題されます

2019年度の合格率は47.7%であり、受験者の約半数が不合格となっている事がわかります。 試験の出題範囲が広いうえに、基礎科学セクション・実践/応用セクションの両方に合格しなければならないため、難易度は比較的高いといえるでしょう。

NSCA-CPTの試験概要と難易度

NSCA-CPTの試験は、認定試験のみのセクションでおこなわれます。

<NSCA-CPT試験概要>

  • 試験時間:NSCA-CPT認定試験(180分)
  • 問題形式:3択式
  • 受験方法:オンライン形式
  • 合格率:78.9%(2019年度実績)

CPTでは、ストレッチ・有酸素トレーニングなど、さまざまなエクササイズに関する知識を問われる「エクササイズテクニック」、クライアントのニーズに沿ったプログラムを組むための知識が問われる「プログラムプランニング」などが出題されます。

受講方法・問題形式はCSCSと同じです。2019年度の合格率は78.9%となっており、NSCA-CSCSと比べると難易度は低いといえるでしょう。

だからといって、NSCA-CSCSがCPTの上位資格というわけではありません。NSCA-CSCSのみを取得し、NSCA-CPTを持っていない人もいるように、両者はそれぞれ役割の違う資格なのです。

受験資格と費用の違い

資格取得を目指す上で、受験資格と費用は避けて通れない重要な要素です。特にNSCA-CSCSとNSCA-CPTでは、この2点に大きな違いがあります。

最も大きな違いは、CSCSの受験に「4年制大学卒業以上の学歴(または高度専門士)」が必須である点です。 これは、アスリートの身体という非常に専門的な対象を扱う上で、広範な科学的知識の基礎が求められるためです。一方、CPTは「高校卒業以上」で受験可能であり、より多くの人に門戸が開かれています。

費用面では、受験料自体に大きな差はありませんが、会員区分や早期割引の適用によって変動します。2024年現在の受験料は以下の通りです。

項目 受験料(税込)
NSCA-CSCS 50,200円
NSCA-CPT 46,000円

これに加えて、NSCAジャパンの会員費(正会員:13,200円/年、学生会員:11,000円/年)や、公式テキスト・問題集の購入費用が別途必要になります。CSCSは大学での学習内容が基礎となるため、人によっては追加の参考書なども必要になるかもしれません。あなたの現在の状況と照らし合わせ、計画的に準備を進めましょう。

※出典: NSCAジャパン

資格の更新制度と費用について

NSCAの資格は一度取得すれば終わりではありません。資格の質と信頼性を維持するため、3年ごとの更新制度が設けられています。

資格を更新するためには、定められた期間内に「継続教育単位(CEU)」を取得し、更新手続きを行う必要があります。 これは、トレーナーとして常に最新の知識や技術を学び続けていることを証明するための制度です。車で例えるなら、定期的に車検を受けて安全性を確認するようなものと言えるでしょう。

必要なCEUは、3年間で6.0単位です。CEUは、NSCAジャパンが主催するセミナーへの参加、機関誌に掲載されるクイズへの解答、他の関連資格の取得など、様々な活動を通じて獲得できます。計画的に単位を取得していくことが重要です。

更新にかかる費用は、資格の種類や会員の種別によって異なりますが、概ね10,000円前後です。資格取得後も、自己投資と学習を継続する意識を持つことが、信頼されるトレーナーであり続けるための鍵となります。

NSCA-CSCSとNSCA-CPTとの学び方の違いとは?

NSCA-CSCSとNSCA-CPTは役割が異なるため、試験内容も違います。そのため、事前に資格に合格するために「学び方の違い」を確認することをお勧めします。

本項では

・両資格の共通部分
・両資格の相違点

について詳しく見ていきますので、ぜひ試験勉強を開始する前に確認しておきましょう。

両資格の共通部分

NSCA-CSCSとNSCA-CPTに共通して求められるのは、解剖生理学などの基礎部分の知識です。

NSCA-CSCS・NSCA-CPTとも試験の出題範囲が幅広いため、暗記だけで対応するのは困難です。大学などで基礎知識を学んでいる場合は問題ありませんが、そうでない場合には、ゼロから基礎を学ぶ必要があるでしょう。

学習場所はオンラインスクールやスポーツ系大学・専門学校

NSCA-CSCSやNSCA-CPTの内容は、オンラインスクールやスポーツ系大学・専門学校などで学習が可能です。

試験では、トレーニング指導などの実践的な状況に関する問題が出されます。実際に、トレーニングやエクササイズを経験した事のある人は、その経験が活きてくるでしょう。

トレーニング経験のない人は、パーソナルトレーニングを受けてみると実践的シチュエーションの理解につながるでしょう。

両資格の相違点:公式テキスト・問題集

NSCA-CSCS・NSCA-CPTともに、NSCAジャパンからそれぞれの資格勉強用の問題集やテキストが販売されています。

テキスト内容が全く異なるため、自分の受ける資格用のテキストを購入して勉強すべきでしょう。

独学は可能?メリットとデメリット

NSCA資格の取得を目指す際、「独学でも合格できるのか?」は多くの方が抱く疑問でしょう。結論から言えば、計画性と強い意志があれば独学での合格は十分に可能です。

独学の最大のメリットは、費用を抑えられる点と、自分のペースで学習を進められる点です。テキストや問題集の購入費のみで済むため、経済的な負担は最小限で済みます。しかし、その一方でデメリットも存在します。

独学の最大の壁は、モチベーションの維持と、疑問点をすぐに解決できない環境です。 分からない問題に突き当たった時、一人で解決策を見つけるのには時間がかかり、挫折の原因にもなり得ます。また、実技に関する内容は、テキストだけではイメージしにくいという側面もあります。

これらのメリット・デメリットを天秤にかけ、自分自身の性格や学習スタイルに合った方法を選択することが、合格への最短ルートと言えるでしょう。

効率的な合格を目指すなら専門スクールや講座の活用がおすすめ

もしあなたが「できるだけ短期間で、効率的に合格したい」と考えるなら、専門スクールや対策講座の活用が非常に有効な選択肢となります。

専門スクール最大の利点は、合格へのノウハウが凝縮されたカリキュラムと、経験豊富な講師による直接指導です。 独学では理解しにくい専門的な内容や、試験で頻出する重要ポイントを体系的に学べるため、学習効率が飛躍的に向上します。分からないことがあればその場で質問し、即座に疑問を解消できる環境は、独学にはない大きなアドバンテージです。

また、同じ目標を持つ仲間と出会えることも、モチベーションを維持する上で大きな支えとなります。実技指導を受けられるスクールであれば、現場で活きる実践的なスキルも同時に磨くことができるでしょう。

初期投資は必要になりますが、時間という最も貴重な資源を節約し、確実な合格と現場で通用するスキルを得られると考えれば、非常に価値のある自己投資と言えます。

NSCA-CSCSとNSCA-CPTを活かせる仕事の違いとは?

NSCA-CSCSとNSCA-CPTは資格の差異から、活かせる仕事にも違いがあります。 それぞれの資格はどのような職業で活かせるのか、本項にて開設していきます。

NACA-CSCS:スポーツの分野での仕事

NSCA-CSCSは、スポーツチームのパフォーマンス向上や、スポーツ施設・トレーニングジムの運営など、スポーツ分野で活かせる資格です。

資格取得者のおもな職業には、ストレングスコーチ・パーソナルトレーナー・アスレチックトレーナー・フィットネスインストラクター・医師・研究者などがあります。ここでは、代表的な3つのキャリアパスを紹介します。

プロスポーツチームのS&Cコーチ

CSCS取得者のキャリアとして最も象徴的なのが、プロスポーツチームのストレングス&コンディショニング(S&C)コーチです。 選手の能力を最大限に引き出し、シーズンを通して最高のコンディションを維持することが主な役割となります。科学的根拠に基づいたトレーニングプログラムの立案・実行、怪我の予防、栄養指導まで、その業務は多岐にわたります。

チームの勝利に直接貢献できる、非常にやりがいのある仕事ですが、結果が厳しく求められる世界でもあります。常に最新の知識を学び、選手と真摯に向き合う姿勢が不可欠です。

大学・高校など教育機関のトレーナー

大学や高校の運動部で、学生アスリートを指導する道もCSCSの知識を活かせるフィールドです。将来有望な若い選手たちの成長をサポートし、人間形成にも関わることができます。

プロチームとは異なり、教育的な側面が強いのが特徴です。トレーニング指導だけでなく、学業との両立やキャリア形成に関するアドバイスなど、選手の人生に寄り添う役割も担います。次世代のアスリートを育成するという、大きな使命感を感じられる仕事です。

独立してトップアスリートと契約

経験と実績を積んだ後、独立してフリーランスのS&Cコーチとして活動する道もあります。特定のチームに所属するのではなく、複数のトップアスリートと個別に契約を結び、パーソナルな指導を行います。

自分の指導哲学を追求し、時間や場所に縛られずに働けるのが最大の魅力です。 しかし、指導力はもちろん、セルフマネジメント能力や営業力も問われる厳しい世界です。確固たる実力と人脈を築き上げた者だけが、このステージで輝くことができます。

NACA-CPT:パーソナルトレーナーなど

NSCA-CPTは「対個人」のコーチングに向いている資格であるため、パーソナルトレーナーで活かせるでしょう。

そのほかのおもな職業としては、フィットネスインストラクター・スポーツ指導者・柔道整復師・理学療法士などがあります。ここでは、代表的な3つのキャリアパスを紹介します。

パーソナルトレーニングジムのトレーナー

CPT取得者の最も一般的なキャリアパスが、パーソナルトレーニングジムでのトレーナー活動です。 お客様一人ひとりの目標(ダイエット、筋力アップ、健康増進など)に合わせたオーダーメイドのトレーニングプランを提供します。

お客様の身体だけでなく、人生にもポジティブな変化をもたらすことができる、非常に満足度の高い仕事です。コミュニケーション能力と、お客様の目標達成に寄り添う共感力が求められます。

フィットネスクラブのインストラクター

フィットネスクラブで、スタジオプログラムのインストラクターとして活躍する道もあります。エアロビクスやヨガ、グループエクササイズなど、集団に対して指導を行います。

多くの人々と一度に関わり、運動の楽しさを伝えることができるのが魅力です。大勢を惹きつけるカリスマ性や、場を盛り上げるエンターテイメント性が求められる仕事と言えるでしょう。 CPTで得た幅広い知識は、様々なプログラムを指導する上での強力な土台となります。

独立開業して自分のジムを経営

CPTとしての経験を積み、自身の理想とするトレーニング空間を実現するために、独立開業するトレーナーも少なくありません。自分のジムを持つことは、多くのトレーナーにとって一つの大きな夢です。

指導スキルに加えて、マーケティング、経理、人材育成といった経営者としての能力が問われます。困難も多いですが、すべてを自分の裁量で決定し、理想のサービスを追求できる自由度の高さは、何物にも代えがたい魅力です。

資格取得後の年収はどれくらい違う?

資格取得を目指す上で、将来の収入がどれくらいになるのかは、誰もが気になるところでしょう。NSCA-CSCSとNSCA-CPTでは、その専門性の違いから年収にも差が生まれる傾向があります。

ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、個人のスキル、経験、働き方によって大きく変動することを理解しておくことが重要です。

NSCA-CSCS保持者の年収目安

NSCA-CSCS保持者の年収は、一般的に400万円〜1000万円以上と、非常に幅が広いのが特徴です。 この差は、所属する組織や契約形態に大きく左右されます。

例えば、プロスポーツチームやトップレベルの大学で働くS&Cコーチの場合、チームの成績や個人の実績次第で年収1000万円を超えることも珍しくありません。一方で、経験の浅いアシスタントコーチの場合は、300万円台からのスタートとなることもあります。

高い専門性が求められる分、トップレベルに到達すれば高収入が期待できる、夢のある資格と言えるでしょう。

NSCA-CPT保持者の年収目安

NSCA-CPT保持者の年収目安は、300万円〜700万円程度が一般的です。 主な働き方であるパーソナルトレーナーの収入は、正社員、業務委託、独立開業など、雇用形態によって大きく異なります。

フィットネスクラブの正社員であれば、安定した収入が見込める一方で、大幅な収入アップは難しいかもしれません。業務委託のパーソナルトレーナーは、人気と実力次第でセッション単価が上がり、年収600万円以上を稼ぐことも可能です。

独立開業してジム経営が軌道に乗れば、年収1000万円以上を目指すことも夢ではありませんが、そこには経営者としてのリスクも伴います。

年収アップを目指すためのキャリア戦略

資格はあくまでスタートラインです。年収を上げていくためには、継続的なスキルアップと戦略的なキャリア構築が不可欠です。

CSCS、CPTどちらの資格であっても、他の資格(例えば栄養関連やリハビリ関連)とのダブルライセンスは、指導の幅を広げ、自身の市場価値を高める上で非常に有効です。 また、特定の分野(例えば、高齢者トレーニングやキッズアスリート指導など)に特化し、第一人者となることも高収入への道筋の一つです。

さらに、コミュニケーション能力やマーケティングスキルといった、指導以外のビジネススキルを磨くことも重要です。優れたトレーナーであると同時に、優れたビジネスパーソンであることが、年収の壁を突破するための鍵となります。

NSCA-CSCSとNSCA-CPTの取得がおすすめな人とは?

ここまでNSCA-CSCSとNSCA-CPTそれぞれの試験概要や勉強方法、資格を活かせる職業について解説していきました。

ご説明の通り、資格の発行団体は同じでも試験内容や学習内容が異なるため、各資格、取得をオススメする属性が異なります。

そこで本項では、各資格の取得をオススメする方の特徴をご説明します。

NSCA-CSCSの取得がおすすめな人

NSCA-CSCSは、アスリートのスポーツパフォーマンスの向上や障害予防をサポートする専門知識を身に付けるため、プロのスポーツチームや、アスリートのトレーニング部門などで活躍したい方におすすめの資格です。

また、パフォーマンスを向上させるために最新の科学的アプローチや方法論を学ぶことができるので、高度なスポーツパフォーマンスの知識を身に付けたい人にも向いています。

さらにNSCA-CSCSは、国際的な資格であることから、国を超えて国際的な活躍を目指しているトレーナーにとっても有用な資格といえるでしょう。

NSCA-CPTの取得がおすすめな人

NSCA-CPTは、スポーツ現場で活躍するトレーナーやアスリートを始め、広範囲のお客様に対応するための知識やスキルを証明する資格です。

NSCA-CSCSと比べると、アスリートに特化した内容は少ないですが、アスリートや一般のお客様の目的やニーズに応える能力が身に付くため、多様な人たちに指導したい人におすすめの資格です。

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NSCA資格についてよくある質問

ここでは、NSCA資格に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。あなたの疑問も、ここで解決するかもしれません。

Q.実務経験がなくても資格は取得できますか?

A.はい、実務経験がなくても受験・取得は可能です。

NSCAの資格試験は、学歴(CSCSの場合)や年齢などの受験資格を満たしていれば、トレーナーとしての実務経験は問われません。そのため、未経験からトレーナーを目指す方でも挑戦することができます。

ただし、試験では実践的な知識が問われるため、独学に不安がある方や、現場での指導をスムーズに開始したい方は、実技指導も受けられる専門スクールの活用をおすすめします。知識と実践スキルをバランス良く身につけることが、合格への近道です。

Q.どちらの資格から取得すべきですか?両方取得するメリットは?

A.あなたのキャリアプランによりますが、迷ったらCPTからの取得がおすすめです。

CPTは幅広い対象者への指導知識を学べるため、トレーナーとしての基礎を固めるのに最適です。CPTとして経験を積む中で、アスリート指導への興味が強まれば、次のステップとしてCSCSを目指すのが王道のキャリアパスと言えるでしょう。

両方の資格を取得する最大のメリットは、指導対象の幅が格段に広がることです。一般の方からトップアスリートまで、どんなクライアントにも対応できる専門性は、あなたのトレーナーとしての市場価値を飛躍的に高めてくれます。

Q.資格取得までにかかる期間の目安は?

A.学習開始から3ヶ月〜1年程度が一般的です。

この期間は、あなたの現在の知識レベルや、1日に確保できる学習時間によって大きく変動します。例えば、体育系の大学で専門知識を学んだ方であれば、比較的短期間での合格も可能です。

一方で、全くの初学者から独学で挑戦する場合は、基礎知識の習得に時間がかかるため、半年から1年程度の学習計画を立てると良いでしょう。専門スクールを利用すれば、効率的なカリキュラムに沿って学習を進められるため、より短期間での合格を目指せます。

Q.学生でも資格を取得できますか?

A.はい、学生でも取得可能です。

CPTは満18歳以上で高校を卒業していれば、大学生や専門学生でも受験できます。CSCSは学位取得が条件ですが、大学4年生(卒業見込み)であれば受験が可能です。実際に、在学中に資格を取得し、就職活動を有利に進める学生は少なくありません。

学生会員制度を利用すれば、一般よりも安い費用で会員登録や受験ができるメリットもあります。将来トレーナーとして活躍したいと考えているなら、時間のある学生時代に挑戦するのは非常に賢明な選択です。

Q.資格取得後、どのように仕事を探せばよいですか?

A.専門のエージェントを活用するのが最も効率的です。

もちろん、フィットネスクラブやジムの求人サイトから直接応募することも可能ですが、非公開の優良求人や、あなたのキャリアプランに合った職場を見つけるのは簡単ではありません。

私たちトレーナーエージェンシーのような、トレーナー業界に特化した転職エージェントに相談すれば、専門のキャリアアドバイザーがあなたの希望やスキルに最適な求人を紹介してくれます。面接対策や履歴書の添削など、転職活動全般のサポートを受けられるのも大きなメリットです。資格取得後のキャリアも、ぜひ私たちにご相談ください。

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まとめ

本記事では、NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違いについて、資格概要や資格を活かせる職業、試験概要などさまざまな角度からご説明しました。

いずれの資格もNSCAが認定するトレーニング指導の資格ですが、2つの資格には、

・NSCA-CSCS:アスリートのパフォーマンス向上や傷病予防の知識を問われる
・NSCA-CPT:一般人向けのトレーニング指導能力を問われる

という求められるスキル・知識の違いがあります。

両資格には、共通して求められる基礎部分の知識もありますが、資格取得後の職業選択に大きく影響が出てきますので、自分の志望する仕事に合わせて、取得する資格を選んでみてください。

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