世界最高峰のミスターオリンピアとは?大会の概要や出場要件を解説!

ミスターオリンピアは、ボディビルダーにとって世界最高峰の大会です。
「どのような大会なのか具体的に知りたい」「大会に出場するための条件を知りたい」と思っている人も多いでしょう。

今回は、ミスターオリンピアの大会概要や出場条件を紹介します。あわせて、実際に大会を現地観戦するときの楽しみ方も詳しく解説しますので、ミスターオリンピアに興味のある人はぜひご覧ください。

ミスターオリンピアとはどんな大会?

まずは、ミスターオリンピアの概要を詳しく見て行きましょう。

ボディビル世界大会の最高峰

ミスターオリンピアとは、IFBB(国際ボディビル連盟)が毎年開催するボディビルの国際大会で、正式名称は「Joe Weider’s OLYMPIA Fitness and Performance Weekend」といいます。大会の創設者はIFBBの創立者であるジョー・ウイダーです。

ミスターオリンピアは、ニューヨークにあるブルックリン音楽アカデミーで1965年に開催されたのが始まりです。名称に「Performance Weekend」の言葉がついているとおり、週末にかけておこなわれる、さまざまなイベントの一つとして開催されています。

毎年多くのプロボディビルダーが参加しており、今年で55年目を迎える権威のある大会として知られています。

どこでおこなわれる?

ミスターオリンピアは、1999年からアメリカのネバダ州・ラスベガスのオーリンズアリーナで開催されています。1999年まではパリ・シドニー・ロンドンなど世界各地でおこなわれてきました。

毎年9月に開催されていますが、今年はコロナウイルス感染拡大の影響により、12月17日から20日にかけておこなわれます。

ミスターオリンピアだけでなく、現在では女性ボディビルダーが出場するミズオリンピア・クラシックフィジークオリンピア・ビキニオリンピア・フィギュアオリンピアなど、さまざまなクラスの大会が同時に開催されています。

大会に参加した主な日本人選手

プロボディビルダーが憧れるミスターオリンピアでは、過去にどのような選手が出場してきたのでしょうか?歴代の優勝者・日本人の出場選手を紹介します。

おもな優勝者たち

歴代の代表的な優勝者を年代ごとに紹介します。

  • 【1970年代】
    俳優として映画『ターミネーター』などに主演し、元カリフォルニア州知事としても知られるアーノルド・シュワルツェネッガー選手が1970年から6連覇を達成しています。
  • 【1980年代】
    1984年からはリー・ヘイニー選手が、8連覇の偉業を成し遂げます。この記録はいまだに破られていません。
  • 【1990年代から2000年代】
    1990年後半からはロニー・コールマン選手が台頭します。1998年から8連覇を達成し、リー・ヘイニー選手と並び、ミスターオリンピアの最多優勝記録保持者となりました。
  • 【2010年以降】
    2010年に入るとフィル・ヒース選手が7連覇したものの、2018年にショーン・ローデン選手に8連覇を阻止されました。

このようにミスターオリンピアでは、連覇を成し遂げる選手が多いのが特徴です。

日本人参加者は?

ミスターオリンピアに出場した日本人は、山岸秀匡(やまぎし・ひでただ)選手ただ一人です。

2003年にIFBBのプロ資格を取得した山岸選手は、2007年にミスターオリンピアに初出場します。その後も、以下のように順調に大会出場を果たしてきました。

  • 2007年:13位
  • 2009年:9位
  • 2010年:10位
  • 2011年:10位
  • 2012年:15位

2014年大会からは、これまでのオープンクラスからミスターオリンピア212クラスに変更し、以下のような好成績を残しています。

  • 2014年:4位
  • 2015年:3位
  • 2016年:6位
  • 2019年:8位

2020年も、山岸選手はすでにクオリファイ(出場資格)を取得しており、通算10回目となるミスターオリンピアへの参加を表明しています。

ミスターオリンピアの出場資格を得るには

世界最高峰の大会であるミスターオリンピアには、どのような選手が出場できるのでしょうか?出場資格を得るための条件を見て行きましょう。

プロボディビルダーである事が大前提

ミスターオリンピアに出場するには、プロボディビルダーの資格が必要です。IFBBが主催するアマチュア世界大会で優勝すれば、プロライセンスが発行されます。

日本でプロライセンスを得るには、NPCJと呼ばれる日本のボディビル競技団体へ選手登録し、IFBBのプロクオリファイを取得する必要があります。日本でIFBBの認定を受けプロボディビルダーとして活躍しているのは、先ほど紹介した山岸選手のみです。

日本のボディビル団体では、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)公認指導員の資格が知られていますが、JBBFはIFFBプロリーグと契約を結んでいないため、プロライセンスは発行できません。

世界大会の入賞経験

ミスターオリンピアに出場するには、世界大会での入賞経験も必要です。

出場資格を得るためには、具体的に次のような条件があげられます。

  • 前回のミスターオリンピアで6位以内に入賞した選手
  • ミスターオリンピアで5年以内に優勝の経験がある選手
  • 過去のミスターオリンピア優勝経験者でIFBBの承認を受けた選手
  • その年に開催された世界の主要大会で入賞した選手

そのほかに、主催者が出場資格を満たしていない選手を「特別招待選手」として指名した場合も出場が可能ですが、指名できるのは1名のみです。

ミスターオリンピアを見に行こう

大会期間中は、ミスターオリンピアのほかにも楽しめるイベントがあります。ここからは、現地で開催されているイベントを紹介します。

世界の愛好者たちが集まる

ミスターオリンピアの開催期間中は、世界中からボディビル愛好家が集まります。
予選前日から参加できるイベントは以下の2つです。

  • プレスカンファレンス
  • ミートザオリンピアンズ

プレスカンファレンスは記者会見です。選手へのインタビューなどがおこなわれ、チケットがあれば誰でも観覧できます。

ミートザオリンピアンズは選手と直接交流できる、ファンにはとてもうれしいイベントです。選手のブロマイドを購入すると、サインや写真撮影に応じてもらえます。運が良ければ世界レベルの選手にも出会えるので、参加してみると良いでしょう。

オリンピアエキスポも楽しもう

大会と同時に開催されるオリンピアエキスポも見逃せないイベントです。世界最大級のフィットネス展示会で、世界中のフィットネスメーカーの商品が並んでいます。

企業ブースの広さや展示数の多さは圧巻です。サンプルなども配布され、日本では見られないメーカーも見つける事ができるでしょう。

予選会や本選は見もの

ミスターオリンピアの予選会や本戦は、期間中最大の盛り上がりを見せるイベントです。2020年は会場が変更し、予定していたラスベガスからオーランドに移り、オレンジカウンティコンベンションセンターで開催されます。

2,500人を収容する会場では、迫力のパフォーマンスを間近で鑑賞できます。メインイベントとなる本戦は観客の熱狂に包まれ、大きな盛り上がりを見せる事でしょう。

会場の空気感や熱い選手のステージを生で味わえるのは、現地に足を運んだ人だけです。ファンなら、ぜひ一度は実際に現地で見てみる事をオススメします。

参考:ミスターオリンピア2019は凄かった!現地ラスベガスの様子をお届け – VALX(バルクス)produced by 山本義徳
参考:ミスターオリンピアとは?2020年の優勝者を紹介 – VALX(バルクス)produced by 山本義徳

まとめ

今回は世界最高峰のボディビル大会、ミスターオリンピアの解説をしました。世界のボディビルダーやフィジーカーたちが一堂に会する、ミスターオリンピア。彼らの美しい筋肉の流れを見るだけでも、自身のトレーニングへの刺激につながるでしょう。

参加資格を得る条件が非常に厳しいミスターオリンピアですが、日本人では山岸秀匡選手ただ一人が参加し続けており、2020年も全体14位という成績を残しています。

ミスターオリンピアは参加する側だけでなく、見る側も楽しめるイベントです。機会があれば観戦し、自分の身体づくりのモチベーションにしてみてはいかがでしょうか。

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