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ヨガインストラクターを副業に?成功に必須な4つの条件を解説

大人の習い事として、女性を中心に人気のヨガ。ヨガを教えたい、でも専業のインストラクターでは生計を立てる自信がない。そんな方は、副業でヨガを始めてみるのはいかがでしょう。副業としてヨガを教えるときに押さえておきたいポイントをまとめました。

1)目指すべきヨガインストラクターの理想像は?

ヨガは手軽で美容や健康、リラックス法としても効果が高いエクササイズ。人気の理由や将来性から、成功するヨガインストラクターの要素、理想像を考えてみます。

ヨガの誕生・発展と現代のヨガ

(1)ヨガとは

ヨガは、古代インドで生まれた悟りへと至ることを目的とする修行法です。一説によれば三千年に及ぶ歴史があるとされ、宗教的、哲学的な思想と伝統医学の融合したアーユルヴェーダと呼ばれる知識体系に基づく、奥深い世界観を持っています。

(2)現代のヨガ

もともとは宗教的な土台の上に発展してきたヨガですが、現代社会では、ヨガは宗教的行為・知識として求められているわけではありません。もちろん、哲学や医学にも通じる世界観、長い歴史の中で育まれてきた知恵は現代でも十分に有益ですが、そういった本来の意味よりも、心を穏やかに保つ呼吸法や瞑想法として、或いは日常に取り入れやすいストレッチやエクササイズの一つとして、幅広い層に受け入れられているというのが現実です

(3)ヨガのこれから

日本のヨガ愛好者は、2017年のヨガジャーナル日本語版の調査によると約770万人いるとされ、今後は1600万人程度までの増加が見込まれると考えられています。これからのヨガインストラクターには、増え続けるヨガ人口、そのユーザーがどのような目的を持ってヨガを始め、また続けようとしているのかを見極め、ニーズに合った指導をすることが求められます。

ヨガを教えるということ

(1)ヨガのニーズ

ヨガはエクササイズとしては激しい動きが少なく、ゆったりと自分のペースでできることが特徴です。長い歴史の中で様々なアレンジがあり、子供から大人、或いは身体機能の衰え始めた高齢者まで対応が可能です。深い呼吸を意識することで少ない運動量でもインナーマッスルが鍛えられること、自律神経への働きかけが行われリラックス効果が得られることなど、一般的なスポーツでは得られない効果が期待できる点も、人気のある理由の一つです。

(2)ヨガインストラクターの役割

現代日本でヨガインストラクターになるならば、このようなユーザーのニーズを理解しなければいけません。スピリチュアルでマニアックな本来のヨガの世界観を好むユーザーもいる一方で、多くのライトユーザーは、ポーズや呼吸、エクササイズやリラックス法としてのヨガを求めてもいるのです。

現代に求められるヨガインストラクターの役割は非常に幅広いので、インストラクターを目指すならば広範な知識を身に付けながら、また、自分の強みとなる特色、多くの人を惹きつけ得る特定分野を作ることも必要でしょう。

(3)ヨガインストラクターになるには

自分の強みとなる特定分野を見つけるという意味では、様々にあるヨガインストラクターの資格を一つ二つ取ってみることもお勧めです。ヨガインストラクターの資格は現在すべて民間の認定資格であるため、インストラクターを名乗るのに必須の資格などはありません。

無資格でも、ヨガインストラクターを名乗ることは可能です。とは言え、資格取得の勉強を通じ知識や技術を深めるとともに、資格認定団体を通じたインストラクター同士の人脈作りもできるなど、役立つところは多いでしょう。

ポイント:愛好者人口が多くインストラクター職も人気だからこそ、幅広い層に受け入れられる、強みとなる特定分野を身に付けたいですね。資格の取得による知識の習得、人脈作りもメリットは多いため、積極的に活用できればより良いでしょう。

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2)気持ち良く働くためのポイントは?

ヨガはストレス解消法としても好まれるものだからこそ、真面目でストイックなレッスンよりも、明るく楽しくを心掛けたいもの。自分自身も楽しみながら指導ができるよう、気持ち良く働けるよう、考えておきたいことをまとめました。

働き方の提案

(1)ヨガを仕事にするということ

前述のとおり、ヨガ人口は近年増加の一途をたどっています。ヨガ・ピラティスとひとくくりに集計されてはいるものの、働くママを対象にした「やってみたい習い事」で第一位と、多くの支持を集めています。このようにヨガが人気を集めておりインストラクターの需要も高まっている一方で、人気の高さから、ヨガインストラクターに憬れる人も多く出ているのが現実。ヨガスタジオやフィットネスクラブでは、ヨガインストラクター希望者が飽和気味であり競争率が高くなっているとも言われ始めてきています。

(2)ダブルワークという選択肢

正社員やフリーランスとして、専業でヨガインストラクターを目指すのはだんだんと厳しくなりつつある現状。それでもヨガインストラクターを目指すなら、先ずはダブルワークや副業として、ヨガインストラクターを始めてみるのはいかがでしょうか。ヨガのレッスンは、1レッスン45分から一時間ほど。余暇時間に幾つかのレッスンを持つ程度なら、本業を別に持ちながら働くことも不可能ではないはずです。

(3)働く日の決め方

とは言え、本業が残業の多いお仕事では、レッスンの時間設定には悩むところ。毎回開始時間が変わってしまうようでは、生徒も定着しないでしょう。そんなときは、仕事後の平日夜の時間帯に固執しなければ良いのです。朝活レッスンと称して朝早くに、或いは週末レッスンとして土日のみの教室を開く。生活費のための仕事を別に持っていればこそ、必死にならずゆとりを持って楽しみのための教室運営ができますよね。余裕を持った働き方ができるダブルワークや副業は、趣味のヨガを楽しんで教えるための、良い選択肢となり得るでしょう。

ダブルワーク・副業について

(1)本業の就業規則を確認する

本業を別に持ちながら他に職を持つ場合、収入を主目的とするときはダブルワーク、収入を主目的としない場合は副業として使い分けるケースが多いようです。とは言え、どちらも、本業以外の職を持つという意味では同じもの。ダブルワーク・副業をする場合には、まずは本業として働く会社の就業規則を確認しましょう。近年推進されている「働き方改革」では政府方針としては副業を解禁する方向ですが、個々の企業では解禁に消極的なケースも多いようです。副業を始めたことで本業を失っては本末転倒。先ずは副業が許される土壌があるか、きちんと確認しておきましょう。

(2)税金について確認する

本業が会社員の場合は、税金の支払いなどの問題は会社が担ってくれる場合が多いもの。所得税や住民税など、天引きされているのは知っているけど、具体的にどんな計算で算出されているかは良く解らない、という方もいることでしょう。副業をして収入を得た場合、雇用形態や年間収入額によっては課税される場合があるので、きちんと確認をしておきましょう。課税されないケースもある、年間20万円以下の収入に制限する働き方についても、検討してみるべきでしょう。

ポイント:趣味としてヨガを楽しみながら教える、副業という選択肢も大いにアリ。ただし、本業の就業規則や税金なども考慮して、レッスン日程や目標収入額を決めましょう。

ヨガ 瞑想中の女性

3)ヨガインストラクターを副業にするメリットは?

大好きなヨガを職業にしたい、ヨガを教えたい、というだけでも十分に副業としてヨガインストラクターを目指す理由にはなりますが、「ヨガだからこそ」の良さを知っていれば、ますます、一歩を踏み出す勇気が湧いて来るのではないでしょうか、ほかの副業と比べたときの、ヨガだからこその良さ、メリットについて考えてみました。

ヨガだからこその特徴

(1)手軽さ

ヨガのレッスンを体験したことがあれば分ると思いますが、ヨガの良いところは、なんと言ってもエクササイズとして手軽であるということです。ヨガの教室を開催するにしても、絶対に必要なものはポーズを取るための最低限のスペースだけ。ヨガマットはあればもちろん嬉しいですが、場合によっては不要になるケースもあり得ます。公園などの野外で開講するならば、場所を借りる必要さえもありません。

(2)自由さ

行う場所を選ばずに手軽に始められるヨガですが、場所だけでなく、時間の自由度の高さも魅力です。早朝レッスンならば心身を活性化させる朝ヨガ用プログラム、夜のレッスンならば心身をリラックスさせ良質な睡眠を誘う夜ヨガ用プログラム、というように、シチュエーションに応じたアレンジプログラムがすでにさまざまに開発されているために、レッスンを行う時間や対象者のニーズに合わせたメニューを簡単に組むことができます。

本業に活かせるスキルが身に付く

(1)インストラクターは接客業

インストラクターのお仕事内容を端的に言えば、「他人にモノを教える」ということです。説得力のある指導をするためには生徒と信頼関係を築くコミュニケーション能力や、気持ち良く学んでもらうためのサービス精神も必要です。接客業として捉えれば、本業にも活かせる対人スキルが磨けますね。

(2)わかり易く伝える工夫をしよう

好きなことや得意なことを人に教えるときには、ついつい相手も「知っている」前提で話してしまう人も多いでしょう。けれども、人気のあるヨガだからこそ、興味を持ち始めたばかりの初心者の方もたくさんいます。多彩な要素、複雑な体系を持つヨガの魅力、ポーズや瞑想をわかり易く伝えることを意識すれば、社会人として役立つプレゼンテーションスキルを高めてゆくきっかけにもなりますね。

ポイント:副業としてヨガを選ぶメリットは、なんと言っても敷居の低さ。早朝や夜のレッスンを望む声も多いので、時間の自由も利きやすいでしょう。対人スキルやプレゼンテーションスキルなど、社会人として大切なスキルの醸成に役立つ点も、伝えるべき要素の多いヨガならではの長所です。

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4)副業でも真剣にヨガを楽しむためには?

大好きなヨガを教えるなら、情熱を持って真剣に教えたいものです。そう考えると、副業では、専業のインストラクターと比べて引け目を感じてしまうこともあるかもしれません。副業の先生という立場に疑問を感じてしまいそうなときに思い出して欲しい事柄を、まとめました。

やりがいを理解する

(1)やりたいことはなんですか?

好きで始める副業だからこそ、自分が何をしたいのかをきちんと理解することは大切です。ヨガが好きだからヨガの楽しさを伝えたい、ヨガを通して美容や健康を提供したい。理想や目標を持つことで真剣みも増し、自分自身のぶれない方針作りにも役立ちます。

(2)望むものはなんですか?

理想や目標のほか、実際に副業をする目的も、自覚が必要なものの一つです。インストラクターのお仕事のやりがいは、生徒からの感謝の言葉をもらえるところ、指導を通して自分自身の知識や経験が深まるところ、人との交流が広がるところだと言います。けれども、副業として選ぶなら当然収入も気になるところ。趣味の充実、精神的な充足、或いは金銭的な報酬が欲しいのか。明確な目的を自覚していれば、さまざまな状況で心の支えになるものです。

将来へのビジョンを持つ

(1)講座や資格でステップアップを目指す

ヨガは運動強度の調整が容易で、子供から大人、妊婦や高齢者など動きに様々な制約のある人にも気軽に楽しんでもらえるエクササイズです。同時に呼吸法や瞑想法としての側面もあり、忙しい現代人にリラックスタイムやストレス解消法を提供もできます。効用の幅広いヨガだからこそ、対象別にさまざまなアレンジを加えたヨガが次々に開発され、それらの講座や資格なども多彩にあります。求めるビジョンに合う知識を常に学び続けることで、新たな世界が拓けてきます。

(2)専門知識として活かす

奥深い世界観と幅広いアレンジプログラムの存在で、学びの機会に事欠かないヨガの世界。加えて、高齢社会が進行し続ける現代の日本で、ヨガは、介護予防の観点からも高齢者に推奨できるエクササイズとして注目されています。シニアヨガの普及を担えるヨガインストラクターなど、高齢者にライフワークとなる楽しみを提供できる存在として、需要が高まることが見込まれています。知識や経験を深めることで、活動の場の選択肢がさらに広がることでしょう。

ポイント:生徒の美容や健康、ひいては身体全体を預かることになるヨガインストラクターのお仕事は、副業だからと言って片手間な責任感でして良いものではありません。やりがいや長く続ける意識を持って、楽しみつつも、将来まで見据えた真剣さで取り組んでいくのが理想ですね。

外でヨガをする女性

5)ヨガを副業にしたい人のためのQ&A

【Q1】ヨガインストラクターになりたいのですが、副業として人に教えるのは失礼ですか?

そんなことはありません。むしろ、最初から専業で完璧な先生などはいません。生活のための収入を維持するという意味でも、副業としてヨガを教えるということは、十分選択肢としてあり得ます。心に余裕を持ち、楽しいレッスンを心掛けましょう。

とは言え、身体を使う仕事であり、且つ、人に教えるという立場では頭も使わねばなりません。説明の仕方なども、言葉を選び、事前に練習してから臨むなど、副業であっても大変なもの。まずは週に一、二度程度のレッスンから始め、慣れて来てから少しずつレッスン数を増やすというほうが、自分自身への負担も少ないのではないでしょうか。

【Q2】副業としてヨガを教える場合、どのような形で仕事を始めたら良いでしょうか?

フリーランスとして既存のヨガスタジオやカルチャー教室の講師を務める場合と、自分で教室を開き運営していく場合と、大別して2種類が考えられます。自分自身が学んだヨガスタジオ、又は資格認定団体などがある場合には、臨時講師の働き口がないか尋ねてみると良いでしょう。

条件の合うものを紹介してもらえるケースがあります。定期的・継続的な仕事のほかにイベント派遣などの単発のお仕事も視野に入れて探してみましょう。自分で教室を開く場合には、自宅、公民館、時間貸し可能なレンタルスペースを探し、教室運営や宣伝、集客を行う必要があります。SNSを活用して集客を成功させている事例なども存在するので、そう言った交流可能なコミュニティに積極的に参加してみると良いでしょう。

長い歴史を持ち、愛好者人口が増え続けるとともに様々な効果を期待されてもいるヨガ。最初から専業として生計を立てる自信はなくても、先ずは副業としてチャレンジしてみるのも大いにアリです。本業との両立のためにも自分自身に負担の少ないレッスン数に絞って楽しく真剣に教えられる環境を自ら作っていければ、人生と生活を豊かにするライフワークとして、長く続けることも不可能ではありません。

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