スタジオインストラクターとは?代表的な仕事内容を全解説
「スタジオインストラクター」という職業をご存知でしょうか?一昔前から現在まで、さまざまな形態のスポーツ施設があり、お客様に対してトレーニング方法の解説や、アドバイスを行うのがスタジオインストラクターの仕事になります。
今回はスタジオインストラクターについて、もう少し詳しくその仕事内容について解説していきます。
1)スタジオインストラクターの種類
「スタジオインストラクター」とはずばり「スタジオ」にいる「インストラクター」のことですが、これではまだ仕事内容が漠然としています。
そこで詳しくスタジオインストラクターの種類について見ていきましょう。
ジムインストラクター
最近の筋トレブームにより、スポーツジムの数もかなり多くなってきました。ジム施設には筋トレ初心者から中級者以上の人まで数多く来館しますが、その際お客様に対してトレーニング内容を指導する、というのがジム施設でのスタジオインストラクターの役割です。
特に筋トレ初心者の場合は何をしたらよいのかわからない、サポートが無いとうまくトレーニング器具が使えない、という人が多くいます。こういった筋トレ初心者のアシスト・指導をするというのが主な内容になります。場合によっては食事指導をするケースもあります。
ヨガ(ホットヨガ)インストラクター
ヨガやホットヨガといったアクティビティは、特に近年女性を中心に人気を集めています。
ヨガはさまざまなポーズを取る中で心身のバランスを鍛えることに主眼を置き、初心者が独学で行うのはなかなか難しいものがあります。
そこでヨガのスタジオインストラクターの出番です。ヨガやホットヨガはスタジオで複数人でレッスンを行うというのが基本であり、何人かの前で見本を見せながらポーズをとっていきます。
ストレッチインストラクター
現在では、ストレッチ専門のインストラクターというものも存在します。ストレッチというと運動前の準備体操のイメージが強いですが、スポーツのパフォーマンスを高めたり、怪我の防止につながるということで注目を集め、専門のインストラクターがストレッチの指導を行うというケースが多くなっています。
ストレッチ専門のスタジオで指導する、もしくはスポーツ施設に駐在するという形で勤務します。
キックボクシング・ボクシングインストラクター
ジムで筋トレを行うという人が増加していると上記で解説しましたが、それに伴い、ボクシングやキックボクシングをトレーニングの一貫として取り入れる、というケースが増加しています。
筋力・持久力アップの他にもストレス解消につながる(キック)ボクシングですが、ただ単にキックしたりパンチするのではなく、的確な指導を受けることでより効果を実感できます。
ボクシングのインストラクターはボクシングジム、もしくはサンドバッグやミットのあるスポーツジムで勤務することになります。
2)スタジオインストラクターになるにはどうすればいい?
スタジオインストラクターは上記で紹介した以外にもいくつかありますが、スタジオインストラクターを職業とする場合、どうすればいいのでしょうか?
まずは求人サイトを見る
まずは基本として、求人サイトを確認するようにしましょう。スタジオインストラクターの求人を行っているところは多いので、インターネットや紙媒体の求人を確認するといいでしょう。
専門性を身につける
スタジオインストラクターには種類がたくさんありますので、まずはどの種類のインストラクターになりたいのかを明確にする必要があります。スタジオインストラクターにとって必要な要素は「専門性」です。
広く浅く教えることのできるインストラクターよりも、特定の分野を深く教えることのできるインストラクターの方が需要が高いので、スタジオインストラクターを目指す場合はまずはどの分野で働きたいのかを考えるようにしましょう。
(1)専門性を身につけるには?
専門性を身につけるには、独学で学ぶ、もしくは専門学校に通うことをオススメします。
現在では専門学校の内容も多くなっており、ジムでのスタジオインストラクターの場合はジムトレーナー専門の学校に通うというのがベターです。
各種スタジオインストラクターになるために特別な資格というものは無いので、必ずしも専門学校に通う必要はありませんが、分野のプロフェッショナルになる上では学校に通うことをオススメします。
(2)興味のある分野を学ぶ
専門性を身につけるには、自分の興味のある分野に絞るということが大事です。
とりあえずこれでいいや、ではなく、本当に興味がある分野を学ぶ方が将来的にも大きく成長できるので、「興味があるかどうか」を軸にするといいでしょう。
3)スタジオインストラクターに求められる能力は?
スタジオインストラクターには専門性が求められますが、その他にもさまざまな能力が求められます。以下では、スタジオインストラクターに求められる能力について解説します。
高いコミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、スタジオインストラクターにとって欠かせない能力です。人に教えるというのがスタジオインストラクターの仕事なので、特定の分野に関する知識を持っていても、それをうまく伝えることができないと意味がありません。
複数人をまとめて指導する必要があるので、各人の特徴をしっかり把握してコミュニケーションを取る必要があります。
新しいことを吸収する柔軟性
スタジオインストラクターになったらそれで終わりではありません。どのような分野のインストラクターであっても、常に知識や指導方法をアップデートする必要があります。海外の最新の理論を取り入れたり、自ら他のインストラクターの指導を受けて勉強するなどの向上心が大事になります。
4)スタジオインストラクターの給料は?
気になるスタジオインストラクターの給料はどうなのでしょうか?興味のある分野でしっかり稼ぐことができれば、それだけやりがいを感じることもできます。
スタジオの規模による
まず、勤務するスタジオの規模によって給料は異なります。顧客数の多いスタジオであれば、それだけ指導数も増加します。
給与体系は勤務するスタジオによって異なり、毎月決まった金額が支払われる場合と、行ったレッスン(セッション)の数によって決まる場合があります。スタジオインストラクターの場合は、一定額の給料が決まっており、そこにレッスン数×○円というような給与体系を取るところが多くなっています。
独立すれば大きな額を稼ぐことも可能
スタジオインストラクターは必ずしも特定のスタジオに勤務するのではなく、独立してフリーのインストラクターとして働くことも可能です。
いろいろなスタジオに出向いて指導を行う、自身のスタジオを設立するなど、さまざまな場所でさまざまな人を指導することで、大きな額を稼ぐことも可能になります。価格設定は自分で決めることができるので、将来的な独立を考えて働くことでモチベーション高く働くことができます。
5)スタジオインストラクターのやりがいはズバリここ!
スタジオインストラクターのやりがいは、どのようなところにあるのでしょうか?以下では、スタジオインストラクターのやりがいについて解説します。
人とのコミュニケーションが楽しい!
スタジオインストラクターにはコミュニケーション能力が求められますが、人とのコミュニケーションが好きな人にとっては非常にやりがいのある仕事といえます。特に以下のような時に強いやりがいを感じます。
(1)感謝されたとき
スタジオインストラクターは、お客様の健康を増進させたり肉体改造に成功した時の「ありがとう」の言葉を聞いた時に強いやりがいを感じます。
(2)アドバイスを求められたとき
感謝された時の他にも、アドバイスを求められたときにもやりがいを感じることがあります。アドバイスを求められるということはそれだけ頼りにされているということ。
事あるごとに質問や疑問をぶつけられるということは、プロとして認められた瞬間でもあるといえます。
インストラクターとしての成長を感じたとき
どんな仕事でもそうですが、はやり成長を感じた瞬間は強いやりがいを感じます。
的確なアドバイスができるようになった、多くの人数をスムーズに指導できるようになったなど、プロとして成長を実感できることはスタジオインストラクターの大きなやりがいといえます。
【1】スタジオインストラクターにはさまざまな種類がある
【2】スタジオインストラクターになるにはどの分野で働くかを明確にすることが大事
【3】スタジオインストラクターは専門性だけでなくコミュニケーション能力・向上心が必要
【4】頑張った分だけお金になる。独立すればさらに収入アップも見込める
【5】人とのコミュニケーションや自身の成長がモチベーションになる
<参考>
キャリアガーデン