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スポーツ系の学校では何を学ぶ?代表的な4つと資格情報

スポーツ大学は、選手を目指す人だけが行くところでしょうか?答えはNO!です。スポーツ選手をサポートできる、スポーツ関連の知識と技術を身に付けられる学部がたくさんあります。今回はスポーツに関する事が学べる大学に注目して、そこで学べる事を見ていきましょう。

1)スポーツ系の大学とはどんなところ?

スポーツ大学というとどんなところをイメージしますか?一流のスポーツ選手を目指して、朝から晩までスポーツの練習に明け暮れる、そんな印象でしょうか。スポーツ大学と言うと、文字通りスポーツ選手として活躍することを目的とした体育大学的な大学をイメージしますが、それだけではありません。スポーツに関連する学問を学びながら、実践の技術も身に付けられる、実はそういったスポーツ大学が多くあります。

2)スポーツ系の大学の学部・学科・専攻

ランニングする男性

スポーツ大学の学部・学科・専攻を知ると、スポーツ大学で何を学べるのかを知ることができます。まずは、スポーツ大学にどんな学部、学科があるのか見ていきましょう。

スポーツ文化

スポーツ文化を専攻した場合、まずスポーツとは何か。スポーツにはどんな力があるのか。そして、スポーツを通して、どう地域社会や国際社会の中での役割を果すのかを学びます。またスポーツを教育・文化といった視点からも眺め、体験的に学びます。知識と実践を兼ね備えたプログラムが実施されます。

鍼灸

鍼灸を専攻した場合、はり師・きゅう師の技術取得を目指します。まずは、ツボのとり方や施術方法、症状の診断や評価の方法などの基礎から学びます。その後、肩こり・腰痛といった運動器疾患の対処法に加えて、冷えやスポーツ傷害への鍼灸療法を学びます。一定の知識と技術を身に付けた後は、臨床実習を行い実践力を高めます。

柔道整復

柔道整復師を専攻した場合、柔道整復術の技術取得を目指します。柔道整復術とは、伝統医学である「柔道整復」の、理論と実践を学ぶことで取得できる技術です。骨折・脱臼・捻挫などの外傷に対して、包帯を用いた固定法によって怪我の回復を促す技術が身に付きます。この中では、人体構造を学ぶ解剖学や運動学、心理学など、基礎医学を学んで行きます。更に、伝統的な包帯術を習得します。柔道も合わせて学ぶことが特徴です。

福祉

福祉を専攻した場合も、その学習の中でスポーツに関することを学ぶ機会があります。福祉に関する仕事の中には、社会体育分野でアスリート育成や障害者スポーツ、介護予防があり、それらの仕事でスポーツに貢献できる専門家を目指します。

体育

体育学科などを専攻した場合には、スポーツの競技者・指導者としての専門知識と技術を身に付けることを学びます。スポーツの実践者として「心・技・体」のバランスの取れた人材となることを目指します。

3)スポーツ系の大学で学ぶ代表的なこと4つ

スポーツ系の大学では、その就職先は、プロスポーツの世界、ビジネスの世界等多岐に渡ります。それ故に事業で学ぶ範囲も広いです。その中でも代表的な4つの分野を、お伝えします。

スポーツマネジメント

プロスポーツの世界では、スポーツは娯楽だけでは無く、ビジネスとして成功させる必要があります。そのために、スポーツ組織の運営やマネジメントを学びます。また、スポーツマーケティングについても学びます。

はり師・きゅう師

卒業後に、はり師・きゅう師の資格を生かして働けるよう知識と技術を学びます。病院やクリニック、鍼灸院への勤務、個人開業をはじめスポーツ、美容、介護分野などで活躍できることを目指します。国家資格であるはり師・きゅう師の資格取得が目標となります。

柔道整復師

卒業後に、柔道整復師の資格を生かして働けるよう知識と技術を学びます。接骨院、病院や診療所、老人保健施設、スポーツ分野などで活躍できることを目指します。国家資格である柔道整復師の資格取得が目標となります。

社会体育

社会体育は、福祉と健康の両面から体育の学問体系を学びます。社会福祉の基礎と障害者や高齢者の実際を理解します。さらに予防医療という観点から、生涯スポーツや障害者スポーツなどの体育の有効性を学びます。公認スポーツ指導者(競技別指導者資格)などの資格科目を目指す場合もあります。

4)スポーツ系の大学で取得できる資格

スマホをいじる男性

代表的なのは「教員免許」ですが、その他にも実践の場で不可欠な資格取得が可能です。国家資格の内容となると、勉強内容も専門範囲に及びます。資格によっては「解剖学」「生理学」「公衆衛生学」等の人体に関わる細部の学問も勉強をしますので、それを踏まえて資格にも挑戦をしなければいけません。今回は、大学で代表的な3つの資格をお伝えします。

教員免許

スポーツ文化を専攻して学ぶことで、中学校教諭免許状、高等学校教諭免許状、特別支援学校教諭免許状といった教員免許を取得できる大学があります。

はり師・きゅう師

鍼灸を専攻することで、国家資格であるはり師・きゅう師の資格取得を目指すことができる大学があります。

柔道整復

柔道整復を専攻することで、国家資格である柔道整復師の資格取得を目指すことができる大学があります。

5)大学を卒業後にどんな進路に進んでいる?

代表的には、以下5つの進路が主流になります。スポーツを取り巻く職業には幅広いジャンルの仕事があります。そして、それらの多くは専門的な知識が必要な職業です。一般大学やジャンルの違う専門学校を卒業してスポーツの仕事につくことも不可能ではありませんが、専門的な知識を学んでおけば、就職の際に大きなアドバンテージになります。

スポーツ文化

スポーツ文化を専攻した場合、卒業後の進路としては、国家公務員・地方公務員・警察官・消防士・自衛官・中学校教諭・高校教諭・特別支援学校教諭・スポーツインストラクター・監督・コーチなどがあります。就職先としては、銀行・空港・生命保険会社・鉄道会社・通信会社・医療団体・流通企業・公立や私立の学校教員などがあります。

鍼灸

鍼灸を専攻した場合、卒業後の進路としては、はり師・きゅう師・スポーツトレーナー・スポーツインストラクターなどがあります。就職先としては、医療系団体・治療院・鍼灸院・整骨院などがあります。

柔道整復

柔道整復を専攻した場合、卒業後の進路としては、柔道整復師・スポーツトレーナー・スポーツインストラクターなどがあります。就職先としては、医療団体・治療院・鍼灸院・整骨院などがあります。

福祉

福祉を専攻した場合、卒業後の進路としては、図書館司書・高校教諭・介護福祉士・精神保健福祉士・社会福祉士(ソーシャルワーカー)・社会福祉主事・臨床工学技士・医療事務・秘書・スポーツインストラクター・レクリエーションインストラクターなどがあります。就職先としては、警察・老人福祉施設・福祉事業財団・病院・給食会社・薬品会社・JAなどがあります。

体育

体育を専攻した場合、卒業後の進路としては、体育教師・レクリエーションインストラクターなどがあります。就職先としては、鉄道会社・航空会社・スポーツジム・証券会社・金融企業・地方自治体公務員・警察・消防・公立私立学校教員などがあります。

6)スポーツ系の大学に関するQ&Aコーナー

スポーツ系の大学について説明してきましたが、ここではスポーツ系大学の入り方や授業料、選び方などについて質問にお答えします。

サッカーのピッチとボール

【Q1】学費はどのくらい掛かるの?

スポーツ大学の学費は、学校によって様々ですが、一例として関東と九州にキャンパスを構える大学の例を見てみましょう。まず入学金として20万円掛かります。入学後には学費として、70万円、施設設備費として30万円、合計100万円掛かりますす。4年間合わせると、420万円必要になる計算です。

【Q2】入試はどのように行われるの?

スポーツ大学の入試には、一般入試と推薦入試があります。また学校によっては、AO入試を行っているところもあります。他の大学との違いとしては、書類選考でスポーツ活動歴を見られるという点があります。

【Q3】どこの大学に行こうか迷ってるけどどうやって決めたら良い?

最終的には、自分が学びたいことを元にして大学を選ぶべきです。しかし、ホームページやパンフレットだけでは分からない、学校の雰囲気も大事になります。4年間その学校で学ぶ事になるため、自分に合った雰囲気の大学を選びましょう。

多くの大学では、オープンキャンパスを行っていますから、そこに参加するというのもひとつの手段です。オープンキャンパスでは、説明会・講演会の他に、模擬授業、学生や教員によるフリートークを行っている所もあります。実際に行ってみて、会話することで大学の雰囲気を掴むことができます。

【1】スポーツ大学にはスポーツに関連する学問を学びながら実践の技術も身に付けられるところもある。

【2】福祉を専攻した場合も学習の中でスポーツに関することを学ぶ機会がある。

【3】プロスポーツではスポーツは娯楽だけでは無くビジネスとして成功させる必要がある。

【4】社会体育は福祉と健康の両面から体育の学問体系を学ぶ。

【5】体育を専攻した場合の進路は体育教師やレクリエーションインストラクターがある。

・参考
スタディサプリ進路
ベスト進学ネット
学校法人タイケン学園日本ウェルネススポーツ大学
びわこ成蹊スポーツ大学

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