スポーツインストラクターの将来性は?仕事内容と給料を紹介!
スポーツインストラクターの
将来性は?
みなさんは「スポーツインストラクター」という職業を聞いて、どんな姿を思い浮かべるでしょうか。
スポーツジムやフィットネスクラブによく行く方は、必ずお世話になるであろうスポーツインストラクター。今回はこの職業の普段見える表側から、知られざる裏側までまとめました!
スポーツインストラクターの種類・ニーズ・求められること
スポーツインストラクターとは、スポーツジムなどに勤務して一人ひとりのニーズに合わせたトレーニングメニューや、ペースなどを管理・指導するのが仕事です。
勤務地は主にスポーツジムやフィットネスクラブ、またフリーとしていくつかのジムをかけ持ちしている方もいます。
スポーツインストラクターの種類
スポーツインストラクターは各ジムに存在する種目全般を扱う場合もあれば、ヨガやピラティスなど特定の種目に特化するものもあります。
スポーツインストラクターの需要
最近の健康ブームによりジムの店舗数は増えていることから、スポーツインストラクターの求人需要は増加の傾向にあります。
また24時間営業のジムも多いことから、個人の生活リズムに合わせた働き方ができるとも言えるでしょう。
スポーツインストラクターの求められること
最近は運動にも科学的な考え方が取り入れられていることから、スポーツインストラクターに求められることも単なるユーザーの運動管理では終わりません。
最新の器具や運動方法などを積極的に取り入れ、仕事の場で実践する姿勢が重要です。
スポーツインストラクターへの「転職」は、実は狙い目?
ここ数年の健康ブームから、スポーツジムは増加傾向にあります。
そのためスポーツインストラクターを求める声も多く、転職は比較的容易とも言えるのです。もちろん、スポーツジム間の転職状況も同じです。
実際に求人サイトをのぞいてみても、未経験者歓迎の文字が多くあります。これは各ジムが、経験者のみを集めていては人が回らないことを意味します。
このことから見ても、今後もスポーツインストラクターに対する求人に困ることはあまりないと考えられます。
どの求人もスポーツが得意であることが前提条件となっています。
部活動やサークル活動でスポーツに取り組んでいた方は、これを機に本気でスポーツインストラクターを目指すのもいいのではないでしょうか?
スポーツインストラクターの年収って?年代別にまとめてみた!
これからスポーツインストラクターを目指す人にとって、やはり気になるのは「年収」ですよね。
ここでは世代別に、仮に大手フィットネスクラブに就職した場合の収入をまとめました!
初任給・20代
月給:約18万円
年収:240万円前後
30代
月給:約22万円
年収:300万円前後
40代
月給:約28万円
年収:400万円前後
50代
月給:約31万円
年収:450万円前後
60代
月給:約21万円
年収:300万円前後
雇用体系やワークスタイルで年収は大きく変化する
スポーツインストラクターは正社員だけでなく、アルバイト・パートの勤務体系になることもあります。
またフリーとして独立し、かけ持ちで働いたら複数の収入源も得られることでしょう。自分がどのようなキャリアを描きたいのか、改めて考えてみましょう。
スポーツインストラクターに人気の資格3選!
スポーツインストラクターになるために、特段必要な資格はありません。
基本的には大学・専門学校を卒業し、各スポーツジムやフィットネスクラブに就職したり業務委託の契約を結んだりすることとなるでしょう。
とは言いつつも、実際の現場では技術的・科学的な知識が必要です。その時のために大学や専門学校では特に体育科や運動科学科を専攻し、一定の知識を磨くことは欠かせません。
さらに言えば、こうした活動で資格を勉強することにもなるでしょう。スポーツインストラクターに関係する資格の中でも、有名な3つを覚えておきましょう!
スポーツインストラクターのオススメ資格①スポーツリーダー(スポーツ指導基礎資格)
(1)スポーツリーダーの特徴
- 創立100年を超える歴史ある協会から与えられる資格であるため、認知度が高い。
- 「スポーツ」を総括する資格であるため、インストラクター関連の仕事のほとんどで活用できる。
- 養成講座を受けるだけで資格が取れるため、取得が比較的簡単である。
(2)スポーツリーダーの取得方法
- 学校法人NHK学園の通信講座を受け、課題を3回提出(全ての課題で6割を越すことが条件)
認定団体公益財団法人日本体育協会が認定している資格です。
スポーツの基礎的指導法を学びスポーツ集団のリーダーとしての自覚と、指導的スキルを身につけられます。
取得のために必要な費用は、他の資格と比べてもかなりお手頃です。
スポーツインストラクターになるのであれば、ぜひ取っておきたい資格です。
国民体育大会(通称:国体)の運営団体である日本体育協会による資格でありながら、取得に試験の受験が必要ないことも人気の1つです。
公式サイト:スポーツリーダー – スポーツ指導者 – JSPO
スポーツインストラクターのオススメ資格②トレーニング指導者(スポーツ指導基礎資格)
(1)トレーニング指導者の特徴
- JATIの正会員になる必要がある
- 他協会の資格を所持している方は、本資格で受講する講習会等を免除できることがある
- 試験合格率が約50%
- 資格に有効期限(5年)があり、所持し続けるためには更新の必要がある
(2)取得方法
- JATIの個人正会員になる
- 4日間の講習会を受けて修了する
- 認定試験に合格する
特定非営利活動法人 日本トレーニング指導者協会(JATI)が認定しています。
運動プログラムや運動指導を、科学的根拠に基づいて行えるスキルを養うことが目的です。
取得のために必要な費用はトレーニング指導者に比べるとやや高額ですが、こちらはより「指導」に特化した資格です。
就職時や業務委託契約時では資格保持を強力にアピールすることもできます。
講習会の受講や試験の受験が必要であること、また資格に有効期限があることに注意しましょう。
公式サイト:公認スポーツ指導者概要 – スポーツ指導者 – JSPO
スポーツインストラクターのオススメ資格③健康運動実践指導者
(1)特徴
- 運動を「健康の目的」と定め、より公共的な利益を求めた資格
- 公共施設への就職に強い
- 試験合格率が約80%と高い
- 病院や福祉施設などの就職にも強く、インストラクターからの転職にも活用できる
(2)取得方法
- 講習会を受ける
- 認定試験に合格する
公益財団法人健康・体力づくり事業財団が認定している資格です。
国民の健康を促進させること、より安全で効果的な運動プログラムを作成・実行できる人物を育てることを目的にしています。
運動を健康推進の目的で活用できる人材育成を目指すという面では、ややスポーツインストラクターの仕事内容とは違うと感じるかもしれません。
スポーツインストラクターの本音ってどうなの?
「現在スポーツインストラクターとして活躍している人の、生の声を聞きたい!」。そう感じる人のために、実際の声を集めました!
仕事である以上、いい面もあれば悪い面も存在します。実際の声を読んで、ぜひこれからの職業選択の参考にしてみてください。
毎日体を動かすのでストレスはたまらないです!(フィットネスクラブ:30代男性)
ですが、流石に日々体を動かしていると常日頃から体への負担がかかります。
なので利用者の方々の運動管理をしながら、自らの身体管理をする必要があるんです。
特に運動が仕事にからむこのスポーツインストラクターは、体を壊してしまうと働けなくなる仕事であり、最悪退職となる場合もあります。
あと、怪我に負けない体作りも大切ですが、それ以上に日々の食事や睡眠などの生活リズムをきちんと整え、余裕のある心を保つ「心体管理」が重要になってきますね。
正直クレーム対応が大変でしんどいです(24時間ジム勤務:20代女性)
これはスポーツインストラクターに限った話ではありませんが、相手はお金を払っていただいたお客様であり、何かの事情があっても表に出さない対応を迫られる時もあります。
相手は男性の方が多く、ただひたすら謝るのは精神的にきついときは確かにありますが、これってどこのサービス業も変わらないのかなって思っています。
スポーツインストラクターが年収を上げる方法
体を動かすことの多いスポーツインストラクターの年齢層は、主に20~30代。それを越えると徐々に体の衰えや収入の低さから、引退して全く別の業種に転職する人も多いです。
スポーツ関係の仕事に携わったまま年収を上げるには、次の方法が考えられます。
1:昇進してクラブの経営に携わる
400〜500万円
正社員でスポーツクラブのトレーナーをしている人が目指せる選択肢です。現場で指導するトレーナーから始まり、店長やマネージャー経験を経て、昇進を狙います。
全国に店舗を展開するスポーツクラブならば、スーパーバイザーやエリアマネージャー、さらには本社勤務を目指すこともできます。
現場で働くスポーツインストラクターの年収はだいたい250〜300万円程度であるのに対して、マネジメントに関わると年収が400〜500万円程度が目安です。
2:パーソナルトレーナーになる
500万円〜1000万円
もうひとつの方法は、パーソナルトレーナーを目指すことです。
パーソナルトレーナーの収入はセッションを行った数によって大きく変動します。自分の実力次第では年収1000万円を目指すこともできる職業です。
また、近年ではフィットネスや健康への関心の高まりから、パーソナルトレーナーの需要も増えています。業界全体が拡大している最中で、これからパーソナルトレーナー業界の拡大が期待できます。
スポーツインストラクターからパーソナルトレーナーを目指す方法
さまざまなお客様に接して指導経験が豊富なスポーツインストラクターの経験がある人は、パーソナルトレーナーを目指しやすいです。
さまざまな年齢・性別・体力レベルの人の指導し、動きの特徴を観察した経験はパーソナルトレーナーにすぐに生かせます。
パーソナルトレーナーにステップアップするためにやるべきことは、次の3つです。
・食事指導の経験をすること
・パーソナルトレーナーの資格をとること
未経験からパーソナルトレーナーになれる一流スクール
全くの未経験からパーソナルトレーナーを目指したい人は、まずは人にトレーニングを指導する経験を積まなければいけません。
各分野の一流講師が集まるトレーナーズラボなら、トップクラスのトレーナーからのフィーバックを受けながらお客様への指導ができます。
これからジムトレーナーになるのか、パーソナルトレーナーになるのか迷われている方も多いでしょう。
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スポーツインストラクターに関するQ&A
【Q1】スポーツインストラクターになるには、大学と専門学校どちらがいいですか?
スポーツインストラクターになるために必須の資格はありません。どちらの進路に進んでも、この職業に就くことはできます。
ただし就職後に必要な知識やスキルを身に付けたいのなら、よりその分野に特化した学校へ進むのがオススメです。
【Q2】スポーツインストラクターの男性と女性の割合はどれくらいですか?
比率は「男性:女性=3:7」となっています。まずスポーツインストラクターという職業自体が運動している方を支える仕事であるため、より活気付けることができる女性が求められているという背景があります。
また、実際にスポーツインストラクターとして働ける年齢が20~30歳と短く、また給与も決して高いとは言えない中で、男性が一生の仕事として選択するケースがあまり多くないことも挙げられます。
【Q3】現在の就職は売り手市場と言われていますが、スポーツインストラクターはどうですか?
スポーツインストラクターも他の業種同様、学生が有利な売り手市場にあります。それには、
- 人口減少に伴う仕事の担い手の減少
- 健康志向による利用者の増加
- 上記に伴うジムの増加
- 高齢者増加による地域的運動活動の需要上昇
など、たくさんの理由があります。
【Q4】高年齢の就職は難しいでしょうか?
20代〜30代が中心のスポーツインストラクターは、体を動かす仕事です。
年齢を重ねるにつれて、衰えから引退する人は増えています。
ただこれは、たとえ30代・40代であっても「体を動かせるならば働くことは可能である」ということも意味します。
自らの身体との相談にはなりますが、自信を持って身体を動かせるとアピールできれば、就職に関しては不可能ではありません。
地域の健康センターでは、比較的高年齢の方も募集の対象としていることがあります。ぜひ一度調べてみてください。
【Q5】立派なスポーツインストラクターになるための心得は何ですか?
常にお客様目線を忘れないことです。お客様は、それぞれ何らかの理由や願いがあってジムに通っています。
彼らのニーズを言葉や行動から読み取ること。そして自分の知識をフルに生かし、その思いを叶えるお手伝いをする方法を考えて実行に移しましょう。
スポーツインストラクターとは、身体そのものに関わる大変重要なお仕事です。
ユーザー様の身を預かるような気持ちで、お一人一人に真摯に向き合う姿勢が何よりも大切です。