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スポーツコーチングとは何?4種類の講座と取得ノウハウとは?

スポーツコーチングとは、アスリートや日々スポーツを楽しむ人たちに、目標達成のために必要な考え方やそのテクニカルなノウハウを備えさせる技術のことです。今回はスポーツコーチングの具体的な中身についてや、資格取得においてのコツなどをご紹介します。

1)そもそもコーチングとは?3つの似ている言葉を比較

コーチ

サッカー、野球、アメフト、特に大人数での競技になるほど、監督とは別に「コーチ」という存在がいるのはご存知だと思います。語源としては、「馬車(coach)」から来ていて、「目的地まで人間を送り届ける」という意から転じて、「特定個人の目的を達成させる人」という含意が生まれたと言われています。日本においては、明治時代頃から、「スポーツの指導者」という程度のゆるい定義で使われ始めたとされています。

コーチング

コーチングとは、「目的、または目標達成のために必要な考え方や技術的ノウハウが何であるかを見つけ出し、それを顧客に個別具体的な形で備えさせるプロセス」のことを指します。簡単に言えば、三つのものを「引き出させる」ことです。

一つは、能力。二つ目は、やる気。三つめは、行動です。そのコーチングによって、選手が自発的に行動できるように協力をするというのもまたポイントです。指導者が徹底して教え込み、何から何まで説明をすると、それは「ティーチング」になってしまいます。

ティーチング

そのポジションなり、競技なりの基礎から応用まで、答えがあることを前提に選手に説明することというのを「ティーチング」と呼びます。これは引き出すのではなく、知識やスキル、方法を「教える」ということなのです。もちろんこれは、一概に良い悪いの話ではなく、使いどころの問題です。

知らないことをやってもらうとき、まったく知識のない人や経験のない人に行うもので、自発的に考えさせるというより、答えがはっきりしているものを実践してもらう必要がある際には、「ティーチング」を行わなければなりません。

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2)スポーツコーチングとは教えないこと?

ティモシー・ガルウェイの指導方法

(1)ティモシー・ガルウェイとは

コーチング論「インナーゲーム」の著者ティモシー・ガルウェイがテニスのコーチを始めた頃、スポーツコーチの一般的指導な指導方法とは、「模範的な型を知っているコーチ」が、それを選手に教え込むのみというものでした。当時、スポーツコーチと言えば、「こうしろ」、「こうするな」と命令形で指示するのが当たり前でした。そしてガルウェイ自身さえ、当初はこのような指導スタイルを用いていたといいます。

(2)ティモシー・ガルウェイが気付いたこと

ティモシー・ガルウェイはあるとき、その「教え込む」一辺倒の指導方法により、逆に不調な選手が出てきてしまうことに気付きました。そこで、そういった選手たちの内面で何が起こっているかに目を向ける中でわかったことがあったとされています。つまり、「こうしろ」、「こうするな」という指示が頭の中がいっぱいになってしまうとき、選手が本来持っている能力は十分に発揮されず、パフォーマンスが低くなっていたのです。

(3)ティモシー・ガルウェイの指示

ティモシー・ガルウェイは、次のような指示を選手に与えました。「ラケットがどこにあるかを感じてみて」。これは、従来のようなラケットをどういう位置に上げたり、どういったフォームで動かさなければいけないのかを注意するのとは全く異なったものでした。どこが正しい位置なのかを直接的教えないのです。正しい・間違っているというのをコーチが判断するのではなく、ただ観察し、その情報を選手に伝え、考えさせることを促すのです。

最高のパフォーマンスを引き出すには?

ティモシー・カルウェイは、スポーツ選手が最高の力を発揮するときには、「自分をコントロールしようとしなかった」、「自己評価しなかった」ことが多いとわかったと著書の中で語っています。コーチからの柔軟性を欠いた命令は、逆に選手のパフォーマンス下げてしまうということなのです。

3)コーチングの代表的な3つの種類

メンタルコーチング

メンタルコーチングとは、選手の内面の奥に入り込み、気づきやヒントを得るたえに客観的な観点からサポートをするスキルのことを指します。また日常の悩みや問題を解決するために、プライベートな内容に関わることも少なくないようです。

スキルコーチング

スキルコーチングとは、ある特定分野に関して詳しい知識や経験を持った人間が、全くの未経験者や、あるいはこれからさらに向上させたい中級者に対して、専門知識に関するコーチを行うことを指します。企業内や組織内のビジネス上のコーチを念頭に置く場合は、ほとんどがこのスキルコーチングに該当します。

キッズコーチング

キッズコーチングとは、生まれてから6歳くらいまでの幼児を対象に、学習に関しての好奇心や、やる気・集中力といったきっかけを養わせるために存在する子供向けなコーチを行うスキルのことです。子供相手であっても、予想を上回る経験や苦労も覚悟する必要があると言われています。これは男性よりも、子育て経験の豊富な母親を対象の中心としています。キッズコーチングの資格を取ると、保育関連や学習塾や習い事などの分野でも発揮できるばかりか、当然自分の子育てにも役立てることができます。

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4)コーチング資格の種類4選

国際コーチ連盟(ICF)認定コーチ資格

国際コーチ連盟(ICF)から資格認定されている、世界90か国に17,000人以上の会員を抱える大規模コーチング制度システムです。ICF認定資格アソシエート認定コーチ(ACC)、ICF認定資格プロフェッショナル認定コーチ(PCC)、ICF認定資格マスター認定コーチ(MCC)の三種類のコースがあります。また資格認定試験は、各コースによって出願条件が異なっているばかりか、同じ認定コースでも、出願条件でその期間や金額が変わるため、興味がある場合は、早めに確認しておくのが良さそうです。

一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ資格

「認定コーチ」名で広く知られている、コーチング初心者向けの資格です。運営は株式会社コーチ・エイの「コーチ・エイアカデミア」で行われています。資格取得者は6,000人以上です。資格取得のためには、団体指定の過程を履修し、3か月以上の期間コーチングを受け、かつコーチングの実施が条件となっています。

日本コーチ連盟認定コーチ

一般社団法人「日本コーチ連盟」が認定しているコーチ資格で、この認定コーチを取得すると、コーチングの実践的水準を満たしている証明になると、同団体にて認定されています。資格を受験するには、「日本コーチ連盟認定コーチング・ファシリテータ」に合格し、さらに「日本コーチ連盟コーチアカデミー専科心理専修プログラム初級コース」を履修し終えていることが条件となります。

CPCC

「国際コーチ連盟(ICF)」に世界で最初に認定されたプログラム「ACTP」を提供しているコーチ養成機関「CTI」が認定している資格です。この資格を取得するためには、基礎コースから応用コースまでの5つのコースをすべて修了し、さらに、5人以上の顧客(有料)を得ているという条件が必要になります。

5)コーチングスクールに通えない場合の方法と注意点とは?

コーチング資格を通信講座で取得する

コーチングのスキルであったり資格を取得するためには、通常なら、一般向けの講習や講座のコースに脚を運んで学ぶものですが、離島や遠方など、諸事情によって通えないという場合、通信制のスクールを行っている団体がおすすめです。今やネット環境が整っていれば、資格系のスクールを通学しているのと同様に卒業できるというところも増えてきました。コーチング資格の場合であれば、「一般財団法人 日本コーチング教育復興協会」、「日本実務能力開発協会 認定コーチ養成講座」、「学校法人 産業能率大学 総合研究所」がそうです。

コーチング資格にまつわる詐欺がある?

コーチングのノウハウというのは、日本においては、まだまだ認知度は低く、「得体がわからない」という印象が強いというのが世間一般の見解でしょう。サービスが無形で結果がクライアント個々によって異なるということもあり、なかなかその良し悪しを明確化することは困難です。

そしてそれを利用して、詐欺行為が行われることがあります。怪しいスクールへの勧誘が有名かもしれません。100万円単位の高額授業料を要求したり、実績に疑問符が付くような集客を目的にした講座に参加させようとしたりするのです。

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6)スポーツコーチングに関するQ&A

【Q1】コーチンスクールに通う期間と費用はどれくらいか?

アスリート専門コーチングスクールで、およそ75万円ほどが相場になっています。通学期間は6か月です。

【Q2】スポーツコーチングの技術は一般会社員には必要ないか?

コーチングのスキルというのは、ごく一般的な会社でも活かせるものです。部下の育成、社内コミュニケーションを円滑にするチームビルディング、組織開発、人事に関する業務、様々な局面で利用の機会は存在するとされています。

【Q3】プロコーチになるには?

コーチの資格は様々な団体が発行していますが、中でも「日本マーケティングコーチ協会」、「チームフロー」では、資格者がプロコーチとして独立起業に重点を置いて講座を行っているためおすすめです。

【Q4】コーチングスクールを受講後、何らかの事情でコーチになれなかった場合は?

コーチングを教える、コーチを育成するという選択肢があります。スクールによっては、資格取得後、スクールでの講師として携わることを推奨しているところもあります。

【Q5】スポーツのメンタルコーチになりたい

武道に限らず、スポーツの世界一般でメンタルの要素というのは非常に重要視されており、昨今ではメンタルコーチを付ける選手も増えてきました。メンタルコーチングに強いのはCTIジャパンのスクール講座と言われています。

【1】コーチングとは、やる気、能力、行動を引き出すノウハウのこと

【2】スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮できるのは、命令をされたときではない

【3】コーチングといっても、メンタルコーチング、スキルコーチング等の種類がある

【4】コーチング資格については、自分に必要なものを選ぶこと

【5】通信制スクールで資格取得もできる

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