ピラティスインストラクターになるために、知識やスキルを身に付けて資格を取得する人は非常に多いです。

しかし資格を無事取得できたとしても、その後就職活動をして採用されなければ、企業で働くインストラクターとしてのキャリアを実際にスタートさせることはできません。

就職活動において多くの人が不安に感じるのは、合否を大きく左右する面接ではないでしょうか。

「面接官に好印象を与えられるのか」「質問にきちんと答えられるのか」などと心配になり、思うように自分をアピールできなくなってしまう人もいるかもしれません。

今回の記事では、ピラティスインストラクターの面接対策についてお伝えします。

面接でよく聞かれる質問や答え方、第一印象をアップさせる服装・マナー、面接前の準備など面接で役立つ情報を徹底解説します。また、未経験の方や転職の方の場合など、状況別のポイントや注意点もあわせてご紹介します。

ご自身の持つスキルや仕事に対する情熱を面接官に十分にアピールしたい方や、準備を万全にして不安なく面接に臨みたい方は、ぜひ最後までお読みください。

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ピラティスインストラクターの面接はどう対策する？

面接対策をするにあたって重要なことはまず、採用担当者が何を重要視しているかや、面接で面接官からの質問以外に実施される可能性のあることを予め知っておくことです。

これを踏まえて本記事では、

• ピラティススタジオの採用担当が面接で見ているポイント
• 実技チェック・模擬レッスンがある場合も

の2点について以下で詳しく説明します。

ピラティススタジオの採用担当が面接で見ているポイント

ピラティススタジオの採用担当が面接で見ているポイントは、履歴書などの書類選考では伝わりづらい要素である、

• 印象
• 話し方
• コミュニケーション能力

などです。

ピラティスインストラクターは、お客様あっての仕事のため、ピラティスの指導スキルはもちろんのこと、お客様から人気が出るような指導ができるかや、お客様に好かれる人間性かどうかなどが非常に重要になります。

人間性やコミュニケーション能力は、履歴書からはなかなか判断しづらいです。

そのため、採用担当者は面接でそれらを見極めようとします。

• 明るく感じよく話せるか
• 人の目を見られるか
• 笑顔で接することができるか
• 誠実に対応できるか

などが評価のポイントです。

実技チェック・模擬レッスンがある場合も

面接の際に合わせて実技チェックや模擬レッスンがあるケースもあります。

実技チェックや模擬レッスンは、

• 実際の指導力
• ピラティスの知識
• お客様とのコミュニケーション
• クラスの雰囲気作り
• お客様を惹きつける魅力

などを確認するためのものです。

具体的な対策方法は後述しますので、そちらも参考にしてください。

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ピラティスインストラクターの面接でよく聞かれる質問と答え方

ピラティスインストラクターの面接で一番不安に感じるのは、「何を質問されるか」ではないでしょうか。

面接ではよく、以下の4つのことが質問されます。

• なぜピラティスインストラクターを目指したのですか？
• これまでの指導経験や資格について教えてください
• ピラティスの指導において大切にしていることは何ですか？
• 将来どんなピラティスインストラクターになりたいですか？

重要なのは、どの質問に対しても一貫性・簡潔さ・スタジオ方針との親和性を意識して答えることです。

本項では、4つの質問についての回答のポイントをご紹介します。ご自身の回答を準備する際の参考にしてください。

Q：なぜピラティスインストラクターを目指したのですか？

この質問は、面接では必ずと言っていいほどされる質問です。

説得力のある回答をするためには、その場の雰囲気に流されて建前で答えず、履歴書にすでに記入してある志望動機に肉付けするような形で、一貫性のある回答を本音でするようにしましょう。

回答する際は、何をきっかけにピラティスに出会い、どんな魅力にひかれてピラティスインストラクターを志したのかを個人的な体験を加えながら話すと熱意が伝わりやすいです。

採用担当者の心を掴むような回答をするなら、まずは志望動機の内容をしっかり見直すことをおすすめします。重要なポイントを押さえながら志望動機を作成することで、面接での回答がしやすくなります。

志望動機を書くポイントについてもっと知りたい方は、下記記事も参考にしてください。

ピラティスインストラクターの志望動機はどう書く？例文つきガイド

Q：これまでの指導経験や資格について教えてください

指導経験や資格を問う質問は、実績や資格がある人と少ない人でそれぞれ答え方の工夫が必要になります。

実績や資格がある人は、所有している資格やこれまでの指導経験について自信を持って話しましょう。

その際に、どのようなお客様を担当してどのような成果を上げたのかや、資格を取得しようと思ったきっかけ、資格がどのような場面で役に立ったかなど具体的なエピソードとともに説明すると採用担当者の印象に残りやすいです。

一方、実績が少ない人や資格がない人は、現状のスキルレベルや資格を未取得である旨を正直に伝えましょう。その上で、今後どのようにスキルアップをしていくかや具体的な目標などを示し、向上心や意欲があることを採用担当者に伝えてください。

今後資格を取得する予定がある人は、働きながら資格取得を目指すことを話すのも有効です。また、今まで独学で学んできたことやピラティスの経験などがあれば付け加えるといいかもしれません。

Q：ピラティスの指導において大切にしていることは何ですか？

「大切にしていること」のような抽象的な質問は、答えるのが難しいと感じる人も多いでしょう。

このような指導理念や価値観が問われている質問は、自分がお客様に何を第一に提供したいと考えているのかという「自分の軸」をしっかり作っておくと答えやすくなります。

例えば、

• お客様の目標達成を第一に考えているなら、「お客様が目標を達成したときの笑顔を大切にしています。お客様にピラティスを始めてよかったと心から思っていただけるように安全で効果的な指導を常に心がけています。」
• お客様が無理なく楽しくピラティスを継続することを第一に考えているなら、「お客様にピラティスが楽しいと感じていただくことが私自身の喜びです。ピラティスの奥深さをお客様に知っていただいたり、心身の変化を感じていただいたりするサポートをしながら、楽しい環境づくりをしたいと思っています。」

のように、自分の軸に自分の言葉で肉付けをして具体的な言葉で表現できるようにしておくと、採用担当者の心に響きやすいです。

Q：将来どんなピラティスインストラクターになりたいですか？

将来像を語ることは、仕事に対する意欲を採用担当者に伝えることに繋がります。

意欲を最大限知ってもらうため、将来像やキャリアビジョンを語る際は、「ピラティスインストラクターとしてスキルアップしたいです」など、ただ漠然とした答えではなく、方向性や具体性をしっかり出すことを意識しましょう。

方向性や具体性は、実際に興味があることや応募先のスタジオの方向性を考えると浮かびやすいです。

例えば、今後の超高齢化社会に貢献したいという気持ちがあれば、「中年層〜高齢者向けのピラティスに興味があるため、専門的に学び、超高齢化社会に向けて普及させていきたい」と語っても良いでしょう。

また、応募先がマタニティピラティスに力を入れていれば、「マタニティピラティスを学び、専門性を活かした指導ができるようになりたい」とアピールしても良いかもしれません。

特に、応募先の方向性と合致していると、採用される可能性が高まります。

【場合別】面接の際のポイント・注意点

面接の際は、経験が少ない人や異業種からの転職者がどう自己PRすべきか、また面接に実技チェックがある場合にどう対応するかがポイントになります。

本記事では、

• 【未経験者の場合】学ぶことへの意欲的な姿勢を示す
• 【転職者の場合】前職経験を活かして伝える
• 【実技がある場合】アクシデントが起きても冷静に

の以上3つの経験値・状況に合わせたポイント・注意点について詳しく解説します。

【未経験者の場合】学ぶことへの意欲的な姿勢を示す

ピラティスインストラクターの未経験者の場合は、実務経験はなくても学ぶことへの意欲的な姿勢があることや継続的に努力できることを面接で示すことが何より大切です。

未経験者を雇用する際に最も懸念されるのは、今後ピラティスインストラクターとして立派に成長できるのかや、努力が続かずすぐに辞めてしまわないかということです。

未経験者は、経験が無い分判断材料が少ないため、経験者よりも採用される可能性が下がる傾向があります。

そのため未経験者は、就職した後に技術を学んたり資格を取ったりしながら成長していくつもりであることや、他の分野で継続して努力してきたことなどのエピソードを話し、向上心があり努力し続けられる人間であることを積極的に伝え、採用担当者に入社後に貢献できる人材できることをアピールする必要があります。

将来的なポテンシャルがある人だということが伝われば、未経験であっても問題なく採用されるでしょう。

【転職者の場合】前職経験を活かして伝える

既にピラティスインストラクターとしての就職経験がある場合はもちろんストレートに経験をアピールできますし、異業種からの転職の場合でも、前職での経験をどう活かせるかを考え、伝えましょう。

働くことが未経験でなければ、前職で接客・指導・マネジメントなどを経験し、経験に見合ったスキルが付いているはずです。

その経験やスキルを新しい職場にどう活かせるか、出来るかぎり具体的なイメージを共有できるようにすると採用に有利になります。

例えば、理学療法士からの転職であれば、「前職で培った患者様とのコミュニケーション能力や共感力を活かし、お客様にリピートしてもらえるようなクラス作りをしていきます。また、歩き方を見るだけで、問題を抱えている身体の場所が分かるので、１人ひとりに合った効果的な指導も提供できます。」などです。

自分の持っている強みをアピールすることで、雇用したい人材として受け入れられる可能性が高くなります。

【実技がある場合】アクシデントが起きても冷静に

面接に実技チェックがある場合は、アクシデントが起きても冷静に対処することがポイントです。

前述のとおり実技チェック・模擬レッスンは、実際の指導力やお客様とのコミュニケーションなどを確認するためのものですが、基本的なピラティスの指導力に加え、予期せぬアクシデントが生じた際の対応力も見られている可能性があります。

そのため、模擬レッスンで準備してきた内容と違うことが起きても、まずは慌てず冷静にできることを考えましょう。

冷静に判断して適切な声掛けや修正がスムーズにできれば、評価がアップするはずです。

第一印象をアップさせる服装・マナー

面接では、第一印象をアップさせる服装・マナーも重要な要素です。

見た目・立ち居振る舞いは評価に想像以上に大きく影響するので、基本は必ず押さえましょう。

本項では、服装・マナーについての基本である、

• 面接時の服装・ヘアメイクの基本
• 清潔感・雰囲気づくりのコツ
• 入退室や話し方のマナー

の3点を以下で詳しく解説します。

面接時の服装・ヘアメイクの基本

ピラティスインストラクターの面接時にふさわしい服装は、

男性の場合は、

• スーツ
• ジャケットとスラックス
• ポロシャツとスラックス

女性の場合は、

• スーツ
• ブラウスとパンツまたはスカート
• シャツとパンツまたはスカート

で、いずれも清潔感のあるものがおすすめで、アイロンがけは必須です。

実技チェックなどがあり、応募先から動きやすいウェアなどの指定がある場合は、実際にレッスンの際に着用するような落ち着いた派手過ぎないウェアを選びましょう。

避けるべき服装は、だらしのなく見えるものや不潔に見えるものです。また、女性の場合は短すぎるスカートや華美なアクセサリーなども避けるべきといえます。

ヘアメイクは、すっきりと顔周りを見せるようにすると印象が良くなります。髪が長い場合は後ろで結んでおきましょう。

メイクは、濃すぎずナチュラルで健康的に見えるメイクを施すのがおすすめです。

清潔感・雰囲気づくりのコツ

面接には清潔感や雰囲気づくりが非常に重要になりますが、どのようにしたら清潔感や適切な雰囲気作りが出るのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

清潔感や適切な雰囲気は、

• 身だしなみ
• 表情
• 話し方のトーン
• 立ち姿

の4つの要素に大きく左右されます。

これらの4つの要素に気を付けることが清潔感や雰囲気づくりのコツです。

まず、身だしなみは服装や髪形、メイクだけでなく、爪や靴などあまり注目されていないと思うようなところも清潔に保つようにしましょう。そうすることで、全体的に清潔感あふれる雰囲気になります。

表情は笑顔で、はきはきとした明るいトーンで話すと印象が良くなります。ただし、元気なイメージを表現しようとして早口になり過ぎないように注意してください。あくまでも相手が聞き取りやすいスピードが鉄則です。

また、立ち姿は第一印象に大きな影響を与えます。とくに姿勢改善にも効果のあるピラティスを指導する身として、猫背は絶対にＮＧです。背筋をピンと伸ばして、堂々とした立ち姿で面接に臨みましょう。

入退室や話し方のマナー

入退室や話し方のマナーについて押さえておくことも大切です。

まず、入室時にドアをノックをして、面接官に聞こえる声で「失礼いたします」と言ってドアを開け、部屋に入ったら一礼をします。

次に、椅子の横に立ち、はっきりと自分の名前を名乗りましょう。本日はよろしくお願いしますと挨拶をし、面接官にお座りくださいと言われてから着席してください。面接官から着席の許可が出るまで座ってはいけません。

着席したら、背筋を伸ばし、女性の場合は足をきれいにそろえて座ります。

面接が終了したら、席を立って「本日はありがとうございました」と感謝を述べ、一礼してから退出してください。

面接官は、入出時から退出時までの応募者の態度を細かく見ています。好印象を与えられるよう、基本的な所作は必ず押さえておきましょう。

面接前に準備しておきたいこと3選

面接本番で実力を発揮するためには、事前準備が必要です。

準備しておきたいこととしては以下のことが挙げられます。

• 履歴書・ESの内容を再度読み込み、自分の言葉で語れるようにしておく
• 志望するスクールやスタジオについての事前調査
• 面接当日の身だしなみや入退出の流れなど基本マナーの確認

本項では、以上の準備すべき3点について詳しく解説します。

いよいよ面接というときに面接直前のチェックとして活用してください。

履歴書・ESの内容を再度読み込み、自分の言葉で語れるようにしておく

まずは、履歴書とエントリーシート（ES）の内容を再度読み込み、自分の言葉で語れるようにしておきましょう。

文章を丸暗記して棒読みしてしまっては、面接官に熱意は伝わりません。自分の言葉で自然に語れるようにすることがポイントです。

自分の書いた文章を軸に履歴書には書ききれなかった内容を付け足しながら、実際に声に出して練習すると、自己PRと志望動機自分の強みと志望理由をロジカルかつ感情を込めて語れるようになります。

また、様々な角度での質問を想定し、それに具体的に答えられるように複数の回答パターンを用意しておくこともおすすめです。

志望するスクールやスタジオについての事前調査

面接前には、志望するスクールやスタジオについての事前調査をして内容を頭に入れておきましょう。

調査する内容は、

• 応募先の理念
• レッスン内容
• 他スタジオと違い

などです。

以上のことを、公式ウェブサイトやSNSなどで調べたうえで面接に臨むと、相手の質問に答えられないというようなことがほとんどなくなりますし、相手に応募先を良く調べているという印象を与えられます。

また、面接の最後に「何か質問はありますか？」と逆質問が設けられることもあるので、応募先をよく知っているからこその質問を用意しておくとさらに印象が良くなるでしょう。

面接当日の身だしなみや入退出の流れなど基本マナーの確認

最後に、面接当日の身だしなみや入退出の流れなどの基本マナーを再確認しておきましょう。

身だしなみや入退出の流れなどは、面接の内容にフォーカスするとついつい抜けがちです。

しかし基本マナーは、合否を左右する重要な要素でもあります。

そのため、今まで努力したことが無駄にならないためにも、最後にもう一度鏡の前で服装やヘアメイク、面接の入退室のマナーなどをチェックしてください。

基本マナーがきちんとできれば好印象につながり、熱意や意欲が自然と伝わりやすくなります。

面接を終えた後は・・

面接が終わったからといって安心するのはまだ早いです。

面接を終えた後に行うことで、相手に好印象を与えたり、次の面接に役立ったりすることがあります。

本項では、面接後の行動に焦点を当て、

• 面接後のお礼メールは送るべき？
• 次につなげるための振り返り

の2点について以下で詳しく説明します。

面接後のお礼メールは送るべき？

面接後に送る応募先へのお礼メールはマストではないものの、採用担当者に連絡がとれる環境の場合は、なるべく速やかに御礼メールを送ると丁寧な印象を与えられます。

きっとお客様に対してもこのような丁寧な対応ができる人なのではないかということで、評価のアップにつながる可能性もあります。

お礼メールのタイミングは面接終了後、できれば当日中に送るのが理想的です。他の用事などで送れない場合でも、翌日の午前中までには送りましょう。

メールの文例：

次につなげるための振り返り

面接が終わったら記憶が新しいうちに、

• 質問の内容
• 自分の回答
• 反省点
• 面接官の反応

などをメモしておくこともとても大切です。

採用の結果に関係なく振り返っておくと、次回の面接や他の志望先での面接に非常に役立ちます。

特に、思うように答えられなかった質問や、後悔している点などは必ず記録してください。

次回の面接時に同じような状況になったときに、冷静に対処する力がつき、同じ失敗を繰り返さないで済みます。

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まとめ｜万全の対策でピラティスインストラクターの面接に臨もう！

今回の記事では、面接でよく聞かれる質問や答え方、面接の際のポイント・注意点、第一印象をアップさせる服装・マナーなど面接で役立つ情報を解説しました。

ピラティスインストラクターの面接は、ピラティスの指導スキルだけでなく人間性やコミュニケーション能力、仕事根の熱意など履歴書からは判断しづらい要素が見られます。

面接官は、身だしなみや話し方、質問に対する受け答えかたなど全てを細かく見るため、面接を受ける際に緊張し、実力が出せないと悩む人も少なくありません。

しかし、この記事でご紹介した面接でよく聞かれる質問や、面接のポイント、基本マナーなどを押さえ、面接の事前準備を万全にしておけば、緊張が最小限に抑えられ、自信を持って面接に臨めるでしょう。

ぜひ記事を参考にして、ご自身の実力と魅力を面接で発揮してください。

希望の就職先からの採用通知が届くよう心から願っています。

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