キャリア・年収

フィジカルトレーナーの仕事とは?資格取得までのステップ解説

「フィジカルトレーナーって具体的にどんな仕事?」「どうすればなれるの?」と疑問に思っていませんか。アスリートを支える重要な役割ですが、他のトレーナーとの違いや必要な資格、年収など、分からないことも多いですよね。

この記事を読めば、フィジカルトレーナーの仕事内容から、なるための具体的なステップ、おすすめの資格、そして気になる年収まで、あなたの知りたい情報がすべてわかります。理想のキャリアを築くための第一歩を踏み出しましょう。

目次

フィジカルトレーナーとは?他のスポーツトレーナーとの違いを解説

アスリートのパフォーマンスを最大限に引き出す専門家、フィジカルトレーナー。しかし、アスレティックトレーナーやメディカルトレーナーなど、似たような名前の職業も多く、その違いを正確に理解している人は少ないかもしれません。ここでは、まずフィジカルトレーナーの明確な定義と役割、そして他のトレーナーとの違いを詳しく解説します。

フィジカルトレーナーの定義と役割

フィジカルトレーナーとは、選手の身体能力(フィジカル)を科学的なトレーニングによって向上させ、競技パフォーマンスを最大化することを主な役割とする専門家です。

一般社団法人フィジカルトレーナー協会(PTI)では、「フィジカル(運動能力)を強化・向上させるための専門的職業」と定義されています。※1

単に筋力を鍛えるだけでなく、スピード、持久力、柔軟性、バランスといったあらゆる身体要素を総合的に高め、選手のポテンシャルを最大限に引き出します。さらに、トレーニングプログラムの作成・指導を通じて、怪我の予防にも深く貢献する、アスリートにとって不可欠なパートナーと言えるでしょう。

※1 出典:一般社団法人フィジカルトレーナー協会 リンク:https://www.physical-trainer.or.jp/

フィジカルトレーナーと他のスポーツトレーナーの違い【比較表あり】

スポーツトレーナーには様々な種類があり、それぞれ専門分野や役割が異なります。フィジカルトレーナーと混同されやすい他のトレーナーとの違いを理解することで、目指すべき方向性がより明確になります。

種類 主な役割 対象 必要な知識・スキル
フィジカルトレーナー パフォーマンス向上、身体機能の強化、怪我予防 アスリート、一般 トレーニング科学、機能解剖学、栄養学
アスレティックトレーナー 怪我の応急処置、リハビリ、コンディショニング アスリート 医学的知識、応急処置技術、リハビリテーション学
メディカルトレーナー 怪我からの回復支援、リハビリ 怪我をした選手、一般 医学的知識、理学療法の知識
ストレングストレーナー 筋力・パワーの向上に特化 アスリート トレーニング理論、バイオメカニクス
コンディショニングトレーナー 試合に向けたコンディション調整 アスリート 調整方法、疲労回復に関する知識

このように、フィジカルトレーナーは「強化」に重点を置いているのに対し、アスレティックトレーナーは「怪我の対応」、メディカルトレーナーは「医療機関でのリハビリ」が中心となるなど、それぞれに専門性があるのです。

スポーツトレーナーの種類については、「スポーツトレーナーには5種類ある!仕事内容や資格をまとめて解説」でも詳しく解説しています。

フィジカルトレーナーとフィジカルコーチの違い

特にサッカーなどのチームスポーツでは「フィジカルコーチ」という役職をよく耳にします。フィジカルトレーナーとフィジカルコーチは、選手の身体能力向上という目的は共通していますが、そのアプローチや立場に違いがあります。

フィジカルコーチは、チームの一員として選手のトレーニングを能動的に「指導」する立場にあります。チームの戦術や監督の意向を汲み取り、年間を通じたトレーニング計画を立て、選手たちを直接指導します。

一方、フィジカルトレーナーは、より個々の選手に寄り添い、身体のケアや調整、リハビリなど、選手のコンディションを「管理」する側面が強いです。チームに帯同する場合もあれば、外部の専門家として契約する場合もあります。コーチとトレーナーが連携することで、選手は最高のパフォーマンスを発揮できるのです。

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フィジカルトレーナーってどんな仕事?

スポーツトレーナーの主なものには、

「フィジカルトレーナー」 「メディカルトレーナー」 「アスレティックトレーナー」 「ストレングス&コンディショニングトレーニングトレーナー」 「トレーニングコーチ」などがあります。

このうち、フィジカルトレーナーは選手のケガを防ぎパフォーマンスを最大限引き出すために尽力する事が仕事のトレーナーです。

人体の構造を熟知し、それぞれの繋がりを理解していることが求められる他、試合中などのケガに対して代替治療を行います。

フィジカルトレーナーって誰でもなれる?

フィジカルトレーナーには、競技者(選手)の治療ために代替医療を行えることが求められます。

そのため理学療法士・柔道整復師などの国家資格を持つ人が適しています。またアメリカをはじめ海外では、大学や専門機関でフィジカルトレーナーとしての技術を学び、トレーナーの資格を取得して活躍している人も少なくありません。

今では、メジャーリーガーや有名なプロテニス選手に帯同する日本人トレーナーも多くいます。

競技や体型に合ったプログラムをつくる

選手たちは同じ競技を行ってはいても、一人ひとりその姿勢や身体の操作方法によって、痛みや違和感が現れる部位が異なります。

それぞれの選手・競技に合わせた治療、メンテナンスのプログラムを考えるのもフィジカルトレーナーの仕事のひとつです。

それぞれの専門家との連携で選手を強くする

フィジカルトレーナーは、選手の筋肉の状態や動きなどを観察することも大切な仕事で、問題があれば、選手やコーチと話合い、状態を改善する方法を考えます。そのため、互いの信頼関係の構築も大切です。

プロ選手には大勢の専門家が関わっています。その中でフィジカルトレーナーは自分の役割を理解し、彼らと良好なコミュニケーションを行うことが求められるわけです

確かな代替医療を行えることがフィジカルトレーナーの資質

フィジカルトレーナーは、競技中に起こった身体的なトラブルに迅速に対応できなければいけません。

競技中には、脳しんとう肉離れ骨折心肺停止などの不慮の事故がつきもの。テーピング骨接ぎの技術AEDの操作など、日ごろからいつでも行えるようにしておくことが必要です。

フィジカルトレーナーの具体的な仕事内容

フィジカルトレーナーの仕事は、単にトレーニングを教えるだけではありません。選手のパフォーマンスを科学的に分析し、多角的なアプローチでサポートします。主な仕事内容は以下の通りです。

  1. トレーニングプログラムの作成・指導
  2. コンディション管理と怪我予防
  3. 栄養指導とメンタルサポート

それぞれ詳しく見ていきましょう。

スポーツトレーナーの仕事内容については、「スポーツトレーナーの仕事内容とは?資格取得の方法や将来性についても解説」でも詳しく解説しています。

1. トレーニングプログラムの作成・指導

フィジカルトレーナーの核となる業務が、科学的根拠に基づいたトレーニングプログラムの作成と指導です。選手の年齢、性別、競技特性、ポジション、そして個々の身体能力や課題を詳細に評価・分析します。

その上で、筋力、持久力、スピード、柔軟性などを向上させるための最適なメニューを組み立てます。瞬発力が必要な短距離選手にはプライオメトリクストレーニング(※2)を、持久力が求められるマラソン選手にはインターバルトレーニングを、といった具体的な指導を行います。常に選手の反応を見ながらプログラムを微調整し、目標達成へと導きます。

※2 プライオメトリクストレーニング:筋肉が伸ばされた直後に素早く収縮する力を利用して、瞬発力を高めるトレーニング方法。ジャンプ系の種目が多く含まれる。

2. コンディション管理と怪我予防

最高のパフォーマンスは、最高のコンディションから生まれます。 選手の体調を常に最適な状態に保ち、怪我を未然に防ぐこともフィジカルトレーナーの重要な役割です。

近年では、GPSデバイスを用いて走行距離やスプリント回数を計測したり、心拍数や睡眠データを分析したりと、テクノロジーを活用したコンディション管理が主流です。これらの客観的なデータと、選手の主観的な疲労感を照らし合わせ、トレーニングの強度や量を調整します。また、ウォーミングアップやクールダウンの指導、ストレッチやマッサージによるケアも行い、怪我のリスクを最小限に抑えます。

3. 栄養指導とメンタルサポート

強い身体は、トレーニングだけでなく、適切な栄養と安定した精神状態によって作られます。 フィジカルトレーナーは、身体作りのための栄養指導も行います。

試合前後の食事内容や、リカバリーを促進するための栄養補給、体重管理のためのアドバイスなど、専門的な知識を基に選手をサポートします。また、選手が抱えるプレッシャーや不安に寄り添い、モチベーションを高めるためのメンタルサポートも大切な仕事です。監督やコーチとは違う立場で選手と信頼関係を築き、心身両面から支える存在となることが求められます。

フィジカルトレーナーの1日のスケジュール例

フィジカルトレーナーの働き方は、所属する組織や契約形態によって大きく異なります。ここでは、代表的な2つのケースを例に、具体的な1日の流れを見ていきましょう。自身のライフスタイルや理想の働き方をイメージする参考にしてください。

プロスポーツチーム帯同の場合

プロチームに帯同するフィジカルトレーナーは、チームのスケジュールに合わせて行動します。選手のコンディションを常に把握し、練習から試合まで一貫してサポートするのが特徴です。

時間 スケジュール
8:00 クラブハウス入り、コーチ陣とミーティング
9:00 選手のコンディションチェック、テーピング等の処置
10:00 チーム練習のウォーミングアップ指導、トレーニングサポート
12:00 昼食、栄養指導
14:00 個別トレーニング指導、リハビリサポート
16:00 練習後のクールダウン、ストレッチ指導
17:00 トレーニングデータの分析、レポート作成
18:00 業務終了

試合日はさらに多忙を極め、遠征への帯同も多くなります。チームの勝利に直接貢献できる、非常にやりがいのある働き方です。

フィットネスクラブ・ジム勤務の場合

フィットネスクラブやパーソナルジムで働く場合、一般の方からアスリートまで、幅広い層のクライアントを対象とします。シフト制勤務が一般的で、クライアントの予約に合わせてスケジュールを組みます。

時間 スケジュール
9:30 出勤、施設準備、朝礼
10:00 パーソナルトレーニングセッション(1人目)
11:30 新規クライアントのカウンセリング、体験トレーニング
13:00 昼休憩
14:00 パーソナルトレーニングセッション(2人目)
15:30 トレーニングプログラムの作成、顧客管理
17:00 パーソナルトレーニングセッション(3人目)
18:30 集団レッスン(ストレッチクラスなど)の担当
20:00 閉館作業、終礼
20:30 業務終了

夕方から夜にかけてがピークタイムとなることが多いです。多様なニーズに応える対応力と、高いコミュニケーション能力が求められます。

フィジカルトレーナーの働き方

フィジカルトレーナーは、スポーツチームに帯同し、アスリートにトレーニング方法を指導したり、けがを防ぐためにフィジカル面のサポートをしたり、アスリートの能力管理を行ったりします。

フィジカルトレーナーの働き方は、主にスポーツチームでトレーナーとして働くことが多いですが、サポートの対象になるチームや人、またその人が抱える課題や目標などによって業務内容は異なります。

そのため、フィジカルトレーナーの柔軟性や手腕が問われることが多いです。

アスリートの身体に合わせて献身的なサポートをするフィジカルトレーナーは、監督やコーチとは違った信頼関係を築いていけるでしょう。

フィジカルトレーナーの年収・給料の相場

フィジカルトレーナーを目指す上で、収入面は誰もが気になるところでしょう。年収は、働き方や契約形態、実績によって大きく変動しますが、一般的な相場を知ることはキャリアプランを立てる上で重要です。ここでは、平均年収から年収1,000万円を目指すためのキャリア戦略まで、詳しく解説します。

スポーツトレーナーの年収については、「スポーツトレーナーの年収を徹底調査!収入を上げる方法を大公開」でも詳しく解説しています。

フィジカルトレーナーの平均年収は約400万〜600万円

フィジカルトレーナーの平均年収は、一般的に400万円から600万円程度が相場とされています。日本の平均給与と比較すると同等かやや高い水準にあり、専門的な知識とスキルが求められる職種であることが反映されています。

求人ボックスの給料ナビによると、スポーツトレーナー全体の平均年収は約404万円です。※3

ただし、これはあくまで平均値です。経験の浅いアシスタントトレーナーの場合は300万円台からスタートすることもあれば、トップアスリートと契約するような実績のあるトレーナーは1,000万円以上を稼ぐことも珍しくありません。実力と経験が収入に直結する、夢のある職業と言えるでしょう。

※3 出典:求人ボックス 給料ナビ リンク:https://求人ボックス.com/スポーツトレーナーの年収・時給

就職先・働き方別の年収比較

年収は、どこで、どのように働くかによって大きく変わります。最も高い収入が期待できるのは、プロスポーツチームやトップアスリートとの専属契約です。

働き方 年収目安 特徴
プロチーム・トップ選手専属 600万~数千万円 高い専門性と実績が必須。結果が収入に直結。
実業団・企業チーム 400万~800万円 正社員として安定した雇用が多い。福利厚生も充実。
フィットネスクラブ・ジム 350万~600万円 経験を積みながら安定した収入を得られる。インセンティブ制度も。
病院・リハビリ施設 350万~550万円 医療系国家資格が有利。安定性が高い。
フリーランス(独立開業) 300万~1,000万円以上 収入は実力次第。複数のクライアントと契約することも可能。

まずはフィットネスクラブや病院などで経験を積み、人脈と実績を築いてから、より高いレベルの現場や独立を目指すのが一般的なキャリアパスです。

年収を上げるためのキャリア戦略

フィジカルトレーナーとして年収1,000万円以上を目指すには、明確なキャリア戦略が必要不可欠です。ただ経験を積むだけでなく、自身の市場価値を高めるための努力が求められます。

具体的な戦略としては、まず理学療法士や柔道整復師といった国家資格を取得し、医学的な知識を深めることが挙げられます。それに加え、NSCA-CSCSなどの国際的に評価の高い資格を取得することで、専門性をアピールできます。

さらに、特定の競技に特化して第一人者を目指したり、語学力を習得して海外のチームや選手と契約したりすることも有効です。最終的には独立開業し、自身のブランドを確立することで、収入の上限はなくなります。常に学び続け、結果を出し続けることが高収入への道です。

年収1000万円を目指す方法は、「パーソナルトレーナーが年収1000万円は可能?5つのポイントを紹介」でも詳しく解説しています。

フィジカルトレーナーに向いている人

フィジカルトレーナーは、チームの目標達成のサポートをしますが、そのためにはアスリート一人一人の目標を聞き取ることが必要です。そのため、フィジカルトレーナーには高いコミュニケーションスキルや観察能力、気遣いのできる献身的な人柄などが求められます。

また、フィジカルトレーナーはアスリートの身体を増強し、怪我を防ぐサポートはもちろんのこと、アスリートがベストのパフォーマンスをするためのケアをしたり、治療のための代替医療を行ったりもします。

これらのことから、選手と友好的な信頼関係を築ける人で、かつ高い技術や知識がある理学療法士や柔道整復師などの国家資格を持つ人がフィジカルトレーナーには向いているといえるでしょう。

スポーツトレーナーに向いている人の特徴については、「スポーツトレーナーに向いてる人の特徴とは?やめとけと言われる理由も解説」でも詳しく解説しています。

フィジカルトレーナーになるには?具体的な4つのステップ

フィジカルトレーナーへの道は一つではありませんが、専門的な知識と実践的なスキルを段階的に習得していくことが成功への鍵です。ここでは、未経験からプロのフィジカルトレーナーになるための具体的な4つのステップを解説します。

  1. 専門学校・大学でスポーツ科学の基礎を学ぶ
  2. 資格を取得する
  3. 現場で実務経験を積む
  4. 専門分野を確立してキャリアアップする

このロードマップを参考に、着実にキャリアを歩んでいきましょう。

Step 1: 専門学校・大学でスポーツ科学の基礎を学ぶ

フィジカルトレーナーとしての土台を築く最初のステップは、専門学校や大学で体系的に学ぶことです。独学でも知識は得られますが、専門教育機関では、解剖学や生理学、バイオメカニクスといった基礎科学から、トレーニング理論、栄養学までを網羅的に学べます。

特に、スポーツ科学系の学部や学科がある大学、またはトレーナー養成コースを持つ専門学校がおすすめです。これらの学校では、優秀な教授陣からの指導に加え、最新の研究に触れたり、充実した実習設備を利用できたりするメリットがあります。また、同じ志を持つ仲間との出会いや、業界で活躍する卒業生との繋がりは、将来のキャリアにおいて大きな財産となるでしょう。

スポーツトレーナーを目指せる大学については、「スポーツトレーナーを目指せる大学17校!偏差値や学費を解説」でも詳しく解説しています。

Step 2: 資格を取得する

専門知識を客観的に証明し、信頼性を高めるために資格取得は不可欠です。フィジカルトレーナーという名称の独占的な資格はありませんが、関連する国家資格や民間資格は数多く存在します。

特におすすめなのが、理学療法士や柔道整復師といった医療系の国家資格です。これらの資格があれば、怪我のリハビリテーションなど、より専門的な領域まで関わることが可能になります。民間資格では、NSCA-CSCSやJATI-ATIなど、アスリート指導に特化した国際的に評価の高い資格がキャリアアップに繋がります。自身の目標とするトレーナー像に合わせて、最適な資格を選択しましょう。

スポーツトレーナーにおすすめの資格は、「スポーツトレーナー資格を8種紹介!取得方法や難易度を解説」でも詳しく解説しています。

Step 3: 現場で実務経験を積む

知識や資格を本当の意味で自分のものにするには、現場での実践経験が何よりも重要です。学生時代からインターンシップに積極的に参加したり、地域のスポーツチームでボランティアをしたりと、早い段階から現場に触れる機会を作りましょう。

卒業後は、まずフィットネスクラブやパーソナルジム、整形外科クリニックなどで経験を積むのが一般的です。そこでは、多様な目的やレベルのクライアントと接することで、コミュニケーション能力や指導スキルが磨かれます。地道な経験の積み重ねが、クライアントからの信頼を獲得し、将来プロチームやトップアスリートと仕事をするための礎となります。

Step 4: 専門分野を確立してキャリアアップする

他のトレーナーとの差別化を図り、唯一無二の存在になるためには、自身の専門分野を確立することが最終ステップです。フィジカルトレーナーとしてある程度の経験を積んだら、自分が最も情熱を注げる領域を見つけ、深く掘り下げていきましょう。

「野球選手の投球パフォーマンス向上」「女性アスリートのコンディショニング」「ジュニア期の育成」など、特定の競技や対象に特化することが考えられます。その分野の第一人者となることで、メディアからの取材や講演依頼が舞い込むようになり、自身のブランド価値が飛躍的に高まります。常に学び続け、専門性を追求することが、トップトレーナーへの道を開きま

フィジカルトレーナーが知っておくべき運動器の働き

運動器とは、運動に関係する器官や臓器の事です。「筋肉と腱」「」「軟骨」「靭帯」「神経」など、それぞれが大切な役目をもっていますが、「筋肉と腱」のように身体を動かすための器官と、「神経」のように刺激を送ったり、靭帯のように動く部分を支えたり、軟骨のように関節部などの動きを柔らかくする働きを持っています。

筋肉と腱

関節は、その関節の部分にある筋肉が収縮することで動き、筋肉と腱は複合体となって関節を動かしています。筋肉と腱の複合体は、このふたつの要素が直列に繋がったもの、つまり二種類のバネのようなものです。

骨と関節

人間の骨は、腕や脚のような長骨、骨盤や肩甲骨、頭蓋骨などの偏平骨があり、これに細かい短骨と三種類に分類されます。

神経

運動には、反射的な動きと意識による動きがあります。反射で分かりやすいのは、熱いものや冷たいものに触れたときに起こる動きです。

スポーツ障害の原因と対処方法

スポーツで発生するケガには二種類があり、例えば骨折の場合、強い力によるケガをスポーツ外傷といい、もうひとつの繰り返し力がかかって起こる疲労骨折を慢性経過のケガといいます。

スポーツ障害には、「骨の障害」「軟骨の障害」「筋の障害」「腱の障害」「関節の障害」「神経の障害」などさまざま。これらが単体、あるいは複合して身体への障害が発生します。

脳しんとう

脳しんとうは、見ただけで判断することは難しいケガのひとつです。なせなら、単なるケガではなく頭蓋内骨折の可能性が考えられるから。

選手の状態が重大なものかを観察することが大切で、頭痛、意識障害、吐き気などが観られ、悪化していくようなら医療機関への受診が必要です。

頸部の障害

ラグビーやフットボールなど、タックルによる頭部への衝撃が多いスポーツでは、頸部への損傷が多く見られます。

対処法としては、頭部と体幹を固定する担架などに乗せ、ゆっくりと安全な場所に移動させるのが一般的です。

その後両腕や下肢にマヒがみられる場合、また頭部に近い延髄に損傷がみられたときは、生命に関わりますのですぐに医療機関へ運び治療を行います。

肩関節の障害

肩関節は、腕を上げた際に横方向から強く後ろに持っていかれたことで脱臼やケガが起こりやすいです。

フィジカルトレーナーは、応急的に関節を正常な位置に戻しますが、脱臼による軟骨や関節包の損傷が起きていますので、安静期間をとりリハビリ指導をします。

ひじ関節の障害

ひじ関節の障害は、野球のピッチャーやテニス選手に多くみられます。ひじ関節の使い過ぎで起こるケガで、関節内の軟骨がはがれてしまうことも。

フィジカルトレーナーは、ひじ関節の障害がみられたら、すぐにアイシングなどの応急処置をします。その後、医療機関での治療をすすめ、リハビリの指導を行います。

大腿部の肉離れ

大腿部の肉離れは、ダッシュやジャンプなどの動作で起こりやすいケガです。フィジカルトレーナーは、ケガをした選手を安全な場所に移動させ、アイシングなどの応急処置をします。

その後、医療機関での治療をすすめ、リハビリの指導を行います。

フィジカルトレーナーの現状

フィジカルトレーナーは、スポーツの現場で活躍するトレーナーです。そのため、スポーツ業界の動向に大きく影響を受けます。

近年、スポーツ業界は拡大傾向にあり、フィジカルトレーナーの需要も高まっています。特に、プロスポーツチームや実業団チームでは、選手のパフォーマンス向上のためにフィジカルトレーナーを雇用することが一般的になっています。

また、フィットネスクラブやパーソナルジムでも、一般の方の健康増進や体力向上のためにフィジカルトレーナーが活躍しています。

フィジカルトレーナーの将来性

フィジカルトレーナーは、今後も需要が高まっていくと予想されます。その理由は、以下の3つです。

  1. スポーツ人口の増加
  2. 健康志向の高まり
  3. スポーツの多様化

スポーツ人口の増加に伴い、フィジカルトレーナーの需要も増加していくでしょう。また、健康志向の高まりにより、一般の方もフィジカルトレーナーの指導を受ける機会が増えていくと考えられます。

さらに、eスポーツなどの新しいスポーツの登場により、フィジカルトレーナーの活躍の場はさらに広がっていくでしょう。

パーソナルトレーナーの将来性については、「パーソナルトレーナーに将来性はある?キャリアプランや活躍に必要なスキルを解説!」でも詳しく解説しています。

フィジカルトレーナーにおすすめの資格一覧【国家資格・民間資格】

フィジカルトレーナーとして活動するために必須の資格はありませんが、専門的な知識とスキルを証明し、クライアントからの信頼を得るためには資格取得が極めて重要です。ここでは、特におすすめの国家資格と民間資格を厳選して紹介します。

取得を強く推奨する国家資格3選

医療系の国家資格は、フィジカルトレーナーとしての活動範囲を広げ、信頼性を格段に高めます。特に以下の3つは、アスリートの怪我の対応やリハビリテーションに深く関わるために非常に有効です。

1. 理学療法士(PT)

理学療法士は、怪我や病気で身体機能が低下した人に対し、運動療法や物理療法を用いて機能回復を支援するリハビリテーションの専門家です。この資格を持つことで、怪我をした選手のリハビリ計画の作成や指導を医学的根拠に基づいて行うことができます。アスリートの復帰プロセスに深く関与できるため、フィジカルトレーナーとしての価値を大きく高める資格です。

理学療法士とスポーツトレーナーの関係については、「理学療法士ってどんな資格?スポーツトレーナーにはどう活かせる?」で詳しく解説しています。

2. 柔道整復師

柔道整復師は、骨折、脱臼、打撲、捻挫などの怪我に対し、手術をしない「非観血的療法」によって治療を行う専門家です。特に、試合中の急な怪我に対する応急処置や整復、固定といった技術は、スポーツ現場で即戦力となります。選手の怪我に迅速かつ的確に対応できる能力は、チームや選手からの絶大な信頼に繋がります。

柔道整復師とスポーツトレーナーの関係については、「柔道整復師とは?スポーツトレーナーとしてのメリットも解説」で詳しく解説しています。

3. 鍼灸師(はり師・きゅう師)

鍼灸師は、鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて身体のツボを刺激し、自然治癒力を高めて様々な不調を改善する東洋医学の専門家です。選手の疲労回復の促進、痛みの緩和、コンディション調整など、西洋医学とは異なるアプローチで貢献できます。特に、慢性的な痛みや原因不明の不調に悩む選手にとって、鍼灸治療は大きな助けとなる可能性があります。

鍼灸師とスポーツトレーナーの関係については、「鍼灸師とスポーツトレーナーを合わせた働き方を紹介」で詳しく解説しています。

キャリアアップに繋がる主要な民間資格4選

民間資格は、特にアスリートのパフォーマンス向上に特化した知識とスキルを証明するのに役立ちます。国際的に認知されている資格を取得することで、グローバルなキャリアも視野に入れることができます。

1. NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

NSCA-CSCSは、アスリートのパフォーマンス向上を目的としたトレーニング指導の専門家であることを証明する、国際的に最も権威のある資格の一つです。科学的根拠に基づいたストレングス&コンディショニングプログラムの作成・指導能力が問われます。プロチームや大学など、ハイレベルな現場で活躍するためには必須とも言える資格です。

NSCA-CSCSについては、「NSCA-CSCSってどんな資格?学べること・受験条件・勉強法・活用方法まとめて解説」で詳しく解説しています。

2. JATI-AATI(JATI認定上級トレーニング指導者)

JATI-AATIは、日本の特定非営利活動法人である日本トレーニング指導者協会(JATI)が認定する上級資格です。日本のスポーツ環境や文化を背景とした、科学的根拠に基づくトレーニング指導能力を証明します。国内のスポーツ現場で、より専門性の高い指導者として活躍したい場合に非常に有効な資格です。

JATI-AATIについては、「JATI-AATI(JATI認定上級トレーニング指導者)とは?勉強方法や取得方法を解説」で詳しく解説しています。

3. JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)

JSPO-ATは、日本スポーツ協会が認定する、スポーツ現場における怪我の予防、応急処置、リハビリテーション、コンディショニングなどを担う専門家のための資格です。アスレティックトレーナーとしての幅広い知識と実践的なスキルを証明するものであり、フィジカルトレーナーが取得することで、より安全管理に強い指導者として信頼を得ることができます。

JSPO-ATについては、「JSPO-AT資格とは?アスレティックトレーナーにおすすめの資格を解説」で詳しく解説しています。

4. NATA-ATC(認定アスレティックトレーナー)

NATA-ATCは、全米アスレティックトレーナーズ協会(NATA)が認定する資格で、アメリカでは準医療従事者としての地位が確立されています。アスレティックトレーニングに関する非常に高度な知識とスキルが求められ、取得難易度は極めて高いですが、この資格を持つことで、アメリカをはじめ海外で活躍する道が大きく開かれます。国際的なキャリアを目指すなら、挑戦する価値のある最高峰の資格です。

海外で活躍するトレーナーについては、「海外で活躍するスポーツトレーナーになるには?必要な資格とその取得方法」でも詳しく解説しています。

フィジカルトレーナーの基礎的資格NSCA-CSCS

NSCA-CSCSはアスリート指導に特化した資格

NSCA-CSCSは、アスリートのパフォーマンス向上を目的としたトレーニング指導の専門家であることを証明する、国際的に最も権威のある資格の一つです。科学的根拠に基づいたストレングス&コンディショニングプログラムの作成・指導能力が問われます。プロチームや大学など、ハイレベルな現場で活躍するためには必須とも言える資格です。

NSCA-CSCSの出題範囲

NSCA-CSCSの試験は、「基礎科学セクション」と「実践/応用セクション」の2つで構成されています。

基礎科学セクション

  • エクササイズサイエンス
  • スポーツ心理学
  • 栄養学

実践/応用セクション

  • エクササイズテクニック
  • プログラムデザイン
  • 組織と運営
  • テストと評価

出題範囲は非常に広く、専門的な知識が求められます。

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さきに説明したとおり、NSCA-CSCSに出題範囲はとても広いです。アスリートから指導で求められる知識のレベルはとても高く、未経験者がすぐに合格を目指すのは難しいでしょう。

競技によって気を付けることや、行うべきトレーニングも変わります。いくら知識を暗記しても応用力が育たずに試験の問題に正しく答えられないことがあるのが独学の問題点です。

それでも根気よくテキストを読み込んでいき、時間をかけて合格を目指すこともできます。かかる時間は人それぞれですが、全くの未経験者の場合は、8か月ほどが目安だそうです。

参照:https://www.nsca-japan.or.jp/exam/study/cscs-typeD.html

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フィジカルトレーナーに関するよくある質問

ここでは、フィジカルトレーナーを目指す方から特によく寄せられる質問にお答えします。未経験からの挑戦、費用、勉強法など、具体的な疑問を解消していきましょう。

Q. 未経験からでもフィジカルトレーナーになれますか?

A.はい、未経験からでもフィジカルトレーナーを目指すことは十分に可能です。 多くの人が、大学や専門学校で専門知識を学ぶことからスタートしています。社会人経験者向けのスクールも増えており、働きながら学ぶこともできます。重要なのは、スポーツや人の身体に対する強い興味と、継続的に学び続ける意欲です。まずはインターンシップやボランティアで現場を体験してみるのも良いでしょう。

未経験からの挑戦については、「パーソナルトレーナーの新卒採用や未経験は厳しい!それでも挑みたい人へのアドバイス」も参考にしてください。

Q. 資格取得にはどれくらいの費用がかかりますか?

A.費用は目指す資格によって大きく異なります。 例えば、理学療法士や柔道整復師などの国家資格を取得する場合、専門学校や大学に3〜4年間通う必要があり、学費として300万〜500万円程度かかります。一方、NSCA-CSCSなどの民間資格は、受験料や教材費、講座受講料などを合わせて10万〜30万円程度が目安となります。自身のキャリアプランと予算に合わせて計画を立てることが大切です。

Q. おすすめの勉強方法はありますか?

A.基礎知識の習得と実践経験の組み合わせが最も効果的です。 まずは、解剖学や生理学などの参考書を読み込み、土台となる知識を固めましょう。その上で、資格対策のテキストや問題集を繰り返し解き、知識を定着させます。独学が不安な場合は、資格予備校やオンライン講座を活用するのも良い方法です。また、知識をインプットするだけでなく、実際にジムでトレーニングをしたり、スポーツ現場を見学したりして、実践的な感覚を養うことも重要です。

Q. 独立・開業することは可能ですか?

A.はい、可能です。多くのフィジカルトレーナーが独立開業をキャリアの目標としています。 自身のジムを開業する、フリーランスとして複数のチームや選手と契約するなど、働き方は様々です。ただし、成功するためには、トレーナーとしての高い指導スキルはもちろん、集客やマーケティング、経営に関する知識も必要になります。まずは組織で経験と実績を積み、人脈を広げてから独立を目指すのが堅実な道と言えるでしょう。

独立開業については、「パーソナルトレーナーの独立方法は?メリットや手続き」も参考にしてください。

Q. 女性でもフィジカルトレーナーとして活躍できますか?

A.もちろんです。女性フィジカルトレーナーの需要は年々高まっています。 特に、女性アスリートの指導や、女性クライアントのパーソナルトレーニングにおいて、同性ならではの視点や配慮が求められる場面は多くあります。また、思春期の女子選手など、男性トレーナーには相談しにくい悩みに寄り添えることも大きな強みです。体力面での不安を感じるかもしれませんが、知識と技術、そしてコミュニケーション能力で十分にカバーできます。

女性トレーナーの活躍については、「女性のパーソナルトレーナーは引く手数多!その理由とは?」も参考にしてください。

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まとめ

フィジカルトレーナーは、選手のパフォーマンスを最大限に引き出し、怪我から守る、非常にやりがいのある専門職です。その道は決して平坦ではありませんが、正しいステップを踏み、学び続けることで、誰にでもトップトレーナーになるチャンスがあります。

この記事で紹介した仕事内容、なり方、資格、年収などの情報を参考に、あなた自身のキャリアプランを描いてみてください。アスリートの夢を支え、共に勝利の喜びを分かち合う。そんな素晴らしい未来が、あなたを待っています。

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トレーナーエージェンシー編集部

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