JATI-AATI(JATI認定上級トレーニング指導者)の資格とは?勉強方法や将来性を紹介
近年プライベートジムが次々とオープンしており健康志向が高まっていることで、『
同時に、パーソナルトレーナーを目指す方も増えたのではないでしょうか?
そんな、パーソナルトレーナーをこれから目指す方の悩みとしては以下のことがあるかと思います。
・未経験でもなれるのか?
・取得後はどのように活動するのか?
そしてここで出てくる疑問が以下ではないでしょうか?
『資格は必要なのか?』
色々な団体がパーソナルトレーナーのための資格を発行していますが、今回は『JATI-AATI』の資格の特徴や難易度、資格取得後の活動などを筆者が協会担当者に直接電話で確認した内容も踏まえて紹介します。
JATI-AATIとは?
JATI-AATIとは、Japan Association of Training Instructors(:日本トレーニング指導者協会)-Advanced Accredited Training Instructor(:トレーニング指導者)の略称です。
全国のストレングス&コンディショニングコーチなど、トレーニング指導者らの知識と技能を社会に貢献して、広く認知され、高く評価されることを目指し、2006年京都でJATI(:日本トレーニング指導者協会)が発足されました。
一般人からトップアスリートまであらゆる人や目的に応じて、科学的根拠に基づいた適切な運動プログラム作成と指導ができる専門家の証明をJATI資格は証明します。
以下の3種類の資格を紹介します。
- JATI-ATI(トレーニング指導者):トレーニング指導者として必要な知識と技能を習得した人
- JATI-AATI(上級トレーニング指導者):高度な知識と技能を持ち、後進の指導者を育成する立場の人
- JATI-SATI(特別上級トレーニング指導者):高度な知識と技能を持ち、後進の指導者の指導実績もあり、業界の社会的な地位向上を担う人
JATI-AATIはJATIが発行している上級認定トレーニングインストラクターの資格ということになります。
JATIは、国内のフィットネス業界でも広く知れ渡っており、フィットネスクラブではこの資格を所有していることでパーソナルトレーナー活動が認められているクラブも多い。
フィットネスクラブでの活動を考えている方はこのJATI-AATIの取得が一つの有効な手段と言えるかと思います。
では、次に効果的な勉強方法を確認しましょう。
参考サイト:https://jati.jp/license/index.html
JATI-AATI取得のために効果的な勉強方法とは!?
上級資格であるJATI-AATI専用のテキストや問題集は特に作成していないため、筆記試験に関しては基礎資格であるJATI-ATIのテキストと問題集で勉強するようにしましょう。
勉強方法は以下の方法がオススメです。
②採点を行い、各章ごとの正解率を出す。
③正解率が低い章から順番に
1:間違えた問題
2:チェックを付けた問題 の順でテキストを見ながら勉強する。
また、実技試験に関しては自身のトレーニングとトレーニング指導スキルで判断します。
これはとにかく指導経験がものを言うのでお客様にどれだけセッションをするかが合否の分かれ目となると言えるでしょう。
これを行えば、不明点をテキストで確認しながら勉強できるため、非常に効率が良く、合格率が高まると言えます。
資格取得後はパーソナルトレーナーとして活動することを望んでいる方が多いかと思います。そんな方は実際にトレーナー活動をしている方の活動状況が気になるかもしれません。
次に私の周りの方も含め、実際にどんな活動をしているのかを紹介します。
JATI-AATIの資格取得後の活動方法は?
パーソナルトレーナーとしての活動方法は主に以下のものがあります。
・フリーのパーソナルトレーナーとしてフィットネスクラブと契約して活動する
・個人でジムを持って独立開業する
ただ、これから資格取得を目指す方はおそらく学生や社会人でもトレーナー業界未経験の方が多いでしょう。初めから完全に独立するのはあまり現実的ではないかもしれません。
初めは雇われとして働くかフィットネスクラブとの契約が現実的な手段となるでしょう。
ここまで読んで頂き、資格取得を取得したいという気持ちになった方もいるかもしれません。
今度は試験詳細を紹介します。
JATI-AATIの試験詳細
実際にJATIのサイトでも記載されている事柄や、よくある疑問も踏まえて試験の詳細を紹介します。
●資格を取るために何が必要?
(1)日本トレーニング指導者協会の個人正会員であること
(2)「日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者(JATI-ATI)」を取得した後、試験日までに3年以上の運動指導に従事した経験があること。運動指導期間中には、有効な「トレーニング指導者(JATI-ATI)」資格を有していることが必要です。
(3)心肺蘇生法(CPR)と自動体外式除細動器(AED)に関する講習会を受講し、修了証または認定証を保有していること。
JATI-AATIは初めに紹介したように上級資格という立ち位置となるため、基礎資格であるJATI-ATIを所有していることが試験を受けるための条件となります。
基礎資格のJATI-ATIの資格取得をする際は養成講座の参加が条件なのですが、この養成講座の申請にも条件がありますので以下を参考にしてください。
・4年制大学卒業者( 卒業見込み含む )
・短大、専門学校卒業者( 卒業見込み含む )
・職業能力開発大学校の専門課程修了者( 見込み含む )
・防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校などの各省大学校修了者( 見込み含む )
・高卒以上で、運動指導歴が3年以上ある者
となっており、つまり、
・高卒であれば3年以上の運動指導歴
上記の経歴が無い場合は養成講座の参加すらできないということになり、JATIの資格は基礎資格のATIの段階で業界未経験の方は他のパーソナルトレーナー資格に比べて、やや受験資格が得られにくいという難点もあります。
高校卒業後すぐに社会人になり、業界未経験から転職してパーソナルトレーナーになりたいという方は、JATIの受験資格を得るまでに時間がかかると言えるでしょう。
正直申し上げて、早く資格が欲しいという方にはJATIの資格は不向きではないかというのが私個人的な感想です。
また、以下に試験詳細を載せますので参考にしてください。
●試験内容
筆記試験(60分)と実技試験(30分)の2つの試験があります。
●金額
・実技試験・筆記試験いずれも受験の場合
・筆記試験のみ受験の場合
・実技試験のみ受験の場合
それぞれで料金が異なります。ご確認ください。
●日程
毎年3月に開催されます
会場
東海大学湘南キャンパスがメイン会場となります
ここまで、試験詳細をご紹介してきました。
資格がどんなもので、どうしたら取れるのかの大体の想像をして頂けたでしょうか?
ここまで読んで、受験を本気で検討頂けた方もいるかもしれません。
では最後に、本当に資格は必要なのか?
ここについて触れていきます。
結論、資格は必要か?
最後はまとめとして、『資格は取るべきかどうか』を書いていきます。この意見は実際に資格を持っていてパーソナルトレーナー活動をしている多くの方の声を頂きました。
ここに関しては、どのように活動するのかが分かれ目になります。
活動方法としては、
・フリーのパーソナルトレーナーとしてフィットネスクラブと契約して活動する
・個人でジムを持って完全に独立する
という方法がありました。ここに資格の必要性の有無を当てはめていきますと、
・フリーでフィットネスクラと契約→各クラブの指定する資格が必要。
・個人で完全に独立→資格は必須ではありません。
このようになります。
なぜ活動方法によって資格の有無が異なるなと言いますと、パーソナルトレーナーの資格には国家資格は存在せず、全て民間の団体が発行しているもの。
言ってしまえば、勉強したことがない全く無知の人でも『私はパーソナルトレーナーです!』と言ってしまえば実質、活動はできてしまうのです。
上記は極端な例ではありますが、このように意外と簡単に名乗れてしまうのが現状。
ただ、フィットネスクラブなどのようにきちんとした場所での活動には、資格保持が必須のとこが多いです。
資格取得に関しては、どこで、どのように活動するかによって必要・不必要が左右されるので絶対というものは無いのかもしれません。
ただ、実際の資格保持者に共通する資格に対する考えがあるので共有します。
●資格を取った方が良いトレーナー
・体育系の学校へ行っていない。業界未経験でこれからパーソナルトレーナーを目指す方
・自身のスキル、知識を確かめたい方
●資格は必要なさそうなトレーナー
・他団体のパーソナルトレーナーの資格を保持しているトレーナー
このようにまとまるのではないかと思います。
もっとシンプルに言うと、
・フィットネスクラブでの活動予定の方はクラブが指定する資格取得が必須
・すでに他の資格を持っている人は同じ内容のものであれば新たに取る必要性は高くない
これが私も含めて多くのトレーナーが言っている共通の意見であります。
今回はこれからパーソナルトレーナーを目指す方が気になる資格所得に関しての悩みや不安を解決するための内容をお伝えしていきました。
お役に立てる内容だったでしょうか?
このトレーナーエージェンシーでは、次のような方のサポートを行なっています。
・資格取得をしてパーソナルトレーナーデビューをしたい方
・資格は持っているが、実技指導に不安がある方
これらに該当される方は、下記よりお気軽に相談してください。

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大手ジム、整体サロンでのトレーナー経験を持ち、パーソナルトレーナー養成スクール「2nd PASS」を卒業した後にトレーナーとして独立。トレーナーエージェンシーでは、パーソナルトレーナーになりたい人、現役パーソナルトレーナー向けコラムを執筆。ダイエットに悩むお客様、集客に悩むトレーナーの両方の悩みの解決を目指している。