トレーナー向け資格

アスレティックトレーナーの資格を解説!受験条件や合格率、勉強法など全部教えます!

これからパーソナルトレーナーを目指す方は資格取得を検討している方も多いかと思います。トレーナー系の資格は民間資格から国家資格まで、その種類はさまざまです。

今回はトレーナー資格の中でも特にハイレベルと言われている、日本体育協会公認アスレティックトレーナー(JASA-AT)』について解説します!

アスレティックトレーナーとは?

アスレティックトレーナーとは、具体的にどのような職業なのでしょうか。詳しい仕事内容や収入についても解説します。

国内では2つの団体、アメリカでは1つの団体でアスレティックトレーナーに関する資格が発行されています。

JASA-ATは、柔道の創始者である嘉納治五郎(かのうじごろう)氏が1927年に創立した創立した日本国内の体育系団体です。
2017年に「日本体育協会」から「日本スポーツ協会」に名称が変更されました。
日本の大学・専門学校で取得しやすい資格と言われています。

JATAC-ATCは、ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会1995年に財団法人柔道整復研修試験財団が主催した「スポーツ科学講習会」の修了者らで設立された団体です。
NATA認定トレーナーあるいは、日本体育協会認定アスレチック・トレーナー(JASA-AT)の資格を保持している人が入会することで、「JATAC-ATC」の称号を得ることができます。

NATA-ATCは、教育訓練・州の法律・規則規制に従った上で、医師の指示あるいは協力を得ながら治療などを実施する医療従事者という位置付けの職業です。米国医師会(AMA)によって医療業として認められている資格です。

アスレティックトレーナーとは

 

アスレティックトレーナーの仕事内容

アスレティックトレーナーの仕事内容は、主に医療補助的な役割に特化しています。

具体的には、ケガを予防するためのテーピングやストレッチング、負傷してしまった場合の消毒、止血、アイシング、テーピング、リハビリテーションのメニュー作成や指導、栄養管理などです。

資格取得者の活動場所は主に以下のところが挙げられます。

・フリーランストレーナーとして独立
・ジム経営者として開業

・フィットネスクラブのスタッフ
・アスリートに帯同して選手のサポート

アスレティックトレーナーの資格があれば、プロアスリートに帯同して活動したり、フィットネスクラブなどで業務委託契約をしてパーソナルトレーナー活動をしたりと、活動の幅はかなり広めです。

筆者もかつてフィットネスクラブの勤務経験があり、パーソナルトレーナーの中にはこのアスレティックトレーナーの資格を活かして活動している方もいました。

  • パーソナルトレーナーとして独立したい方やフィットネスクラブでの活動を考えている方
  • アスリートのサポートがしたい方

この2つに該当する方は、アスレティックトレーナーの資格取得が有効な手段ですね。

アスレティックトレーナーの年収

アスレティックトレーナーの年収相場は大体300万円から500万円で、初任給はおよそ17万円~20万円と言われています。

年収相場にブレがある通り、アスレティックトレーナーの収入は、個々のスキルによって異なることが多く個人差が大きいです。

ジムなどに就職する場合は、指導するクライアントの数などによって変動する歩合制で収入が決まるところもあります。

またプロのスポーツチームやアスリートと契約をしているアスレティックトレーナーは、より高い収入を狙えることも多いです。

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アスレティックトレーナーに関する資格

アスレティックトレーナーに関する資格は、国内では2つの団体、アメリカでは1つの団体で発行されています。

JASA-AT

JASA-ATは柔道の創始者である嘉納治五郎(かのうじごろう)氏が1927年に創立した創立した日本国内の体育系団体です。

2017年に「日本体育協会」から「日本スポーツ協会」に名称が変更されました。日本の大学・専門学校で取得しやすい資格と言われています。

JATAC-ATC

JATAC-ATCはジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会1995年に財団法人柔道整復研修試験財団が主催した「スポーツ科学講習会」の修了者らで設立された団体です。

NATA認定トレーナーあるいは、日本体育協会認定アスレチック・トレーナー(JASA-AT)の資格を保持している人が入会することで、「JATAC-ATC」の称号を得ることができます。

NATA-ATC(アメリカの国家資格)

NATA-ATCは教育訓練・州の法律・規則規制に従った上で、医師の指示あるいは協力を得ながら治療などを実施する医療従事者という位置付けの職業です。

米国医師会(AMA)によって医療業として認められている資格です。

学校通学が必須!アスレティックトレーナーの受験条件

アスレティックトレーナーの試験は理論試験・実技試験の2つがあり、両方を合格することで晴れて資格取得者となることができます。

その内容は次の通りです。受験条件などもチェックしてみましょう。

受験資格

アスレティックトレーナーを取得するには、以下の2つの条件を満たす必要があります。

  • 満20歳以上の者
  • アスレティックトレーナー養成講習会を受講または免除適応コース承認校を卒業したもの

基本的には「免除適応コース承認校」の卒業が必須

このうち、アスレティックトレーナー養成講習会を受講するには、下記の条件が必要です。

受講する年の4月1日現在 満20歳以上の者で、本会加盟団体、または本会が特に認める国内統轄競技団体が推薦し、本会が認めた者。

日本スポーツ協会より引用

本加盟団体というのは、都道府県体育・スポーツ協会や、中央競技団体などを意味しています。団体が認めている競技において、優れた成績をおさめた人を中心に、推薦および認定されるケースが多いようです。

条件として、かなり厳しく感じられますね。そのため大抵の方は、団体が定めた免除適応コース承認校を卒業して、アスレティックトレーナー取得を目指します。

「免除適応コース承認校」は大学・専門学校で、民間スクールはない!

団体が定める免除適応コース承認校は、全国に数多く存在します。ここでポイントとなるのは、アスレティックトレーナーの免除適応コース承認校に、民間スクールの類は含まれていないという点です。

そのため、アスレティックトレーナー取得には大学・専門学校へ進学しないといけません。

社会人になるとまとまった時間で学校へ通うことが難しいため、大学・専門学校受験のタイミングで、免除適応コース承認校を選択したほうがいいでしょう。

試験内容

アスレティックトレーナーの試験は、主に次のものに分けられます。

試験の種類は2つ

アスレティックトレーナーの試験は、筆記試験である理論試験と、実技試験の2つがあります。

理論試験

生理学や解剖学など様々な知識に関する内容について、筆記試験が実施されます。

実技試験

理論試験に合格すると実技試験の受験資格が得られます。

必要な業務知識やマネジメント能力、適正などを総合的に判断し合否が決まり、実技試験に合格すると晴れてアスレティックトレーナーの資格が得られます。

日程

理論試験は11月、実技試験は2〜3月に行われます。

試験都市

札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡

受験料の項目

・理論試験:16,500円
・実技試験:33,000円
※再受験の場合、同額の金額が必要です。

その他、日本体育協会修了証明書発行料、新規・更新登録料が別途必要となります。

アスレティックトレーナーの合格率はかなり低い!合格するために必要な勉強法

日本体育協会公認アスレティックトレーナー(AT)は日本のトレーナー系資格の最難関と言われており、合格率は10%以下とかなり厳しめです。

だからこそ、綿密な準備と合格のための効率的な勉強が必要不可欠です。

資格別の合格率

JASA-AT・NATA-ATCについて、資格別に合格率を紹介します。JATAC-ATCに関しては試験がありません。

<JASA-AT>
合格率は10%以下と言われています。低い合格率からわかるように、厳しい試験ですので入念な準備が必要です。

<NATA-ATC>
合格率は80~90%と言われています。一見難易度が低いように思われますが、NATA-ATCの受験資格を得るには

・アメリカの大学・大学院を卒業すること
・700~800時間のインターナショナルをクリアすること

の2点が必要で、受験までのハードルが非常に高いです。

合格率が高いからといって簡単に取れる資格ではありません。

効果的な勉強方法

アスレティックトレーナーの勉強で難しいのは、理論と実際のカラダの仕組みとがリンクしにくいという点にあります。

まずは知識を深めるという点で、基礎となるテキストを読みつつ、周辺の関連書も手に取るようにしましょう。単に文字だけでメモを取るよりも、絵や図を描きながらの方がより理解が深まります。

そして、テキストで学んだことの理解度は、実際の現場で深めることが重要。そこでオススメなのが、フィットネスクラブでのアルバイトや母校の部活指導のお手伝いなどです。

ケガの予防や対処はもちろん、各部位の筋肉・関節の仕組みなどを、目で見て理解できます。

こうしたテキストと目で見た知識を元に、問題集を使って試験のための勉強をしましょう。過去数年分の問題をなんども解きながら、出題傾向や問題文の特徴を、しっかり把握します。

アスレティックトレーナーを一発合格するのに大事なのは、どれだけテキストと問題集を繰り返し読み・解いたかです。将来の仕事に繋げるためにも、時間を惜しまず頑張ってください!

その他アスレティックトレーナーが取得するべき資格とは?

JASA-AT以外にもアスレティックトレーナーにおすすめの資格を5つ紹介します。

NSCA-CSCS

NSCA-CSCSは、国際的なスポーツ教育機関であるNSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)によって認定される、アスリートやスポーツチームを指導するトレーナー向けの資格です。

日本だけでなく国際的にも知名度の高い団体が認定する資格のため、トレーナーだけではなくスポーツ選手や研究者からも信頼があります。国外でアスレティックトレーナーとして活動したい場合にも役に立つ資格でしょう。

令和4年度のNSCA-CSCSの合格率は55.1%です。基礎科学セクションと実践/応用セクションに分かれた、3択から選ぶ筆記式の試験になります。NCSA-CSCSはアメリカの機関が認定する資格ですが、日本でも受けられるのでご安心ください。

柔道整復師

柔道整復師は骨折・靭帯損傷・脱臼など急性の怪我に対して対応が認められている資格です。

柔道整復師になるには、柔道整復師施設として認定されている専門学校または大学で3年以上合格に必要な知識やスキルを身に付けて卒業しなければなりません。その後に国家試験に合格することで柔道整復師の資格を取得できます。

国家試験は筆記の形式で行われ、必修問題と一般問題に分かれています。それぞれの合格ラインは必修問題が8割、一般問題が6割です。

令和5年度の試験での合格率は66.4%でした。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は医療系国家資格です。気や血液の流れを良くすることで、筋肉や神経の張り・緊張をほぐす施術を行います。

あん摩マッサージ指圧師になるには、認定されている専門学校または大学で3年以上学び、その後国家試験に合格する必要があります。

国家試験は筆記の形式で行われます。主に医学・生理学・解剖学・あん摩マッサージ指圧理論などの分野から出題されます。

令和5年度の試験では合格率は84%でした。

理学療法士

理学療法士はリハビリ系の専門資格です。怪我をした選手のリハビリに対応可能となったり、医療行為が可能になります。また、体の使い方の改善指導ができるようになり、同じ怪我を繰り返しにくくする指導を行います。

怪我をした選手へのサポートをしたい方は、理学療法士の資格取得がおすすめです。

他の資格と同様に、理学療法士も国家試験に合格する必要があります。認定された専門学校や大学で3年以上学ばなければ受験資格を得られないのも同じです。

「作業療法士」の資格を所持している場合は、学校で2年学ぶだけで受験資格を得られます。

試験は筆記形式です。合格するためには約6割の得点が必要です。

令和5年度の試験の合格率は89.3%でした。

はり師・きゅう師

はり師・きゅう師は、鍼(はり)と灸(きゅう)を使って自然治癒力を高める施術を行います。

はり師・きゅう師になるにも、国家試験に合格する必要があります。他の国家資格と同様に、受験資格を得るには、「はり」や「きゅう」について学べる専門学校または大学を卒業しなければなりません。

はり師ときゅう師それぞれ別の資格です。どちらの資格も取得する場合は2つの試験を受けなければなりません。形式はどちらもマーク式の筆記です。

令和5年度は、はり師試験は合格率69.3%で、きゅう師試験は合格率77.3%でした。

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アスレティックトレーナーの資格取得後の活動方法は?

アスレティックトレーナーとしての活動方法は主に以下のものがあります。

・現役アスリートに帯同する
・フリーのパーソナルトレーナーとしてフィットネスクラブと契約して活動する
・個人でジムを持って完全に独立する

スポーツ業界の中に入り、チームや個人のプレイヤーに帯同することも可能です。パーソナルトレーナーとして活動するなら、フィットネスクラブとの契約や独立という選択肢があります。

まとめ

JASA-ATは非常に認知度の高い資格で、フィットネスからスポーツまで、幅広い業界で存在感を発揮できます。スポーツ業界、健康産業でキャリアを積み重ねたいという方は、JASA-ATの取得をぜひ目指してみてください!

また、JASA-AT以外にもアスレティックトレーナーにおすすめの資格はたくさんあります。自分の目標や、必要なスキルに合った資格を取得することもキャリアアップのために重要です。

アスレティックトレーナーの資格は取得難易度が高く学校通学も必須のため、初心者や現在すでに働いている人には取得しづらいのが難点です。

ですので、まずは取得難易度が比較的低いものの、トレーナーの資格として有用なNSCA資格を取得することがおすすめです。

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服部拓也

パーソナルトレーナー

服部拓也

大手ジム、整体サロンでのトレーナー経験を持ち、パーソナルトレーナー養成スクール「2nd PASS」を卒業した後にトレーナーとして独立。トレーナーエージェンシーでは、パーソナルトレーナーになりたい人、現役パーソナルトレーナー向けコラムを執筆。ダイエットに悩むお客様、集客に悩むトレーナーの両方の悩みの解決を目指している。

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