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ハタヨガの資格を獲得するまでの7ステップを解説

「ヨガの資格を取りたい!」そんなときの選択肢のひとつに「ハタヨガ」があります。ヨガの元祖ともいえるハタヨガについて知りたくありませんか?ハタヨガを身につけて資格を取りましょう。今回はそのハタヨガの資格を獲得するまでのステップを解説します。

1)ハタヨガとは?

ヨガ発祥の地、インド。その地ではヨガとは「する」ものではありません。ヨガそのものが、人生であり生活、生き方、生命であると捉えられています。ヨガは古代インド発祥のヴェーダ思想を起源しています。約4500年の歴史を持つ、生命科学の体現なのです。そのヨガは西洋にも渡り、独自に発展していきました。

そんな中でも、ハタヨガはインドのゴーラクシャ・ナータを開祖とし、広まったという説があります。元々瞑想によって心を無にすることを目指したものだったヨガを、一般人でも取り組めるように改良していき、ポーズと呼吸を組合わせてできるように考案したものが、ハタヨガなのです。現在ではハタヨガは、多くの場合にエクササイズとして親しまれるようになっています。

また、ハタヨガの伝統を受け継いだ「アイアンガーヨガ」や「パワーヨガ」、「アシュタンガヨガ」などが派生して生まれました。近年ブームになった、「ホットヨガ」も、その流れを汲んでいます。様々なヨガの原点だとも言える「ハタヨガ」は、一般的なインストラクター養成コースであるヨガの資格にも取り入れられています。

2)ハタヨガの効果

ハタヨガを行うことで、心と体に様々な良い効果が生まれます。それはハタヨガが、自分の体と心に向き合い、ストレスによる自律神経の乱れやバランスを整えることを重視するからです。ハタヨガをすることで、精神的なストレスの緩和やうつ病にも効果が見込めます。

ハタヨガの運動量は取り組み方で様々です。ハタヨガは、初心者や運動の苦手な人でもできるヨガです。呼吸を合わせながら体を動かすことで、運動不足の解消、ダイエット効果、デットクス効果が期待できます。

3)ハタヨガ指導者の資格取得7ステップ

ヨガ 団体

ハタヨガの指導者になるには、ヨガのスタジオで指導者養成コースを受けるのが近道です。その中でハタヨガについても学ぶことができます。ハタヨガに決まった資格はないのですが、有名なヨガの資格を取っておくことで、ヨガの指導者としての信頼もアップします。全米ヨガアライアンスが認定する「RYT200」の資格取得に必要なことを、東京都のとあるヨガスタジオを例にして紹介します。

ステップ1:実技

実技では、様々なヨガのポーズを学びます。呼吸と体の動きを合わせることが重要です。学ぶポーズは、太陽礼拝、基本の前屈・後屈・捻り・逆転、パワンムクタ(邪気を解放する)アーサナ・経絡体操、カパラバーティ、ナディショーダナです。

ステップ2:瞑想

瞑想もヨガを実践するためにとても大事なことです。ここでは、落ち着きと安らぎの瞑想を行うための、丹田集中法と、瞑想を日常に取り入れて深める方法を学びます。

ステップ3:哲学

ヨガの哲学を学ぶことで、ヨガの世界観をより深く体現することができるようになります。まずヨガとは何かを学びます。そして、ヨガの本質として古代の神聖な儀式であるプージャーを知ります。近現代に発達した、ヨガエクササイズの重要性も合わせて学ぶことで、指導者になった場合に有効なスキルを身に付けます。世界のヨガブームの起爆剤ヴィンヤサフローテクニックの理解とカルマ学説を得て、ヨガの深い世界へと入っていきます。

ステップ4:ヨガの歴史

ヨガの歴史を学ぶと、ハタヨガが全てのヨガの原点であるということを理解することができます。古代の晴天から現代のヨガに発展していく過程を知りましょう。聖典を初めとして、タントラという密教、そこからハタヨガが生まれ、現代ビンヤサヨガへと発展していきます。

また、現代ヨガにある様々な流派についても知っておきましょう。アシュタンガ、アイアンガー、パワー、シバナンダ、陰ヨガ、クンダリーニヨガといった種類があります。

ステップ5:解剖学

解剖学を知ることで、ヨガの効果を科学的に理解することができます。ケガを防ぐための基本解剖学から学び、筋肉の反射、関節の構造、逆さまになることの効果を学習します。アーサナの効果についても知っておきます。

ステップ6:プレゼンテーション

ハタヨガを正しく人に広めるためには、プレゼンテーションの力も必要になります。それによって、エクササイズとしてだけではなく、ヨガの教えを伝えるスキルが身に付きます。そしてプレゼンテーションでは声も重要です。ヨガボイスと呼ばれる、魅力的な声とは何かを理解し、その魅力的な声の出し方を練習します。また、心と声の癖を無くすことで、より人に伝わりやすい表現ができるようになります。

ステップ7:日常的なヨガ

ヨガとはスタジオだけで行うものではありません。日常の生き方自体をヨガ的に過ごせるようになることが理想なのです。そのために日常的なヨガについても学びます。心の安定を実現するため、執着から離れる練習を行い、笑うことで心も体も元気になり、ヨガの効果を高め、カルマヨガで心の訓練を行います。

4)ハタヨガ資格取得の費用

ヨガのポーズをとる女性

先ほどのステップを進んで、ハタヨガ資格を取得するための費用はどのくらいかかるか見てみましょう。7つのステップを取得し、レッスン指導が可能かどうかのチェックを受けると「修了証書」が発行され、無事ヨガ指導者の仲間入りです。

5)ハタヨガの代表的なポーズを紹介

ハタヨガの代表的なポーズねじりのポーズ・鋤のポーズ・三角のポーズを順にご紹介します。

アルダマツエンドラアサナ(ねじりのポーズ)

アルダマツエンドラアサナは、床に座り片方の足を伸ばします。もう一方の膝を立て、立てた足の方向に腰をゆっくりと回します。このポーズを行うことで、血行が促進されます。また、自律神経のバランスを整えます。加えて、内臓を刺激し、腸の働きを整えます。その結果、便秘解消にも効果があります。このポーズは、ウエストとヒップの引き締めにも効果的です。

ハラアサナ(鋤のポーズ)

ハラアサナは、床に仰向けに寝た後、両足を揃えて伸ばしたままゆっくりとつま先を天井に伸ばします。その後、足先を頭の上の方へと動かし、つま先を床に付けます。このポーズは、内臓を正しい位置に戻し、ぽっこりお腹を解消してくれる効果があります。また、肩こりや首凝り、むくみ解消に効果的です。更に安眠効果があるため、寝る前にもすることもおすすめです。

三角のポーズ

三角のポーズは、先ず足を肩幅より広めに開いて立ちます。次に両手を真横に真っ直ぐ開いて、大の字の形になります。そのまま体を横に倒して、手でつま先を掴みます。このポーズは、慢性疲労、冷え性、便秘、に効果があります。ウエスト、腰、脇腹、お尻、脚も引き締まります。

6)ハタヨガに関するその他のQ&A

ヨガ 女性ポーズ

いかがでしたでしょうか。ハタヨガの資格取得までの手順や、代表的なポーズ等もお伝えをさせて頂きました。その他にも、ハタヨガに関して特に質問点が多い部分について以下お答えします。

【Q1】ハタヨガはどこで学ぶことができるの?

実は、ハタヨガだけを教えてくれるヨガスタジオはそれほど多くありません。しかし、ほとんどのヨガスタジオで教えてくれるヨガには、ハタヨガが取り入れられています。どうしても、ハタヨガを専門的に学びたい場合には、レッスンに通い始める前にヨガスタジオに問合せましょう。

【Q2】自力でハタヨガを学ぶことはできるの?

ハタヨガに関する本やDVDが発売されているので、自力で学ぶことも不可能ではありません。しかし、できるならヨガスタジオで指導者についてもらって学ぶべきです。自力で学ぶ場合にはどうしても、客観的な指摘を受けられないため、変な癖が付いたり正しい姿勢で行うことが難しいのです。ヨガは心と同時に体も整えるためのもの。正しい姿勢で行ってこそ、本来の効果が期待できるのです。

【Q3】ハタヨガは男性でも学べるの?

ハタヨガはもちろん男性でも学べます。本場インドでは、男女を問わずヨガを実践しています。ヨガスタジオによっては「女性限定」となっている場所もありますが、多くのヨガスタジオでは男女どちらでも受講することが可能となっています。「マタニティ向けヨガ指導者養成講座」や「産後ヨガ指導者養成講座」を男性が受けて、パートナーの女性に教えてあげるということもいいですね。

ヨガ発祥の地インドでは、ヨガは「する」ものではなく、人生であり、生活、生き方、生命であると捉えられているものです。
そのヨガの原点であるハタヨガを学び、資格を獲得することで、自分だけでは無く、周りの人へも安定と安らぎの人生をもたらしましょう。

【参照】

ビズシル(https://blog.coubic.com/)
アシュタンガヨガジャパン(http://www.ashtanga.jp/)
インターナショナルヨガセンター(http://www.iyc.jp/)
yogageneration(https://shop.yoga-gene.com/)
yogaspot(http://yogaspot.jp/)
TULA(https://yogatula.me/)
リシケシ・ヨガシャラ(https://www.rishikesh-yogashala.com/)
yoga shala sapporo(https://www.yoga-shala.jp/)

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