フリーランスのパーソナルトレーナーの働き方とは?気になる収入面やメリットをご紹介
パーソナルトレーナーになりたい人の中には、将来的にフリーランスを目指したいという人も少なくありません。
就業時間や場所などの制約がある窮屈な現代社会において、周りに振り回されずに自分のビジネスを始めてみたいという人がきっと増えているのでしょう。
会社に雇用されずに自分で自由に働くフリーランスの働き方は、多くの人の憧れでもありますが、実際はフリーランスに憧れがあっても、フリーランスについてあまりよく知らないためにフリーランスに向かって一歩踏み出せないという人が多いのではないでしょうか。
人は、良く知らないものに対して恐怖心や不安感を持ってしまうものです。
そこで今回の記事では、フリーランスについてよく知ってもらうためにフリーランスのパーソナルトレーナーの詳細について探っていきます。
パーソナルトレーナーのフリーランスと正社員の違いやフリーランスのメリット・デメリット、収入を増やす方法、必要なスキルなどをご紹介しますので、パーソナルトレーナーとしてフリーランスを目指している人やフリーランスについてよく知った上で目指すべきか判断したい人はぜひ一読してください。
パーソナルトレーナーの正社員とフリーランスの違いとは?
まずは、パーソナルトレーナーの正社員とフリーランスの違いについて見ていきましょう。
本項では、
・働き方・時間
・働く場所
・収入
の3点において、パーソナルトレーナーの正社員とフリーランスの違いを以下で詳しく説明します。
働き方・時間
パーソナルトレーナーとして正社員で働くと、基本的に企業が決めた時間で働くことになります。
残業することも多少あるかもしれませんが、多く稼ぎたいからといって勝手に勤務時間を増やしたり、逆に休みたいからと勤務時間を勝手に減らしたりすることはできません。
一方で、フリーランスのパーソナルトレーナーとして働く場合は、お客様を獲得しお客様の要望に合わせることさえできれば、都合の良い時間帯で働くことが可能です。
また、稼ぎたければ自分の時間が許す限り、時間数を増やして働くこともできます。早朝や夜間、土日祝日など一般的に仕事をしないような時間帯に仕事をしているフリーランスのトレーナーも珍しくありません。
もちろん、ライフスタイルに合わせて勤務時間を減らして働いているパーソナルトレーナーもいます。
働く場所
正社員のパーソナルトレーナーが働く場所は、勤務しているフィットネスクラブやスポーツジムになります。
一方で、フリーランスのパーソナルトレーナーの勤務先は、
・レンタルジム
・フィットネスジム
・お客様の家
・自宅
・オンライン上
など
といったように様々な場所が選べるのが特徴です。
また出張トレーニングを行う場合は、主にお客様の家が勤務場所となります。
自宅で働く場合は、自宅をジムとして使いながらお客様を招いてトレーニングを行うスタイルが一般的です。また、オンラインのトレーニングクラスを開くことでも自宅勤務をすることができます。
収入
正社員のパーソナルトレーナーの年収は、300万〜500万円だといわれています。
勤務するジムで昇進すれば、収入アップも期待できますが、一般的な従業員が高収入を目指すことは難しいといえるかもしれません。
ただし、正社員として働けば高収入ではないものの、安定した収入を毎月得ることができます。
それに対してフリーランスのパーソナルトレーナーは、1時間当たりのセッション単価を自分で決められるため、単価を上げれば年収を増やすことが可能です。
また集客を工夫したり、スキルを上げたりすることでお客様の数を増やすことができれば、大幅な年収アップも見込めるでしょう。
現に、フリーランスのパーソナルトレーナー中には、年収1,000万円を稼ぎ出す人もいます。
ただし、フリーランスのパーソナルトレーナーは自分で集客を行う必要があるため、集客に失敗すると年収が下がったり、収入が得られなかったりする可能性もあります。
そのため、フリーランスとして働く前にマーケティングなどのビジネススキルを身に付けておくことが大切です。
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フリーランスのパーソナルトレーナーのメリットとは?
フリーランスのパーソナルトレーナーになるメリットは一体どのようなものがあるでしょうか。
本項では、フリーランスになるメリットとして挙げられる、
・働く場所や時間の自由度が増す
・顧客数やセッション量に応じた売上アップが見込める
・複数のフィットネスジムとの契約が可能
・店舗を構える必要がなく金銭リスクが小さい
の4つのメリットについて、以下で詳しく説明します。
働く場所や時間の自由度が増す
フリーランスのパーソナルトレーナーになるメリットの1つは、働く場所や時間の自由度が増すことです。
先ほどお話ししたように、雇用されて働いている社員は決まった時間、決まった場所で働きますが、フリーランスになると、時間も場所もある程度選ぶことができます。
人生には様々なことが起こるため、その時々のライフスタイルに合わせて勤務場所や時間を選べるフリーランスのような働き方に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。
また、ライフワークバランスを保つために勤務場所や時間に縛られない働き方をしたいという人も少なくないはずです。
顧客数やセッション量に応じた売上アップが見込める
顧客数やセッション量に応じた売上アップが見込めるのも、フリーランスのメリットとして挙げられます。
雇用されて社員として働くパーソナルトレーナーの収入は、一般的に基本給とインセンティブで支払われるので、収入が毎月大きく変わることはあまりありません。
それに対してフリーランスとして働くパーソナルトレーナーの収入は、お客様の数やセッション数によって決まるため、お客様やセッションの数が増えれば増えるほど、収入は増えます。
自分の努力が目に見えて収入に繋がると、仕事に対するモチベーションは必然的に上がります。そのため、フリーランスになった結果仕事が生きがいになった、という声も実際に多いです。
複数のフィットネスジムとの契約が可能
複数のフィットネスジムとの契約ができることを、フリーランスのメリットと考える人もいます。
社員の場合は1つのフィットネスジムで働くことになりますが、フリーランスになると、複数のフィットネスジムと契約して様々な店舗で働くことができます。
様々な店舗で働けば、次のようなメリットが得られる可能性が高いです。
・パーソナルトレーナーとしての知名度が上がる
・様々な顧客と接する機会が増える
・店舗の特徴などの違いにより経験が増え、スキルを磨ける
また、違った店舗で働くことでリフレッシュして働けるという長所もあります。
店舗を構える必要がなく金銭リスクが小さい
フリーランスは開業する場合と比べて、店舗を構える必要がなく金銭リスクが小さいというメリットもあります。
パーソナルトレーナーとして独立開業する場合は、以下のような費用がかかるため最初からかなりのお金を費やすことになります。
・店舗の初期費用
・家賃
・水道光熱費
など
フリーランスになってからの収入がまだない状態で、これらの費用を前もって用意しなければいけないのは大変ですし、リスクも高くなるでしょう。
フリーランスのパーソナルトレーナーとしてフィットネスジムと契約して働けば、フィットネスジム側に払うお金はあっても上記のような費用はかかりません。
そのため、初期投資のリスクがないという理由で、フリーランスのパーソナルトレーナーになる人も多いです。
フリーランスのパーソナルトレーナーのデメリットとは?
フリーランスになるメリットについておさえたところで、次はデメリットについて見てみましょう。
フリーランスのパーソナルトレーナーになるデメリットとして挙げられる、
・自分で継続的に学習を行う必要がある
・財務管理の負担が伴う
の2点について以下で詳しく説明します。
自分で継続的に学習を行う必要がある
フリーランスのパーソナルトレーナーは、自分で継続的に学習を行う必要があります。
そもそもパーソナルトレーナーはフリーランスかどうかに関わらず、継続的に学習を行わなければなりません。
パーソナルトレーナーは運動だけでなく、健康や美容など様々な分野の知識をお客様に提供しますが、これらの分野の情報は変化が激しいため、パーソナルトレーナーはお客様に正しい情報を提供できるように常に学習し、知識のアップデートをすることが必要です。
雇用されているパーソナルトレーナーなら、自分から進んで情報を集めなくてもジムでの情報共有や研修などで知識をアップデートすることが比較的簡単にできます。
しかし、フリーランスのパーソナルトレーナーは情報収集を、
・パーソナルトレーナーの養成スクール
・セミナー
・オンライン
などを使って自分で行わなければいけません。
情報収集には、時間や労力、また時にはお金がかかることもあります。自己投資として考え頑張れる人は良いですが、人によってはめんどくさいと感じることもあるかもしれません。
財務管理の負担が伴う
財務管理の負担が伴うことも、フリーランスとして働く際のデメリットとして挙げられます。
雇われて働いていれば総務や事務などの担当者が行ってくれる、
・税金
・確定申告
・インボイス制度への対応
・価格交渉
などを、フリーランスになると全て自分で行わなければなりません。
財務管理をするために新たに学ばなければいけないこともありますし、財務管理をすることに時間を取られてトレーニング指導に集中したくてもできないことも出てくるかもしれません。
そのため、フリーランスの人の中には財務管理をデメリットに感じる人もいるでしょう。
フリーランスのパーソナルトレーナーが収入を増やす方法とは?
フリーランスになると収入を増やせる可能性がありますが、具体的にどのように考えて増やせば良いのでしょうか。
収入アップを実現するならまず、フリーランスのパーソナルトレーナーの収入を大きく左右する要素である、
・お客様やセッションの数
・セッションの単価
を考えることが必要です。
本項では、目標の収入額を達成するために、以上の2つの要素を使ってどのように計算したら良いかを具体的に説明します。
お客様やセッション数を増やす場合
まず、目標の収入額を1,000,000円としましょう。
セッション単価を8,000円と設定した場合、お客様数やセッション数はどのくらい必要なのでしょうか。
1,000,000円÷8,000円=125
という式を立て計算すると、月に100万円稼ぐには、月に125回セッションを行う必要があることが分かります。
ここで、お客様が週に2回セッションを受けると仮定します。
125回のセッションを行うには、
125÷4週÷2回=15.625
つまり、約16人のお客様が必要ということになります。
目標収入額が500,000円の場合には、単純計算で16人の半分の8人のお客様で達成できます。
セッション単価を上げる場合
それではお客様の人数が10人で、それぞれのお客様に週2回セッションを行った場合に、セッション単価をいくらにしたら、月に1,000,000円稼ぐことができるでしょうか。
セッション単価は次のような式で計算できます。
1,000,000円÷4週÷10人÷2回=12,500円
つまり、セッション単価を12,500円にする必要があることが分かります。
以上のように、フリーランスのパーソナルトレーナーは、顧客数やセッション数、セッション単価のバランスを考えて計算し、目標の収入額を目指すことが可能です。
フリーランスのパーソナルトレーナーが実践する集客方法とは?
フリーランスのパーソナルトレーナーが収入を得るためには、集客が何より大切です。
お客様が増えないことにはセッション数は一向に増えませんし、セッション単価を上げることも難しくなります。
本項では、フリーランスのパーソナルトレーナーが実践する集客方法として、
・口コミやチラシなどのオフライン集客
・広告を活用したWEB集客
の2つの方法について、以下で詳しくご紹介します。
口コミやチラシなどのオフライン集客
集客方法としてまず、口コミやチラシなどのオフライン集客が有効です。
オフライン集客とは実際に人と対面したり、活動を利用したりすることによってお客様を獲得する方法です。
例えば、
・チラシの配布
・ポスター作製
・地域のイベントに参
・キャンペーンの実施
・口コミ
などがあります。
オフライン集客はお客様と直接関わることも多いため、信頼性が高くなることや地域の人に集中して集客することもできることがメリットになります。また、インターネットをあまり使わない世代の集客にも効果的です。
広告を活用したWEB集客
公告を活用したWEB集客も、オフライン集客と合わせて利用するとさらに良いでしょう。
WEB集客とは、インターネットを活用してお客様を獲得する方法です。
例えば、
・YouTubeでのチャンネル開設
・ブログやFacebook、Instagramなどを活用した情報配信
・ホームページの作成
などがあります。
WEB集客のメリットは、地域の人だけでない幅広い人に自分を知ってもらえる可能性が高まることや、自分へのファンを獲得することで、パーソナルトレーニングに興味を持つ人を増やせることです。
フリーランスのパーソナルトレーナーに必要なスキル・知識とは?
本項では、フリーランスのパーソナルトレーナーになるにあたって必要になる知識を紹介します。
フリーランスになる前に身に付けておいた方が良いスキル・知識として挙げられる、
・パーソナルトレーナーの認定資格
・パーソナルトレーナーとしての実績
・集客・マーケティングスキル
・コミュニケーションスキル
・お金の管理方法
・継続的な知識のインプット
以上6つのスキルについて、以下で詳しく説明します。
パーソナルトレーナーの認定資格
フリーランスのパーソナルトレーナーに必要なものとしてまず挙げられるのが、パーソナルトレーナーの認定資格です。
パーソナルトレーナーは国家資格ではないため、パーソナルトレーナーになるために必須の資格はありませんが、フリーランスなどの働き方に関係なくパーソナルトレーナーになるには資格取得が非常に重要だといわれています。
資格取得が重要視されている大きな理由は、最近無資格のトレーナーがお客様にケガを負わせる事故が増えているからです。
パーソナルトレーナーは、お客様一人ひとりの身体に責任を持ち、安全に指導を行う義務がありますが、トレーナーが無資格で筋肉や骨、関節など人体に関する専門知識が足りないばかりに痛々しい事故が起こってしまっています。
このような事故を防ぐため、パーソナルトレーナーの資格は重要と考えられています。また、資格はパーソナルトレーナーとしての専門的な知識やスキルがあるという証明でもあります。
そのため、資格を取得していることによって、お客様やフィットネスジムからの信頼も得やすくなるでしょう。これは、フリーランスとして活動するパーソナルトレーナーには嬉しいメリットといえるのではないでしょうか。
以上のことを考えると、フリーランスのパーソナルトレーナーになるなら、パーソナルトレーナーの認定資格は最低限取得しておくべきもの、と考えておいた方がよさそうです。
パーソナルトレーナーとしての実績
パーソナルトレーナーとしての実績も、フリーランスになる前に身に付けておいた方がいいものの1つです。
フリーランスのパーソナルトレーナーになりたければ、実績がなくてもいつでもなることはできます。
レンタルジムを借りたり、オンラインクラスを開いたりすればフリーランスのパーソナルトレーナーと名乗ることは可能です。
しかし実際にお客様を獲得し、収入を得るためにはまずお客様に信頼してもらう必要があります。
多くのお客様は、パーソナルトレーナーとして十分な経験がある人に指導してもらいたいと思っています。
そのため、パーソナルトレーナーとしての実績がないままフリーランスになるのは時期尚早で、フィットネスジムから業務委託を契約してもらえなかったり、お客様を獲得できないことに繋がってしまう可能性が高いです。
フリーランスのパーソナルトレーナーとして成功したいなら、パーソナルトレーナーとしての実績は必ず身に付けましょう。
集客・マーケティングスキル
フリーランスとしての成功には、集客・マーケティングスキルも不可欠です。
集客やマーケティングができないと、いくら実績があっても収入には繋がりません。
オフライン集客やWEB集客を最大限活用したり、オリジナルのコンセプトを設定してお客様のターゲット層を決めたりするなど、他のトレーナーとの差別化を図ると集客しやすくなります。
また、マーケティングスキルを身に付けるならパーソナルトレーナーの養成スクールの活用も考えましょう。
養成スクールの中には、独立に向けたアドバイスを積極的に行っているところもあります。
コミュニケーションスキル
フリーランスのパーソナルトレーナーに非常に大切なスキルとして、コミュニケーションスキルも挙げられます。
トレーニングはお客様にとって辛いと感じることも多いため、パーソナルトレーナーがいかにお客様を励ましモチベーションをキープするかや、いかにお客様に信頼してもらえるかなどがリピーターの獲得や良い口コミにつながります。
コミュニケーションスキルは、フリーランスなどの働き方に関係なくパーソナルトレーナーに必要なスキルです。
しかし、万が一コミュニケーションがうまく取れない場合でも、他にスタッフに助け求めることができる社員に対して、フリーランスのパーソナルトレーナーは、自分自身で解決しなければいけません。
そのため、社員以上にコミュニケーションスキルを磨いておく必要があります。
お金の管理方法
先ほどお話しした通り、フリーランスになるとお金の管理も自分でしなければいけません。
そのため、フリーランスになる前にお金の管理方法についてある程度学んでおくべきといえるでしょう。
・収入や経費の管理
・税金の申告
・インボイス制度の対応
などについての知識は一通り付けておく必要があります。
継続的な知識のインプット
前述のとおり、フリーランスのパーソナルトレーナーには継続的な知識のインプットも欠かせません。
お客様に正しい情報を提供できるように、新しい情報を得ることに貪欲になり、常に好奇心を持ってリサーチし続ける癖をつけておきましょう。
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まとめ
今回の記事では、パーソナルトレーナーのフリーランスと正社員の違いやフリーランスのメリット・デメリット、収入を増やす方法、必要なスキルなどをご紹介してきました。
記事を読んで、フリーランスのパーソナルトレーナーがどんなものなのか以前よりもイメージしやすくなったのではないでしょうか。
フリーランスのパーソナルトレーナーにも雇用されて社員として働いているパーソナルトレーナーにもメリットとデメリットはあります。
両方のメリットを考えて、もしフリーランスのパーソナルトレーナーの働き方の方に魅力を感じたら、難しいのではと諦めずに、必要なスキルや知識をコツコツと身に付けてぜひチャレンジしてみてください。
パーソナルトレーナー養成スクールを活用すれば、フリーランスのパーソナルトレーナーに必要な資格取得や独立に向けてのサポートを得ることができます。
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