ジム開業について

パーソナルジムのフランチャイズ契約のメリットと注意点!

ビジネス書などで目にする「フランチャイズ」。

日本ではコンビニなどでよく知られていますが、近年はプライベートジムとも言われる、パーソナルジムでも、店舗展開のためにフランチャイズ加盟を募っている店舗が増えています。

パーソナルジムのフランチャイズって、そもそもどんなもの?


今回はフランチャイズ契約とはどんなものなのか。契約を結ぶことでどんなメリットがあるのか。

フランチャイズ契約に秘められた危険な面、注意点なども含めて、パーソナルジムのフランチャイズについて詳しく解説します!

パーソナルジムでの独立開業を考えている方も必見です!

フランチャイズってそもそも何?

フランチャイズ、通称「FC」というのはビジネスモデルの1つであり、アメリカが発祥と考えられています。日本でもっとも頻繁に、このフランチャイズを活用しているのがコンビニです。

フランチャイズというのは、自分の持っている商号や商標(お店の名前と考えてください)、自社で開発した商品・サービス、店舗運営に関わるノウハウ(接客方法や営業ノウハウなど)を相手に提供するという契約を意味します。

相手はそれを用いて店舗を運営する権利を持つ代わりに、ロイヤリティーという形でお金を支払う契約を結ぶのです。

例えば、私が「サトーコンビニエンスストア」というお店を持っているとします。
(ちょっとそこ!ダサいとか言っちゃダメですよ!!)

そこでの販売ノウハウやお店の名前を、Bさんという店舗オーナーに貸してあげるわけです。Bさんは全く別の場所で「サトーコンビニエンスストア Bさん店」を運営することができます。

この時、私のようにノウハウや商標などの権利を貸し出す側を「フランチャイザー」「本部」と呼び、Bさんのように権利を借りて店舗運営する側を「フランチャイジー」「加盟店」と呼びます。

フランチャイズを一躍有名にしたのは、あの超大手ファストフード店

実はこのフランチャイズ、結構歴史が古いんです。その始まりは今からおよそ150年以上前、1850年代に初めてこのビジネスモデルが活用されたと言われています。

そして、フランチャイズという事業形態を一躍有名にした店舗が2つあります。それが、皆さんもよく知るマクドナルドとケンタッキー・フライドチキンです。

2017年7月には、マクドナルドの創業者、レイ・クロックを主人公とした『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』が公開されました。

作品では、レイ・クロックが当時マクドナルド兄弟が営業していたバーガーショップに魅了され、彼らと契約を結びマクドナルドを全米へと展開。そして兄弟から店舗の経営権利を剥奪するまでが描かれています。

ストーリーも非常に面白いですが、作中ではマクドナルドのフランチャイズ展開の様子が面白おかしく、かつとてもわかりやすく描かれています。

このビジネスモデルを知りたい方はぜひ一度、DVDなどで作品をレンタルして鑑賞してみてください。

フランチャイズがもたらす2大メリット

フランチャイズのビジネスモデルは、本部だけでなく加盟店にとっても多くのメリットがあるとされています。それらを大別すると、「店舗開業時のメリット」と「店舗運営時のメリット」の2つに分類することができます。

①「店舗開業」に伴うメリット

①-1業界初参入の人にも有利

パーソナルトレーナーの方も含め、これから独立して店舗を持とうと考えている人のほとんどは、その業界に初参入することになると思います。

すでにパーソナルジムに勤めていて、その上で独立・開業を考えている人も、経営者としてお店を持つ以上その状況はほとんど同じと言えるでしょう。

独立・開業をする時、トレーナーとしての知識だけでなく、店舗運営に必要な経営的知識を学ぶ必要があります。ですが、1人でこれらの知識を学ぶチャンスを得られるかはわかりません。

そんな時、すでに業界に参入し、フランチャイズ展開できるほどの実力があるジムの力を借りることで、ジム運営のノウハウや経営的な知識を学ぶことができるというわけです。

①-2独自開業より資金・コスト面が優位に働くことも

店舗の開業では、非常に多くの資金が必要になります。ほとんどの方は、そのタイミングで銀行からの融資を受けることになるでしょう。

その時、全く無名のAジムというジムを開業する場合と、全国、あるいは一地方で幅広く展開しているジムの名前を借りた場合とでは、審査の通りやすさは大きく変わります。

つまり資金調達面でも、フランチャイズは非常に有利に働くことが多いと言えるのです。

また、ジムに必要な備品やジムで販売する商品を仕入れる際のコストも、フランチャイズの方が全般的に低く抑えられるという傾向にあります。

予算というのは、独立を考えている人にとっての悩みの種です。それらを大きく改善させる可能性をフランチャイズは持っているのです。

②「店舗運営」に関するメリット

②-1本部のブランド力を生かした集客戦略を練ることができる

加盟店にとって、フランチャイズ契約を結ぶ最大のメリットは店舗運営にあると言えます。というのも、加盟店は本部の持つブランドバリューを、そのまま集客戦略として活用できるからです。

全くの無名で一から知名度をあげ、集客のためのネット戦略を考えるというのは非常に大変であり、リスクも伴います。すでにそうしたノウハウが蓄積された本部の力をうまく生かすことで、こうした集客という側面で悩まずとも済むというわけです。

また、本部がCMやメディア出演などの広告を打った場合、同じ名前を関する加盟店もその恩恵を受けることができるというのも大きな魅力です。

②-2サービス内容、料金、接客、指導マニュアルは本部に一任することも可能

集客同様に、店舗運営全体でも、本部があることで大きな助けになる場合があります。ジムを経営するにあたって、決めるべきことはたくさんあります。

例えばお客様に対してであれば、どんなサービス内容を提供するか、料金設定はどうするかなどを決めなくてはなりません。

また、自分1人ではなくスタッフを抱えてジムを運営する場合、必要になるのは「接客マニュアル」や「研修マニュアル」です。これらを全て自分1人で考えるのは、大変な労力がかかります。

フランチャイズの場合、こうした店舗運営に関するマニュアルやサービス・料金などは全て用意されていることが大半です。

自由度が下がるという側面があるかもしれませんが、手間暇がかかる部分を本部に一任することも可能なので、オーナーはこうした運営に関しての労力を抑え、店舗の売上アップに集中できるようになります。

フランチャイズ加盟に伴う3つの注意点

これから独立・開業をする人にとって、フランチャイズ加盟は多くのメリットがあるということがお分りいただけたと思います。しかし、フランチャイズ加盟をする際は、いくつか注意すべきポイントもあります。代表的な3つのポイントを、最後に紹介しましょう。

本部のブランドイメージが下がることによるリスク

フランチャイズは本部のもつブランドバリューを存分に活かせるというメリットがありますが、そのブランドに傷がつくような事態が起これば、当然加盟店にも何らかの悪影響が及びます。

本格的にフランチャイズ契約を行う前に、「その本部(ジム)はちゃんとした経営を行なっているのか」という点をチェックする必要があるでしょう。

店舗運営における自由度の低下

フランチャイズ契約を行う以上、本部のブランドのイメージに沿った店舗経営が求められます。ある意味、経営における自由度が低下するという事態も、想定しておく必要があります。

先ほど紹介したコンビニやマクドナルド、ケンタッキーなどは加盟店に対する制限も非常に多いという特徴があります。だからこそ、これだけ全国に膨大な店舗を持ちながらも、そのイメージを統一できているわけです。

ただ、全ての本部が同じようなレベルの制限を求めるとは限りません。こちらについても、契約前にしっかりと調べておくのがいいでしょう。

ロイヤリティ支払い義務

加盟店は本部のブランドと経営ノウハウを借りる代わりに、ロイヤリティの支払い義務が生じます。これは店舗の経営状況に関わらず発生する料金なので、あまりに高いロイヤリティを設定されると、それを支払うことができないという事態に陥る危険もあるわけです。

果たして、契約先のジムがどんなロイヤリティを設定しているのか。その点もチェックする必要があります。

まとめ

フランチャイズ契約というのは、本部のノウハウによって店舗の開業・運営に関わるハードルを下げることができるという特徴があります。

事前にチェックすべきポイントはあるものの、ゼロベースで開業を考えている方にとってフランチャイズは魅力的な選択です。

トレーナーエージェンシーでは、パーソナルトレーナーになりたい方への就職支援のほか、店舗開業のための相談にも乗っています。

フランチャイズ加盟によって売り上げを伸ばした実績もあるので、独立に伴う店舗開業を考えている方、経営経験がなく集客に不安がある方はぜひお気軽にご相談ください!

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佐藤 トゥモロー

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佐藤 トゥモロー

コンテンツマーケティングを意識したキーワードの設計、記事構成、執筆、編集までをこなす。 ユーザーの目線から、体づくりのプロフェッショナルである、パーソナルトレーナーの素晴らしさを伝えるコンテンツを制作中。

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