カリスマトレーナー特集

Dr.TRAININGの山口代表に聞く!離職率ゼロのトレーナーチームの極意とは!?

恵比寿、中目黒、自由が丘に店舗を持つ(2018年2月現在)パーソナルトレーニングジムDr.TRAINING(ドクタートレーニング)が、この度『パーソナルトレーナーが働きやすいGYM大賞』を受賞しました。

創業以来、トレーナーの離職率ゼロという驚きの事実が、トレーナーの満足度の高さを物語っています。

お客様に愛され、また、スタッフであるトレーナーチームにも愛されるジムの背景には何があるのか!?代表の山口元紀さんにうかがいました。

山口 元紀
Dr.TRAINING代表

アメリカから帰国後は、プロアスリート(野球、競輪、ゴルフ、 サッカーなど)を初め、数多くの芸能人(歌手、国民的美少女、モデル、司会者など)のパーソナルトレーニングを担当。

医療関係の専門的な講演会も毎月行っている。

山口代表はアメリカでATC取得後、メジャーリーグのトレーナーに!!

山口さんのバックグラウンドを教えてください。

小学2年生から大学4年生まで野球に打ち込んでいました。就職について考えたとき、「会社には適応できないな」と思い、トレーナーという選択肢が浮かびました。

高校時代に怪我で大会に出場できず、「正しい知識で怪我を治せる人がいれば…」と悔しかったことを思い出したことがきっかけです。
そこで、「どうせなら世界一のトレーナーになりたいということで、「アメリカに行こう」と。

すばらしい発想ですね!!

というわけで、大学2年に英検3級レベルから必死で英語を勉強し、大学卒業後にアメリカのテキサス工科大学院に進学しました。

テキサス工科大学院は、トレーナーにとっての名門だそうですね。

優秀な学生が多く、僕も現地でがむしゃらに勉強しました。無事に2年間の大学院を経て、NATA/ATCに合格しました。その後、メジャーリーグで球団職員のトレーナーとして2年近く経験を積みました。

メジャーリーグのトレーナー!!すごくないですか!?

そうですね。一流のチームで、世界レベルのトレーナーと仕事ができました

アメリカでは、トレーナーは専門職としての地位を確立しています。チームでも、怪我をした選手が復帰可能かどうかの判断は、監督ではなくトレーナーに決定権があります。給与もよく非常に恵まれた、まさに「働きやすい環境」でした。

アメリカと日本では、トレーナーの地位が全然違うようですね。

地位も給与も違いますね。アメリカでは学校のスポーツチームにも、必ずトレーナーがついています。需要が多いので食いっぱぐれることがありません。

ただ、先が見えておもしろくないなと思ったんですよね。そこで、日本に帰国して高レベルのトレーナーチームを作って、本気で体や人生を変えようとしている一般の人をサポートしたと思ったのです。

帰国後、夢に描いた準メディカルチームを結成!

帰国後はどうされたのですか?

2013年に恵比寿で一人でジムを立ち上げ(0号店)、2015年に同じ恵比寿に拡大移転し(1号店)、2016年に中目黒に2号店、2017年11月に自由が丘に3号店をオープンしました。

すごい勢いですね。帰国当時に描いた理想通りのトレーナーチームを作れていますか?

そうですね。医師の監修のもと、僕と同じNATA/ATC所有者、理学療法士、管理栄養士、ストレングス&コンディショニングコーチなどを含む準メディカルチームが、お客様の目的に合わせたベストなサービスを提供できていると思います。

人間ドックや治療院とも提携しています。

チームメンバーの採用にあたっては、何を重視していますか?

トレーナーとしての仕事に命をかける覚悟があるかどうかですね。あとは、清潔感マインドの強さも大事ですね。

完全実績主義と透明性のある給与水準でモチベーション向上

創業以来、就職希望のトレーナーが絶えることなく、離職率もゼロだとうかがいました。トレーナーにとってのDr.TRAININGの魅力とは何なのでしょうか。

僕のチームは、日本のトレーナー業界の課題をクリアするために、業界の常識に当てはまらない給与の出し方研修制度を打ち出しています。そこに魅力があるからではないでしょうか。

ずばり、他のジムに比べて給与が高いということですね。

一般企業の基準に近づけていますので、新卒でも月収20万円はあります。セッション数をベースとした完全な実績主義なので、やる気があれば、上限なく収入を伸ばしていけます

多くのジムが、回転率を上げて人件費を安く抑えて…という方向に進みますが、僕は逆だと思います。人材が命ですから。人件費は削ってはいけないんです。

店長への昇格などは、年次で決まっていくのでしょうか。

いえ、店長は挙手性で、スタッフの選挙で決定します。僕にばかり良い顔をすればいいのではなく、みんなから信頼を得なければいけないということです。

年次に関係なく誰でも立候補できるので、入社してすぐに立候補したトレーナーもいますよ。

オープンで透明性のある人事、モチベーションが上がりますね。

隠し事はなにもありません。僕も含めて全員の給与を公開していますし。僕のスケジュールもオープンにしています。ちなみに、2017年のオフは4日のみ。だから、誰も文句を言いません(笑)。

「成長したい」という欲求を満たす充実した研修制度!!

Dr.TRAININGの研修制度の充実度も有名です。トレーナーはなぜその研修制度に魅力を感じるのでしょうか?

成長できる環境を求めているからです。

学びたいという欲求を満たされるジムだということですね。具体的にどのような研修がありますか。

トレーナーとしての知識・スキルを伝える勉強会、僕の理念を伝える基礎研修、マインド研修、経営的なことを教えるマネージメント研修などです。

僕は「エビデンスベース・プラクティカル」にこだわっていますので、信頼できる世界の最新情報や、海外研修で得た正しい情報をトレーナーに伝えています

マインド研修とは?

週一回開催していますが、テーマはものごとの考え方からヒーロー論までさまざまです。

僕が、基本的に20年以上続いている企業経営者などから教わった経営論、人生論などをシェアします。僕自身も日々、一生懸命勉強しています。

本当に学びが多そうですね。

学びがないとお客様に貢献できませんから。

ちなみに、うちのジムは受付に立つのも禁止しています。空き時間があるなら、カフェで勉強して来いと伝えています。時間の無駄ですから。

あそこに行くと学べるらしいと、トレーナーの間で認知されているようで、求人をかけると、僕のブログを読んで共感してくれているような、向上心のある質の良い人材がたくさん来てくれます。

給与が高くて学べるとあれば、不満はないでしょうね。

満足しているから、スタッフ同士も仲が良いですね。うちで満足できなければ、この業界では他にやっていける場所はないかもしれませんね。

僕自身が、トレーナー上がりの経営者だから、トレーナーの気持ちが手に取るようにわかるという点もプラスに働いていると思います。

ジムは研修が命!今後は研修代行サービスも!?

山口式研修について知りたいジム経営者は多いのではないでしょうか。

スキルアップ研修については、すでに他のジムに提供しています。離職率が下がるなどの目に見える効果が表れていますよ。ただ、マインド研修は社内秘としてとどめています。

そうなのですね!でも、マインド研修も、需要がありそうです。

そうですね。今後はマインド研修なども含めた研修代行も考えています。その場合、各ジムに合わせて研修をカスタマイズしていくことになりますね。

Dr.TRAININGだけで受けられるお客様は限られていますから、安心して紹介できるジムが増えるのは良いことだと思っています。

山口さんは、なぜそこまで研修に力を入れるのでしょうか。

サービス業において、人の成長は会社の成長に直結するからです。人件費を削ったり、人材を大事にしない企業は軒並みうまくいっていませんよね。ジムは研修が命です。

編集後記

テキサスの大学院では、ただ一人の日本人として「挨拶もしてもらえない」ような差別を受けながらも、死にもの狂いで勉強したという山口さん。

勉強のし過ぎで、アメリカ人の友人がくれたポッキーを鉛筆と勘違いして、ポッキーで字を書こうとしたり、図書館のガラスに激突して流血したりといったエピソードも豊富で、そんなお話だけでも一記事書きたいぐらいでした(笑)。

メンタルの強さと向上心、揺らぎない信念がビシバシと伝わってきて、今後の事業展開が楽しみです。

Dr.トレーニングの詳細はこちら

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鯰美紀

miki.namazu

鯰美紀

兵庫県芦屋市出身。大学卒業後、経済団体国際部に就職し、企業役員と共に海外出張もこなす。結婚後、アメリカでライターとしてのキャリアをスタート。各業界の社内報、オウンドメディア、専門誌などに執筆する。インタビュー相手の守備範囲は広く、役員、著名人、外国人から子どもまで。柔らかで話しやすい雰囲気作りと、さりげなく鋭い突っ込みを得意とする。美容とダイエットには常に興味あり。(http://namazumiki.com/)

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