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コアコンディショニング協会とは?3つの資格を全解説!

コアコンディショニングという言葉、聞いたことはありますか?現代は技術の発展と共に、生活環境が変わり、運動不足や悪い姿勢の定着などが問題になっています。そんな今だからこそ、活躍が期待されるコアコンディショニング。その内容をご紹介しましょう。

1)コアコンディショニング協会ってなに?

コアコンディショニング協会とは?

日本コンディショニング協会(JCCA:Japan Core Conditioning Association)は人々の快適な生活のサポートやパフォーマンス向上に貢献するコアコンディショニングを世界中に普及することを目的として2003年にできた協会です。

現在の社会は徐々に健康意識が高まり、運動を始める人も増えています。しかし順調に健康に近づく人もいれば、運動をすることによって身体の不調を訴える人もいます。

ウォーキングをしていたら膝が痛くなった、など確かによく聞くと思いませんか?それは、人々の基礎体力や筋力の低下が招いた問題だと言えます。つまり、人々は健康を追い求めて運動を始めますが、体力と筋力を高めるにはその動きに耐えることのできる身体の基礎が必要になります。

多くの人はその身体の基礎の体力と筋力が衰えてしまっている為、その運動に身体が耐えることができなかったのです。身体の基礎ができていないのに、いくらパフォーマンスを上げようと思っても上手くいきませんよね。まずは、日々の生活で崩れてしまった身体の基礎を見直すことから始めましょう。そこで大活躍するのが、コアコンディショニング。コアコンディショニングを用いると失われていた身体の機能を取り戻すことができるというのです。

コアコンディショニングってなに?

コアコンディショニングは、誰もが赤ちゃんの時に一度は経験している動作をもとにしたエクササイズ。身体のコア(体幹)の機能を再学習するプログラムです。
コアコンディショニングはコアリラクゼーション、コアスタビライゼーション、コアコーディネーションの3段階が基盤となっています。

(1)コアリラクゼーション

日常生活の中で固まってしまった筋肉をゆるめるプログラムです。赤ちゃんがお母さんのおなかの中でリラックスしているように、私たちもストレッチポールに体をあずけ、ゆっくりと呼吸をします。緊張していた筋肉をゆるめ、生まれたての赤ちゃんのように歪みのない状態にするのがコアリラクゼーションです。

(2)コアスタビライゼーション

ストレッチポールの上で呼吸エクササイズを行い、身体を支えるコアの筋肉をしっかりと使えるようにします。背骨に理想的なカーブをつくり、お腹をしめるエクササイズを行います。赤ちゃんが大きな声で泣いてコアの筋肉を使うように、コアスタビライゼーションで普段の生活で衰えてしまった筋肉を呼びさましましょう。

(3)コアコーディネーション

コアを鍛えることができたら、次はコアと四肢を連動させて動くことを学びます。赤ちゃんは、寝返りやハイハイ、四つん這いの動きを通して身体の使い方を学びます。同じような動きのエクササイズを行うことで身体の正しい使い方を覚えるのがコアコーディネーションです。

森林でストレッチをする女性

2)コアコンディショニングってどんな資格?

今までお話ししたように、コアコンディショニングはまず身体の歪みをとり、正しい姿勢を安定させるエクササイズです。実際にコアコンディショニングを指導する資格には、ベーシックインストラクター、アドバンストトレーナー、マスタートレーナーの3段階に分かれ、その3段階で指導者に求められる要素も高度になっていきます。では1つずつその内容を見ていきましょう。

ベーシックインストラクター

コアコンディショニングの基本エクササイズである「ベーシックセブン」で基礎を学び、クライアントの身体のベースを整えることができるようになります。

また、「ベーシックブラッシュアップシリーズ」をあわせて受講することでより効果的なアプローチができるようになります。

アドバンストトレーナー

ベーシックインストラクターよりも、クライアントの要望に合わせた指導ができるようになります。クライアントの姿勢の変化を引き出せるようになり、その改善された姿勢を安定させるエクササイズの指導ができます。

マスタートレーナー

基礎を学び、その理論を深く理解した上で、クライアントのモチベーションテクニックや効果的なプログラムを立案できるようになる資格です。クライアントが満足する成果を出すことができる指導者を目指します。

3)資格の取得手順は?

ベーシックインストラクターには試験がない為、セミナー受講後取得することができます。アドバンストトレーナー、マスタートレーナーそれぞれベーシックインストラクターを取得していることが受講資格になるので、まずはベーシックインストラクターを目指しましょう。その後、それぞれの資格に向けたセミナーに参加してください。

アドバンストトレーナー

ベーシックインストラクターを取得後、2つのセミナーを受ける必要があります。

・アドバンストセミナーシリーズ①/リアライメントスリー

・アドバンストセミナーシリーズ②/リセットスリー

時間:6時間かかります。

マスタートレーナー

アドバンストトレーナー取得後、6つのセミナーを受ける必要があります。

・マスターシリーズ/発育発達からひもとくコア
・マスターシリーズ/コアからみる動きの評価
・マスターシリーズ/コアコーディネーション
・マスターシリーズ/コアスタビライゼーション
・マスターシリーズ/コアからみる姿勢
・マスターシリーズ/モチベーションテクニック

時間:6時間かかります。

ウォーキングをする男性

4)試験内容は?

アドバンストトレーナー

対象:

・ベーシックインストラクターを取得していること

・アドバンストセミナーシリーズ①②を修了していること

時間:3時間

試験内容:筆記試験/30分
実技試験/25分+質疑応答

マスタートレーナー

対象:

・アドバンストトレーナー認定であること

・マスターシリーズ6単位を修了していること

試験内容:筆記試験/120分
実技試験/(一時通過者のみ)3カ月のコアコンディショニング指導のプレゼン試験

5)コアコンディショニングはどんな職業で活躍するの?

主に健康運動指導者やスポーツ教育に関わる人が多く取得しています。コアコンディショニングは幅広いニーズに応えることができるため、子供から高齢者まで指導することができます。

スポーツジムのインストラクターはもちろん、パーソナルトレーナーやアスリートのトップトレーナーなどコアコンディショニングを取り入れる人は多いです。どんな職業においても、人々の姿勢や身体のクセをニュートラルに戻し、正しい身体の使い方の指導ができることは、強みとなるはずです。

蹴伸びをする女性

6)コアコンディショニング協会のQ&A

【Q1】どうやって会員になればいいですか?

まずはホームページで入会申し込みをします。その後マイページから「JCCA会員の入会はこちら」に進んでください。申し込み後入会費、年会費の支払いが完了すると自宅に必要書類が届きます。

【Q2】会員にならないとセミナーを受けることはできませんか?

会員にならなくても受けることのできるセミナーがいくつかあります。どちらにしても、ホームページでの入会申し込みが必要になるので、まずは登録をしましょう。登録をすると、受けることのできるセミナーに申し込めるようになります。

【Q3】会員の有効期限はありますか?

取得後1年ごとに更新が必要なため更新料が掛かります。

【Q4】コアセラピーとはどう違うのですか?

「コアコンディショニング」は主にアスレッチクトレーナーに向けての資格ですが、「コアセラピー」は,理学療法士などの医療資格者に向けた医学的なリスク下のもとで行われる新しい治療理論です。

【Q5】一度のセミナーで知識を取得できるか不安です

JCCAでは再受講フォローを行っており、同じセミナーを再度受講したい場合は4分の1の価格で受講することができます。より理解を深めたい人はもう一度受けるのも1つの手でしょう。現場で使える指導力を養う為のフォロー体制も万全です。

・人々は身体を鍛える前に、コアコンディショニングを取り入れるべき。

・健康意識が高まる現代社会で、そのニーズは大きい。

・まずはベーシックインストラクターを取得し、その後アドバンストトレーナー、マスタートレーナー取得を目指すことができる。

・コアコンディショニングは、多くの人が健康で充実した人生を送るサポートをすることができる資格である。

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