インストラクター トレーナー向け資格

今注目のクライミング資格3選!料金・特徴・メリットの違いって?

昨今、室内で人工壁を使ったボルダリングが男女問わず流行しており、クライミングに対する注目度が急上昇するとともに、クライミング・インストラクターの育成が急がれています。この記事では、クライミングのインストラクター資格についてまとめて紹介します。

そもそもクライミングとはなに?

クライミングとは、直訳すれば「登ること」ですが、そのスタイルや方法は多岐にわたります。まずは、クライミングの分類について解説していきます。一般的にクライミングといえば、自然の岩壁やそれを模した人工的なホールドという手がかりを登っていくロッククライミングのことを指します。

フリークライミング

フリークライミングは、前進手段に道具を使用せずクライマーの手足のみで登るスタイルのクライミングの総称です。さらに、フリークライミングはロープによって安全確保するルートクライミングとロープをつけないボルダリングに分かれます。

ボルダリングというと室内でカラフルなホールドのついた人工壁を登る遊びというイメージを持つ方も多いかと思いますが、室内でも自然の岩場でも、ロープを使わないクライミングはボルダリングに分類されます。

ただし、本来ロープでの安全確保が必要な大きな岩壁をロープなしでクライミングする場合は、フリーソロという別の呼び方をされる場合もあります。そして、ルートクライミングはロープがあらかじめ終了点からかかっているトップロープクライミングと、登りながらクライマーがロープを支点にかけていくリードクライミングに分かれます。

エイドクライミング

エイドクライミングは、全く足場や手がかりがない岩壁を、ハンマー、ハーケン、カラビナ、埋め込みボルトなど人工的な手段を駆使して登る行為を指します。これは19世紀にヨーロッパでアルプスなどの登山が始まった時期に、傾斜の急な山を登る際の技術として使われてきました。

道具を大量に駆使すれば個人の技量に関係なくどんな岩場でも登れてしまうことに疑問が持たれ、安全確保などの限定的な目的にのみ道具を使用し、前進手段として使用すべきではないと考えた人たちがフリークライミングを作り出したと言われています。

クライマーと山

クライミング・インストラクターの仕事内容って?

仕事内容

クライミング・インストラクターは、クライミングジムなどでお客様にクライミング技術を教えたり、クライミングの補助をしたり、安全管理をすることが主な仕事となります。またジムによっては、ジムスタッフとしての受付業務、各種案内、ジム内のショップ販売なども行う場合があります。他にもクライミングのルートセットをする場合もあります。

給与

クライミングのインストラクターの給料ですが、正社員1年目で月給15万~20万円程度が一般的な相場です。その後、経験や実績によって昇給していくことになりますが、昇給の程度は会社によってかなり異なるでしょう。

会社によっては、社内資格を設けている場合もあり、資格のグレードに応じて職能範囲と給与を設定している場合もあります。もちろん公的な資格を取得しておくことも、給与や評価アップにつながる可能性はあるでしょう。

クライミング中

クライミングインストラクターの資格!注目3選

クライミングインストラクターの資格制度は、日本山岳ガイド協会により、2011年4月に制定されました。既存の山岳ガイド、登山ガイド、スキーガイドなどに並ぶ資格で、全国各地域のフリークライミングエリアや人工壁におけるフリークライミング指導に特化したものとして、特別の技術、知識を有していることを証明する資格となっています。

クライミング人口の増加に伴い、事故やアクセス問題、そのほか様々なトラブルも各地で頻発しています。そのため、クライミングの指導にあたっている人たちの技術体系や指導方法を確立すること、そして、安全管理や危急時対策の標準化などを目的として、クライミングインストラクターの資格が制定されました。

インドア・クライミング・インストラクター

インドア・クライミング・インストラクターは、国内のクライミングジムなどの人工壁において、ボルダリングからシングルピッチのリードルートまでを、インストラクター、コーチ、講師としての指導行為を有償で行うことができる資格です。受験資格は、満20歳以上で健康で体力があり、日本山岳ガイド協会の定めるクライミング経験・技術水準を満たし、かつ、クライミング経験年数3年以上の者と定められています。

試験日程は書類審査ののち、技術適性試験が2日間、筆記試験が1日、レスキュー技術講習が2日間、人工壁講習・検定試験が2日間、危急時対応技術講習が2日間となっています。各段階で検定があり、合格者のみが次の講習や検定に進めるというシステムです。

インドア・クライミング・インストラクターはその名が示す通り、室内での指導のみが可能な資格となっています。そのため、必然的に講習や試験の内容は限定的なものとなり、最も取りやすく、取得の費用も安い資格となっています。

スポーツ・クライミング・インストラクター

スポーツ・クライミング・インストラクターは、国内において、一般ガイドブックなどで、クライミングエリアと称された岩場、及びクライミングジムなどの人工壁で、ボルダリングからシングルピッチのスポーツルートまでをインストラクター、コーチ、講師としての指導行為を有償で行うことができる資格です。

受験資格は、基本的にはインドア・クライミング・インストラクターと変わりませんが、それに加えて岩場での技術水準を満たしている必要があります。試験の流れも、インドア・クライミング・インストラクターと同様ですが、新たにクライミング技術と安全管理の講習、セルフレスキュー技術の講習が加わります。

室内の人工壁のみではなく、アウトドアの岩場でも指導を行える資格となります。そのため、インドア・クライミング・インストラクターに比べると資格取得にかかる日数も多く、試験の範囲も広範になります。また受験費用も高くなりますが、インドア・クライミング。インストラクターよりも活躍の場や働く際の選択肢は広くなるでしょう。

フリー・クライミング・インストラクター

フリー・クライミング・インストラクターは、国内において、一般ガイドブックなどで、クライミングエリアと称された岩場、及びクライミングジムなどの人工壁で、 ボルダリングからシングルピッチ、およびマルチピッチまでをインストラクター、コーチ、講師として、指導行為を有償で行うことができる資格です。

受験資格は、満20歳以上で健康で体力があり、日本山岳ガイド協会の定めるクライミング経験・技術水準を満たしクライミング経験年数5年以上の者となっており、求められる技術水準は前述の2種類の資格と比較して高い水準が求められます。試験の流れは、前述の2資格と同様ですが、加えてマルチピッチクライミングとワークレスキュー技術の講習と検定を受ける必要があります。

クライミング資格の中で最も広範な指導を行える資格がフリー・クライミング・インストラクターとなっています。そのため、求められる技術水準は高く、受験日程が長く、受験料も高くなっています。しかし、日本で取得できるクライミングに関する資格としては最高峰のため、クライミングの実力の証明にはなるでしょう。

クライマーと山

クライミング・インストラクターの将来性

クライミングへの検索数は年々上昇傾向にあります。特にボルダリングは日本各地に気軽に体験できるジムが急増し、人気を集めています。今後もクライミング人口は上昇傾向となることが予想されますので、クライミングインストラクターの需要も高まるでしょう。

クライミング資格に関するQ&A

【Q1】クライミングは資格がないと指導できないの?

クライミング資格は国家資格ではないため、資格を取得していなくても指導は可能です。現在流行している、おしゃれなボルダリングジムなどでは、クライミング自体が未経験であっても求人はあることはあります。しかし、安全な指導をする上では体系的な知識を学んでおくことは重要ではないでしょうか。

【Q2】クライミング資格を取得した場合、その後の就職先はどんなものがある?

クライミング、ボルダリングジムなどが主な就職先となっています。中にはプロフェッショナル・クライマーとして大きな大会で実績を残し、ルートセッティングやパーソナル指導を行っている人もいます。

【Q3】クライミング資格を取るためには、どんな勉強が必要?

筆記試験で問われる内容は、基礎的知識、業務関連知識、専門知識、安全管理の4つに大きく分かれます。基礎的知識は気象に関する基礎知識などが問われ、業務関連知識ではインストラクター概念、リスクマネジメント、コミュニケーション能力などが問われます。

専門知識では、クライミング技術とクライミングギアの知識、安全管理については安全管理とマナーについての知識、ファーストエイド、スポーツ科学などの分野の知識が問われます。試験に出題される内容については、日本山岳ガイド協会から出版されている『フリークライミング・インストラクター指導教本』などに記載されています。

今回は今注目のクライミング資格について紹介しました。現在、クライミング人口は増加の一途をたどっており、日本各地にクライミングやボルダリングジムが続々とできています。

それに伴って、事故やトラブルも増えているため、しっかりと知識を持ったインストラクターの育成が急がれるところです。現在人気が高まっているクライミング資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

ジムインストラクターとして実際に働くとなると、どんな目的でどんな環境で働くのかが大事になってきます。

あなた自身に最適な環境を選び、目的をしっかり持ってトレーナーとして活躍してください。

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