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整体師に関する資格総まとめ!7種類の特徴を一挙解説

整体師を目指す方にとって、整体師になるために資格が必要なのか、それは国家資格なのか民間資格なのか、また取得までの費用や期間などわからないことは多いと思います。

そこで今回は、整体師の資格について徹底解説していきます!

1)そもそも整体師とは?

まずは整体師について解説していきます。整体に明確な定義はありませんが、主に関節や骨格などの歪みを手や足による施術で矯正するもので、この技術によって施術を行いお客様の不調を解消する人のことを整体師と呼びます。

また、日常生活の中でできるストレッチなどのアドバイスを行うことにより施術後も身体の調子を維持するようにします。

医療行為は行えないので捻挫や脱臼のような症状を治すことはできませんし、できると宣言することもできません。

2)整体師の資格って?

整体師は、人の身体に触れ施術をするので当然資格が必要だと思われるかもしれませんが、整体師には必ず取らなければならない資格はありません。つまり全くの無資格でも整体師と名乗ることはできます。

ですが、実際に施術を受けるお客様はどうでしょう?

なんの資格もない整体師と、民間資格でも何かしら持っている整体師。どちらが信頼を得られるかは、一目瞭然ですよね。

国家資格と民間資格の違い

整体師に資格は必要ありませんが、整体師に関係する国家資格や整体師の民間資格はあります。

国家資格には「柔道整復師」や「あん摩マッサージ指圧師」といったものがありますが、国家資格を有していると保険診療が適用できること、そして「整骨」「接骨」「マッサージ」といった文言を屋号に使用できるようになります。

つまり、「◯◯整骨院」というところは国家資格保持者ということです。逆に、このような国家資格を保有していないにも関わらずこのような屋号を使用していると法律に違反することになるので絶対に使用しないでください。

整体師の国家資格!有名な3資格

整体に関係する国家資格には、前述したように「柔道整復師」や「あん摩マッサージ指圧師」、整体とは少しテイストは変わりますが「はり師」「きゅう師」といったものがあります。

柔道整復師

柔道整復師は、公共財団法人柔道整復研修試験財団が認定する国家資格で、高校卒業後、厚生労働省や文部科学省が許可する大学や3年以上の専門学校で履修し、国家試験に合格することで資格を取得できます。

合格率は65%程度と、今回紹介する国家資格の中ではもっとも低い合格率です。

接骨院や整骨院での治療は、骨・関節・筋・腱・人体などに加わる急性、亜急性の原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷を対象とします。

施術は手術をしない「非観血的療法」であり、修復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる治療を行います。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、財団法人東洋療法研修試験財団が認定する国家資格です。

高校卒業後、厚生労働省や文部科学省が許可する特別支援学校や専門学校で東洋医学に基づいた科目を3年以上学び、国家試験に合格することで資格を取得できます。合格率は85%程あります。

治療院や介護施設、病院などで、肩こり・腰痛・頭痛などの症状に対して徒手(あん摩・マッサージ・指圧)にて解消・軽減することを目的としています。

また、症状の原因を突き止めるべく、最初に問診や検査法を行ってから背術を行います。

はり師・きゅう師

はり師・きゅう師は、財団法人東洋療法研修試験財団が認定する国家資格です。

高校卒業後、はり師・きゅう師の養成をする専門学校などで東洋医学をはじめとした科目を3年以上学び、国家試験に合格することで資格を取得できます。合格率は共に75%程です。

はり師・きゅう師は、鍼やお灸を用いて全身に存在する経穴と呼ばれるツボを刺激することで、身体の内側から自然治癒力を高めます。

患者さんの状態を把握し、鍼の太さや深さ、方向を決めたり、モグサの種類やお灸の回数を決めます。

整体師の民間資格!!有名な4資格

民間資格は各々の団体でいくつもありますが、今回は4つの団体が提供する民間資格について解説していきます。

国家資格と比較すると比較的短期間で取得できるものが多く、手技・療法の種類も多岐にわたります。

整体師(MTC療術師協会)

整体師は日本MTC療術師協会が認定する資格で、日本MTC療術師協会が認定する専門スクールに入学し、コース終了後認定試験に合格することで資格を受けることができます。

料金は35万円程度から70万円程度とコースによって差があり、時間も36時間から108時間ほどの受講時間です。自身の目的に合わせたコース選択が可能です。

整体師(国際ホリスティックエラピー協会)

上と同じ整体師でも、こちらは国際ホリスティックエラピー協会が認定する資格で、整体師の中にもメディカルトレーナーやリラクゼーションセラピストなどがあります。

一つの技術にこだわるのではなく、ボディケア・カイロプラティック・リフレクソロジーの3つの技術を軸に技術を習得します。整体師養成コースだと受講時間78時間、受講料が74万円ほどです。

療術師(東日本療術師協会)

療術師は東日本療術師協会が認定する資格で、東日本療術師協会認定のスクールで規定のカリキュラムを修了することで取得できます。

受講費用は最も基本的なコースで95万円程度です。療術師は、手技だけでなく電気療法や高熱・温熱療法を行うといった特徴があります。

整体セラピスト(日本セラピスト認定協会)

整体セラピストは日本セラピスト認定協会が認定する資格で、主催の筆記試験および実技試験に合格することで取得できます。

整体セラピストには5級スクール認定から修士免許まで6つの段階があり、それぞれに受験資格があります。また、1級以上になれば店舗運営などの能力も見られます。

整体師 仕事風景

3)スクール選びのポイントとは?

スクールを選ぶ際には、なるべく安く短期間で取得したいと考えてしまいます。

しかし。どんな施術をしているのか、実地指導や講師の指導は丁寧か、資格取得後のフォローは充実しているかといった点にも注目して選ぶようにしましょう。

また、働きながらの取得を目指す方や主婦の方は毎日定時の受講ができるわけではありません。振替受講に対応してくれるか、日程の変更は柔軟にしてもらえるかといった部分も注目して見ましょう。

4)民間資格であれば働きながらでも取得可能

民間資格であれば、働きながらでも受講、資格取得を目指せるスクールは多くあります。そして、そういった働きながら通う人は多くいます。仕事をしているからと諦めることなく、土日や夜間に受講できるスクールを探して見てください。

整体を受けるお客さんは様々な人がいます。社会人として培ってきたコミュニケーション能力は整体師になってからも役に立つでしょう。社会人経験は、整体師になるのが遅くなったというデメリットではなく、メリットだと捉えましょう。

今回は整体師の資格について解説してきました。整体師は国家資格ではないために、整体師になるのに必ずしも資格は必要ありません。しかし、技術を身につけるためにも、お客様からの信頼を得るためにも資格を取得しておく方がいいでしょう。

柔道整復師などの国家資格は高校卒業後3年以上学校に通う必要があります。そのような時間が取れない方は民間資格を上手く活用しましょう。民間資格取得のためのスクールを選ぶ際には、期間や費用だけでなく、施述方法や資格取得後のフォロー、日程の柔軟性も基準にしましょう。

今回の記事を参考に、自身に合う資格を見つけてください!

5)整体師に関するQ&A

【Q1】整体師の給料はいくらくらい?

整体師は雇われているのか、独立開業しているのかでも変わってきます。雇われているのであれば、はじめのうちは月収15万円ほどで頑張っている人もいます。歩合制を採用している整体院も多いので、技術向上やお客様からの信頼を得ることで収入は確実にアップしていきます。

独立開業している場合にはお客様の数に比例して収入は増えていきます。毎日多くのお客様が来てくれるような繁盛店であれば年収1,000万円も夢ではありません。

【Q2】整体師の将来性は?

最近は多くの人がスマホを長時間眺めていたり、ストレスの増加で肩こりや腰痛を抱え整体を受けたい、受けているという人は増えています。しかし、整体師の数が増え競争が激化していることも事実です。確実にスキルアップをするとともに、さらなる資格取得などで差をつけ、差別化を図り、競争を勝ち抜ければ将来は明るいでしょう。

【Q3】全くの未経験ですが資格は取得できる?

全くの未経験でも問題ありません。ただし、スクールを選ぶ際には基礎からしっかりと教えてくれるスクールを選んでください。また、自分に会うスクールを探すために見学や体験入学に行くといいです。

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