現代日本はストレス社会。心身に癒しを求める人が増えるに伴い、手技を用いた施術を通して体の不調を整える整体師の需要が高まっています。

そんな中で自分も癒しを与える人になりたい、と整体師を目指して講習会や専門学校に通う人が増えています。

多額の学費を払って学ぶからには多く稼げるような整体師になりたいと思うのは当然のこと。今回は整体師と給料の話について見ていきましょう。

整体師の給料を知る前に〜どんなところで働いているの？〜

整体師が働く場所は整体院、というのは過去の話。近年の健康ブームから様々な場所へ活躍の場を広げているのです。その例をいくつか紹介しましょう。

・整体院

一番身近な就職先はやはり整体院です。脱臼や捻挫、腰痛などの不調を手技によって回復を促していく業務に携わります。

・カイロプラクティック院

自然治癒力を高める手技を実践するカイロプラクティック院に就職する整体師も増えています。専門の知識と技術を活かした業務を行います。

・スポーツジム

ここ数年で急速に伸びているのがスポーツジムへの就職です。主にトレーニング後のメンテナンスとして施術を行います。中にはスポーツ選手の専属として働いている整体師もいるのです。

・介護・福祉施設

少子高齢化が進む昨今、介護・福祉施設で働く整体師も増えています。主にデイサービスにてリハビリ業務や整体を行っています。

整体師の給料を徹底比較！年代別の年収を公開

ここで整体師の給料についてお話ししていきましょう。

正社員なら手取り15万円から20万円未満と必ずしも高いとは言えません。

20代では年収190万から250万円、30代は260万から300万円、40代は340万から380万円、50代は400万円、60代は270万円が平均的な年収となっています。

整体院等に勤務しているのであれば、役職手当がついたり、お得意様が多ければ歩合給が加算されたり、と収入が増えることになります。

個々の技術によって収入が左右されるのが整体師という職種なのです。

若い世代の整体師の給料が少ない理由

先述したように20代30代の給料が低い理由は二つあります。

・正社員よりアルバイトが多い

学業の傍らで勉強したいとか、人の役に立つ仕事をしたいという理由でアルバイトとして整体師を選ぶ若者が多いですが、実務経験や資格がある人の時給相場が1,000円に対し、無資格から始める人は時給が下がるためかなりの開きがあります。よほどの理由がない限りアルバイトは避けたほうがよさそうです。

・就職直後は研修期間や試用期間がある

専門学校やスクールを卒業してから就職をすると、卒業したてでまだ技術が未熟な人を雇うため、大抵の施設では研修期間や試用期間が設けられています。その間はどうしても手取りは少なくなります。手取りが少ないと嘆くよりも、経験を積ませていただくという意識で取り組んでいきましょう。

期間は1カ月から3カ月と幅がありますが、3ヶ月間としている施設が多いようです。

整体師の給料・年収アップは可能なのか

どんな業界であっても資格や役職、経験年数によって給料に差が出るものですが、個々の技術や経験がものを言う整体師は特に給料面で差が出る職種です。

先述した年収に加えて役職がついたり、店長になったり、と手当がつくことで年収も上がりますが、大企業勤務の整体師の年収が400万前後に対し、独立開業して年収1000万円以上稼ぐ整体師も存在します。

そのため資格をとり、就職して技術や経験を磨き、2年から3年間修行の後に独立開業するケースが多いようです。

また、歩合制のある職場を選んで顧客を増やし、収入アップすると言うやり方もありますので、自分の適性を見極めた上で選ぶのがいいと思います。

給料も関係している？整体師にまつわる噂話を調べてみた

そんな整体師には「結婚できない」という噂がインターネットを中心にまことしやかに広がっています。

理由としては仕事が多忙ですれ違いが多い、給料が安い、収入が不安定、の三つが挙げられます。果たして本当なのでしょうか？

整体師はお客様の疲れを癒すのが仕事であり、誰かの役に立つことに喜びを感じている人が多いです。

プライベートでも相手の気持ちを考える行動ができると言えます。しかも疲れを癒せる技術がある、接客業のために話も上手で気配りができる、という長所もあります。

実際には職場恋愛や職場結婚、あるいは元お客様と結婚されている整体師は多く、結婚紹介所で知り合ったという声もあります。

たとえ収入は多少低くても夫婦二人三脚で幸せな家庭を築き、仕事も頑張っている整体師は世間が思っている以上にたくさんいるのです。

整体師の給料は経験や知識が反映されるのが魅力！

いかがでしたか。

どんな職種でも未経験から始めるので、どうしても給料は低くなってしまいます。しかし、整体師は経験年数や人数を積み重ねることによって、いくらでも収入を増やすことが可能な職種なのです。

その根底には「誰かの役に立ちたい」「お客様の喜ぶ顔が見たい」という奉仕の精神があります。お客様と真摯に向き合い、技術と知識を向上させ、お客様に選ばれる整体師を目指すことが収入アップに大切であることを忘れないでくださいね。