APF(旧NPCJ)の開催する大会とは?カテゴリーまで詳しく解説

APF(Asia Physique Federation)は、もともとNPCJという団体名で活動していました。

しかし、アメリカのIFBBプロリーグが新団体「NPC Worldwide」を立上げた影響で、名称が混合してしまうという問題が出たため、NPCJからAPFに団体名を変更し現在に至っています。

FWJからはアスリートモデル・ウィメンズアスリートモデルなどのカテゴリーを引継ぎ、選手目線に立ったコンテスト開催や、フィットネスの門戸を広げるという理念をNPCJから継承したAPF。

開催する大会及びカテゴリーを詳しく解説していきます。

APFとは

運営しているのは東京都にある「APF実行委員会」。

「Ares Grand Prix Series」というシリーズ名称で、APFの大会を開催しています。

出場選手の国籍・偏見・差別を無くしつつ、一人ひとりの生活が豊かになるように配慮したコンテスト運営をしています。

さらに、フィットネス先進国であるアメリカの大会にも挑戦しやすい環境作り・コンテスト開催も目指しています。

APFの歴史・団体名やカテゴリー変更の変遷

FWJからカテゴリーの一部を引継いだあと、NPCJからAPFに団体名を変更し現在に至ります。

近年話題になっているスポーツモデル・モノキニクラス・フィットネスモデル・アスリートモデルなどのカテゴリーは、肉体美だけでなくファッション性・着こなしの上手さも求められます。

APFは2021年6月に設立されたばかりですが、フィットネスの啓蒙・健康促進・国際交流を理念として活動中です。

APF大会概要・比較的参加しやすい大会多数

APFの大会は「Ares GRANDPRIX SERIES」 というシリーズ名称で、2021年は下記6大会を開催予定です。

・2月21日 APF FIRST IMPACT

・5月3日 APF GOUKETSU

・6月26日 APF BREAK A ROAD

・8月8日 APF ALPS CHAMPIONSHIPS

・8月28日 APF TOKYO SUPER SHOW

・11月28日 APF JAPAN CLASSIC

また、APFは所属団体・加盟ジム・国籍などは制限が無く、スポーツマンシップを守れる人なら誰でも出場が可能です。

出場する際は各コンテスト及びカテゴリーのルールを確認しましょう。

APF大会の特徴・初心者も安心して参加できるカテゴリー設定

APFの大会の特徴は、何と言ってもハードルの低さにあります。

IFBBプロリーグを目指す選手が多数出場しているFWJの大会に比べ、APFの大会ではキッズフィジーク・ファミリーフィジークといったカテゴリーを設けているため、出場選手を含めた一家全員でコンテストを楽しむ事が可能です。

さらに、カテゴリーによってはファーストタイマー・ノービスといったクラス分けも実施されるため、初心者でも安心して参加しやすいのも特徴です。

男性向けカテゴリー

男性向けカテゴリーは、メンズフィットネスモデルメンズアスリートモデルフィジークモデルスポーツモデルの4種目です。

肉体美やたくましさはもちろん、ファッション性やステージングも評価対象になるカテゴリーが多いのが特徴です。

メンズフィットネスモデル

メンズアスリートモデルへの入門的な立ち位置として存在するメンズフィットネスモデル。

ファッションモデルのような格好良さと身体がコンセプトのカテゴリーです。

シェイプアップされた身体・爽やかな笑顔・ステージング・ヘア・フェイス・ウェア・シューズなどを審査しますが、過度な筋量は求められません。

着用ウェア・規定

・上半身は必ず規定ウェアを着用する(2021年11月より新規規定ウェアに変更。事前購入を済ませておくこと)

下半身はジーンズ・ハーフパンツ・類似しているもの(カラー・ブランド・デザインは規定なし)

・ベルトは自由

・シューズ着用は必須(スニーカー・ローファー・ブーツなど可だがサンダル等は禁止)

・アクセサリー着用NG

規定の2ポーズはフロント・バックです。

ムービング(過度な動き)や規定ポーズ以外は減点対象になります。(ウォーキング時には当てはまらない)

メンズアスリートモデル

メンズアスリートモデルはフィジークの入門的な役割を持っており、ジーンズをお洒落に履きこなせるファッションモデルのような身体を追及していくカテゴリーです。

爽やかな笑顔・髪型・フェイス・ウェア、シューズなどを総合的に審査します。

極端な筋肥大は要求されませんが、フィットネス・スポーツで鍛えた身体が必要になります。

着用ウェア・規定

・ジーンズ又は類似しているもの(ブランド・カラー・デザインは自由)

※ハーフパンツタイプでも可

・ベルトは自由

・シューズ着用は必須(ブーツ・ローファー・スニーカーなどは可。サンダルは不可)

・アクセサリー着用は不可

規定のポーズはフロント・バックですが、ポージング時のムービングや規定ポーズ以外の動きは減点対象です。(ウォーキング時は自由)

フィジークモデル

フィジークモデルではサーフパンツやボードショーツを着用し、ビーチで目立つ格好良さが重要となります。

引締った肉体・パーソナリティー(個々の魅力)・適度な筋量・身体全体のバランス・ポージングなどが審査項目です。

上半身は裸で既製品のサーフパンツを着用します。(既製品以外のロゴが入っているものはNG)

チェックイン時に水着チェックを実施しますが、ルール違反の水着は減点の対象に。

下着は見えないように着用し、アクセサリーは結婚指輪か耳ピアスのみと定められています。

さらに、フィジークモデルはクラス分けが細かいのが特徴です。

ファーストタイマー(初めてコンテストに出場する選手のみ)

ジェネレーションクラス(世代別)

・ハイスクール(高校生・16~17歳の社会人)

・カレッジ(短大・専門学校・大学・大学院・18~19歳の社会人)

・クラス20(20~29歳まで)

・クラス30(30~39歳まで)

・クラス40(40~49歳まで)

・クラスOver50(50歳以上)

ウェイトクラス(体重別)

・-60㎏(59.9㎏以下)

・-65㎏(60kg~64.9㎏)

・-70㎏(65kg~69.9㎏)

・-75㎏(70㎏~74.9㎏)

・+75㎏(75㎏以上)

※審査を公正におこなうため、クラス分けは出場人数により変動する場合有り

規定ポーズはフロントとバックで、片手を腰に当てたポーズで静止します。(フロント・バックポーズは腰に手を当てないポーズも可)

ムービングや規定ポーズ以外の動きは減点対象です。

スポーツモデル

男性美・健康美・全体の美しさがコンセプトのカテゴリー

適度な筋量・モデルらしいステージング・全体のバランス・適切な筋肉の発達・体脂肪の少なさが特に重要視されます。

着用ウェア

・三角ビキニを着用(柄・形・カラーに指定無し)

※APFスポーツモデル向け推奨パンツも購入できる

・アクセサリーは結婚指輪・ピアスのみ着用可(ピアスの着用が認められるのはスポーツモデルのみ。他のカテゴリーにも出場する場合はピアスを外す事)

規定ポーズはフロント・バックの2つでムービングをしてもOK。

プレゼンテーションは20秒間実施します。(状況により変更有り)

格好良く見えるポージングが望ましいですが、モデルとかけ離れたポージングは減点対象となります。

女性向けカテゴリー

ウィメンズアスリートモデルウィメンズフィットネスモデルモノキニクラスビキニモデルランウェイモデルの5つが女性向けカテゴリーになります。

女性らしい健康美・ウェアの着こなし・バランスの良さなど、トータルで審査されるカテゴリーが全体的に多い印象です。

ウィメンズアスリートモデル

ウィメンズアスリートモデルは、初心者やビキニカテゴリーに挑戦する人向けのカテゴリーです。

メイク・髪型・爽やかな笑顔・女性らしさ・スポーツで培った健康美を求められますが、度を超えた筋発達は要求されません。

着用ウェア・規定

・上半身はショートトップス(2ピースで腹筋が隠れない長さ)

・下半身はショートパンツ(ショートトップスとレギンスでも可)

・ハイヒール着用(ヒールの高さは制限なし)

規定ポーズはフロント・バックですが、ムービング及び規定ポーズ以外の動きをおこなうと減点対象になります。(ウォーキング時は除く)

ウィメンズフィットネスモデル

フィットネスウェア・シューズを着用しておこなう初心者向けカテゴリーであるウィメンズフィットネスモデル。

スポーツやフィットネスで鍛えた身体を披露し、女性的な健康美・フィットネスレベルを含めた全体のバランスが大切ですが、過度なメイクは必要ではありません。

着用ウェア・規定

・ショートトップス

・ボトムス(ショートパンツ・ショートトップス・レギンスも可能)

・スポーツシューズ着用(ハイヒール・ブーツ・サンダルはNG)

規定ポーズはフロントとバックの2つで、ムービングや規定ポーズ以外は減点対象です。(ウォーキング時は自由)

また、プッシュアップ30秒・スクワット30秒・シットアップ30秒をコールに合わせて実施するアクションタイムが設けられているのも特徴で、各種目の制限はありません。

※プッシュアップの場合は、ワンハンド・ツーハンドプッシュアップ・膝つきどれでもOK

モノキニクラス

モノキニクラスのコンセプトはモデルで、バランス良く引締まった身体・ルックス・ポーズ・表現力・女性らしさ・アクセサリーなどが審査項目です。

極端な減量や筋量は重視されないので、初心者でも気軽に参加が可能です。

※参加人数によってはクラス分けがおこなわれる

着用ウェア・規定

・モノキニビキニ(カラー・形・柄指定無し)

・ハイヒール(形・カラー・高さ指定無し)

・アクセサリー(ブレス・リング・ピアス・へッドアクセ(派手すぎるものを除く)・へそピ・ミサンガが着用可能

※デコルテライン確認のためネックレスは不可

規定ポーズはフロント又はバックで、ムービングはOK。

プレゼンテーションは20秒間になります。

※状況により時間の変更有

脚をクロスさせる動作は可能ですが、大きく脚を開くポーズ・卑猥と感じられるポーズは減点対象です。

ビキニモデル

ビキニモデルではビーチで魅力的に見える女性らしさ・健康的な美しさが必要

程よく引締まった体形やアクセサリーも審査されます。

初心者及び週1~2回しかトレーニングを実施していない場合でも参加可能ですが、参加人数によりクラス分けを実施します。(40歳以下・40歳以上)

着用ウェア・規定

・市販のビキニ(2ピースビキニ指定)

・カラー・形・柄に指定は無いが、過度に露出している⽔着は減点対象になる(競泳水着は可)

・ハイヒール着⽤(⾼さ・カラー・形の指定なし)

・アクセサリーはピアス・リング・ブレス・へッドアクセ(派手すぎないもの)・ミサンガ・へそピが着用可

※デコルテラインを確認するためネックレスは不可

規定ポーズはフロントとバック。

ムービング可で、プレゼンテーションは20秒間です。

※状況により時間の変更有

自分が美しく見えるポージングは必要ですが、卑猥に見えやすいポーズ・必要以上に脚を開くポーズは減点対象です。

ランウェイモデル

女性らしいスタイル・美しさを競うカテゴリーであるランウェイモデル。

過度な減量や筋量は求められませんが、自然体かつ健康的で引締まった身体・ウォーキング・アクセサリー・ステージ衣装・表現力をトータルで審査します。

フィットネス・ボディコンテストがテーマなので、トレーニングによって⾝体を管理するのが出場前提で、一般クラスと40歳以上のクラスに分けて実施されます。

着用ウェア・規定

・背中や肩が露出していてボディラインがはっきり見えるもの(カラー・柄・形に指定なし)

・ハイヒール着用

・ピアス・ブレス・リング・へッドアクセ(派手すぎるものでなければ)・へそピ・ミサンガ

※デコルテライン確認のためネックレスはNG

規定ポーズはフロントとバックになり、プレゼンテーションは20秒間でムービング可能です。

※状況によって時間の変更有り

過度な露出のドレスを着用・卑猥なポーズなどの行為は減点対象になります。

子ども・家族向けカテゴリー

子供や家族向けのカテゴリーはキッズフィジークファミリーフィジークの2つです。

その名の通り子供や家族が参加できますが、家族と一緒に出場したり応援したりする事を主眼に置いているのが特徴です。

キッズフィジーク

キッズフィジークでは筋肉の大きさや筋量といった部分よりも、日常生活やスポーツなどで自然に培われた身体ができているかを確認します。

対象者は幼児~小学生までで、キッズフィジークは保護者用としてバックステージパスが1枚無料になります。

着用ウェア・規定

・男の子:サーフパンツ・ハーフパンツ・ジーンズ可

・女の子:セパレートのビキニ又はアスリートと同様でも可

規定ポーズはフロント及びバックですが、ポージングの制限が少なく自由度が高いのが特徴。

得意なポージングで存分にアピールして良いカテゴリーになっています。

ファミリーフィジーク

ファミリーフィジークでは、親子がペアになって肉体美を披露します。

健康的にすくすく成長している子供の姿を家族(親・夫婦・兄弟・親戚)と一緒に披露したり、家族揃って応援したりできるのが特徴のカテゴリーで、対象年齢はありません。

着用ウェア・規定

・男の子:サーフパンツ・ハーフパンツ・ジーンズ可

・女の子:セパレートのビキニ・アスリートと同様でもOK

※保護者は子供と一緒のコーディネートでステージに立つ

・カラーリングは禁止(エントリー者が両方とも成人ならOK)

・タンニング・ボディカラーは自由

規定ポーズはフロント又はバックで、キッズフィジークと同様に自由なポーズが許可されています。

大会スケジュール・参加方法

APFの大会スケジュールや参加方法を解説します。

「Ares GRANDPRIX SERIES」というシリーズ名称で、2021年12月末までに開催予定の大会は6つです。

ご自分の出場するカテゴリーに合わせ、スマートフォンやデジタルカード(タブレット端末)で参加登録を事前に済ませておきましょう。

2021年上半期スケジュール

2021年の上半期(1月~6月)の大会スケジュールは以下の通りです。

・2月21日 APF FIRST IMPACT(大阪府:大阪市中央公会堂)

・5月3日 APF GOUKETSU(東京都:ベルサール高田馬場)

・6月26日 APF BREAK A ROAD(愛知県:名古屋文理大学文化フォーラム)

特に6月26日に開催されたAPF BREAK A ROADのフィジークモデル(ファーストタイマー)では約40名ものエントリーがあり、盛り上がりを見せていました。

2021年下半期スケジュール

2021年の下半期(7月~12月)に開催予定の大会スケジュールです。

・8月8日 APF ALPS CHAMPIONSHIPS(長野県:飯山市文化交流館なちゅら)

・8月28日 APF TOKYO SUPER SHOW(東京都:ベルサール渋谷ガーデン)

・11月28日 APF JAPAN CLASSIC(千葉県:青葉の森公園芸術文化ホール)

8月に開催予定のAPF ALPS CHAMPIONSHIPS・APF TOKYO SUPER SHOWは現在選手登録を受付中です。

参加方法

コンテストに参加するには「APFカード」の登録が必要です。

「APFカード」を登録すると、コンテスト出場選手の情報・コンテスト参加申込み登録・支払い状況などがスマートフォンやタブレット端末によるデジタルカードで確認できるようになります。

注意点

・登録期限の1週間前までに選手登録を完了する(クレジット決済なら期限前日でもOK)

・登録可能なメールアドレスは1つ(同じメールアドレスで登録するとセキュリティでロックされるので複数回の登録は避ける)

・登録後のキャンセル・返金は受付け不可

・電波が安定している場所で登録をする(エラー防止)

「会員カード登録」画面が登録時に表示されたらそのまま手続きを進める

まとめ

もともとNPCJという団体名で活動していたAPFですが、アメリカのボディビル団体のNPCと名称が混同しやすいという問題を抱えていました。

2021年6月に現在の団体名であるAPFに変更したあとは、ファミリーフィットネスキッズフィジークアスリートモデルウィメンズフィットネスモデルなどのカテゴリーをFWJから引継いでいます。

出場選手や家族に配慮したコンテスト開催だけでなく、フィットネスや健康を広げるという理念を持って活動しているAPF。

今後のコンテスト開催や企画から目が離せません!

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YUMI

YUMI

YUMI

某情報誌とサイトの編集者として15年以上勤務し、自身も編集者時代からダイエットとリバウンドを繰り返した経験を持つエディター兼ライター。現在はダイエット関連の記事を400本以上担当しつつ、3児の母として日々育児に奮闘している。

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