ベンチプレスの記録262.5kgのモンスター・安治川正人氏のトレーニング理論とトレーニング法

まーくんの愛称で親しまれているベンチプレッサー兼トレーナーの安治川正人(あじかわまさと)氏。アーノルド・シュワルツネッガーを超えるベンチプレス262.5kg(非公式)という実力を持ち、Japanese monsterとも呼ばれる圧倒的なパワーを誇っています。

この記事では、安治川正人氏の実績やトレーニング理論トレーニング方法と活動内容について紹介します。

安治川正人とは?

安治川正人氏(向かって左)と山本義徳氏(向かって右)

安治川正人(あじかわまさと)氏は、ベンチプレス262.5kg(非公式)もの実力を持つ、Japanese monsterとも呼ばれるほどのパワーを持っています。ここでは、安治川正人氏のベンチプレッサーになるまでとベンチプレッサーとしての実績、トレーナーとしての実績について紹介します。

ベンチプレッサーになるまで

ここでは、安治川正人氏がベンチプレッサーになるまでの経緯について紹介します。安治川氏は、1989年9月オーストラリアで生まれ、小6の終わりに日本に帰国。中学生まではサッカーをしていたようです。17歳の頃からトレーニングをスタートし、2021年現在までトレーニングを継続しています。

筋トレを本格的に学ぶために、アメリカのゴールドジム・ベニスビーチにて筋肉留学を経て、現在はパーソナルトレーナーとしても活動しています。

安治川正人氏はベンチプレッサーとして主に活動しています。ベンチプレスにおけるこれまでの最大挙上重量は262.5kg。ただし、公式の大会に出場しているわけではなく、Twitterの動画上で262.5kgのバーベルを挙げた様子が動画に収められています。

安治川氏は、自身のトレーニングジム「Monster Japan」のプロフィール上にて、山本義徳氏の持つ260kgの記録を超えることを目標として掲げていましたが、2020年10月20日のTwitter投稿で262.5kgの記録を達成したようです。

トレーナーとしての実績

安治川氏はトレーナーとしてSNS(Twitter/Instagram)での情報発信に加え、You Tubeのチャンネル「MONSTER JAPAN Masato Ajikawa」に動画投稿もしています。

2021年7月12日現在、Twitterのフォロワー数は31,848人Instagramのフォロワー数は、44,398人You Tubeのチャンネル登録数は21,400人です。

個人顧客向けのパーソナルトレーニングとしては、座学の講習や実技指導を実施。自身のトレーニングジムだけではなく出張ジムも実施しています。

また、企業向けの講習会やセミナーなども実施しており、ANYTIME FITNESS(エニタイムフィットネス)やFM五條などでの実績もあります。

また、スポンサー契約としてMYPROTEIN(マイプロテイン)やTANPAKUN・HMB極SHOPなどと契約しています。

安治川正人氏のトレーニング理論

安治川正人氏のベースにしているトレーニング理論にはどのような理論があるのでしょうか?ここでは、安治川氏がベンチプレスの記録を伸ばすために用いた理論やトレーナーとしてのトレーニング理論、トレーニングについての持論について詳しく紹介します。

ベンチプレスを伸ばすためのトレーニング理論

安治川氏の魅力は、なんといってもベンチプレスの重量です。この背景にどのような理論が隠されているのでしょうか?

安治川氏は、FIT YUTA.チャンネルの中で、ベンチプレスの重量を上げることについて語っています。

ポイントは下記の5つです。

  1. 重量:常に重い重量を持つこと
  2. 休息時間:5分~6分の休憩
  3. 回数:基本1レップで多くても5レップ以下
  4. 種目数:3~4種目(ベンチプレス・インクラインダンベルプレス・ダンベルフライ・物足りなかったらケーブル)
  5. 頻度:週3回~4回が理想だが疲労が溜まっているときは週1回~2回のときも

基本的に、安治川氏は、RM法(Repetation Maximum法)を用いて、最大筋力法(1RMなどの少ない反復回数)でベンチプレスの重量を上げているようです。

実際に安治川氏も述べていますが、高重量低回数の最大筋力法によるトレーニングは、神経系が疲労しやすく休息時間も多めに取ることが推奨されています。

また、安治川氏のトレーニング頻度からも分かりますが、頻度は疲労の具合を見て決めているようです。

疲労がたまった状態でトレーニングを無理やり行ってしまうとオーバートレーニング症候群(※1)に陥ってしまうこともあるので注意しましょう。

※1:オーバートレーニング症候群とは、トレーニングのし過ぎによって疲労が回復しにくくなってしまったり、パフォーマンスが下がるといった現象が起きる事をいいます。

トレーナーとしてのトレーニング理論

安治川氏があげているトレーナーとしてのトレーニング理論は多岐に渡ります。筋肉の仕組みと動き(機能解剖学)を活用したトレーニング方法、栄養学の知識を活用した栄養摂取方法・ウエイトやマシンを使わず、自分の体重を利用した体幹を鍛えるトレーニング方法・ベンチプレストレーニングのフォームと胸の強化・部位別トレーニング方法の指導・筋トレによる筋肉の質・筋肥大と筋力の違い・効果的なサプリメント選びなどさまざまです。

トレーニングについての持論

安治川氏のトレーニングについての持論として、高重量・低レップのトレーニングを実施することを推奨しています。また疲れている場合は、休んで万全な状態で行うことを優先していて、頻度にこだわって無理にトレーニングしないことも述べています。

安治川正人氏のトレーニング法

ここでは安治川正人氏の具体的なトレーニング方法を紹介します。大きく分けて、胸・背中・大臀筋・ハムストリングのトレーニングに分けてご紹介します。

胸筋のトレーニング

参考動画:胸、三頭トレ benchpress chestworkout

胸筋のトレーニングは3種目実施している様子がYou Tubeで紹介されています。

  1. ベンチプレス
  2. インクラインダンベルプレス
  3. マシンフライ
  • ベンチプレスは60kg(12レップス)からスタート
  • 100kg(12レップス)
  • 140kg(6レップス)
  • 180kg(3レップス)
  • 220kg(3レップス)×2セット
  • 180kg(11レップス)

といった流れで実施しています。

60kg~140kgまでの重量は、ウォーミングアップとしての位置づけ、180kg以降のセットに関しては、ドロップセット法で取組まれている様子がうかがえます。

2種目目のインクラインダンベルプレスでは、80kg(8レップス)からスタートし、70kg(10レップス)と軽めのセット数で実施しています。

3種目目のマシンフライに関しては、重量が分かりませんでしたが、3セットほど実施しているようです。

背筋のトレーニング

参考動画:背中トレ Back workout

安治川氏の取組んでいる背筋種目は合計で4種目実施しており、全てドロップセットなのが特徴です。

  1. ベントオーバーロウ
  2. ワンハンドダンベルロウ
  3. ラットプルダウン
  4. マシンロウ

ベントオーバーロウでは、1セット目180kg(10レップス)からスタート。180kg(10レップス)をもう一度しトータル2セット実施しています。

2種目目のワンハンドダンベルロウでは、80kg(10レップス)から始めて、80kg(10レップス)のトータル2セットに取り組んでいる様子がYou Tube上で紹介されています。

3種目目のラットプルダウンでは、トータル3セットをドロップセットで実施し、80kg・60kg・40kgを各10レップスずつ実施しています。

4種目目のマシンロウも、ワンハンドダンベルロウと同じようにドロップセットで3セット実施。重量は、80kg・60kg・40kgを各10レップスです。

脚のトレーニング

参考動画:脚トレ Legs workout

安治川氏の脚のトレーニングは合計4種目。種目名は下記のとおりです。

  1. スミススクワット
  2. ブルガリアンスクワット
  3. レッグエクステンション
  4. カーフレイズ

1種目目のスミススクワットは、ドロップセット法で170kg(20レップス)からスタート。170kg(20レップス)を合計3セット実施。

2種目のブルガリアンスクワットでは、40kg(15レップスずつ)を合計3セット実施しています。3種目目のレッグエクステンションも、50kg(20レップス)を合計3セット取組んでいる様子がYou Tubeで紹介されています。

4種目目のカーフレイズは、レッグプレスマシンを使って、85kg(20レップス)を合計3セット、ドロップセットで実施しています。

最近追加された安治川氏のトレーニング

参考動画:モンスタージャパン安治川正人の最近トレーニング動画

安治川氏の特徴的なトレーニングとして、胸のボリュームが大きいことがあります。2020年4月にアップロードされた、最近のトレーニング動画では、上記のトレーニングに加えて下記の胸筋トレーニングが追加されていました。

  1. ダンベルプレス
  2. インクラインダンベルフライ

胸の種目として

  • ダンベルプレス
    90kg(7レップス)・80kg(14レップス)2セット
  • インクラインダンベルフライ
    22kg(11レップス)1セット
  • ケーブルクロスオーバー
    25kg(20レップス)・デクラインプッシュアップ(30レップス)

といったように、幅広い種目を行っているようです。

安治川正人氏の活動内容

安治川正人氏はベンチプレッサーとして活動しているだけでなく、トレーナーやインフルエンサーとしても活動しています。ここでは、安治川氏の具体的な活動内容について紹介します。

SNS・メディア出演歴など

安治川正人氏が情報発信しているSNSは下記の通りです。

  1. Twitter:MONSTER JAPAN AJKW
  2. Instagram:monster_japan_support
  3. You Tube:MONSTER JAPAN Masato Ajikawa

またその他メディア等出演歴として、東京スポルテック2020への出演やFM五条への出演、EAA9×y4GYMインフルエンサーイベントでの山本義徳との対談イベントなどの出演歴があります。他にも、トレーニングジム経営者向けの動画として、NEXTFIT Kentoチャンネルへのインタビュー動画などへの出演も。

監修したサプリメント・ブランドなど

安治川正人氏が経営しているMONSTER JAPANでは、オリジナルアパレルブランドも展開しています。Tシャツやバッグ・ハンドタオル・キーホルダーなど幅広いアイテムを取扱っています。

また、サプリメントの監修はしていませんが、MYPROTEIN・TANPAKUN・HMB極ボディのスポンサー契約をしています。

安治川正人氏の人となり

安治川正人氏は、ベンチプレッサーとしてもトレーナーとしても活動しています。しかし、表向きの顔とは別の面白エピソードもあります。ここでは、表向きの顔とは一風変わった安治川氏のエピソードを紹介します。

子どもを溺愛する優しいお父さん

安治川氏には、お子さんがいるようで、とても愛くるしい姿をTwitter上に掲載しています。お子さんを持ち上げる姿をショルダープレスに見立ててかわいがっている姿が、安治川氏らしさをかもしだしていますね。

他にも一緒におこさんと滑り台をしている姿などもアップロードされていて、わが子を溺愛しているすてきなお父さんというほっこりする一面ももっています。

安治川氏と楽しい仲間たち

安治川氏は、筋骨隆々でごつい見た目とは裏腹に、ノリの良い愉快なトレーニング仲間に囲まれていることも、表向きの顔とはちょっと違った人間性が垣間見えます。

トレーニング仲間たちと一緒に楽しそうにポーズを決めている写真を撮ったり、コスプレをして記念写真を撮っていたり、安治川氏と同じくらい体重であろう男性をお姫様だっこしている姿が撮影されていたりします。

また、仲間たちと楽しそうにダンスをしている姿などもSNSでアップロードされており、きさくな一面がうかがえます

動物大好き!な意外な一面も

安治川氏は実は動物大好きというギャップを感じさせるTwitter投稿などもしています。犬と戯れている様子をアップロードしていたり、カピパラにエサを与えている姿がカメラにおさめられていたり、子牛をなでている様子が撮影されていたりもします。

このように、動物と戯れている様子は、いつもとちょっと違った一面なのではないでしょうか。

まとめ

安治川正人氏は、”まーくん”の愛称でも親しまれているベンチプレッサートレーナーインフルエンサーとして活動している人物です。

17歳からトレーニングをはじめ、アメリカゴールドジム・ベニスビーチで筋肉留学を経て、現在MONSTER JAPAN(モンスター・ジャパン)というトレーニングジムの経営者です。

安治川氏の最大の特徴としては、262.5kgもの重量を取扱うベンチプレスのパワーがあげられます。非公式の記録ではあるものの、山本義徳氏を超える重量を取扱える数少ないベンチプレッサーでもあります。

山本義徳氏を超える高重量を支える大胸筋を仕上げるために、安治川氏のトレーニングでは、高重量・低レップでのトレーニングを主としています

他にも、背中や脚なども幅広くトレーニングしており、そうした経験をパーソナルトレーニングに応用して、ボディメイキングやダイエットのサービスを提供しています。

サプリメントのスポンサー契約をしていたり、オリジナルアパレルブランドを展開していたりと活動の幅は広がりを見せていて、安治川氏の今後の活動にも注目です。

本記事を参考にして安治川氏のような屈強な大胸筋をつくり上げてみてください。

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YUMI

YUMI

YUMI

某情報誌とサイトの編集者として15年以上勤務し、自身も編集者時代からダイエットとリバウンドを繰り返した経験を持つエディター兼ライター。現在はダイエット関連の記事を400本以上担当しつつ、3児の母として日々育児に奮闘している。

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