栄養検定とは?試験の概要や合格するための勉強方法!


「栄養素の働き」「食の安全や危険性」など、栄養に関わるさまざまな知識を学ぶ事は、自分自身の食生活を見直すきっかけになるだけではなく、トレーナーの仕事をする上でも役立つ事が多いものです。

栄養検定は、栄養学の基礎知識を幅広く学べる検定である事から、料理分野で仕事をしている人はもちろん、介護や保育の現場で働く人からも注目されている検定です。
そこで今回は、栄養検定の概要をはじめ、検定試験に合格するための勉強方法や、栄養検定の資格を活かせる仕事などを解説します。

栄養検定とは?

さまざまな分野から注目が集まる栄養検定ですが、栄養検定では具体的にどのような事を学べる資格なのでしょうか。ここでは、栄養検定がどのような資格であるのか、栄養検定の注目が高まっている背景を解説します。

栄養検定とは?

栄養検定とは一般社団法人日本栄養検定協会が実施している検定で、栄養に関する知識を広め、人の健康に寄与する事を目的として実施されています。

栄養検定は4級と3級に分けられており、食べ物の消化・吸収・代謝をはじめ、バランスの良い食事・食品の機能性やライフステージごとに必要な栄養など、栄養学の基本を学ぶ事ができます。

栄養検定の学習を通して、栄養学の基礎知識はもちろんの事、健康的な食生活の方法を身につける事ができます。

参考:一般社団法人日本栄養検定協会

栄養検定の注目が高まる背景

近年、食生活の欧米化や生活スタイルの多様化が急速に進み、大人だけではなく子どもの栄養バランスへの関心が高まるようになりました。
肥満児や栄養バランスが乱れている子どもが増えており、正しく食生活をサポートする事の大切さが再認識されています。

栄養検定では、栄養学だけではなく、食や健康に関する多くの知識を身につけられるため、日常の食事づくりや、生活習慣病予防にも活かす事ができます。また、栄養検定の資格を取得で、就職活動や仕事のスキルアップにも役立つでしょう。

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栄養検定の概要

栄養や食事などの幅広い知識を学べる栄養検定ですが、検定試験はどのような流れで進められるのでしょうか。栄養検定の概要や試験の詳細を紹介します。

栄養検定の流れ

栄養検定の試験は「CBT試験」または「IBT試験」で出題されます。ここでは、このうちCBT試験を説明します。

CBT試験とは「Computer Based Testing」の略で、試験の工程をすべてコンピューター上でおこなう事を意味しています。

栄養検定受験を申込むためには、はじめに試験サポートサイト「CBTS」にて新規受験者登録をし、その後試験の種類や受験日・会場などを選択し、受験料を支払います。

受験当日は本人確認書類を持参のうえ、30分前には会場に着くように心がけましょう。CBT試験は遅刻してしまうと受験できなくなるため、当日のスケジュール管理は怠らないようにしてください。

CBT試験・IBT試験での受験であるため、試験終了と同時に合否結果が確認できます。合格者には翌月末頃に合格証書が届きます。

栄養検定の試験概要

栄養検定の概要を下記に紹介します。

4級 3級
試験内容 公式テキスト4級にある、第1章~第7章の範囲から出題。調理師専門学校などで学ぶ栄養学とほぼ同じ内容。 公式テキスト3級にある、第1章~第11章の範囲から出題。栄養士養成校・管理栄養士養成校で学ぶ栄養学の基礎的内容。
出題形式 CBT試験またはIBT試験(4択)
試験時間 40分 60分
合格基準 60%以上 65%以上
試験期間 通年 通年
試験会場 CBT試験:全国200か所以上のCBT試験会場
IBT試験:自宅など、都合の良い場所

栄養検定は学校や企業での団体受験にも対応しており、団体受験割引も利用できます。

栄養検定の勉強方法

栄養検定の出題内容はもちろん4級と3級で異なりますが、いずれも「栄養学の基礎知識の網羅」が合格への道です。

基礎知識といってもその内容はとても幅広く、しっかりと知識をつけるためには、自分に合った勉強方法を見つける必要があります。

そこでここでは、栄養検定の試験に向けた、オススメの勉強方法をご紹介します。

通信・WEB講座で学ぶ

栄養検定の勉強方法としてオススメなのは、通信講座やWEB講座などを利用して学ぶ方法です。通信・WEB講座では「大学や専門学校で学ぶ栄養学の基礎内容を自宅で学べる」という強みがあり、仕事や学業 ・家事との両立をさせたい人から人気を集めています。

受講期間は3~6か月となり、短期間に集中して知識を身につけ、合格できるようサポートしてくれます。また、通信・WEB講座は一人ひとりのペースに合った学習ができるだけでなく、課題をすべて終了したら検定試験に移行できるため、無理なく合格を目指せるのも魅力です。

独学で学ぶ

通信講座やWEB講座の受講を考えていない人には、専用のテキストを購入して学ぶ「独学」という道もあります。独学のメリットは通信講座などにかかる費用と比べて、費用を抑えられる事です。

栄養検定を主催する一般社団法人日本栄養検定協会から、公式テキストと公式問題集が販売されています。栄養検定の試験内容を効率良く勉強するためにも、公式テキストと公式問題集での勉強がオススメです。

独学で合格率を上げるためには、テキストで理解を深めたら、過去問題を繰り返し解いて知識を定着させる事がポイントです。

栄養検定の資格を活かせる仕事とは?

栄養検定で身につけた栄養学の基礎的な知識は、どのような仕事に活かしていけるのでしょうか。ここでは、栄養検定の資格を活かせる仕事を紹介します。

調理師

栄養検定で学んだ栄養学や食品に対する知識は、調理師に欠かせないものです。レストランやホテルでの勤務はもちろんですが、学校や介護・保育現場、病院施設などに勤務する調理師にもぜひ取得してもらいたい資格です。

保育職・介護職

保育や介護の現場では、日々の食事が身体の成長や健康維持につながる、大切な役割を担っています。栄養検定で学んだ栄養学の知識をもって、食育や介護食の提供をおこなう事ができるでしょう。

食品開発コーディネーター

食品開発コーディネーターとは、食品メーカーに勤めて新しい商品を開発する仕事です。新商品の開発には「各栄養素の働き」「食品添加物への知識」「衛生面」など、さまざまな知識や情報が必要です。

栄養検定で学んだ幅広い栄養学や食品に対する知識は、新商品開発のため大いに役立つはずです。

ジムトレーナー

ジムトレーナーは、スポーツジムなどに勤務して、トレーニングする人に指導・アドバイスをする仕事です。

一人ひとりの体質や食生活を考慮しながら、適切なアドバイスをしなければならないトレーナーには、栄養検定で身につけた基礎的な栄養学の知識が重宝するでしょう。また、ダイエットのアドバイスをする際にも食事指導は欠かせないものになります。指導を行なうためには栄養学の知識は必要不可欠です。

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まとめ

栄養検定は栄養学や食品に関わる知識を幅広く学べる資格で、さまざまな分野で活かす事ができます。

特に、一人ひとりの体質や要望にあわせて指導をするパーソナルトレーナーにとって、栄養検定で学べる栄養学の基礎知識は、食事指導の土台になります。

栄養検定を保有している事で、トレーナーとしてのランクが上がるだけではなく、よりお客さまに合ったサポートが可能となるため、ぜひ資格取得を検討してみましょう。

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