スポーツ生理学とは?取得できる資格やオススメの本を紹介!


トレーナーのための
スポーツ生理学

パーソナルトレーナーは運動やトレーニングの内容だけでなく、身体の仕組みもよく理解しておく必要があります。身体を動かす事で体内ではどのような反応が起き、筋肉の機能やパフォーマンスにどのような影響を与えるかなどの知識は、指導をするうえで重要です。

今回は、スポーツ生理学とはどのような学問なのかをはじめ、関連する資格やスポーツ生理学の知識を活かせる仕事、学習に役立つオススメの本も紹介します。学校で学びたい人も、独学で学ぼうとしている人も、ぜひ参考にしてください。

スポーツ生理学とは?

スポーツ生理学とは、スポーツやトレーニングによって体内に起こる生理的な反応や変化などを研究する学問です。

身体を動かすと呼吸状態をはじめ、水分・血液やリンパなどの体内循環が変わります。運動時、もしくは運動後の疲れ具合や筋肉のこわばりなども、これらの変化の影響を受けています。代謝の状況も変化するでしょう。

どれだけ疲労しているか、あるいは回復できているかは運動やスポーツのパフォーマンスに大きな影響を与えます。身体の仕組みを理解しておく事は、スポーツやトレーニングを指導するうえで不可欠な要素です。

スポーツ生理学の知識を得る事で、以下がわかるようになります。

  • トレーニング効果を高める方法
  • ケガや病気の予防法
  • 運動パフォーマンスを高める方法
  • 調子が落ちた原因と回復に向けた対策

 

スポーツ生理学に関連する資格

スポーツ生理学を学ぶとスポーツトレーナー関連の資格を取得する際に役立つでしょう。スポーツ生理学に関連する資格から3つの資格を取り上げ、それぞれの特徴を紹介します。

理学療法士

理学療法士は国家資格で、受験するには国が指定した指定学校での修学や技能習得など、一定の要件が設けられています。

仕事内容は、ケガや病気によって心身に障害を抱える人に対する基本的な運動・動作能力を回復させるためのリハビリテーションの指導などです。将来的に心身障害が発生しそうな人にも予防と運動能力の維持のための指導を実施します。

参考:公益社団法人 日本理学療法士協会

 

EP-C(エクササイズフィジオロジスト)

日本であればACSM(アメリカスポーツ医学会)主催のEP-C資格が受験できます。こちらは民間資格です。EP-Cとは、「Certified Exercise Physiologist」の略で、ケガや病気を予防する予防医学の観点から運動やトレーニングのプログラムを構成・指導する能力を証明できます。

認定大学(運動科学専攻)卒業または最終学期に在籍中である事、心肺蘇生法やAEDの資格保持者である事が受験要件です。

参考:アメリカスポーツ医学会

 

公認スポーツ指導者

公認スポーツ指導者は、日本スポーツ協会が認定する資格です。指導する場所や対象者、レベルによって、18におよぶ種類や役割に分かれています。

まずはスポーツ指導者基礎資格を取得し、競技別指導者資格やフィットネス資格などに幅を広げるといいでしょう。いずれも資格取得に向けた講義受講が必要です。それぞれ資格取得が可能な年齢が異なり、専門性が高い資格は別途要件が設けられています。

参考:公益財団法人日本スポーツ協会

 

スポーツ生理学を学んで就ける仕事とは?

スポーツ生理学を学ぶ事で、運動やスポーツに関連した職業に役立てる事ができます。
代表的な3つの勤務先を取り上げ、仕事の概要をご紹介します。

病院

病院の患者さんの筋力維持・向上やリハビリテーション、もしくはケガの予防のための指導をおこなう仕事があります。職種としては、健康運動指導士・理学療法士・作業療法士などがあるでしょう。

 

リハビリ施設

お年寄りや介護が必要な人、ケガや病気で一時的に身体が不自由になった人などの回復を目指して、リハビリ指導をする仕事もあります。病院と同じく、健康運動指導士・理学療法士・作業療法士などが多いでしょう。

 

トレーナー

スポーツジムやスポーツ施設などで、筋力強化やパフォーマンスの向上を目指して指導をおこなう仕事があります。

職種としては、ケガの予防や応急処置・健康管理などをするアスレティックトレーナー、アスリートの体調管理やトレーニングメニューの作成などをおこなうスポーツトレーナーなどがあげられます。対象者ごとに異なる、身体の状態や条件に合わせてトレーニングメニューを組む、パーソナルトレーナーのニーズも高まっています。

 

スポーツ生理学を学ぶ際にオススメの本

スポーツ生理学を基礎から学ぶ際に、読んでおきたいオススメの本を紹介します。トレーナー関連の仕事をしている人や将来携わりたいと思っている人に役立つ内容が、わかりやすくまとめられています。独学で学びたいと思っている人も、情報収集の一環としてぜひチェックしてみてください。

健康スポーツ生理学

スポーツ医学を独学で学びたい人向けに作成された参考書です。健康増進に向けた運動処方やアスリートに必要な幅広い生理学の内容が紹介されています。スポーツ生理学分野に特化した本はそれほど多くないので、基礎から学びたい人の入門書としてオススメです。

 

究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり

自分で運動や筋肉トレーニングをおこなう人に向けて、効率的に身体づくりができるよう解説された指南書です。もちろん、スポーツ生理学の原理原則もしっかり盛り込まれています。

重要ポイントやパフォーマンス・トレーニングの改善点などもわかりやすく説かれています。専門用語がやや多めなので、トレーナーや関連職種を目指して学習中の人に適しているでしょう。筋繊維や筋肉・素質・体質などさまざまな視点から学べる一冊です。

 

スポーツ生理学を学べる場所

スポーツ生理学を学ぶには、大きく3つの選択肢があります。各手段の学びの特徴を見ていきましょう。

独学

スポーツ生理学に特化した資格はないため、専門書や参考書などを使用して、独学での学習も可能です。知識が深まるほど、スポーツトレーナー関連の資格取得の可能性も高められるでしょう。情報源に注意しながら、信頼のおける情報を収集してください。

 

大学・専門学校

スポーツ学を学べる学部や学科などを持つ大学・短大であれば、スポーツ生理学の学習も含まれます。大学や短大では学術的な専門知識をはじめ、周辺領域の知識や幅広い教養を学ぶ事ができるのが特徴です。高い効果の見込めるトレーニング方法や高いパフォーマンスを引き出す指導法を習得します。

 

一流講師の在籍するスクール

スポーツ生理学に精通した講師がいるスクールで学ぶのもよい方法です。その場合は医学的な知見から生理学を知っていて、さらにスポーツ現場にも詳しい人を探すと良いでしょう。

トレーナー養成スクールのトレーナーズラボには医師免許を持ち生理学に詳しいトレーナーや講師が在籍しています。

田中 翔太
NATA-ATC(全米アスレティックトレーナーズ協会認定トレーナー アメリカ国家資格)
救急救命士(国家資格)
アメリカ心臓病学会(AHA)認定 高度心肺蘇生処置(ACLS) インストラクター
Provider:AHA-BLS/ACLS/ACLS EP/PALS
Provider:NAEMT-AMLS/PHTLS
米国 スプリングフィールド大学 救急医療サービスマネージメント学科 パラメデック課程 卒業
米国 スプリングフィールド大学 アスレティックトレーニング学部 卒業
2015年 メジャーリーグ カンザスシティ・ロイヤルズ トレーニングインターン
2015年 メジャーリーグ サンディエゴ・パドレス トレーニングインターン
国士舘大学 防災・救急救助総合研究所 嘱託研究員
多摩丘陵病院 救急救命士
東海大学 医学部 医学科
池田 淳
元浅草いけだクリニック 院長
横浜市スポーツ医科学センター 整形外科 非常勤講師
日本専門医機構認定 整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定 リウマチ医
日本医師会認定 産業医
身体障害者福祉法第15条指定医 難病指定医
松坂 憲
東京慈恵会医科大学附属病院 救急医学講座 牧田総合病院 循環器内科 医長
日本医師会認定 健康・スポーツ医
日本ボクシング連盟公認スポーツドクター
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
2020TOKYOオリンピック メディカルスタッフ
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本循環器学会認定 循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会 認定医
厚生労働省 心臓疾患難病 指定医
厚生労働省 小児慢性特定疾病 指定医
日本医師会認定 産業医
東京都福祉保健局 災害派遣医療チーム 東京DMAT 隊員
厚生労働省 災害派遣医療チーム 日本DMAT 隊員
アメリカ心臓病学会(AHA)認定 高度心肺蘇生処置(ACLS) インストラクター
トレーナーズラボでは、無料でキャリア相談も受けてけています。この先スポーツに関わるトレーナーになりたい人やスポーツ生理学の勉強の仕方を知りたい人は、トレーナーズラボに資料請求をして話を聞いてみると良いでしょう。

まとめ

スポーツ生理学とは、運動やスポーツが身体におよぼす影響や、パフォーマンスへの影響などを研究する学問です。

スポーツ生理学は、そのものに特化した資格こそありませんが、パーソナルトレーナーや理学療法士などにとっては不可欠な知識です。医療・福祉・トレーナー関連の仕事に就き仕事をするうえで、大いに役立つでしょう。

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